Toyota Crown Comfort (2014 year). Manual japanese — part 8
111
2-3. ライトのつけ方・ワイパーの使い方
2
運転するときに
知識
■
作動条件
エンジン スイッチが“ ON ”のとき
■
ウォッシャー液が出ないときは
ウォッシャー液量が不足していないのにウォッシャー液が出ないときは、ノズル
のつまりを点検してください。
注意
■
フロントウインドウガラスが乾いているときは
ワイパーを使わないでください。
ガラスを傷付けるおそれがあります。
■
ウォッシャー液が出ないときは
ウォッシャースイッチを操作し続けないでください。
ポンプが故障するおそれがあります。
■
ノズルがつまったときは
ピンなどで取り除かないでください。
ノズルが損傷するおそれがあります。
ウォッシャー液を出す
ワイパーが連動して作動します。
112
2-4. その他の走行装置の使い方
運転を補助する装置
走行の安全性や運転性能を高めるため、走行状況に応じて次の装置が
自動で作動します。ただし、これらの装置は補助的なものなので、過
信せずに運転には十分に注意してください。
■ ABS(アンチロックブレーキシステム)
急ブレーキ時や、すべりやすい路面でのブレーキ時にタイヤのロックを防ぎ、
スリップを抑制します。
■ ブレーキアシスト
急ブレーキ時などに、より大きなブレーキ力を発生させます。
■ VSC(ビークルスタビリティコントロール)
急なハンドル操作や、すべりやすい路面で旋回するときに横すべりを抑え、車
両の姿勢維持に寄与します。
■ TRC(トラクションコントロール)
すべりやすい路面での発進時や加速時にタイヤの空転を抑え、駆動力を確保し
ます。
113
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
TRC・VSC が作動しているとき
TRC・VSC が作動しているとき
は、スリップ表示灯が点滅します。
TRC を停止するには
ぬかるみや砂地、雪道などから脱出するときに、TRC が作動している
と、アクセルペダルを踏み込んでもエンジンの出力が上がらず、脱出が
困難な場合があります。このようなときに
を押すことにより、脱
出しやすくなる場合があります。
TRC を停止するには
を押す
TRC OFF 表示灯が点灯します。
もう一度
を押すと、システム
作動可能状態にもどります。
114
2-4. その他の走行装置の使い方
知識
■
TRC と VSC を停止するには
TRC と VSC を停止するには停車時に
を押し 3 秒以上保持してください。
TRC OFF 表示灯と VSC OFF 表示灯が点灯します。
もう一度
を押すと、システム作動可能状態にもどります。
■
VSC OFF スイッチを押さなくても TRC OFF 表示灯が点灯したとき
TRC が作動できない状態になっています。トヨタ販売店にご相談ください。
■
ABS・ブレーキアシスト・TRC・VSC の作動音と振動
●
エンジン始動時や発進直後、ブレーキペダルを繰り返し踏んだときに、エン
ジンルームから作動音が聞こえることがありますが、異常ではありません。
●
上記のシステムが作動すると、次のような現象が発生することがあります
が、異常ではありません。
・ 車体やハンドルに振動を感じる
・ 車両停止後もモーター音が聞こえる
・ ABS の作動時に、ブレーキペダルが小刻みに動く
・ ABS の作動終了後、ブレーキペダルが少し奥に入る
■
TRC や VSC の自動復帰について
TRC や VSC を作動停止にしたあと、次のときはシステム作動可能状態にもど
ります。
●
エンジン スイッチを“ LOCK ”にしたとき
●
(TRC のみを作動停止にしている場合)車速が高くなったとき
ただし、TRC と VSC の作動を停止している場合は、車速による自動復帰は
ありません。
115
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
警告
次の状況では、事故が起き、その結果重大な傷害を受けたり、最悪の場合死亡に
つながるおそれがあります。
■
ABS の効果を発揮できないとき
●
タイヤのグリップ性能の限界を超えたとき
●
雨でぬれた路面やすべりやすい路面での高速走行時に、ハイドロプレーニング
現象が発生したとき
■
ABS が作動することで、制動距離が通常よりも長くなるとき
ABS は制動距離を短くする装置ではありません。次の状況では、常に速度を控
えめにして前車と安全な車間距離をとってください。
●
泥、砂利の道路や積雪路を走行しているとき
●
タイヤチェーンを装着しているとき
●
道路のつなぎ目など、段差をこえたとき
●
凹凸のある路面や石だたみなどの悪路を走行しているとき
■
TRC の効果を発揮できないとき
すべりやすい路面では、TRC が作動していても、車両の方向安定性や駆動力が
得られないことがあります。車両の方向安定性や駆動力を失うような状況では、
特に慎重に運転してください。
■
スリップ表示灯が点滅しているときは
VSC が作動中であることを知らせています。常に安全運転を心がけてください。
無謀な運転は思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。表示灯が点滅した
ら特に慎重に運転してください。
■
TRC や VSC を OFF にするときは
TRC や VSC は駆動力や車両の方向安定性を確保しようとするシステムです。
そのため、必要なとき以外は TRC・VSC を作動停止状態にしないでください。
TRC や VSC を作動停止状態にしたときは、路面状況に応じた速度で、特に慎
重な運転を心がけてください。
116
2-4. その他の走行装置の使い方
警告
■
タイヤまたはホイールを交換するときは
4 輪とも指定されたサイズで、同じメーカー・ブランド・トレッドパターン
(溝模様)のタイヤを使用し、推奨された空気圧にしてください。(
oP. 237)
異なったタイヤを装着すると、ABS・TRC・VSC が正常に作動しません。
タイヤ、またはホイールを交換するときは、トヨタ販売店に相談してください。
■
タイヤとサスペンションの取り扱い
問題があるタイヤを使用したり、サスペンションを改造したりすると、運転を
補助するシステムに悪影響をおよぼし、システムの故障につながるおそれがあ
ります。
117
2
運転するときに
2-5. 様々な状況での運転
荷物を積むときの注意
安全で快適なドライブをするために、荷物を積むときは次のことをお
守りください。
● できるだけ荷物はトランクに積む
● 荷物が安全な位置に置かれているか確認する
● 走行中のバランスを維持するために重さが偏らないように積む
● 燃費が悪化しないようにするために、不要な荷物は積まないように
する
118
2-5. 様々な状況での運転
警告
■
積んではいけないもの
次のようなものを積むと引火するおそれがあり危険です。
●
燃料が入った容器
●
スプレー缶
■
荷物を積むときは
●
次の場所には荷物を積まないでください。
お守りいただかないと、ブレーキ・アクセルペダルを正しく操作できなかった
り、荷物が視界をさえぎったり、荷物が乗員に衝突したりして、思わぬ事故に
つながるおそれがあります。
・ 運転席足元
・ 助手席や後席(荷物を積み重ねる場合)
・ パッケージトレイ
・ インストルメントパネル
・ ダッシュボード
・ フタのない小物入れ/トレイ
●
室内に積んだ荷物はすべてしっかりと安定させてください。
安定していないと、急ブレーキや事故の際に投げ出され、乗員を傷付けるおそ
れがあります。
■
荷物の重量・荷重のかけ方について
●
荷物を積み過ぎないでください。
●
荷重を不均等にかけないようにしてください。
これはタイヤに負担をかけるだけでなく、ハンドル操作性やブレーキ制御の低
下により思わぬ事故につながり、重大な傷害を受けるか最悪の場合死亡につな
がるおそれがあります。
119
2-5. 様々な状況での運転
2
運転するときに
寒冷時の運転
寒冷時に備えて、準備や点検など正しく処置していただいた上で適切
に運転してください。
■ 冬の前の準備
● 次のものはそれぞれ外気温に適したものをお使いください。
・ 燃料
・ エンジンオイル
・ ウォッシャー液
● バッテリーの液量・比重を点検してください。
● 冬用タイヤ(4 輪)やタイヤチェーン(後部タイヤ用)を用意し
てください。
タイヤは 4 輪とも指定サイズで同一銘柄のものを、タイヤチェー
ンはタイヤサイズに合ったものを用意してください。
( タイヤについて:
oP. 158)
■ 運転する前に
状況に応じて次のことを行ってください。
● ドアやワイパーが凍結したときは無理に開けたり動かしたりせ
ず、ぬるま湯をかけるなどして氷を溶かし、すぐに水分を十分に
拭き取ってください。
● フロントウインドウガラス前の外気取り入れ口に雪が積もって
いるときは、エアコンのファンを正常に作動させるために、雪を
取り除いてください。
● 足まわりに氷が付いているときは、氷を取り除いてください。
● フェンダー部分やブレーキ装置に雪や氷が付いているときは、
取り除いてください。
■ 運転するときは
ゆっくりスタートし、控えめな速度で走行してください。
■ 駐車するときは
パーキングブレーキをかけると、ブレーキ装置が凍結して解除でき
なくなるおそれがあります。パーキングブレーキはかけずに、シフ
トレバーを P に入れて駐車し、輪止めをしてください。
120
2-5. 様々な状況での運転
知識
■
寒冷地用ワイパーブレードについて
●
降雪期に使用する寒冷地用ワイパーブレードは、雪が付着するのを防ぐため
に金属部分をゴムで覆ってあります。トヨタ販売店で各車指定のブレードを
お求めください。
●
高速走行時は、通常のワイパーブレードよりガラスが拭き取りにくくなるこ
とがあります。その場合には速度を落としてください。
■
タイヤチェーンについて
取り付け・取りはずし・取り扱い方法については次の指示に従ってください。
・ 安全に作業できる場所で行う
・ 後2輪に取り付ける
・ タイヤチェーンに付属の取扱説明書に従う
・ 取り付け後 0.5 ∼ 1.0 km 走行したら締め直しを行う
■
燃料について
●
LPG 車は外気温が低温になると燃料が十分に気化できず、始動性が悪くなる可
能性があります。
寒冷地では、現地に着いたらできるだけ早く寒冷地用燃料を補給してください。
●
寒冷地では、低温でも気化しやすいプロパン率(燃料のプロパン割合)の多
い燃料を販売しています。
■
エンジン始動性の悪化を防ぐために
LPG 車は、外気温が低いとき(10 ℃以下)に短時間(1 分未満)の運転のあ
と、エンジンが暖まらないままエンジンを停止すると、排気ガス中の水分が点
火プラグに付いて始動性が悪くなる可能性があります。
外気温が低くエンジンが冷えているときに短時間の運転を行う場合は、次のい
ずれかを行ったあとでエンジンを停止してください。
●
1 分程度、運転またはアイドリングをする
●
10 秒程度、エンジン回転数を少し高め(約 2000rpm)に保つ
暖機をするときは、パーキングブレーキをかけ、シフトレバーを P または N に
してください。
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2-5. 様々な状況での運転
2
運転するときに
警告
■
冬用タイヤ装着時の警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、車両のコントロールが不能となり、重大な傷害を受け
たり、最悪の場合死亡事故につながるおそれがあります。
●
指定サイズのタイヤを使用する
●
空気圧を推奨値に調整する
●
お使いになる冬用タイヤの最高許容速度や制限速度をこえる速度で走行し
ない
■
タイヤチェーン装着時の警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、安全に車を運転することができずに、思わぬ事故につ
ながり、重大な傷害を受けたり、最悪の場合死亡事故につながるおそれがあり
ます。
●
装着したチェーンに定められた制限速度、もしくは 30 km/h のどちらか低い
方をこえる速度で走行しない
●
路面の凹凸や穴を避ける
●
急ハンドル、急ブレーキを避ける
●
カーブの入り口手前で十分減速して車のコントロールを失うのを防ぐ
■
駐車時の警告
パーキングブレーキをかけずに駐車するときは、必ず輪止めをしてください。
輪止めをしないと、車が動き思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
122
2-5. 様々な状況での運転
注意
■
タイヤチェーンの使用について
●
トヨタ純正タイヤチェーンのご使用をおすすめします。
トヨタ純正品以外のタイヤチェーンの中には、使用すると、車体にあたり、走
行のさまたげとなるおそれがあるものもあります。
詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。
●
フルホイールキャップ装着車は、ホイールキャップをはずしてからタイヤ
チェーンを取り付けてください。ホイールキャップを付けたままタイヤチェー
ンを取り付けると、ホイールキャップに傷が付くことがあります。
■
フロントウインドウガラスに付いた氷を除去するときは
たたいて割らないでください。
ウインドウガラスの内側(車内側)が割れるおそれがあります。
3
室内装備の使い方
123
3-1. エアコン・デフォッガーの
使い方
マニュアルエアコン. . . .. 124
リヤウインドウデフォッガー
(曇り取り). . . . . . .. 130
3-2. オーディオの使い方
オーディオの種類 . . . . . 131
ラジオの使い方 . . . . . . 133
快適に聞くために . . . . . 135
3-3. 室内灯のつけ方
室内灯一覧 . . . . . . . . 136
・ インテリアライト. . . . ... 137
・ 日報灯 . . . . . . . . . .. 138
3-4. 収納装備の使い方
収納装備一覧 . . . . . . . 139
・ グローブボックス. . . . ... 140
・ コンソールボックス. . . ... 141
・ 助手席シートアンダートレイ
. . . . . . . . . . . . .. 142
3-5. その他の室内装備の使い方
サンバイザー. . . . . . . 143
バニティミラー. . . . . . 144
時計 . . . . . . . . . . 145
灰皿 . . . . . . . . . . 146
アクセサリーソケット . . . 147
フロアマット. . . . . . . 148
清掃用具入れ. . . . . . . 149
サービスコネクター . . . . 150
124
3-1. エアコン・デフォッガーの使い方
マニュアルエアコン
エアコンの設定
■ 風量をかえるには
ファン調整ダイヤルをまわす
右へまわすほど強風になります。OFF の位置にすると送風が停止します。
■ 冷房の強さをかえるには
エアコン調整ダイヤルをまわす
右へまわすほど強冷(除湿)になります。OFF の位置にすると冷房が停止します。
冷房が停止している場合は送風または暖房で使用できます。
■ 温度をかえるには
エアコン調整ダイヤルとヒーター調整レバーで調整する
エアコン調整ダイヤルを右へまわすほど強冷になります。
ヒーター調整レバーを右へ操作するほど暖かくなります。
ファン調整ダイヤル
内外気切りかえレバー
吹き出し口
切りかえレバー
ヒーター調整レバー
ホットゾーン
エアコン調整ダイヤル
125
3-1. エアコン・デフォッガーの使い方
3
室内装備の使い方
■ 吹き出し口を切りかえるには
吹き出し口切りかえレバーを操作して吹き出し口を選ぶ
上半身に送風
上半身と足元に送風
足元に送風
:ヒーター調整レバーが左端(白色の範囲)にあるとき
126
3-1. エアコン・デフォッガーの使い方
足元に送風・ガラスの曇りを取る
:ヒーター調整レバーが左端(白色の範囲)にあるとき
■ 外気導入・内気循環を切りかえるには
内外気切りかえレバーを左右に操作する
内気循環に切りかえるには
にします。
外気導入に切りかえるには
にします。
フロントガラスの曇りを取るには
吹 き 出 し 口 切 り か え レ バ ー を
、内 外 気 切 り か え レ バ ー を
、ヒ ー タ ー 調 整 レ バ ー を
ホットゾーンにする
吹き出し口切りかえレバーを
にすれば曇りを取るのと同時に足元
にも送風します。
エアコン調整ダイヤルを右へまわし
て除湿すると曇りが早く取れます。
:ヒーター調整レバーが左端(白色の範囲)にあるとき
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