Toyota SAI (2017 year). Manual japanese — part 22
335
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
警告メッセージが表示されたときは
マスターウォーニング
マルチインフォメーションディスプレ
イに警告メッセージが表示されている
とき、点灯・点滅します。
マルチインフォメーションディ
スプレイ
処置後に再度メッセージが表示されたときは、トヨタ販売店へご連絡く
ださい。
マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが表示された
場合は、落ち着いて次のように対処してください。
警告メッセージ一覧
警告メッセージ
警告内容・対処方法
エンジンオイル圧力の異常
エンジンオイルの圧力が異常に低いと表示されま
す。
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連
絡してください。
ハイブリッドシステムの異常
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連
絡してください。
336
7-2. 緊急時の対処法
シフト制御システムの故障
パーキングロック機構が働かない可能性がありま
す。駐車時は平坦な場所を選び、パーキングブレー
キを確実にかけてください。
ハイブリッドシステムを始動できない可能性があ
ります。
パワースイッチを OFF にできなくなることがあ
ります。その場合はパーキングブレーキをかける
と OFF にすることができます。
・ 警告ブザーが鳴ります
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
シフト制御システムの通信故障
自動 P ポジションの切りかえ機能(→ P. 154)
が働かない可能性があります。パワースイッチを
OFF にする前に確実に P ポジションスイッチを
押し、シフトポジション表示灯または P ポジショ
ンスイッチの表示灯で、シフトポジションが P で
あることを必ず確認してください。
ハイブリッドシステムを始動できない可能性があ
ります。
駐車時は平坦な場所を選び、パーキングブレーキ
を確実にかけてください。
・ 警告ブザーが鳴ります
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
シフト制御システムの故障
放置するとシステムが正しく動かず思わぬ危険や
故障を招くおそれがあります。
・ 警告ブザーが鳴ります
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
337
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
P ポジション制御システムの異常
警告ブザーが鳴ります。
この場合は、パーキングロック機構が働かない可
能性があります。
駐車時は平坦な場所を選び、パーキングブレーキ
を確実にかけてください。また、パワースイッチ
を OFF にできなくなることがあります。この場
合はパーキングブレーキをかけると OFF にする
ことができます。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(点滅)
LED ヘッドランプシステムの異常
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(点滅)
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
★
の異
常
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
クリアランスソナー
★
の異常
警告ブザーが鳴ります。
異常のあるソナーが点滅して表示されます。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
★
:グレード、オプションなどにより、装着の有無があります。
338
7-2. 緊急時の対処法
クルーズコントロールシステム
★
の異常
レーダークルーズコントロールシステム
★
の定速制
御モード異常
警告ブザーが鳴ります。
ON / OFF スイッチを一度 OFF にし、再度設定
してください。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
レーダークルーズコントロール
★
の車間制御モード
異常
警告ブザーが鳴ります。
ON / OFF スイッチを一度 OFF にし、再度設定
してください。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
パワーステアリングシステムの異常
警告ブザーが鳴ります。
ハンドル操作が通常より重いときは、ハンドルを
しっかりと持ち、通常より強く操作してください。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
★
:グレード、オプションなどにより、装着の有無があります。
339
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
各ドアが確実に閉まっていない
パワースイッチが ON モードのとき、開いている
ドアが表示されます。
各ドアが確実に閉まっていない状態のまま、車速
が 5km/h をこえたときにはブザーが鳴ります。
→ 開いているドアを閉める
ボンネットが確実に閉まっていない
パワースイッチが ON モードのとき、表示されま
す。
→ ボンネットを閉める
トランクが確実に閉まっていない
パワースイッチが ON モードのとき、表示されま
す。
→ トランクを閉める
(点滅)
ムーンルーフ
★
が確実に閉まっていない状態でパ
ワースイッチを OFF にして運転席ドアを開けた
警告ブザーが鳴ります。
→ ムーンルーフを閉める
警告メッセージ
警告内容・対処方法
★
:グレード、オプションなどにより、装着の有無があります。
340
7-2. 緊急時の対処法
パーキングブレーキが解除されていない
パーキングブレーキをかけたまま、車速が 5km/h
をこえたときには
が点滅しブザーが鳴り
ます。
→ パーキングブレーキを解除する
(点滅)
駆動用電池の残量が低下
警告ブザーが断続して鳴ります。
→ シフトポジションが N の状態では充電できない
ため、長時間停車するときはシフトポジションを
P にする
(点滅)
長時間シフトポジションがNになっているため駆動
用電池の残量が低下
警告ブザーが連続して鳴ります。
→ 車両を動かす場合は、ハイブリッドシステムを再
始動する
(点滅)
ハイブリッドシステムが始動している状態でシフ
トポジションが P 以外のとき、運転席ドアを開けた
警告ブザーが連続して鳴ります。
→ シフトポジションを P にする
(点滅)
シフトポジションが N のとき、アクセルペダルを踏
んだ
警告ブザーが連続して鳴ります。
→ アクセルペダルから足を離し、シフトポジション
を D または R にする
警告メッセージ
警告内容・対処方法
341
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
※
EV ドライブモードの作動条件については、P. 156 を参照してください。
EV ドライブモードに切りかえできない状況
※
警告ブザーが鳴ります。
EV ドライブモードを使用できない理由(暖機中
/電池充電不足/ EV 速度域超過/アクセル踏み
過ぎ)の表示がでる場合があります。
→ EV ドライブモードが使用できる状況になってか
ら使用する
(3 回点滅)
EV ドライブモードが自動解除された
※
警告ブザーが鳴ります。
EV ドライブモードを使用できない理由(電池充
電不足/ EV 速度域超過/アクセル踏み過ぎ)の
表示がでる場合があります。
→ しばらく走行する
クリアランスソナー
★
のセンサー部分の汚れ、氷な
どの付着
警告ブザーが鳴ります。
異常のあるソナーと車両マークが点滅して表示さ
れます。
→ 汚れおよび氷などを取り除く
レーダークルーズコントロール
★
のセンサー部分の
汚れ、氷などの付着
警告ブザーが鳴ります。
→ 汚れおよび氷などを取り除く
警告メッセージ
警告内容・対処方法
★
:グレード、オプションなどにより、装着の有無があります。
342
7-2. 緊急時の対処法
警告メッセージ
警告内容・対処方法
レーダークルーズコントロール
★
の車間制御の測定
不可
警告ブザーが鳴ります。
→ ワイパーを止めるか、オートを解除または高速作
動以外に切り替える
(点滅)
(レーダークルーズコントロール
★
の車間制御中)衝
突の危険性
警告ブザーが鳴ります。
→ ブレーキを踏む
(点滅)
衝突の可能性が高い、またはプリクラッシュブレー
キが作動している(プリクラッシュセーフティシス
テム
★
)
警告ブザーが鳴ります。
→ ブレーキで減速する
LKA(レーンキーピングアシスト)
★
の異常
警告ブザーが鳴ります。
→ 安全な場所に停止後、ハイブリッドシステムを始
動し直し、LKA を再起動する
LKA(レーンキーピングアシスト)
★
の一時停止
警告ブザーが鳴ります。
・ 白線認識用カメラが作動範囲外の高温状態
・ パワーステアリングシステムの作動制限中
→ しばらく走行してから LKA を再起動する
★
:グレード、オプションなどにより、装着の有無があります。
343
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
(LKA[レーンキーピングアシスト]
★
制御中)車線
逸脱警報
警告ブザーが連続して鳴ります。
白線またはハンドルマークが点滅して表示されま
す。
→ 周囲の安全を確認してから、ハンドルを操作して
車両を車線内にもどす
(LKA[レーンキーピングアシスト]
★
車線維持支援
機能中)手放し運転警告
警告ブザーが“ピピッ”と鳴ります。
3 秒間表示後、車線逸脱警報表示に切りかわりま
す。
→ ハンドルをしっかりにぎる
ハイブリッドシステムの過熱
警告ブザーが鳴ります。
負荷の高い走行状況(例えば、長い上り坂を走行)
のときにメッセージが表示される場合がありま
す。
→ 車両を停車して点検する(→ P. 386)
PCS(プリクラッシュセーフティシステムまたは後
方プリクラッシュセーフティシステム)
★
が現在機
能していない
・ グリル、後方の専用カバーまたはセンサーが汚
れている状態
→ グリル、後方の専用カバー(→ P. 210,216)
またはセンサーの汚れを取り除く
・ システムの過熱保護のため一時的に機能してい
ない状態
→ 通常温度になるまでしばらく待つ
警告メッセージ
警告内容・対処方法
★
:グレード、オプションなどにより、装着の有無があります。
344
7-2. 緊急時の対処法
警告メッセージ
警告内容・対処方法
燃料の残量が
約 8 L 以下になった
→ 約 12 L 以上燃料を補給する(→ P. 176)
燃料の残量が
約 6 L 以下になった
※ 1
→ 約 12 L 以上燃料を補給する(→ P. 176)
補機バッテリーが充電不足
→ 数秒後
※ 2
に表示が消えたときは
約 15 分以上、ハイブリッドシステムが作動した
状態を保持し、補機バッテリーを充電してくださ
い。
→ 表示が消えないときは
「補機バッテリーがあがったときは」
(→ P. 380)の手順でハイブリッドシステムを
始動してください。
345
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
補機バッテリー充電不足
パーキングロック機構が働かない可能性がありま
す。
ハイブリッドシステムを始動できない可能性があ
ります。
パワースイッチを OFF にできなくなることがあ
ります。その場合はパーキングブレーキをかける
と OFF にすることができます。
補機バッテリー充電後も、シフトポジションを P
から P 以外に切りかえるまでメッセージが表示さ
れ続ける場合があります。
・ 警告ブザーが鳴ります
→ 駐車時は平坦な場所を選び、パーキングブレーキ
を確実にかけてください
→ 約 15 分以上、ハイブリッドシステムが作動した
状態を保持し、補機バッテリーを充電してくださ
い。
→ ハイブリッドシステムが始動できないときは
「補機バッテリーがあがったときは」
(→ P. 380)の手順でハイブリッドシステムを
始動してください。
→ 表示が消えないときは
補機バッテリーが劣化している可能性がありま
す。
その状態で放置しておくと、補機バッテリーあが
りを起こすおそれがあるため、トヨタ販売店で補
機バッテリーの点検を受けてください。
(点滅)
補機バッテリー充電不足
シフトポジションを切りかえできない可能性があ
ります。
・ 警告ブザーが鳴ります
→ 約 15 分以上、ハイブリッドシステムが作動した
状態を保持し、補機バッテリーを充電してくださ
い。
→ ハイブリッドシステムが始動できないときは
「補機バッテリーがあがったときは」
(→ P. 380)の手順でハイブリッドシステムを
始動してください。
→ ひんぱんに表示されるときは
補機バッテリーが劣化している可能性がありま
す。
その状態で放置しておくと、補機バッテリーあが
りを起こすおそれがあるため、トヨタ販売店で補
機バッテリーの点検を受けてください。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
346
7-2. 緊急時の対処法
(点滅)
シフトレバーと P ポジションスイッチの操作を短時
間にくり返した
警告ブザーが鳴ります。
→ しばらく時間をおいてから、シフトポジションを
切りかえる
(点滅)
シフトポジションが P、または N のときに B に切
りかえようとした
警告ブザーが鳴ります。
→ シフトポジションをDにしてからBに切りかえる
(点滅)
シフトポジションが R のときに B へ切りかえよう
とした
シフトポジションが N に切りかわります。
・ 警告ブザーが鳴ります
→ シフトポジションを D にしてから B にする
(点滅)
パワースイッチが ON モードのとき(READY イン
ジケーター消灯中)に、シフトポジションを R、D
または B に切りかえようとした
警告ブザーが鳴ります。
→ ハイブリッドシステムを始動後、シフトポジショ
ンを R、D または B に切りかえる
(点滅)
ブレーキペダルを踏まずに、シフトポジションを P
から切りかえようとした
警告ブザーが鳴ります。
→ シフトポジションを P から切りかえるときは、ブ
レーキペダルを踏んで切りかえる
警告メッセージ
警告内容・対処方法
347
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
※ 1
マルチインフォメーションディスプレイに航続可能距離が表示されている場
合、メッセージが表示されます。
※ 2
約 6 秒間表示されます。
次のメッセージが表示されたときは、対処方法に従って処置することで、
消灯させることができます。
(点滅)
車両が後退しているときに、シフトポジションを D
へ切りかえようとした
シフトポジションが N に切りかわります。
・ 警告ブザーが鳴ります
→ 車両を停車させてから、シフトポジションを切り
かえる
(点滅)
車両が前進しているときに、シフトポジションを R
へ切りかえようとした
シフトポジションが N に切りかわります。
・ 警告ブザーが鳴ります
→ 車両を停車させてから、シフトポジションを切り
かえる
(点滅)
車両が動いているときに、P ポジションスイッチを
操作し、シフトポジションを P へ切りかえようとし
た
シフトポジションが N に切りかわります。
・ 警告ブザーが鳴ります
→ 車両を完全に停車させてから、P ポジションス
イッチを操作する
その他に表示されるメッセージ
表示メッセージ
表示内容・対処方法
駆動用電池の冷却部品のメンテナンス時期
フィルターが目づまりしている、冷却用の吸入口
がふさがれている、またはダクトにすき間がある
などが考えられます。
→ トヨタ販売店で駆動用電池の冷却部品のメンテ
ナンスを受けてください
警告メッセージ
警告内容・対処方法
348
7-2. 緊急時の対処法
■
レーダークルーズコントロール
★
の警告メッセージについて
次のような場合は、車間距離が短くても、車間制御中の警告メッセージが表示さ
れないおそれがあります。
●
先行車と自車の車速が同じか先行車の方が速いとき
●
先行車が非常に低速で走行しているとき
●
速度を設定した直後
●
アクセルペダルが踏まれたとき
■
LKA(レーンキーピングアシスト)
★
の車線逸脱警報について
次のような場合は、白(黄)線をまたいでも警告メッセージが表示されません。
●
LKA の作動条件以外の車速のとき
●
白(黄)線を認識できていないとき
●
車線変更に相当する程度の操舵力でハンドルを操作したとき
知識
注意
■
「補機バッテリー(始動用)充電不足」・「補機バッテリー充電不足」がひんぱん
に表示されるときは
補機バッテリーが劣化している可能性があります。その状態で放置しておくと、
補機バッテリーあがりを起こすおそれがあるため、トヨタ販売店で補機バッテ
リーの点検を受けてください。
車内
警告
ブザー
車外
警告
ブザー
警告メッセージ
警告内容・対処方法
1 回
なし
(点滅)
電子キーを携帯していないか、電
子キーが正常に作動しない状態
でハイブリッドシステムを始動
しようとした
→ 電 子 キ ー を 携 帯 し て ハ イ ブ
リッドシステムを始動する
★
:グレード、オプションなどにより、装着の有無があります。
349
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
1 回
3 回
(点滅)
パワースイッチが OFF 以外の状
態で運転席以外のドアが開閉さ
れ同乗者が電子キーを持ち出し
た
→ 電子キーを車内にもどす
シフトポジションがPの状態でパ
ワースイッチを OFF にせずに
キーを持ち出したまま運転席ド
アが開閉された
→ パワースイッチを OFF にする
または電子キーを車内にもど
す
1回
連続音
(点滅)
パワースイッチを OFF にせずに、
電子キーを外に持ち出してドア
を施錠しようとした
→ パワースイッチを OFF にした
あと、再度施錠する
1 回
なし
(点滅)
正規の電子キーが車室内にない
状態で走行をはじめた
→ 車室内に電子キーがあるか確
認する
車内
警告
ブザー
車外
警告
ブザー
警告メッセージ
警告内容・対処方法
(交互に表示)
350
7-2. 緊急時の対処法
連続音
なし
(点滅)
シフトポジションがP以外の状態
で、パワースイッチを OFF にせ
ずに運転席ドアが開いた
→ シフトポジションを P にする
連続音
連続音
(点滅)
シフトポジションがP以外の状態
でパワースイッチを OFF にせず
にキーを持ち出したまま運転席
ドアが開閉された
→ シフトポジションを P にする
→ 電子キーを車内に入れる
1回
連続音
(点滅)
車内に電子キーを置いたまま、ス
マートエントリー&スタートシ
ステムでドアを施錠しようとし
た
→ 車内から電子キーを取り出し
たあと、再度施錠する
1回
連続音
(点滅)
車内に電子キーを置いたまま、フ
ロントドアを開き、ロックレバー
を施錠側にしてドアハンドルを
引いたままドアを閉めて施錠し
ようとした
→ 車内から電子キーを取り出し
たあと、再度施錠する
車内
警告
ブザー
車外
警告
ブザー
警告メッセージ
警告内容・対処方法
(交互に表示)
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