Toyota Land Cruiser (2018 year). Manual japanese — part 13
191
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
■
荷物の重量・荷重のかけ方について
●
荷物を積み過ぎないでください。
●
荷重を不均等にかけないようにしてください。
これはタイヤに負担をかけるだけでなく、ハンドル操作性やブレーキ制御の低
下により思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につ
ながるおそれがあります。
注意
■
荷物を積むとき
ムーンルーフ
★
に荷物が触れないようにしてください。お守りいただかないと
傷が付いたり割れたりするおそれがあります。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
192
4-1. 運転にあたって
トレーラーのけん引(ヒッチメンバー付き車)
◆
重量制限について
トレーラーをけん引する前に、車両のけん引能力・車両総重量を確認
してください。(→ P. 542)
接続部品を取り付けることによりトレーラーがけん引可能になります。
必要な部品などの情報はトヨタ販売店にお問い合わせください。
けん引するときは各部品の取扱書もお読みいただき、記載された内容に
従って正しくお使いください。
トレーラーをけん引する場合は、運輸支局・検査登録事務所へ所定の申
請が必要となります。詳細は、トヨタ販売店または、運輸支局・検査登
録事務所へお問い合わせください。
トレーラーをけん引すると、ハンドル操作・走行性能・制動力・耐久性・
燃費に悪影響をおよぼします。ご自身の安全と安心のために、正しい器
具を適切に使用し、走行習慣にも注意を払ってください。また、車両・
トレーラーに過積載しないでください。
トレーラーを安全にけん引するため、十分な注意を払い、トレーラーの
特性と操作状況に応じた走行を行ってください。
193
4-1. 運転にあたって
4
運転
クリップを取りはずす
ヒッチカバーの下端をつかんで
引き上げる
カバーをもとにもどすときは、逆の手
順で取り付けてください。
ヒッチカバーの取りはずし
1
2
警告
この項目に記載されている、すべての指示に従ってください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
事故や傷害の発生を防ぐために
●
4-Wheel AHC 装着車:トレーラーを連結するときは、車高を LO(ロー)モー
ドにしてから、4-Wheel AHC を OFF にしてください。4-Wheel AHC が
OFF になっていないと、オートレベリング機能によって車高がかわり、体が
車両に挟まるなどの事故につながるおそれがあり危険です。(→ P. 280)
●
トレーラーをけん引しているときは、レーダークルーズコントロールを使用し
ないでください。
■
トレーラーをけん引するときは
●
許容車両総重量・けん引能力をこえていないことを確認してください。
(→ P. 542)
●
連結するトレーラーの各機能が正常に作動することを確認してください。
●
接続部品が確実に取り付けられていることを確認してください。
194
4-1. 運転にあたって
警告
■
けん引時の車速について
けん引時の法定最高速度をお守りください。
■
長い下り坂を走行するときは
減速し、ダウンシフトしてください。急激なダウンシフトを行わないでくださ
い。
■
ブレーキペダルの操作について
ブレーキペダルをくり返し踏んだり、長時間踏み続けたりしないでください。
ブレーキの過熱や、ブレーキ性能の低下などにつながるおそれがあります。
注意
■
ヒッチについて
トレーラーのヒッチは、メーカーごとに許容荷重が異なります。車両がより大
きなけん引能力を備えていたとしても、装着されているヒッチの許容荷重を把
握し、ヒッチの許容荷重を絶対にこえないようにしてください。ヒッチのメー
カーが設定した許容荷重をこえると、事故の原因になり重大な傷害におよぶか、
最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
トレーラーのランプについて
トレーラー側のランプ類で使用できる電力量は、次のとおりです。下記の電力
量を上まわるランプ類を使用しないでください。また、装飾等の目的でのラン
プ類の増設も行わないでください。
項目
使用電力量
制動灯
合計 42W 以下(例:21W×2 灯)
方向指示灯(右)
合計 21W 以下(例:21W×1 灯)
方向指示灯(左)
合計 21W 以下(例:21W×1 灯)
尾灯・番号灯・車幅灯
合計 10W 以下(例: 5W×2 灯)
後退灯
合計 32W 以下(例:16W×2 灯)
195
4
運転
4-2. 運転のしかた
エンジン(イグニッション)スイッチ
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーが P の位置にあることを確認する
ブレーキペダルをしっかり踏む
マルチインフォメーションディスプレイに
とメッセージが表示されます。
表示されないと、エンジンは始動しません。
エンジンスイッチを短く確実に
押す
短く確実に押せば、押し続ける必要は
ありません。
エンジンが始動するまで最大 30 秒間
スターターが回転します。
完 全 に エ ン ジ ン が 始 動 す る ま で ブ
レーキペダルを踏み続けてください。
エンジンスイッチのどのモードからで
もエンジンを始動できます。
電子キーを携帯して次の操作を行うことで、エンジンの始動またはエン
ジンスイッチのモードを切りかえることができます。
エンジンのかけ方
1
2
3
4
196
4-2. 運転のしかた
車両を完全に停止させる
パーキングブレーキをかけて(→ P. 209)、シフトレバーを P の位置
にする
エンジンスイッチを押す
ブレーキペダルから足を離してメーターの表示が消灯していることを
確認する
ブレーキペダルを踏まずにエンジンスイッチを押すと、モードを切りか
えることができます。(スイッチを押すごとにモードが切りかわります)
OFF
※
非常点滅灯が使用できます。
アクセサリーモード
オーディオなどの電装品が使用できま
す。
マルチインフォメーションディスプレ
イに「アクセサリ−」が表示されます。
イグニッション ON モード
すべての電装品が使用できます。
マルチインフォメーションディスプレ
イに「イグニッション ON」が表示さ
れます。
※
シフトレバーが P 以外のときは
アクセサリーモードになり、OFF に
なりません。
エンジン停止のしかた
エンジンスイッチのモード切りかえ
1
2
3
4
1
2
3
197
4-2. 運転のしかた
4
運転
シフトレバーが P 以外でエンジンを停止させた場合、エンジンは停止し
ますが、エンジンスイッチのモードは OFF になりません。次の手順で
OFF にしてください。
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーを P の位置にする
マルチインフォメーションディスプレイに「電源を Off してください」
が表示されていることを確認し、エンジンスイッチを 1 回押す
マルチインフォメーションディスプレイの「電源を Off してください」
の表示が消灯していることを確認する
■
自動電源 OFF 機能
シフトレバーが P にあるとき、20 分以上アクセサリーモードか 1 時間以上イグ
ニッション ON モード(エンジンがかかっていない状態)にしたままにしておく
と、エンジンスイッチが自動で OFF になります。
ただし、自動電源 OFF 機能は、バッテリーあがりを完全に防ぐものではありま
せん。エンジンがかかっていないときは、エンジンスイッチをアクセサリーモー
ドまたはイグニッション ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
■
エンジンスイッチの操作について
●
スイッチを短く確実に押せていない場合は、モードの切りかえやエンジン始動
ができない場合があります。
●
エンジンスイッチ OFF 後、すぐに再始動した場合は、エンジンが始動しない場
合があります。エンジンスイッチ OFF 後の再始動は、数秒待ってから操作して
ください。
■
電子キーの電池の消耗について
→ P. 104
■
スマートエントリー&スタートシステムが正常に働かないおそれのある状況
→ P. 129
■
ご留意いただきたいこと
→ P. 130
シフトレバーが P 以外でエンジンを停止したとき
知識
1
2
3
4
198
4-2. 運転のしかた
■
エンジンが始動しないとき
●
エンジンイモビライザーシステムが解除されていない可能性があります。
(→ P. 68)
トヨタ販売店へご連絡ください。
●
シフトレバーが P の位置にあるか確認してください。エンジンを始動するとき
に、シフトレバーが傾いたり、P 以外の位置にするとエンジンを始動すること
ができない場合があります。
■
ステアリングロックについて
エンジンスイッチを OFF にしたあとにドアを開閉すると、ステアリングロック
機能によりハンドルが固定されます。エンジンスイッチを操作すると、ステアリ
ングロックは自動で解除されます。
■
ステアリングロックが解除できないとき
■
ステアリングロックモーターのオーバーヒート防止について
短時間にエンジン始動・停止をくり返すと、モーターのオーバーヒート防止のた
めに作動制限することがあります。その場合は操作を控えてください。10 秒程
度でもとの状態にもどります。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「スマートエントリー&スタートシス
テム故障 取扱書を確認」が表示されたときは
システムに異常があるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けて
ください。
■
電子キーの電池が切れたときは
→ P. 466
■
カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたとき
は
→ P. 527
マルチインフォメーションディスプレイに
メッセージが表示されます。シフトレバーが
P の位置にあることを確認してハンドルを
左右にまわしながら再操作してください。
199
4-2. 運転のしかた
4
運転
警告
■
エンジンを始動するとき
必ず運転席に座って行ってください。このとき決してアクセルペダルは踏まな
いでください。思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死
亡につながるおそれがあります。
■
走行中の警告
エンジンの停止などで車両滑走状態になったときは、車両が安全な状態で停止
するまでドアを開けたり、ロック操作をしたりしないでください。ステアリン
グロック機能が作動し、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
緊急時のエンジン停止方法
●
走行中にエンジンを緊急停止したい場合には、エンジンスイッチを 2 秒以上押
し続けるか、素早く 3 回以上連続で押してください。(→ P. 490)
ただし、緊急時以外は走行中にエンジンスイッチにふれないでください。走行
中にエンジンを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能ですが、操作力補
助がなくなり、ハンドルとブレーキの操作が困難になります。安全を確認した
上で、すみやかに道路脇に停車してください。
●
走行中にエンジンスイッチを操作すると、マルチインフォメーションディスプ
レイに警告メッセージが表示され、警告ブザーが鳴ります。
●
走行中にエンジンを緊急停止したあと、エンジンを再始動させる場合は、シフ
トレバーを N にし、エンジンスイッチを押してください。
200
4-2. 運転のしかた
注意
■
バッテリーあがりを防止するために
●
エンジンスイッチのインジケーターが消灯していない場合、エンジンスイッチ
が OFF になっていません。
エンジンスイッチを OFF にしてから車両を離れてください。
●
エンジンがかかっていないときに、マルチインフォメーションディスプレイの
「アクセサリー」または「イグニッション ON」の表示が消灯していない場合、
エンジンスイッチが OFF になっていません。エンジンスイッチを OFF にし
てから車両を離れてください。
●
シフトレバーが P 以外でエンジンを停止させないでください。シフトレバーが
P 以外でエンジンを停止させた場合、エンジンスイッチがアクセサリーモード
となるため、そのまま放置するとバッテリーあがりの原因になります。
■
エンジンを始動するとき
●
エンジンが冷えた状態で空ぶかししないでください。
●
もしエンジンが始動しにくかったり、ひんぱんにエンストする場合は、ただ
ちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
エンジンスイッチの操作について
エンジンスイッチ操作時に引っかかりなどの違和感があるときは、故障のおそ
れがあります。すみやかにトヨタ販売店にご連絡ください。
201
4
運転
4-2. 運転のしかた
オートマチックトランスミッション
エンジンスイッチがイグニッション ON モードの状態で、ブレーキ
ペダルを踏んだまま操作します。
P と D のあいだの操作は、ブレーキペダルを踏み、車を完全に止めてから行っ
てください。
シフトレバーの動かし方
202
4-2. 運転のしかた
※1
燃費向上や騒音の低減のために、通常は D ポジションを使用してください。
※2
S モードではエンジンブレーキ力の選択が可能です。また、D ポジションに
くらべエンジン回転数を高く制御するため、加速応答性が向上します。
X
ドライブモードセレクト装着車
雪道など、滑りやすい路面での発信・走行時に、走行モードをセカンド
スタートモードに切りかえます。
セカンドスタートモードにする
にはスイッチを押す
解除す るには再度ス イッチを押 しま
す。
シフトポジションの使用目的
シフト
ポジション
目的
P
駐車またはエンジンの始動・停止
R
後退
N
動力が伝わらない状態
D
通常走行
※1
S
S モード走行
※2
(→ P. 204)
走行モードの選択
203
4-2. 運転のしかた
4
運転
X
ドライブモードセレクト非装着車
走行・使用条件に合わせて以下のモードを選択できます。
■
パワーモード(パワフルな運転や山間地などの走行)
解除するには再度スイッチを押
します。
■
セカンドスタートモード(雪道など、すべりやすい路面での発進・走行)
解除するには再度スイッチを押
します。
204
4-2. 運転のしかた
シフトレバーが S の位置にあるとき、シフトレバーを次のように操作で
きます。
シフトアップ
シフトダウン
1 ∼ 6 レンジのあいだで選択されてい
るレンジがメーターに表示されます。
S ポジションへ操作したときの初期シ
フトレンジは4レンジに設定されます。
ただし、D ポジションにて AI-SHIFT
制御中はそれに従い、初期のシフトレ
ンジが 3 レンジまたは 2 レンジになる
場合があります。(→ P. 206)
■
シフトレンジ機能
●
エンジンブレーキ力は、6 段階から選択が可能です。
●
シフトレンジの数字の小さい方がエンジンブレーキ力は大きくな
り、エンジン回転数も高くなります。
●
車速と走行状況によって、1 ∼ 6 速を自動的に選択します。しかし、
選択したシフトレンジによってギヤは制限されます。
S モードでのシフトレンジ切りかえ
1
2
205
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
リバース警告ブザー
シフトレバーを R に入れるとブザーが鳴り、R にあることを運転者に知らせます。
■
S モード
5 レンジ以下のとき、シフトレバーを+側へ保持すると、6 レンジに設定されま
す。
■
シフトダウン制限警告ブザー(S モード走行時)
安全や走行性能を確保するため、シフトダウン操作には制限があり、シフトレ
バーを操作してもシフトダウンできない場合があります。(このときブザーが 2
回鳴ります)
■
レーダークルーズコントロールを使って走行しているとき
エンジンブレーキを目的に次の操作を行っても、レーダークルーズコントロール
が解除されないためエンジンブレーキは効きません。
●
S モードで走行中に 5 または 4 にシフトダウンしたとき(→ P. 256)
●
D ポジションで走行中にパワーモード、またはスポーツモードにしたとき
(→ P. 203, 268)
■
セカンドスタートモードの自動解除
セカンドスタートモードを選択して走行後、エンジンを停止すると、自動的に通
常走行モードに切りかわります。
■
シフトロックシステム
シフトロックシステムは、発進時のシフトレバーの誤操作を防ぐシステムです。
エンジンスイッチがイグニッション ON モードでブレーキペダルを踏んだ状態で
なければ、シフトレバーを P からシフトできません。
知識
206
4-2. 運転のしかた
■
シフトレバーを P からシフトできないときは
ブレーキペダルを踏んでいることを確認してください。
ブレーキペダルを踏んだ状態でシフトレバーがシフトできない場合、シフトロッ
クシステムなどの故障が考えられます。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてく
ださい。
ただし一時的な処置として、次の方法でシフトレバーをシフトすることができま
す。
シフトロックの解除のしかた:
パーキングブレーキをかける
エンジンスイッチを OFF にする
ブレーキペダルを踏む
■
シフトレバーを S にしても “ S ” が点灯しないときは
システム異常のおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
■
AI-SHIFT について
AI-SHIFT は、運転者の運転操作と走行状況により、自動的に適切なギヤ段に切
りかえます。
AI-SHIFT は、シフトレバーを D にしているときに自動的に作動します。
(シフトレバーを S にすると、機能が解除されます)
マイナスドライバーなどを使ってカバー
を取りはずす
傷が付くのを防ぐため、マイナスドライ
バーの先端に布などを巻いて保護してく
ださい。
シフトロック解除ボタンを押す
ボタンを押しているあいだは、レバーをシ
フトできます。
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