Toyota Land Cruiser (2018 year). Manual japanese — part 12
175
3
各部の操作
3-5. ドアガラス・ ムーンルーフの開閉
ムーンルーフ
★
ムーンルーフを開く
※
全開の手前の位置で止まります。
(風切
音の低減機能)
全開にしたいときは、スイッチをもう
一度押してください。
ムーンルーフを閉める
※
※
途中で停止するときは、ムーンルー
フスイッチを軽く押します。
チルトアップ
※
チルトダウン
※
※
途中で停止するときは、ムーンルー
フスイッチを軽く押します。
頭上のスイッチでムーンルーフを開閉・チルトアップ/ダウンできます。
開閉
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
1
2
チルトアップ/ダウン
1
2
176
3-5. ドアガラス・ ムーンルーフの開閉
■
作動条件
エンジンスイッチがイグニッション ON モードのとき
■
エンジン停止後の作動
エンジンスイッチをアクセサリーモードまたは OFF にしたあとでも、約 45 秒
間は操作できます。ただし、そのあいだに運転席ドアを開閉すると作動しなくな
ります。
■
挟み込み防止機能
ムーンルーフを閉めるとき、またはチルトダウンするときに、ムーンルーフが異
物の挟み込みを感知すると、作動が停止し少し開きます。
■
サンシェード
手動で開閉できます。また、ムーンルーフが開くと連動して開きます。
■
ドアロック連動ムーンルーフ開閉機能
メカニカルキーでムーンルーフを開閉できます。
※
(→ P. 527)
ワイヤレスリモコンでムーンルーフを開閉できます。
※
(→ P. 106)
※
カスタマイズ機能での設定変更が必要です。(→ P. 543)
■
ムーンルーフ開警告ブザー
エンジンスイッチが OFF で、ムーンルーフが開いていると、運転席ドアを開け
たときにブザーが鳴り、メーター内のマルチインフォメーションディスプレイに
メッセージが表示されます。
■
カスタマイズ機能
ドアロック連動ムーンルーフ開閉機能などの設定を変更できます。
(カスタマイズ一覧:→ P. 543)
知識
177
3-5. ドアガラス・ ムーンルーフの開閉
3
各部の操作
■
ムーンルーフが正常に閉まらないときは
下記の操作を行ってください。
●
閉まるときに反転し、閉じ切らない場合
車を停止する
スイッチの “CLOSE” 側を押し続ける
※1
ムーンルーフが閉じ、再び開き、10 秒間停止します
※2
。その後再び閉じ、
チルトアップし、1 秒間停止します。チルトダウン後、いったん開いてから
閉じます。
ムーンルーフが完全に閉まったことを確認し、スイッチから手を離す
●
チルトダウン時に反転し、閉じ切らない場合
車を停止する
スイッチの “UP” 側を押し続け
※1
、ムーンルーフをチルトアップ位置にする
スイッチから一度手を離し、再度 “UP” 側を押し続ける
※1
ムーンルーフがチルトアップの状態で 10 秒間停止し
※2
、微調節後 1 秒間
停止します。チルトダウン後、いったん開いてから閉じます。
ムーンルーフが完全に閉まったことを確認し、スイッチから手を離す
※1
途中でスイッチから手を離すと、最初からやり直しとなります。
※2
10 秒間停止したあとにスイッチから手を離すと、それ以降オート作動でき
なくなります。その場合は、スイッチの “UP” 、または、“CLOSE” 側
を押し続けてください。ムーンルーフがチルトアップし、1 秒間停止しま
す。その後、チルトダウンし、いったん開いてから閉じます。ムーンルー
フが完全に閉まったことを確認したら、スイッチから手をはなしてくださ
い。
以上の操作を行っても反転して閉じ切らない場合は、トヨタ販売店で点検を受け
てください。
1
2
3
1
2
3
4
178
3-5. ドアガラス・ ムーンルーフの開閉
警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
ムーンルーフを開けているときは
●
走行中はルーフから手や顔を出さない
●
開口部に腰かけない
■
ムーンルーフを開閉するときは
●
運転者は、ムーンルーフの開閉操作について責任があります。特にお子さまの
誤った操作による事故を防ぐため、お子さまにはムーンルーフの操作をさせな
いでください。お子さまや他の人がムーンルーフに挟まれたり巻き込まれたり
するおそれがあります。
■
挟み込み防止機能
●
挟み込み防止機能を故意に作動させるため、乗員の手・腕・頭・首などを挟ん
だりしないでください。
●
挟み込み防止機能は、ムーンルーフが完全に閉まる直前に異物を挟むと作動し
ない場合があります。また、挟み込み防止機能は、スイッチを押し続けた状態
では作動しません。指などを挟まないように注意してください。
●
ムーンルーフを開閉や、チルトダウンする
ときは、乗員の手・腕・頭・首を挟んだり
巻き込んだりしないように注意してくだ
さい。
●
ワイヤレスリモコンやメカニカルキーを
使ってムーンルーフを操作するときは、
ムーンルーフに人が挟まれるおそれがな
いことを確認してから操作してください。
またお子さまには、ワイヤレスリモコンや
メカニカルキーよる操作をさせないでく
ださい。お子さまや他の人がムーンルーフ
に挟まれたり巻き込まれたりするおそれ
があります。
●
車両から離れるときはエンジンスイッチ
を OFF にし、キーを携帯してお子さまも
一緒に車から離れてください。いたずらな
どによる誤った操作により、思わぬ事故に
つながるおそれがあります。
運転
179
4
4-1. 運転にあたって
運転にあたって . . . . . .. 180
荷物を積むときの注意. . ... 190
トレーラーのけん引
(ヒッチメンバー付き車). 192
4-2. 運転のしかた
エンジン(イグニッション)
スイッチ . . . . . . . ... 195
オートマチック
トランスミッション . . . 201
方向指示レバー . . . . . .. 208
パーキングブレーキ. . . ... 209
4-3. ランプのつけ方・
ワイパーの使い方
ランプスイッチ . . . . . .. 210
オートマチックハイビーム ... 213
フォグランプスイッチ. . ... 218
ワイパー&ウォッシャー
(フロント). . . . . . ... 221
ワイパー&ウォッシャー
(リヤ). . . . . . . . ... 226
ヘッドランプクリーナー. ... 228
4-4. 給油のしかた
給油口の開け方 . . . . . .. 229
4-5. 運転支援装置について
Toyota Safety Sense P ...232
PCS(プリクラッシュ
セーフティシステム). . ..238
LDA(レーンディパーチャー
アラート). . . . . . . ..248
レーダークルーズ
コントロール . . . . . . 256
ドライブモード
セレクトスイッチ . . . . 268
クリアランスソナー . . . ...270
4-Wheel AHC
(アクティブハイト
コントロール). . . . . ..280
フルタイム 4WD . . . . ...289
クロールコントロール
(ターンアシスト
機能付き). . . . . . . ..294
マルチテレインセレクト . ...300
マルチテレインモニター . ...305
BSM(ブラインド
スポットモニター). . . ..352
・ BSM 機能 . . . . . . ..356
・ RCTA 機能 . . . . . . 360
運転を補助する装置 . . . ...365
4-6. 運転のアドバイス
寒冷時の運転. . . . . . ...372
180
4-1. 運転にあたって
運転にあたって
→ P. 195
ブレーキペダルを踏んだまま、シフトレバーを D にする
(→ P. 201)
パーキングブレーキを解除する(→ P. 209)
ブレーキペダルから徐々に足を離し、アクセルペダルをゆっくり踏み
発進する
シフトレバーは D のまま、ブレーキペダルを踏む
必要に応じて、パーキングブレーキをかける
長時間停車する場合は、シフトレバーを P または N にします。(→ P. 201)
車を完全に停止させる
パーキングブレーキをかけて(→ P. 209)、シフトレバーを P にする
(→ P. 201)
エンジンスイッチを押してエンジンを停止する
電子キーを携帯していることを確認し、ドアを施錠する
坂道の途中で駐車をする場合は、必要に応じて輪止め
※
を使用してください。
※
輪止めはトヨタ販売店で購入することができます。
安全運転を心がけて、次の手順で走行してください。
エンジンをかける
発進する
停車する
駐車する
1
2
3
1
2
1
2
3
4
181
4-1. 運転にあたって
4
運転
パーキングブレーキをしっかりかけ、シフトレバーを D にする
アクセルペダルをゆっくり踏む
車が動き出す感触を確認したら、パーキングブレーキを解除し発進す
る
■
上り坂発進について
ヒルスタートアシストコントロールが作動します。(→ P. 365)
■
雨の日の運転について
●
雨の日は視界が悪くなり、またガラスが曇ったり、路面がすべりやすくなった
りするので、慎重に走行してください。
●
雨の降りはじめは路面がよりすべりやすいため、慎重に走行してください。
●
雨の日の高速走行などでは、タイヤと路面のあいだに水膜が発生し、ハンドル
やブレーキが効かなくなるおそれがあるので、スピードは控えめにしてくださ
い。
■
走行中のエンジン回転数について
次の場合、走行中にエンジン回転数が高くなることがあります。これは走行状況
に合わせてシフトアップの制限、またはシフトダウンの実施を自動的に行うため
で、急加速を示すものではありません。
●
車両が上り坂、または下り坂を走行していると判断したとき
●
アクセルペダルを離したとき
●
パワーモード選択時にブレーキペダルを踏んだとき(→ P. 202)
■
エンジン出力の抑制について(ブレーキオーバーライドシステム)
●
アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏まれたとき、エンジン出力を抑制
する場合があります。
●
ブレーキオーバーライドシステム作動中は、マルチインフォメーションディス
プレイにメッセージが表示されます。表示された画面の指示に従ってください。
■
運転標識の取り付け
磁石式の初心運転者標識や高齢運転者標識などを樹脂バンパーやアルミボデー
部に取り付けることはできません。
■
オーバーヒートについて
次のようなきびしい走行状況ではオーバーヒートになるおそれがあります。
●
暑い日に長い上り坂を走行する
●
高速走行直後に急減速や急停止をする
上り坂の発進のしかた
知識
1
2
3
182
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
発進するとき
エンジンがかかったまま停車しているときは、常にブレーキペダルを踏んでく
ださい。クリープ現象で車が動き出すのを防ぎます。
■
運転するとき
●
踏み間違いを避けるため、ブレーキペダルとアクセルペダルの位置を十分把握
した上で運転してください。
・ アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏むと、車が急発進して思わ
ぬ事故につながるおそれがあります。
・ 後退するときは体をひねった姿勢となるため、ペダルの操作がしにくくな
ります。ペダル操作が確実にできるよう注意してください。
・ 車を少し移動させるときも正しい運転姿勢をとり、ブレーキペダルとアク
セルペダルが確実に踏めるようにしてください。
・ ブレーキペダルは右足で操作してください。左足でのブレーキ操作は緊急
時の反応が遅れるなど、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
183
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
運転するとき
●
燃えやすいものの上を走行したり、可燃物付近に車を停めたりしないでくださ
い。
排気管や排気ガスは高温になり、可燃物が近くにあると火災になるおそれがあ
り危険です。
●
通常走行時は、走行中にエンジンを停止しないでください。走行中にエンジン
を停止してもハンドルやブレーキの操作は可能ですが、操作力補助がなくな
り、ハンドルとブレーキの操作が困難になります。安全を確認した上で、すみ
やかに道路脇に停車してください。
なお、通常の方法で車両を停止することができないような緊急時は、P. 490
を参照してください。
●
急な下り坂では、エンジンブレーキを使用してスピードを下げてください。
フットブレーキを連続して使いすぎると、ブレーキが過熱して正常に機能しな
くなります。(→ P. 202)
●
走行中はハンドル・シート・ドアミラー・インナーミラーの調整をしないでく
ださい。
運転を誤るおそれがあります。
●
すべての乗員は頭や手、その他の体の一部を車から出さないようにしてくださ
い。
●
シートの上や付近に荷物を置いて走行しないでください。
急ブレーキをかけたときや、旋回しているときなどに荷物が飛び出したりして
乗員にあたったり、荷物を破損したり、荷物に気をとられたりして、思わぬ事
故につながるおそれがあり危険です。
●
4-Wheel AHC 装着車で渡河走行をするときは、車高を HI(ハイ)モードに切
り替えてから車高制御を停止させ、30km/h 以下で走行してください。お守
りいただかないと、オートレベリング機能により車高がかわり、思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。(→ P. 280)
184
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
すべりやすい路面を運転するとき
●
急ブレーキ・急加速・急ハンドルはタイヤがスリップし、車両の制御ができな
くなるおそれがあります。
●
急激なアクセル操作、シフト操作によるエンジンブレーキやエンジン回転数の
変化は、車が横すべりするなどのおそれがあります。
●
水たまり走行後はブレーキペダルを軽く踏んでブレーキが正常に働くことを
確認してください。ブレーキパッドがぬれるとブレーキの効きが悪くなった
り、ぬれていない片方だけが効いたりしてハンドルをとられるおそれがあり
ます。
■
シフトレバーを操作するとき
●
シフトレバーを前進側のシフトポジションに入れたまま惰性で後退したり、R
に入れたまま惰性で前進することは絶対にやめてください。
エンジンが停止し、ブレーキの効きが悪くなったり、ハンドルが重くなったり
して、思わぬ事故や故障の原因となるおそれがあります。
●
車両が動いているあいだは、シフトレバーを P に入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
●
車両が前進しているあいだは、シフトレバーを R に入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
●
車両が後退しているあいだは、シフトレバーを前進側のシフトポジションに入
れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
●
走行中にシフトレバーをN にすると、トランスミッションとエンジンの動力伝
達が解除され、エンジンブレーキが効かなくなります。
●
アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
シフトレバーが P または N 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故につな
がるおそれがあり危険です。
185
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
継続的にブレーキ付近から警告音(キーキー音)が発生したとき
できるだけ早くトヨタ販売店で点検を受け、ブレーキパッドを交換してくださ
い。
必要なときにパッドの交換が行われないと、ディスクローターの損傷につなが
る場合があります。
パッドやローターなどの部品は、役割を果たすと共に摩耗していきます。摩耗
の限界をこえて走行すると故障を引き起こすばかりでなく、事故につながるお
それがあります。
■
停車するとき
●
空ぶかしをしないでください。
シフトレバーが P または N 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故につ
ながるおそれがあり危険です。
●
車が動き出すことによる事故を防ぐため、エンジン回転中は常にブレーキペダ
ルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてください。
●
坂道で停車するときは、前後に動き出して事故につながるのを防ぐため、常に
ブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてください。
●
停車中に空ぶかしをしないでください。
排気管が過熱し、可燃物が近くにあると火災につながるおそれがあり危険です。
186
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
駐車するとき
●
炎天下では、メガネ・スプレー缶・炭酸飲料の缶などを車内に放置しないでく
ださい。
放置したままでいると、次のようなことが起こるおそれがあり危険です。
・ ライターやスプレー缶からガスがもれたり、出火する
・ プラスチックレンズ・プラスチック素材のメガネが、変形またはひび割れ
を起こす
・ 炭酸飲料の缶が破裂して車内を汚したり、電気部品がショートする原因に
なる
●
ライターを車内に放置したままにしないでください。ライターをグローブボッ
クスなどに入れておいたり、車内に落としたままにしておくと、荷物を押し込
んだりシートを動かしたときにライターの操作部が誤作動し、火災につながる
おそれがあり危険です。
●
ウインドウガラスなどには吸盤を取り付けないでください。また、インストル
メントパネルやダッシュボードの上に芳香剤などの容器を置かないでくだ
さい。
吸盤や容器がレンズの働きをして、車両火災につながるおそれがあり危険です。
●
シルバー色などの金属蒸着フィルムを曲面ガラスに貼った場合は、ドアやウイ
ンドウを開けたまま放置しないでください。直射日光が曲面ガラスの内側に反
射し、レンズの働きをして火災につながるおそれがあり危険です。
●
車から離れるときは、必ずパーキングブレーキをかけ、シフトレバーを P に入
れ、エンジンを停止し、施錠してください。
エンジンがかかっているあいだは、車から離れないでください。
パーキングブレーキをかけずにシフトレバーを P にした状態では、車が動き
思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
トランスファースイッチを操作した際、L4 作動表示灯が点灯または消灯する
前にシフトレバーを操作すると、トランスファーの切り替えが完了せず、シフ
トポジションに関係なく駆動軸が拘束されません。(表示灯が点滅し、ブザー
が鳴ります)
この場合、シフトレバーを P に入れても車両が動くおそれがあり危険です。必
ず、トランスファーの切り替えを完了させてください。
●
エンジン回転中またはエンジン停止直後は排気管にふれないでください。
やけどをするおそれがあります。
187
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
仮眠するとき
必ずエンジンを停止してください。
エンジンをかけたまま仮眠すると、無意識にシフトレバーを動かしたり、アク
セルペダルを踏み込んだりして、事故やエンジンの異常過熱による火災が発生
するおそれがあります。さらに、風通しの悪い場所に停めると、排気ガスが車
内に侵入し、重大な健康障害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれが
あります。
■
ブレーキをかけるとき
●
ブレーキがぬれているときは、普段よりも注意して走行してください。
ブレーキがぬれていると、制動距離が長くなり、ブレーキのかかりに、左右の
違いが出るおそれがあります。また、パーキングブレーキがしっかりとかから
ないおそれもあります。
●
ブレーキ倍力装置が機能しないときは、他の車に近付いたりしないでくださ
い。また、下り坂や急カーブを避けてください。
この場合ブレーキは作動しますが、通常よりも強く踏む必要があります。また
制動距離も長くなります。ただちにブレーキの修理を受けてください。
●
万一エンジンが停止したときは、ブレーキペダルをくり返し踏まないでくださ
い。ペダルを踏むたびに、ブレーキのアシスト力の蓄えを使い切ってしまいま
す。
●
ブレーキシステムは 2 つの独立したシステムで構成されており、一方の油圧シ
ステムが故障しても、もう一方は作動します。この場合、ブレーキペダルを通
常より強く踏む必要があり、制動距離が長くなります。ただちにブレーキの修
理を受けてください。
■
万一脱輪したとき
いずれかのタイヤが宙に浮いているときは、むやみに空転させないでください。
駆動系部品の損傷や、車両の飛び出しによる思わぬ事故につながるおそれがあ
り危険です。
188
4-1. 運転にあたって
注意
■
運転中しているとき
●
運転中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏まないでください。
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏むと、エンジン出力を抑制する場
合があります。
●
坂道で停車するために、アクセルペダルを使ったり、アクセルペダルとブレー
キペダルを同時に踏んだりしないでください。
■
駐車するとき
必ずパーキングブレーキをかけシフトレバーを P にしてください。パーキング
ブレーキをかけシフトレバーを P にしておかないと、車が動き出したり、誤っ
てアクセルペダルを踏み込んだときに急発進するおそれがあります。
■
部品の損傷を防ぐために
●
パワーステアリングポンプの損傷を防ぐため、ハンドルをいっぱいにまわした
状態を長く続けないでください。
●
ディスクホイールなどの損傷を防ぐため、段差などを通過するときは、できる
だけゆっくり走行してください。
■
走行中にタイヤがパンクしたら
次のようなときはタイヤのパンクや損傷が考えられます。ハンドルをしっかり
持って徐々にブレーキをかけ、スピードを落としてください。
●
ハンドルがとられる
●
異常な音や振動がある
●
車両が異常に傾く
タイヤがパンクした場合の対処法は、P. 508 を参照してください。
189
4-1. 運転にあたって
4
運転
注意
■
冠水路走行に関する注意
大雨などで冠水した道路では、次のような重大な損傷を受けるおそれがあるた
め、走行しないでください。
●
エンストする
●
電装品がショートする
●
水を吸い込んでのエンジン破損
万一、冠水した道路を走行し、水中に浸かってしまったときは、必ずトヨタ販
売店で次の点検をしてください。
●
ブレーキの効き具合
●
エンジン・オートマチックトランスミッション・トランスファー・ディファレ
ンシャルなどのオイルやフルードの量および質の変化
●
プロペラシャフト・各ベアリング・各ジョイント部などの潤滑不良
190
4-1. 運転にあたって
荷物を積むときの注意
安全で快適なドライブをするために、荷物を積むときは次のことをお守
りください。
警告
■
積んではいけないもの
次のようなものを積むと引火するおそれがあり危険です。
●
燃料が入った容器
●
スプレー缶
■
荷物を積むとき
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、ブレーキペダル・アクセルペダルを正しく操作できな
かったり、荷物が視界をさえぎったり、荷物が乗員に衝突したりして、思わぬ
事故につながるおそれがあり危険です。
●
できるだけ荷物はラゲージルームに積んでください。
●
次の場所には荷物を積まないでください。
・ 運転席足元
・ 助手席やリヤ席(荷物を積み重ねる場合)
・ トノカバー(装着車のみ)
・ インストルメントパネル
・ ダッシュボード
・ フタのない小物入れ/トレイ
●
室内に積んだ荷物はすべてしっかりと安定させてください。
●
シート背もたれより高いものをラゲージルームに積まないでください。
●
後席のシート背もたれを折りたたんで、寸法が長い荷物を積むときは、できる
だけ前席シート背もたれの真うしろには積まないでください。
●
ラゲージルームに人を乗せないでください。乗員用には設計されていません。
乗員は、適切にシートベルトを着用させ、座席に座らせてください。
お守りいただかないと、急ブレーキや衝突の際に、重大な傷害におよぶか、最
悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
ルーフレールには直接荷物を置かないでください。荷くずれを起こしたりして
思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。(ルーフレール装着車)
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