Toyota Premio (2016 year). Manual japanese — part 23
351
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
バッテリーあがり時の始動について
この車両は、押しがけによる始動はできません。
■
バッテリーあがりを防ぐために
●
エンジンが停止しているときは、ランプやエアコンの電源を切ってください。
●
渋滞などで長時間止まっているときは、不必要な電装品の電源を切ってくださ
い。
■
バッテリーがあがってしまったとき
●
コンピュータに記憶されている情報が消去されます。バッテリーがあがったと
きはトヨタ販売店で点検を受けてください。
●
初期設定が必要な機能があります。(→ P. 371)
■
バッテリーの充電について
バッテリーの電力は、車両を使用していないあいだも、一部の電装品による消費
や自然放電のために、少しずつ消費されています。そのため、車両を長期間放置
すると、バッテリーがあがってエンジンを始動できなくなるおそれがあります。
(バッテリーは走行中に自動で充電されます)
■
バッテリーあがり時や取りはずし時など(スマートエントリー&スタートシステ
ム装着車)
●
バッテリー脱着直後はスマートエントリー&スタートシステムによるドアの解
錠ができない場合があります。解錠できなかった場合はワイヤレスリモコン、ま
たはメカニカルキーで解錠・施錠を実施してください。
●
バッテリー脱着後、最初の始動操作ではエンジンが始動できないことがありま
すが異常ではありません。再度始動操作を行ってください。
●
車両は常に電源の状態を記憶しています。バッテリー脱着時、車両はバッテリー
をはずす前の状態に復帰します。バッテリーを脱着する際は、エンジンスイッ
チを OFF にしてから行ってください。バッテリーがあがる前の状態が不明の場
合、バッテリー接続時は特に注意してください。
■
バッテリーあがり時や取りはずし時など(Stop & Start システム装着車)
バッテリーがあがったあと、またはバッテリー端子をはずしたあとは、約 5 分∼
60 分間、Stop& Start システムが作動しないことがあります。
■
バッテリーの交換について(Stop & Start システム装着車)
装着されているバッテリーは、Stop & Start システム専用品です。Q55 また
はそれ以上の性能を持つバッテリーと交換してください。適切なバッテリーをご
使用いただかない場合、バッテリー保護のために Stop&Start システムの作動
が制限されます。さらにバッテリーの早期劣化や、最悪の場合にはエンジンが再
始動しなくなるおそれがあります。詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。
知識
352
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
バッテリーの引火または爆発を防ぐために
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です
ので、火や火花が発生しないよう、次のことをお守りください。
●
ブースターケーブルは正しい端子または接続箇所以外に接続しない
●
ブースターケーブルは+側と−側の端子を絶対に接触させない
●
バッテリー付近では、喫煙したりマッチやライターなどで火を起こさない
■
バッテリーの取り扱いについて
バッテリー内には有毒で腐食性のある酸性の電解液が入っており、また関連部
品には鉛または鉛の混合物を含んでいるので、取り扱いに関し、次のことを必
ずお守りください。
●
バッテリーを取り扱うときは保護メガネを着用し、液(酸)が皮膚・衣服・車
体に付着しないようにする
●
必要以上に、顔や頭などをバッテリーに近付けない
●
誤ってバッテリー液が体に付着したり目に入ったりした場合、ただちに大量の
水で洗い、すぐに医師の診察を受ける
また、医師の診察を受けるまで、水を含ませたスポンジや布を患部にあてて
おく
●
誤ってバッテリー液を飲み込んだ場合、多量の水を飲んで、すぐに医師の診察
を受ける
●
バッテリーの支柱・ターミナル・その他の関連部品の取り扱い後は手を洗う
●
お子さまをバッテリーに近付けない
■
1NZ-FE エンジン搭載車では
車両のアースポイント(P. 348 の
で、 の接続位置)にブースターケーブ
ルを取り付ける際は、エンジンが始動したときに振動で脱落しないよう、しっ
かりと接続してください。V リブドベルトと近い位置にあるため、脱落してベ
ルトに接触すると思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
3
4
353
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
注意
■
ブースターケーブルの取り扱いについて
ブースターケーブルを接続したり、取りはずすときは、冷却ファンやベルトに
巻き込まれないように十分注意してください。
■
エンジン上部のカバーの損傷を防ぐために
(2ZR-FAE / 3ZR-FAE エンジン搭載車)
次のことを必ずお守りください。
●
カバーを取りはずすときは、前後同時に引き上げたり、前方からはずしたりし
ないでください。
●
カバーを取り付けるときは、取り付け部上面を強い力で押さえたり、たたいた
りしないでください。
354
7-2. 緊急時の対処法
オーバーヒートしたときは
●
水温計(→ P. 67)がレッドゾーンに入ったりエンジン出力が低下す
る(スピードが出ないなど)
●
エンジンルームから蒸気が出る
安全な場所に停車し、エアコンをOFFにしてから、エンジンを停止する
蒸気が出ている場合:
蒸気が出なくなったことを確認してから、注意してボンネットを開け
る
蒸気が出ていない場合:
注意してボンネットを開ける
エンジンが十分に冷えてから、ラ
ジエーターコア部(放熱部)や
ホースなどからの冷却水もれを
点検する
ラジエーター
ファン
多量の冷却水もれがある場合は、た
だちにトヨタ販売店に連絡してくだ
さい。
次のような場合は、オーバーヒートの可能性があります。
対処方法
1
2
3
1
2
355
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
冷却水の量がリザーバータンク
の“FULL”
(上限)と“LOW”
(下
限)のあいだにあるかを点検する
リザーバータンク
“FULL”(上限)
“LOW”(下限)
ラジエーターキャップ
冷却水が不足している場合は、冷
却水を補給する
冷却水がない場合は、応急措置として
水を補給してください。
エンジンを始動し、エアコンを作動させてラジエーター冷却用のファ
ンが作動しているか、およびラジエーターコアやホースなどから冷却
水もれがないことを再度確認する
エンジンが冷えた状態での始動直後は、エアコンを ON にすることでファンが作動
します。ファンの音や風で確認してください。わかりにくいときは、エアコンの
ON・OFF をくり返してください。
(ただし、氷点下となる寒冷時はファンが作動しないことがあります)
ファンが作動していない場合:
すぐにエンジンを停止し、トヨタ販売店に連絡する
ファンが作動している場合:
最寄りのトヨタ販売店で点検を受ける
4
1
2
3
4
5
6
7
356
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
エンジンルーム点検中の事故やけがを防ぐために
●
エンジンルームから蒸気が出ている場合は、蒸気が出なくなるまでボンネット
を開けないでください。エンジンルーム内が高温になっているため、やけどな
どの重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
手や着衣(特にネクタイ・スカーフ・マフラーなど)をファンやベルトから離
してください。手や着衣が巻き込まれ、重大な傷害を受けるおそれがあり危険
です。
●
エンジンおよびラジエーターが熱い場合はラジエーターキャップおよび冷却
水リザーバータンクのキャップを開けないでください。
高温の蒸気や冷却水が圧力によって噴き出し、やけどなどの重大な傷害を受け
るおそれがあり危険です。
注意
■
冷却水を入れるときの注意
エンジンが十分に冷えてからゆっくり入れてください。
エンジンが熱いときに急に冷たい冷却水を入れると、エンジンが損傷するおそ
れがあります。
■
冷却系統の故障を防ぐために
次のことをお守りください。
●
異物(砂やほこりなど)を冷却水に混入させない
●
市販の冷却水添加剤を使用しない
357
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
スタックしたときは
パーキングブレーキをかけ、シフトレバーを P にして、エンジンを停
止する
タイヤ前後の土や雪を取り除く
タイヤの下に木や石などをあてがう
エンジンを再始動する
シフトレバーを D または R に確実に入れ、注意しながらアクセルペダ
ルを踏む
■
脱出しにくいときは
ぬかるみや砂地、雪道などでタイヤが空転したり埋まり込んで動けなく
なったときは、次の方法で脱出してください。
知識
TRC を停止してください。(
→
P. 226)
警告
■
脱出するとき
前進と後退をくり返してスタックから脱出する場合、他の車・ものまたは人と
の衝突を避けるため周囲に何もないことを確認してください。
スタックから脱出するとき、車が前方または後方に飛び出すおそれがあります
ので、特に注意してください。
■
シフトレバーを操作するとき
アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
車が急発進し、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
1
2
3
4
5
358
7-2. 緊急時の対処法
注意
■
トランスミッションやその他の部品への損傷を避けるために
●
タイヤが空転するのを避け、必要以上にアクセルペダルを踏まないでくださ
い。
●
上記の方法で脱出できなかった場合、けん引による救援が必要です。
車両情報
359
8
8-1. 仕様一覧
メンテナンスデータ
(指定燃料・
オイル量など). . . . . ..360
8-2. カスタマイズ機能
ユーザーカスタマイズ
機能一覧. . . . . . . . 367
8-3. 初期設定
初期設定が必要な項目 . . ...371
360
8-1. 仕様一覧
メンテナンスデータ(指定燃料・オイル量など)
※
エタノールの混合率 10%以下または、ETBE の混合率 22%以下のガソリン
(酸素含有率 3.7% 以下)を使用することができます。
※ 1
エンジンオイルの容量は交換する際の目安です。オイル量の確認は、エンジン
を暖機後に停止し、5 分以上経過してからレベルゲージで行ってください。
※ 2
0W-20 は上記表の指定銘柄の中では、最も省燃費性に優れるオイルです。
使用するオイルや液類の品質により、自動車の寿命は著しく左右されま
す。トヨタ車には、最も適したトヨタ純正オイル・液類(以下、
「指定銘
柄」といいます)のご使用をおすすめします。
指定銘柄以外を使用される場合は、指定銘柄に相当する品質のものをご
使用ください。
燃料
指定燃料
容量 [L](参考値)
・ 無鉛レギュラーガソリン
・ バイオ混合ガソリン(レギュラー)
※
60
エンジンオイル
指定銘柄
エンジン
容量 [L](参考値
※ 1
)
オイル
のみ交換
オイルと
オイル
フィルター
交換
トヨタキヤッスルモーターオイル SN 0W-20
※2
ー API SN/RC, ILSAC GF-5, SAE 0W-20
トヨタキヤッスルモーターオイル SN 5W-20
ー API SN/RC, ILSAC GF-5, SAE 5W-20
トヨタキヤッスルモーターオイル SN 5W-30
ー API SN/RC, ILSAC GF-5, SAE 5W-30
トヨタキヤッスルモーターオイル SN 10W-30
ー API SN/RC, ILSAC GF-5, SAE 10W-30
1NZ-FE
3.4
3.7
2ZR-FAE
3.9
4.2
3ZR-FAE
361
8
8-1. 仕様一覧
車両情報
■
指定エンジンオイル
API 規格 SN/RC、SM/EC か、ILSAC 規格に合致したオイルをご使
用ください。なお、ILSAC規格合格油の缶には ILSAC CERTIFICATION
(イルサックサーティフィケーション)マークが付いています。
API マーク
ILSAC CERTIFICATION マー
ク
■
エンジンオイル推奨粘度
下記図に基づき、外気温に適した粘度のものをご使用ください。
※
0W-20 は新車時に充填されており、上記図の中では最も省燃費性に優れるオ
イルです。
オイル粘度について(例として 0W-20 で説明します):
・ 0W-20 の 0W は、低温時のエンジン始動特性を示しています。
Wの前の数値が小さいほど冬場や寒冷時のエンジン始動が容易にな
ります。
・ 0W-20 の 20 は、高温時の粘度特性を示しています。
粘度の高い(数値が大きい)オイルは、高速または重負荷走行に適
しています。
1
2
362
8-1. 仕様一覧
※
交換が必要な際はトヨタ販売店にご相談ください。
ラジエーター
指定銘柄
エンジン
容量 [L]
(参考値)
トヨタ純正スーパーロングライフクーラント
凍結保証温度
濃度 30% − 12 ℃
濃度 50% − 35 ℃
1NZ-FE
5.3
2ZR-FAE
5.4
3ZR-FAE
オートマチックトランスミッション
エンジン
駆動方式
指定銘柄
容量 [L]
(参考値
※
)
1NZ-FE
FF(前輪駆動)
トヨタ純正 CVT フルード FE
7.5
2ZR-FAE
FF(前輪駆動)
8.0
4WD(4 輪駆動)
7.9
3ZR-FAE
FF(前輪駆動)
8.7
注意
■
CVT フルードについて
上記で指定のトヨタ純正フルード以外をご使用の場合、変速不良、振動などの
不具合発生や破損に至るおそれがあります。
363
8
8-1. 仕様一覧
車両情報
■
ブレーキペダル
※
エンジン回転時に 294 N (30 kgf)の踏力をかけたときの床板とのすき間の
最小値
■
ブレーキフルード
■
パーキングブレーキ
※
ノッチとは、パーキングブレーキをかけるときの節度(“カチッ”という音)の
ことです。
リヤディファレンシャル(4WD 車)
指定銘柄(推奨粘度)
容量 [L](参考値)
トヨタ純正ディファレンシャルギヤオイル LT
(API GL-5 SAE 75W-85)
0.5
トランスファー(4WD 車)
指定銘柄(推奨粘度)
容量 [L](参考値)
トヨタ純正ギヤオイルスーパー
(API GL-5 SAE 75W-90)
0.9
ブレーキ
項目
基準値 [mm]
遊び
1 ∼ 6
踏み込んだときの床板とのすき間
※
81 以上
指定銘柄
トヨタ純正ブレーキフルード 2500H-A
項目
基準値(回数)
踏みしろ
操作力 294 N(30 kgf) のときのノッチ
※
数
9 ∼ 12
364
8-1. 仕様一覧
X
標準タイヤ
X
応急用タイヤ
ウォッシャー
容量 [L](参考値)
2.5
タイヤ・ホイール
タイヤサイズ
ホイール
サイズ
タイヤが冷えているときの
空気圧 kPa(kg/cm
2
)
前輪
後輪
185/65R15 88S
15 × 6J
230(2.3)
230(2.3)
195/65R15 91S
15 × 6J
230(2.3)
230(2.3)
195/55R16 87V
16 × 6J
220(2.2)
200(2.0)
タイヤサイズ
ホイール
サイズ
タイヤが冷えているときの
空気圧 kPa(kg/cm
2
)
前輪
後輪
T125/70D16 96M
16 × 4T
420(4.2)
T135/80D16 101M
365
8
8-1. 仕様一覧
車両情報
※
表に記載のないランプは LED を採用しています。
電球(バルブ)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
電球
W(ワット)数
車外
ヘッドランプ(ハロゲンタイプ)
(バルブタイプ:HIR2)
55
車幅灯
5
フロントフォグランプ
★
(バルブタイプ:H16)
19
フロント方向指示兼非常点滅灯
21
サイド方向指示兼非常点滅灯
5
リヤ方向指示兼非常点滅灯
21
後退灯
16
番号灯
5
車内
フロントパーソナルランプ
5
リヤ読書灯
★
5
ラゲージルームランプ
3.8
バニティミラー天井照明
8
グローブボックスランプ
1.2
366
8-1. 仕様一覧
車両仕様
型式
エンジン
駆動方式
NZT260
1NZ-FE(1.5L ガソリン)
FF(前輪駆動)
ZRT260
2ZR-FAE(1.8L ガソリン)
ZRT265
4WD(4 輪駆動)
ZRT261
3ZR-FAE(2.0L ガソリン)
FF(前輪駆動)
Нет комментариевНе стесняйтесь поделиться с нами вашим ценным мнением.
Текст