Toyota Comfort (2014 year). Manual japanese — part 6



79

2-1. 運転のしかた

2

運転するときに

警告

停車するときは

坂道で停車するときは、前後に動き出して事故につながるのを防ぐため、常に

ブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてください。

停車中に空ぶかしをしないでください。

排気管が過熱し、可燃物が近くにあると火災につながるおそれがあり危険で

す。

駐車するときは

炎天下では、メガネ、スプレー缶や炭酸飲料の缶などを車内に放置しないでく

ださい。放置したままでいると、次のようなことが起こるおそれがあり危険で

す。

・ スプレー缶からガスがもれたり、出火する

・ プラスチックレンズ・プラスチック素材のメガネが、変形またはひび割れ

を起こす

・ 炭酸飲料の缶が破裂して車内をよごしたり、電気部品がショートする原因

になる

ライターを車内に放置したままにしないでください。ライターをグローブボッ

クスなどに入れておいたり、車内に落としたままにしておくと、荷物を押し込

んだりシートを動かしたときにライターの操作部が誤作動し、火災につながる

おそれがあり危険です。

ウインドウガラスなどには吸盤を貼り付けないでください。また、インストル

メントパネルやダッシュボードの上に芳香剤などの容器を置かないでくだ

さい。

吸盤や容器がレンズの働きをして、車両火災につながるおそれがあり危険です。

シルバー色などの金属蒸着フィルムを曲面ガラスに貼った場合は、ドアやウイ

ンドウを開けたまま放置しないでください。直射日光が曲面ガラスの内側に反

射し、レンズの働きをして火災につながるおそれがあり危険です。

車から離れるときは、必ずパーキングブレーキをかけ、シフトレバーをオート

マチック車は P、マニュアル車は平地や下り坂では R、上り坂では 1 速にし

てエンジンを停止し施錠してください。

エンジンがかかっているあいだは、車から離れないでください。

80

2-1. 運転のしかた

警告

駐車するときは

エンジン回転中または停止直後は排気管にふれないでください。

やけどをするおそれがあります。

降雪時や雪が積もった場所では、エンジンをかけたままにしないでください。

まわりに積もった雪で排気ガスが滞留して車内に入り、重大な健康障害や死亡

に至るおそれがあり危険です。

排気ガスについて

排気ガスには無色・無臭で有害な一酸化炭素(CO)が含まれているため、排

気ガスを吸い込むと重大な健康障害や死亡に至るおそれがあり危険です。

換気が悪い場所では、エンジンを停止してください。

特に車庫内など囲まれた場所では排気ガスが充満し、重大な健康障害や死亡に

至るおそれがあり危険です。

排気管はときどき点検してください。排気管などの腐食などによる穴や亀

裂、および継ぎ手部の損傷、また、排気音の異常などに気付いた場合は必ずトヨ

タ販売店で点検整備を受けてください。そのまま使用すると排気ガスが車内に侵

入し、重大な健康障害や死亡に至るおそれがあり危険です。

仮眠するときは

必ずエンジンを停止してください。

エンジンをかけたまま仮眠すると、無意識にシフトレバーを動かしたり、アク

セルペダルを踏み込んだりして、事故やエンジンの異常過熱による火災が発生

するおそれがあります。さらに、風通しの悪い場所に停めると、排気ガスが車

内に侵入し、重大な健康障害や死亡に至るおそれがあり危険です。

ブレーキをかけるときは

万一エンジンの停止などによりブレーキ倍力装置が機能しないときは、他の車

に近付いたりしないでください。また、下り坂や急カーブを避けてください。

この場合ブレーキは作動しますが、通常よりも強く踏む必要があります。また

制動距離も長くなります。ただちにブレーキの修理を受けてください。

万一エンジンが停止したときは、ブレーキペダルを繰り返し踏まないでくださ

い。ペダルを踏むたびに、ブレーキのアシスト力の蓄えを使い切ってしまいます。

81

2-1. 運転のしかた

2

運転するときに

警告

ブレーキをかけるときは

ブレーキシステムは二つの独立したシステムで構成されており、一方の油圧シ

ステムが故障しても、もう一方は作動します。この場合、ブレーキペダルを通

常より強く踏む必要があり、制動距離が長くなります。ただちにブレーキの修

理を受けてください。

万一脱輪したときは

いずれかのタイヤが宙に浮いてるときは、むやみに空転させないでください。駆

動系部品の損傷や車両の飛び出しによる思わぬ事故につながるおそれがありま

す。

注意

運転中は

運転中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏まないでください。アク
セルペダルとブレーキペダルを同時に踏むと、駆動力を抑制する場合がありま
す。

オートマチック車では、坂道で停車するために、アクセルペダルを使ったり、
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んだりしないでください。

マニュアル車では、クラッチの損傷を防ぐためクラッチペダルに足を乗せたま
ま走行しないでください。

駐車するときは(オートマチック車)

必ずシフトレバーを P にしてください。P にしておかないと、車が動き出した

り、誤ってアクセルペダルを踏み込んだときに急発進するおそれがあります。

部品の損傷を防ぐために

パワーステアリングポンプの損傷を防ぐため、ハンドルをいっぱいにまわした
状態を長く続けないでください。

ディスクホイールなどの損傷を防ぐため、段差などを通過するときは、できる
だけゆっくり走行してください。

82

2-1. 運転のしかた

注意

きしみやひっかき音が聞こえたら(ブレーキパッドウェアインジケーター)

できるだけ早くトヨタ販売店で点検を受け、ブレーキパッドを交換してください。

必要なときにパッドの交換が行われないと、ローターの損傷につながる場合があり

ます。

ブレーキパッドやディスクローターなどの部品は、役割を果たすと共に摩耗し

ていきます。摩耗の限界をこえて走行すると故障を引き起こすばかりでなく、事

故につながるおそれがあります。

走行中にタイヤがパンクしたら

次のようなときはタイヤのパンクや損傷が考えられます。ハンドルをしっかり

持って徐々にブレーキをかけ、スピードを落としてください。

ハンドルがとられる

異常な振動がある

車両が異常に傾く

タイヤがパンクした場合は、タイヤを交換してください。(

oP. 212)

冠水路走行に関する注意

大雨などで冠水した道路では、次のような重大な損傷を与えるおそれがあるた

め、走行しないでください。

エンストする

電装品がショートする

水を吸い込んでのエンジン破損

万一、冠水した道路を走行し、水中に浸かってしまったときは必ずトヨタ販売

店で次の点検をしてください。

ブレーキの効き具合

エンジン、トランスミッション、ディファレンシャルなどのオイルやフルード
の量および質の変化

プロペラシャフト、各ベアリング、各ジョイント部などの潤滑不良

83

2-1. 運転のしかた

運転するときに

2

エンジン(イグニッション)スイッチ

■ エンジンをかける前に

燃料取り出しバルブのカ
バーをはずす(

oP. 43)

メインバルブ(

)、リ

ターンバルブ(

)をゆっ

くりと左にいっぱいまで
まわして開く

84

2-1. 運転のしかた

■ エンジンのかけ方

オートマチック車

パーキングブレーキがかかっ
ていることを確認する

シフトレバーが P の位置にあ
ることを確認する

ブレーキペダルをしっかり踏

エンジン スイッチを“ ON ”
の位置までまわし、LPG 表示
灯が点灯(点滅)後消灯した
ら“ START ”の位置にまわす

85

2-1. 運転のしかた

2

運転するときに

マニュアル車

正しい運転姿勢(

oP. 49)が

とれるようにシートの位置を
調整し、ペダルの各位置を確
認する

パーキングブレーキがかかっ
ていることを確認する

シフトレバーが N の位置にあ
ることを確認する

クラッチペダルとブレーキペダ
ルをしっかり踏む

エンジン スイッチを“ ON ”
の位置までまわし、LPG 表示
灯が点灯(点滅)後消灯した
ら“ START ”の位置にまわす

86

2-1. 運転のしかた

■ エンジン スイッチの位置

“ LOCK ”(OFF)

・ ス テ ア リ ン グ ロ ッ ク が か か り ま

す。

・ キーを抜き挿しすることがありま

す。

(オートマチック車は、シフト

レバーの位置が P のとき、キーを
抜き挿しできます)

“ ACC ”

オーディオなどの電装品が使用で

きます。

“ ON ”

すべての電装品が使用できます。

“ START ”

エンジンが始動できます。

■ エンジンがかからないときは

燃料過流防止弁が作動していることがあります。次のことを行って
ください。

燃料取り出しバルブのカバーをはずす(

oP. 43)

左側のメインバルブを右にいっぱいまでまわして締めてか
ら、再度メインバルブを左に 1/3 ∼ 1/2 まわす

右側のリターンバルブは開けたままにしておいてください。

エンジンを始動する

エンジンが始動したら、左側のメインバルブを左にいっぱいまでまわし

て開けます。

エンジンが始動しない場合の対処法は P. 222 を参照してください。

87

2-1. 運転のしかた

2

運転するときに

知識

キーを“ ACC ”から“ LOCK ”にまわすには

オートマチック車

シフトレバーが P の位置にあることを確認する

キーを“ LOCK ”までまわす

マニュアル車

ステアリングロックを解除するには

キー抜き忘れ警告ブザー

キーが挿してあり、エンジン スイッチが“ ACC ”または“ LOCK ”のとき、

運転席ドアを開けると警告音が鳴ります。

エンジン始動時、エンジン スイッチを“ ON ”にして、LPG 表示灯が点滅した

ときは

oP. 209

走行中、LPG 表示灯が点滅したときは(燃料冷却システム装着車)

oP. 132,210

キーを押し込みながら“ LOCK ”までまわ

ハンドルを左右に動かしながら、キーをま
わしてください。

88

2-1. 運転のしかた

警告

エンジンを始動するときは

必ず運転席に座って行ってください。このとき決してアクセルペダルは踏まな

いでください。思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死

亡につながるおそれがあります。

走行中の警告

走行中はエンジンを停止しないでください。エンジンが停止すると思わぬ事故

につながり重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがありま

す。

マニュアル車は、キーを“ LOCK " の位置にするとキーが抜けることがありま

す。 キーが抜けるとハンドルがロックされハンドル操作ができなくなり、思わ

ぬ事故につながるおそれがあり危険です。

89

2-1. 運転のしかた

2

運転するときに

注意

バッテリーあがりを防ぐために

エンジンがかかっていないときは、エンジン スイッチを“ ACC ”または“ ON ”

にしたまま長時間放置しないでください。

エンジンを始動するとき

一度に 30 秒以上スターターをまわさないでください。

エンジンが冷えた状態で空ぶかししないでください。

もしエンジンが始動しにくかったり、ひんぱんにエンストする場合は、ただ
ちにエンジンの点検を受けてください。

走行中、LPG 表示灯が点滅したときは(燃料冷却システム非装着車)

oP. 210

90

2-1. 運転のしかた

Stop & Start(アイドルストップシステム)

: 車両型式などで異なる装備やオプション装備

赤信号や交通渋滞で車両が停止中、燃費向上やアイドリング騒音低下

のため、エンジン スイッチを操作することなく、エンジンを停止・始

動させるシステムです。

車両を完全に停止させる

シフトレバーを P または N にする

エンジンが停止し、Stop & Start 表示灯(緑色)が点灯します。

ブレーキペダルを踏み込んだまま、シフトレバーを D または R にする

エンジンが始動し、Stop & Start 表示灯(緑色)が消灯します。

91

2-1. 運転のしかた

2

運転するときに

知識

作動条件

次の条件がすべて満たされたとき、Stop & Start が作動可能状態になります。

エンジンが十分暖まっているとき

バッテリー状態が良好であるとき

いったん走行したあと

方向指示灯、または非常点滅灯が点滅していないとき

運転席ドア、またはボンネットが閉まっているとき

運転席シートベルトを着用しているとき

ブレーキブースター負圧が十分に高いとき

エアコン調整ダイヤルが ECO の範囲にあるとき

・ エアコン調整ダイヤルの位置が ECO より右の位置でも、エバポレータ(熱

交換器)作動後の温度が約 13 ℃以下のとき

次のとき、Stop & Start によるエンジン停止を行わない場合があります。し

ばらく走行してください。

エンジン始動直後のため、エンジンが十分に暖まっていないとき

バッテリーが放電状態にあるとき

エンジン冷却水温が80℃をこえたあと、最初のアイドル時間が約10秒に満

たないとき

エンジン スイッチを“ LOCK ”から“ ON ”にしたあと、約 180 秒に満

たないとき

Stop & Start によるエンジン始動のあと、消費した電力を回復していると

き(約 8 ∼ 180 秒)

アイドルストップ時間表示

oP. 105

92

2-1. 運転のしかた

Stop & Start が作動しているときは

Stop & Start 作動中、次のような状態になることがありますが、異常ではあ

りません。

エンジン停止中、ハンドル操作が重くなる

エンジン停止中、オートドアの開閉が出来ない(オートドア装着車)

エンジン停止中、インストルメントパネル助手席側から“シュー”という音

がする(燃料冷却システム装着車)

Stop & Start によりエンジンを停止するときのシフトレバーの位置

P で停止したときは、ブレーキペダルを踏まないでいると、エアコンのファ

ン、リヤウインドウデフォッガーを停止し、バッテリーの放電量の増加を抑

制します。

N で連続して停止することはできません。エンジンを再び始動させたあと、

N の位置で停止を行うには、シフトレバーを D にし、しばらくのあいだ走行

する必要があります。

Stop & Start の解除

Stop & Start によるエンジン停止中、次のときはエンジンが自動的に始動す

る場合があります。

ブレーキブースターの負圧が著しく低下したとき

傾斜などで車両が動き出したとき

ポンピングブレーキをしたり、ブレーキペダルをさらに強く踏み込んだりし

たとき

運転席ドアを開けたとき

運転席シートベルトをはずしたとき

バッテリーの電力消費量が大きいとき

エンジン停止を約 220 秒以上継続したとき

93

2-1. 運転のしかた

2

運転するときに

Stop & Start 表示灯(橙色)が点滅したときは

システムの異常、またはスターターなどの交換時期が考えられますので、トヨ

タ販売店で点検を受けてください。

表示灯とブザーについて

Stop & Start によるエンジン停止中またはエンジン始動時、表示灯およびブ

ザーが次のようになったときは、それぞれの対処方法に従ってください。

車両が動き出した場合には、ブレーキペダルの操作に関係なくエンジンが始動し
ます。

症状

原因

対処方法

(緑色)が点

滅 し、ブ ザ ー が
鳴った

ブレーキペダルを踏み

込む前にシフトレバー

を操作した

シフトレバーを P または N にして

から、手順 3 を操作する

oP. 90)

エンジンがかかりきる

前にアクセルペダルを

踏んだ

アクセルペダルから足を離し、シ

フトレバーを P または N にしてか

ら、手順 3 を操作する(

oP. 90)

94

2-1. 運転のしかた

Stop & Start によるエンジン停止ができないときは

次の原因が考えられます。内容を確認の上、処置を行ってください。次の対処

方法に従ってもエンジンが停止しないときは、トヨタ販売店で点検を受けてく

ださい。

Stop & Start の補助電源について

Stop & Start でのエンジン始動時に、アイドルストップ時間や配車ナビゲー

ションシステムのモニターがリセットされた場合、補助電源の故障が考えられ

ます。トヨタ販売店で点検を受けてください。

警告

坂道で停車しているときは

傾斜によって車両が動き出すと、エンジンが自動的に始動するため、アクセル

ペダルから足を離し、急発進に注意してください。思わぬ事故につながるおそ

れがあり危険です。

状態

対処方法

暑いときにエアコンを強冷にした

エアコン調整ダイヤルがECOの範囲で

あることを確認したあと、エバポレー

タ(熱交換器)の温度が下がるまで、そ

のまましばらく走行を続ける

エンジンがオーバーヒートしている

オーバーヒートしたときは

oP. 231

方向指示灯・非常点滅灯を点滅させた

まま車両を停止した

方向指示灯・非常点滅灯を消灯して、シ

フトレバーを D または R にしてから、

P にする

エンジン回転中、運転席ドアまたはボ

ンネットを開けた

運転席ドアおよびボンネットを閉める

エンジン回転中、運転席シートベルト

をはずした

運転席シートベルトを着用する

ボンネットを開けたままエンジン ス

イッチによるエンジンの始動を行っ

ボンネットを閉め、いったんエンジン

を停止した状態でエンジンを始動する

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