Toyota FJ Cruiser (2017 year). Manual japanese — part 18
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
20 インチアルミホイール装着車
タイヤを取り付け、タイヤががた
つかない程度まで手でナットを仮
締めする
ナ ッ ト の テ ー パ ー 部 が ホ イ ー ル の
シート部に軽くあたるまでまわしま
す。
車体を下げる
図の番号順でナットを 2、3 度しっ
かり締め付ける
締め付けトルク:
103 N・m(1050 kgf・cm)
17 インチアルミホイール装着車
センターオーナメントを取り付け
る
テーパー部
シート部
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5-2. 緊急時の対処法
スチールホイール装着車
センターオーナメントを取り付け
る
タイヤ・ジャッキ・工具の収納
取りはずしたときと逆の手順でパンクしたタイヤを取り付ける
締め付けトルク:
60 N・m(611 kgf・cm)
タイヤの上側面からスペアタイヤ
カバーをかぶせて取り付ける
下マークが必ず真下をさすように取
り付けてください。
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
取りはずしたときと逆の手順でホ
イールカバーを取り付ける
ボルトを締め付ける
締め付けトルク:
14 N・m (140 kgf・cm)
工具・ジャッキをもとどおりに収納する
知識
■
スペアタイヤについて
●
空気圧を必ず点検してください。(oP. 295)
●
20 インチアルミホイール装着車は、タイヤの側面に TEMPORARY USE
ONLY と書かれています。応急用にのみ使用してください。
警告
■
ジャッキの使用について
ジャッキの取り扱いを誤ると、車が落下して重大な傷害におよぶか、最悪の場
合死亡につながるおそれがあります。
次のことをお守りください。
●
ジャッキはタイヤ交換・タイヤチェーン取り付け・取りはずし以外の目的で
使用しない
●
備え付けのジャッキは、お客様の車にしか使うことができないため、他の車に
使ったり、他の車のジャッキをお客様の車に使用したりしない
●
ジャッキセット位置に正しくジャッキがかかっていることを確かめる
●
ジャッキで支えられている車の下に体を入れない
●
ジャッキで支えられている状態で、エンジンをかけたり走らせない
●
車内に人を乗せたまま車を持ち上げない
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5-2. 緊急時の対処法
警告
●
車を持ち上げるときは、ジャッキの上または下にものを載せない
●
車を持ち上げるときは、タイヤ交換できる高さ以上に上げない
●
車の下にもぐり込んで作業する場合は、ジャッキスタンドを使用する
車両を下げる際は特に、ご自身や周囲の人がけがをしないよう注意してください。
■
タイヤ交換について
●
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
・ スペアタイヤは、ジャッキアップする前に格納具から取りはずしておく
・ センターオーナメントは直接手をかけて取らない
取り扱いには十分に注意してください。けがをするおそれがあります。
・ 走行直後、ディスクホイールやブレーキまわりなどにはふれない
走行直後のディスクホイールやブレーキまわりは高温になっているため
タイヤ交換などで手や足などがふれると、やけどをするおそれがありま
す。
●
次のことをお守りいただかないとナットがゆるみ、ホイールがはずれ落ち、重
大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
・ ホイールの交換後はすぐに 103 N・m(1050 kgf・cm)の力でナット
を締める
・ タイヤの取り付けには、使用しているホイール専用のナットを使用する
・ ボルトやナットのねじ部や、ホイールのボルト穴につぶれや亀裂などの異
常がある場合は、トヨタ販売店で点検を受ける
・ ナットを取り付けるときは、必ずテーパー部を内側にして取り付ける
(oP. 214)
■
応急用タイヤを使用するときは(245/60R20 107H 装着車)
●
お客様のお車専用になっているため、他の車には使用しないでください。
●
同時に2つ以上の応急用タイヤを使用しないでください。
●
できるだけ早く通常のタイヤと交換してください。
●
急加速・急ブレーキ・急減速・急旋回は避けてください。
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
警告
■
スペアタイヤを収納するときは
ボディとスペアタイヤとのあいだに、指などを挟まないように注意してくださ
い。
■
スペアタイヤカバーについて
スペアタイヤカバーが著しく破損している場合は、取り付けたままにしないで
ください。スペアタイヤカバーが脱落し思わぬ事故につながるおそれがあり危
険です。
■
応急用タイヤ装着中は(245/60R20 107H 装着車)
正確な車両速度が検出できない場合があり、次のシステムが正常に作動しなく
なるおそれがあります。
●
ABS
●
ブレーキアシスト
●
VSC
●
TRC
●
アクティブトラクションコントロール
*
●
クルーズコントロール
*
●
クリアランスソナー
また、下記のシステムは、性能が十分に発揮できないばかりでなく、駆動系部
品に悪影響を与えるおそれがあります。
●
4WD システム
■
応急用タイヤ使用時の速度制限(245/60R20 107H 装着車)
応急用タイヤを装着しているときは、80 km/h 以上の速度で走行しないでくだ
さい。
応急用タイヤは、高速走行に適していないため、思わぬ事故につながるおそれ
があり危険です。
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
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5-2. 緊急時の対処法
警告
■
工具・ジャッキを使用したあとは
走行前に必ず、指定の場所に確実に収納してください。車室内などに放置する
と、急ブレーキ時などに工具類が飛び出し、思わぬ事故につながるおそれがあ
り危険です。
注意
■
パンクしたままの走行について
タイヤがパンクした状態で走行を続けないでください。
短い距離の運転でも、タイヤとホイールが修理できないほどの損傷になります。
■
スペアタイヤカバーを取り付けた後は
●
スペアタイヤにしっかりと装着されていることを確認してください。
●
バックドアを開閉してスペアタイヤカバーがリアバンパーなどに干渉しない
ことを確認してください。
■
応急用タイヤ使用時のタイヤチェーン装着(245/60R20 107H 装着車)
応急用タイヤには、タイヤチェーンを装着しないでください。
タイヤチェーンが車体側にあたり、走行に悪影響をおよぼすおそれがあります。
雪道、凍結路で後輪がパンクした場合は、応急用タイヤを後輪として使用せず、
前輪に使用し、はずした前輪を後輪につけてからタイヤチェーンを装着してく
ださい。
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
エンジンがかからないときは
正しいエンジンのかけ方(oP. 113)に従っても、エンジンがかか
らないときは、次のことを確認してください。
■ スターターは正常にまわっているのにエンジンがかからない
場合
次の原因が考えられます。
● 燃料が入っていない可能性があります。
給油してください。
● 燃料を吸い込みすぎている可能性があります。
再度、正しい手順(oP. 113)に従って、エンジンをかけてく
ださい。
● エンジンイモビライザーシステムに異常がある可能性があり
ます。(oP. 74)
■ スターターがゆっくりまわる/室内灯・ヘッドライトが暗い/
ホーンの音が小さい、または鳴らない場合
次の原因が考えられます。
● バッテリーあがりの可能性があります。(oP. 279)
● バッテリーのターミナルがゆるんでいる可能性があります。
■ スターターがまわらない/室内灯・ヘッドライトが点灯しな
い/ホーンが鳴らない場合
次の原因が考えられます。
● バッテリーのターミナルがはずれている可能性があります。
● バッテリーあがりの可能性があります。(oP. 279)
処置のしかたがわからないとき、あるいは処置をしてもエンジンがかからな
いときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
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5-2. 緊急時の対処法
キーをなくしたときは
キーナンバープレートに打刻されたキーナンバーと残りのキーから、
トヨタ販売店でトヨタ純正品の新しいキーを作ることができます。
(oP. 28)
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
バッテリーがあがったときは
バッテリーがあがった場合、次の手順でエンジンを始動することがで
きます。
ブースターケーブルと 12V のバッテリー付き救援車があれば、次の
手順に従って、エンジンを始動させることができます。
ボンネットを開ける(oP. 217)
ブースターケーブルを次の順につなぐ
赤色のブースターケーブルを自車のバッテリーの+端子につ
なぐ
赤色のブースターケーブルのもう一方の端を救援車のバッテ
リーの+端子につなぐ
黒色のブースターケーブルを救援車のバッテリーの−端子につ
なぐ
黒色のブースターケーブルのもう一方の端をバッテリーから離
れた、未塗装の金属部(図に示すような固定された部分)につなぐ
救援車のエンジンをかけ、回転を少し高めにして、約 5 分間
自車のバッテリーを充電する
救援車のエンジン回転を維持したまま、エンジンスイッチを
いったん “ ON ” にしてから、自車のエンジンをかける
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5-2. 緊急時の対処法
知識
■
バッテリーあがり時の始動について
この車両は、押しがけによる始動はできません。
■
バッテリーあがりを防ぐために
●
エンジンがかかっていないときは、ライトやエアコンの電源を切ってくださ
い。
●
渋滞などで長時間止まっているときは、不必要な電装品の電源を切ってくだ
さい。
■
バッテリーがあがったときは
コンピューターに記憶されている情報が消去されます。バッテリーがあがった
ときはトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
バッテリーの充電について
バッテリーの電力は、車両を使用していないあいだも、一部の電装品による消
費や自然放電のために、少しずつ消費されています。そのため、車両を長期間
放置すると、バッテリーがあがってエンジンを始動できなくなるおそれがあり
ます。(バッテリーは走行中に自動で充電されます)
自車のエンジンが始動したら、ブースターケーブルをつない
だときと逆の順ではずす
エンジンがかかっても、早めにトヨタ販売店で点検を受けてください。
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
警告
■
バッテリーの引火または爆発を防ぐために
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です
ので、火や火花が発生しないよう、次のことをお守りください。
●
ブースターケーブルは正しい端子または接続箇所以外に接続しない
●
ブースターケーブルは+側と−側の端子を絶対に接触させない
●
バッテリー付近では、喫煙したりマッチやライターなどで火を起こさない
■
バッテリーの取り扱いについて
バッテリー内には有毒で腐食性のある酸性の電解液が入っており、また関連部
品には鉛または鉛の混合物を含んでいるので、取り扱いに関し、次のことを必
ずお守りください。
●
バッテリーを取り扱うときは保護メガネを着用し、液 ( 酸 ) が皮膚・衣服・車体
に付着しないようにする
●
必要以上に、顔や頭などをバッテリーに近付けない
●
誤ってバッテリー液が体に付着したり目に入ったりした場合、ただちに大量の
水で洗い、すぐに医師の診察を受ける
また、医師の診察を受けるまで、水を含ませたスポンジや布を患部にあてて
おく
●
誤ってバッテリー液を飲み込んだ場合、多量の水を飲んで、すぐに医師の診察
を受ける
●
バッテリーの支柱・ターミナル・その他の関連部品の取り扱い後は手を洗う
●
お子さまをバッテリーに近付けない
注意
■
ブースターケーブルの取り扱いについて
ブースターケーブルを接続したり、取りはずすときは、冷却ファンやベルトに
巻き込まれないように十分注意してください。
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5-2. 緊急時の対処法
オーバーヒートしたときは
次のような場合は、オーバーヒートの可能性があります。
● 水温計(oP. 124)の表示が上端まで達したり、エンジン出力
が低下する(スピードが出ないなど)
● エンジンルームから蒸気が出る
手順に従って対処してください。
安全な場所に停車し、エアコンを OFF にしてから、エンジン
を停止する
蒸気が出ている場合:
蒸気が出なくなったことを確認してから、注意してボンネッ
トを開ける
蒸気が出ていない場合:
注意してボンネットを開ける
エンジンが十分に冷えてから、
ラジエーターコア部(放熱部)
やホースなどからの冷却水もれ
を点検する
多量の冷却水もれがある場合は、
ただちに販売店に連絡してくださ
い。
冷却水の量がリザーバータンク
の F(上限)と L(下限)の間
にあるかを点検する
リザーバータンク
F(上限)
L(下限)
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
知識
■
オーバーヒートとは
次の状態がオーバーヒートです。
●
メーター内の水温計の針がレッドゾーンに入ったり、エンジン出力が低下する
●
エンジンルームから蒸気が出る
冷却水が不足している場合は、
冷却水を補給する
冷却水が無い場合は、応急措置と
して水を補給してください。
エンジンを始動し、ラジエーター冷却用のファンが作動して
いるか、およびラジエーターコアやホースなどから冷却水も
れがないことを再度確認する
ファンが作動していない場合:
すぐにエンジンを停止し、販売店に連絡する
ファンが作動している場合:
最寄りの販売店で点検を受ける
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5-2. 緊急時の対処法
警告
■
エンジンルーム点検中の事故やけがを防ぐために
●
エンジンルームから蒸気が出ている場合は、蒸気が出なくなるまでボンネット
を開けないでください。エンジンルーム内が高温になっているため、やけどな
どの重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
エンジンがかかっているときは、手や着衣をファンやベルトから離してくださ
い。
●
ボンネット(oP. 217)の注意事項も併せてお読みください。
●
エンジンおよびラジエーターが熱いうちはラジエーターキャップを開けない
でください。
高温の蒸気や冷却水が圧力によって噴き出し、やけどなどの重大な傷害を受け
るおそれがあり危険です。
注意
■
冷却水を入れるときの注意
エンジンが十分に冷えてから入れてください。
冷却水はゆっくり入れてください。
エンジンが熱いときに急に冷たい冷却水を入れると、エンジンが損傷するおそ
れがあります。
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
スタックしたときは
警告
■
脱出するときは
前進と後退をくり返してスタックから脱出する場合、他の車・ものまたは人と
の衝突を避けるため周囲に何もないことを確認してください。
スタックから脱出するとき、車が前方または後方に飛び出すおそれがあります
ので、特に注意してください。
■
シフトレバーを操作するときは
アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
車が急発進し、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
ぬかるみや砂地、雪道などでタイヤが空転したり埋まり込んで動けな
くなったときは次の方法で脱出してください。
パーキングブレーキをかけ、シフトレバーを P にして、エン
ジンを停止する
タイヤ前後の土や雪を取り除く
タイヤの下に木や石などをあてがう
エンジンを再始動する
シフトレバーを D または R に確実に入れ、パーキングブレー
キを解除して注意しながらアクセルを踏む
TRC・VSC の作動で脱出しにくいときは、TRC または VSC を停止
してください。(oP. 163)
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5-2. 緊急時の対処法
注意
■
トランスミッションやその他の部品への損傷を避けるために
●
タイヤが空転するのを避け、必要以上にアクセルペダルを踏まないでください。
●
この方法で脱出できなかった場合、けん引による救援が必要です。
●
スタックから脱出する際にオートマチックトランスミッション油温警告灯が
点灯したときは、ただちにアクセルペダルから足を離して警告灯が消灯するま
で待ってください。トランスミッションが故障するおそれがあります。
(
oP. 262)
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