Toyota Land Cruiser (2018 year). Manual japanese — part 32
495
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
注意
■
レッカー車でけん引するとき
■
車両運搬車に車を固縛するとき
ケーブル等を過度に締め付けすぎないでください。車両の損傷につながるおそ
れがあります。
■
車両の損傷を防ぐために
●
他車にけん引してもらうときは次のことを必ずお守りください。
・ ワイヤーロープは使用しない
・ 速度 30km/h 以下、距離 80km 以内でけん引する
・ 前進方向でけん引する
・ サスペンション部などにロープをかけない
●
この車両で他車やボート(トレーラー)(ヒッチメンバー付き車以外)などを
けん引しないでください。
■
長い下り坂でけん引するときは
レッカー車で 4 輪とも持ち上げた状態でけん引してください。
レッカー車でけん引しないと、ブレーキが過熱し効きが悪くなるおそれがあり
ます。
■
リヤ側フックについて
■
輸送用フックについて
輸送用フックで他車に引っ張り出してもらったり、他車をけん引したりしない
でください。装置の変形や車両の損傷などにつながるおそれがあります。
車両の損傷を防ぐために図のようなレッ
カー車ではけん引しないでください。
やむを得ない場合以外は使用しないでくだ
さい。装置の変形や車両の損傷などにつな
がるおそれがあります。
496
7-2. 緊急時の対処法
注意
■
緊急用フックについて
次のことを必ずお守りください。お守りいただかないと、装置の変形や車両の
損傷などにつながるおそれがあります。
●
やむを得ない場合以外は使用しないでください。
●
緊急用フックで他車をけん引しないでください。
497
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
フューエルポンプシャットオフシステム
システムが作動したあと、エンジンを始動するには、次の手順に従って
ください。
エンジンスイッチをアクセサリーモードまたは OFF にする
エンジンを再始動する
エンジン停止時および SRS エアバッグ作動時は、フューエルポンプ
シャットオフシステムが作動し、燃料供給を停止し、燃料もれを最小限
に抑えます。
システム作動後にエンジンを再始動するには
注意
■
エンジンを始動する前に
車両下をよく確認してください。
地面に燃料もれを見つけた場合は、燃料システムに損傷があり、修理する必要
があります。その場合はエンジンを再始動しないでください。
1
2
498
7-2. 緊急時の対処法
警告灯がついたときは
警告灯が点灯または点滅したままの場合は、落ち着いて次のように対処
してください。点灯・点滅しても、その後消灯すれば異常ではありませ
ん。ただし、同じ現象が再度発生した場合は、トヨタ販売店で点検を受
けてください。
警告灯・警告ブザー一覧
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
ブレーキ警告灯(警告ブザー
※1
)
・ ブレーキ液の不足
・ ブレーキ系統の異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡して
ください。走行を続けると危険です。
充電警告灯
充電系統の異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡して
ください。
エンジン警告灯
・ エンジン電子制御システムの異常
・ 電子制御スロットルの異常
・ オートマチックトランスミッション電子制御システ
ムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
SRS エアバッグ/プリテンショナー警告灯
・ SRS エアバッグシステムの異常
・ プリテンショナー付シートベルトシステムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ABS &ブレーキアシスト警告灯
・ マルチテレイン ABS の異常
・ ブレーキアシストの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
パワーステアリング警告灯
★
・ パワーステアリングの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
499
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
スリップ表示灯(点灯したままのとき)
次のいずれかの機能の異常
・ VSC
・ アクティブ TRC
・ マルチテレインセレクト
・ ヒルスタートアシストコントロール
・ クロールコントロール
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
上記のシステムの作動時は点滅します。
ヘッドランプオートレべリング警告灯
★
自動光軸調整システムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(点滅または点灯)
PCS 警告灯
炎天下や極寒の環境、またはセンサーが汚れているなど
の状況のため一時的に作動しない、またはプリクラッ
シュセーフティシステムの異常(→ P. 247, 504)
→ マルチインフォメーションディスプレイに表示されてい
るメッセージを確認してください。(→ P. 247, 504)
プリクラッシュセーフティシステムがOFF、またはVSC
(ビークルスタビリティコントロール)システムが停止
しているときも点灯します。
→ P. 247
半ドア警告灯(警告ブザー
※2
)
いずれかのドアガラス、またはバックドアガラスが確実
に閉まっていない
→ 全ドア・バックドアガラスを閉める
燃料残量警告灯
燃料の残量が約 15L 以下になった
→ 燃料を補給する
運転席シートベルト非着用警告灯(警告ブザー
※3
)
運転席・助手席シートベルトの非着用
→ シートベルトを着用する
助手席シートベルト非着用警告灯(警告ブザー
※3
)
助手席シートベルトの非着用
→ シートベルトを着用する
500
7-2. 緊急時の対処法
※1
ブレーキ液警告ブザー:
警告灯が点灯している状態で、車速が約 5km/h 以上になると警告ブザーが
鳴ります。
ブザーが鳴ったときは、ブレーキ液の不足が考えられます。
※2
半ドア走行時警告ブザー:
いずれかのドアが確実に閉まっていない状態で走行し、車速が 5km/h 以上
になると、警告ブザーが鳴ります。
※3
運転席・助手席シートベルト非着用警告ブザー:
運転席・助手席シートベルト非着用のまま車速が約 20km/h 以上になると
警告ブザーが 1 回鳴ります。その後も運転席・助手席シートベルトを非着用
のまま 30 秒を経過すると、30 秒間断続的に鳴り、さらにブザーの音がか
わり 90 秒間鳴ります。
タイヤ空気圧警告灯
★
・ 自然要因
・ タイヤのパンク
・ タイヤ空気圧警報システムの異常
→ ただちに安全な場所に停車してください。
対処方法(→ P. 501)
マスターウォーニング
システムの異常時にブザーと共に点灯・点滅し、マルチ
インフォメーションディスプレイ上に警告メッセージ
を表示します。
→ P. 504
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
501
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
助手席シートベルト非着用警告灯の乗員検知センサーの作動について
●
乗員がいなくても、シートに荷物などを置くと、センサーが重量を検知して警
告灯が点滅することがあります。
●
座布団などを敷くと、センサーが乗員を検知せず警告灯が作動しないことがあ
ります。
■
L4 作動表示灯・センターデフロック作動表示灯が点滅したままのときは
所定の対処方法に従って処置してください。(→ P. 292)
ブレーキ警告灯やエンジン警告灯が同時に点灯している場合や、所定の対処方法
をおこなっても、L4 作動表示灯やセンターデフロック作動表示灯が点滅し続け
ている場合は、エンジンやブレーキシステム、4WD システムが故障しているお
それがあります。この場合は、トランスファーモードの H4 と L4 間の切り替え
ができなくなったり、センターデフロックのロック、アンロックができなくなる
ことがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
タイヤ空気圧警告灯が点灯した場合
タイヤがパンクしている可能性があるので確認してください。
タイヤがパンクしている場合:→ P. 508
タイヤがパンクしていない場合:
エンジンを停止する。エンジンを再始動したあとに、警告灯が点灯、または点滅
するかを確認してください。
X
警告灯が点灯した場合
タイヤが十分に冷えたあと、指定空気圧に調整してください。
数分後に警告灯が消灯しない場合は、指定空気圧であるかを確認した上で、初
期化してください。(→ P. 455)
数分後に警告灯が消灯しない場合は、トヨタ販売店で点検を受けてください。
X
警告灯が 1 分間点滅したあとに点灯した場合
タイヤ空気圧警報システムに異常があります。トヨタ販売店で点検を受けてく
ださい。
■
自然要因によるタイヤ空気圧警報について
自然な空気もれ、外気温による空気圧の変化など、自然要因によりタイヤ空気圧
警告灯が点灯することがあります。この場合、タイヤ空気圧を適切な値に調整し
てください。数分後に警告灯が消灯します。
■
応急用タイヤに交換した場合
応急用タイヤにも空気圧バルブ/送信機が装備されています。応急用タイヤの空
気圧が低下している場合、空気圧警告灯は点灯します。タイヤがパンクした場合、
応急用タイヤに交換しても空気圧警告灯は消灯しません。正常なタイヤと交換
後、タイヤ空気圧を適切な値に調整してください。
知識
1
2
502
7-2. 緊急時の対処法
■
タイヤ空気圧警報システムが正常に働かないおそれがある状況
→ P. 458
■
警告ブザーについて
状況によっては、外部の騒音やオーディオの音などにより、ブザー音が聞こえな
い場合があります。
警告
■
ABS 警告灯とブレーキ警告灯が同時に点灯したときは
ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店にご連絡ください。
ABS またはブレーキアシストシステムに異常が発生しているだけでなく、強め
のブレーキの際に車両が不安定になるおそれがあり、重大な傷害におよぶか、
最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
タイヤ空気圧警告灯が点灯した場合
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、駆動系部品の損傷や不安定な操縦特性により、重大な
傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
できる限り速やかに安全な場所に停車し、タイヤ空気圧を調整してください。
●
タイヤ空気圧を調整したあとも警告灯が点灯している場合はタイヤがパンク
している可能性がありますので、確認してください。
タイヤがパンクしている場合は応急用タイヤに交換し、最寄りのトヨタ販売店
でタイヤの修理をしてください。
●
急ハンドル・急ブレーキは避けてください。
もしタイヤの状態が悪化した場合、ハンドル操作またはブレーキが効かなくな
るおそれがあります。
■
タイヤの破裂、突然の空気もれが発生した場合
急激にタイヤ空気圧が低下した場合は、タイヤ空気圧警報システムによる警報
ができない場合があります。
503
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
注意
■
タイヤ空気圧警報システムについての注意
●
純正ホイール以外を使用した場合、バルブ/送信機から発信する電波の飛び方
がかわり、システムが正常に作動しないことがあります。
●
構造・メーカー・銘柄・トレッドパターンが異なるタイヤを使用しないでくだ
さい。タイヤ空気圧警報システムが正常に作動しないことがあります。
●
タイヤ空気圧警告灯の点灯および点滅は、初期化スイッチ操作(→ P. 455)
では解除できません。
504
7-2. 緊急時の対処法
警告メッセージが表示されたときは
マスターウォーニング
マルチインフォメーションディスプレ
イに警告メッセージが表示されている
とき、点灯・点滅します。
マルチインフォメーションディ
スプレイ
対処方法
マルチインフォメーションディスプレ
イのメッセージに従ってください。
処置後に再度メッセージが表示されたときは、トヨタ販売店へご連絡く
ださい。
マルチインフォメーションディスプレイには、システムの故障や誤った
操作をしたときの警告、メンテナンスが必要であることをお知らせする
メッセージが表示されます。メッセージが表示されたときは、メッセー
ジの内容に従って対処してください。
1
2
3
505
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
メッセージの内容によって警告灯や警告ブザーの作動が次のように切り
かわります。ディーラーで点検をするように表示されたときは、ただち
にトヨタ販売店で点検を受けてください。
※
メッセージを最初に表示したときに作動します。
メッセージと警告作動
専用警告灯
警告
ブザー
※
警告内容
点灯
点灯
あり
走行にかかわるシステムの故障
や、そのまま放置すると思わぬ危
険を招くおそれがあるなどの重
要なメッセージを意味します。
点灯
ー
あり
ー
点灯または
点滅
あり
表示されたシステムに故障のお
それがあるなどのメッセージを
意味します。
点滅
ー
あり
車両への損傷や、思わぬ危険を招
くおそれがあるなどのメッセー
ジを意味します。
点灯
ー
なし
電装品の故障や状態、メンテナン
スのお知らせなどのメッセージ
を意味します。
点滅
ー
なし
車両を正しく操作していない場
合や、操作方法のアドバイスなど
を意味します。
506
7-2. 緊急時の対処法
■
警告メッセージについて
文中の警告メッセージの表示は、使用状況や車両の仕様により実際の表示と異な
る場合があります。
■
専用警告灯について
次の内容のメッセージが表示されたときは、マスターウォーニングが点灯・点滅
しません。その場合は個別の専用警告表示をおこないます。
●
「プリクラッシュセーフティ現在使用できません」、「VSC が Off のためプリク
ラッシュブレーキも停止します」が表示されている:
PCS 警告灯が点滅または点灯します。(
→
P. 499)
●
開いているドアが表示されている:
半ドア警告灯が点灯します。(
→
P. 499)
■
「取扱書を確認」の警告メッセージが表示されたときは
●
次のメッセージが表示されたときは、故障している可能性があります。ただち
にトヨタ販売店で点検を受けてください。
・「スマートエントリー&スタートシステム故障 取扱書を確認」
●
「AT オイル高温 取扱書を確認してください」が表示された時は次の対処法に
したがってください。
ただちに安全な場所に停車し、シフトレバーを P にして、エンジンをかけたま
ま温度が下がるまで待ってください。しばらくして表示が消えたら、走行可能
になります。表示が消えないときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
■
「バッテリー保護のため自動で電源を off しました」が表示されたときは
自動電源 OFF 機能が作動したときに表示されます。
この場合、次回エンジン始動時にエンジン回転数を少し高めにし、約 5 分間その
回転数を保持しバッテリーを充電してください。
■
「駐車時は P レンジに入れてください」が表示されたときは
シフトレバーが P 以外の状態で、エンジンスイッチを OFF にせずに運転席ドア
を開けたときに表示されます。
警告メッセージが表示されたときはシフトレバーを P にしてください。
知識
507
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
シフトレバーの操作を指示するメッセージが表示されたときは
誤操作や車両の意図せぬ動き出しなどを防止するため、シフトレバーの操作が指
示されることがあります。その場合は、メッセージの指示に従ってシフトポジ
ションを変更してください。
■
「販売店で点検してください」の警告メッセージが表示されたときは
警告メッセージで名称が表示されたシステム、または部位などに問題が発生して
います。
トヨタ販売店ですみやかに点検を受けてください。
■
「ヘッドランプシステム故障 販売店で点検してください」が表示されたとき
★
次のシステムに異常があるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受
けてください。
●
LED ヘッドランプ
●
ヘッドランプオートレベリングシステム
●
AHB(オートマチックハイビーム)
■
「前方カメラシステム一時利用不可 少々お待ちください」または「前方カメラシ
ステム利用不可 フロントガラス汚れを取ってください」が表示されたとき
次のシステムが一時的もしくは対処を行うまで使用できなくなります。
(→ P. 247, 498)
●
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
●
LDA(レーンディパーチャーアラート)
●
レーダークルーズコントロール
●
AHB(オートマチックハイビーム)
■
「エンジンオイル量不足補充するか、交換してください」が表示されたとき
エンジンオイル量を点検し、オイルを補給してください。
傾斜路などに停車したとき表示される場合があります。水平な路面に移動し、警
告メッセージが表示されるか確認ください。
■
次のメッセージが表示されたときは、対処法に従ってください。表示が消えたら
使用可能です。(→ P. 294)
●
「CRAWL 操作時は L4 に切替え、D 又は R レンジに入れてください」
●
「CRAWL 操作時は作動条件の確認をしてください」
●
「ターンアシスト機能操作時は作動条件の確認をしてください」
●
「ターンアシスト機能操作時は CRAWL を ON にしてください」
■
警告ブザーについて
→
P. 502
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
508
7-2. 緊急時の対処法
パンクしたときは
●
地面が固く平らで安全な場所に移動する
●
パーキングブレーキをかける
●
シフトレバーを P に入れる
●
侵入・傾斜センサー
★
を OFF にする(oP. 73)
●
4-Wheel AHC 装着車:
車高制御を停止する(oP. 280)
●
エンジンを停止する
●
非常点滅灯を点滅させる
パンクしたタイヤを、備え付けのスペアタイヤと交換してください。
(タ
イヤについての詳しい説明は、P. 454 を参照してください)
警告
■
タイヤがパンクしたときは
パンクしたまま走行しないでください。
短い距離でも、タイヤとホイールが修理できないほど損傷したり、思わぬ事故
につながるおそれがあり危険です。
ジャッキで車体を持ち上げる前に
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
509
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
※
イラストは 8 人乗り車で代表しています。
工具とジャッキの搭載位置
ジャッキ
スペアタイヤ
工具箱
1
2
3
510
7-2. 緊急時の対処法
■
工具
ホイールキャップレンチ
ジャッキハンドル
ドライバー
ジャッキハンドルバー
ホイールナットレンチ
ジャッキハンドル延長バー
プラグレンチ
プライヤー
スパナ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
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