Toyota Land Cruiser (2018 year). Manual japanese — part 33
511
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
ジャッキの使用について
ジャッキの取り扱いを誤ると、車が落下して死亡またはけがにつながるおそれ
があります。
以下のことをお守りください。
●
ジャッキはタイヤ交換、タイヤチェーン取り付け、取りはずし以外の目的で
使用しない
●
備え付けのジャッキは、お客様の車にしか使うことができないため他の車に
使ったり、他の車のジャッキをお客様の車に使わない
●
ジャッキセット位置に正しくジャッキがかかっていることを確かめる
●
車高制御が停止の状態で、エンジンを停止する(oP. 280)
(4-Wheel AHC
装着車)
●
ジャッキで支えられている車の下に体を入れない
●
ジャッキで支えられている状態で、エンジンをかけたり走らせない
●
車内に人を乗せたまま車を持ち上げない
●
車を持ち上げるときは、ジャッキの上または下にものを載せない
●
車を持ち上げるときは、タイヤ交換できる高さ以上に上げない
●
車の下にもぐり込んで作業する場合はジャッキスタンドを使用する
車両を下げる際はとくに、ご自身や周囲の人がけがをしないよう注意してくだ
さい。
■
ジャッキハンドルを使用するときは
ジャッキハンドルが不意に分解しないように、ジャッキハンドルを組み付けた
あと、搭載されているドライバーでネジ部を確実に締め付けてください。
512
7-2. 緊急時の対処法
カバーを取りはずす
固定バンドをはずす
ジャッキをゆるめて取りはずす
ゆるめる
締める
使用後はもとの位置にもどします。
また、ジャッキはバンドで確実に固
定してください。
ジャッキの取り出し方
1
ITI52C101
2
3
1
2
513
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
カバーをはずす
ダイヤルをまわしてロックをはずし、
カバーを開きます。
固定バンドをはずして取り出す
工具箱の取り出し方
IN82LA044
1
2
514
7-2. 緊急時の対処法
ジャッキハンドルを組み付ける
工具箱からジャッキハンドル・ジャッキハンドル延長バーを取り出し、次の手順で
組み付けます。
ネジ部(1ヶ所)をドライバーを
使用してゆるめる
ジャッキハンドル、ジャッキハン
ドル延長バーを組み付け、ネジ部
(1ヶ所)を締め付ける
ネジ部がしっかりと固定されている
ことを確認します。
フタをめくる
組み付けたジャッキハンドルを
挿し込む
下がる
上がる
当て布をジャッキハンドルの下にし
てバックドアを保護してください。
スペアタイヤの取り出し方
1
2
3
1
2
515
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
スペアタイヤが完全に地面に着
くまで下げる
スペアタイヤを引き出し、アン
カープレートを取りはずす
アルミホイール装着車:スペアホ
イールカバーを取りはずす
4
5
6
516
7-2. 緊急時の対処法
輪止め
※
をする
※
輪止めは、トヨタ販売店で購入することができます。
スチールホイール装着車:セン
ターオーナメントをはずす
ナットを少し(約 1 回転)ゆるめ
る
パンクしたタイヤの交換
1
パンクしたタイヤ
輪止めの位置
前輪
左側
右側後輪うしろ
右側
左側後輪うしろ
後輪
左側
右側前輪前
右側
左側前輪前
2
3
517
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
ジャッキハンドルを組み付ける
工具箱からジャッキハンドル・ジャッキハンドル延長バー・ジャッキハンドルバー
を取り出し、次の手順で組み付けます。
ボルト(2 本)・ネジ部(1ヶ所)
をジャッキハンドルおよびドラ
イバーを使用してゆるめる
ジ ャ ッ キ ハ ン ド ル 延 長 バ ー と
ジャッキハンドルバーを組み付
け、ボルト(2 本)を締め付ける
ボルトがしっかりと固定されている
ことを確認します。
ジ ャ ッ キ ハ ン ド ル 延 長 バ ー と
ジャッキハンドルを組み付け、ネ
ジ部(1ヶ所)を締め付ける
ネジ部がしっかりと固定されている
ことを確認します。
4
518
7-2. 緊急時の対処法
組み立てたジャッキハンドルを
ジャッキ穴部に挿し込み、ジャッ
キセット位置にジャッキをかけ
る
フロント
シャシーフレームサイドレー
ル下
リヤ
リヤアクスルハウジング下
タイヤが地面から少し離れるま
で、車体を上げる
ナットすべてを取りはずし、タイ
ヤを取りはずす
タ イ ヤ を 直 接 地 面 に 置 く と き は、ホ
イールの意匠面に傷が付かないよう意
匠面を上にしてください。
前側
5
1
2
6
7
519
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
タイヤ交換について
●
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
・ スペアタイヤは完全に地面に降ろしてから取り出す
・ センターオーナメントは直接手をかけて取らない
取り扱いには十分に注意してください。けがをするおそれがあります。
・ 走行直後、ディスクホイールやブレーキまわりなどにはふれないでくださ
い。
走行直後のディスクホイールやブレーキまわりは高温になっているため、
タイヤ交換などで手や足などがふれると、やけどをするおそれがあります。
・ 4-Wheel AHC 装着車は、車高制御を停止させてください。オートレベリ
ング機能により車高がかわり車両に体が挟まれたりして、思わぬ事故につ
ながるおそれがあり危険です。(oP. 280)
●
次のことをお守りいただかないとナットがゆるみ、ホイールがはずれ落ち、重
大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
・ ホイールの交換後はすぐに適正な締め付けトルクでナットを締める
アルミホイール装着車:131N・m(1336kgf・cm)
スチールホイール装着車:209N・m(2131kgf・cm)
・ タイヤの取り付けには、使用しているホイール専用のナットを使用する
・ ボルトやナットのねじ部や、ホイールのボルト穴につぶれや亀裂などの異
常がある場合は、トヨタ販売店で点検を受ける
・ ナットを取り付けるときは、必ずテーパー部を内側にして取り付ける
(oP. 460)
■
パワーバックドア装着車のタイヤ交換について
タイヤ交換などをする際は、パワーバックドアメインスイッチ(oP. 117)を
OFF にしてください。OFF にしないと、誤ってパワーバックドアスイッチを操
作したときにバックドアが動き、指や手などを挟んでけがをするおそれがあり
ます。
■
工具・ジャッキを使用したあとは
走行前に必ず、指定の場所に確実に収納してください。車室内などに放置する
と、急ブレーキ時などに工具類が飛び出し、思わぬ事故につながるおそれがあ
り危険です。
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7-2. 緊急時の対処法
ホイール接触面の汚れをふき取
る
ホイール接触面が汚れていると、走行
中にナットがゆるみ、タイヤがはずれ
るおそれがあります。
タイヤを取り付け、タイヤががたつかない程度まで手でナットを仮締
めする
車体を下げる
タイヤの取り付け
1
2
X
アルミホイール装着車
X
スチールホイール装着車
ナットの座金がホイールに軽くあ
たるまでまわす
ナットのテーパー部がホイールの
シート部に軽くあたるまでまわす
ナット
座金
ホイール
テーパー部
シート部
ナット
3
521
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
図の番号順でナットを 2、3 度
しっかり締め付ける
締め付けトルク
アルミホイール装着車:
131N・m(1336kgf・cm)
スチールホイール装着車:
209N・m(2131kgf・cm)
センターオーナメントを取り付ける
4
5
X
アルミホイール装着車
X
スチールホイール装着車
はずしたタイヤからセンターオー
ナメントを取りはずして、交換した
タイヤに取り付けます。
522
7-2. 緊急時の対処法
タイヤの外側が上になるように地面に置く
アルミホイール装着車:スペアホ
イールカバーを取り付ける
ツメをホイールの穴にかけてア
ン カ ー プ レ ー ト を 取 り 付 け、
ジャッキハンドルをまわして鎖
のたるみをなくす
ツメがホイールの穴に確実にかかって
いること、アンカープレートがホイー
ルの中心にあることを確認してくださ
い。
アンカープレート
ツメ
警告
■
パンクしたタイヤを収納するときは
以下の手順をお守りいただかないと、スペアタイヤキャリアの損傷やタイヤの
落下により、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあり
ます。
パンクしたタイヤ・ジャッキ・工具の収納
1
2
不正な状態
正しい状態
3
1
2
523
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
ジャッキハンドルをまわしてタイ
ヤを上げる
タイヤはまっすぐ上げてください。走
行中、急ブレーキや衝突の際にタイヤ
が前方に飛び出すのを防ぐため、周囲
の部品を巻き込まないようにしてくだ
さい。
タイヤを半分まで上げたら、鎖がタイ
ヤの穴に正しく収まっていることを確
認してください。
締め付けトルク
45 N・m (460 kgf・cm)
タイヤを巻き上げたら、タイヤが確
実に固定されていることを確認す
る
タイヤを上下にゆする
回転させる
タイヤが周囲の部品に干渉していな
いことを直接目で確認してくださ
い。
ゆるんだり、正しく収納できなかったりした場合は、手順
と手順
を繰り返
してください。
タイヤが下がったときや不安定なときは、手順
を繰り返す
工具・ジャッキを収納する
■
スペアタイヤについて
空気圧を必ず点検してください。(oP. 541)
■
オートアラームについて
タイヤ交換をおこなう前に、必ず侵入・傾斜センサー
★
を停止してください。
(oP. 73)
車両が動くとオートアラームが作動します。
4
5
1
2
知識
4
5
6
5
7
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
524
7-2. 緊急時の対処法
注意
■
タイヤを格納するときは
●
タイヤと車両とのあいだにものが挟まっていないことを確認してください。
●
タイヤを格納後、タイヤが確実に固定されていることを確認してください。走
行中にはずれるおそれがあります。
■
タイヤを交換するときは(タイヤ空気圧警報システム装着車)
タイヤ・ホイール・タイヤ空気圧警告システムのバルブや送信機を取りはずし
たり、付けかえるときは、トヨタ販売店へご連絡ください。タイヤ空気圧警告
システムのバルブと送信機の扱いを誤ると、バルブと送信機が損傷するおそれ
があります。
525
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
エンジンがかからないときは
次の原因が考えられます。
●
燃料が入っていない可能性があります。
給油してください。
●
燃料を吸い込みすぎている可能性があります。
再度、正しい手順(→ P. 195)に従って、エンジンをかけてください。
●
エンジンイモビライザーシステムに異常がある可能性があります。
(→ P. 68)
次の原因が考えられます。
●
バッテリーあがりの可能性があります。(→ P. 529)
●
バッテリーのターミナルがゆるんでいる可能性があります。
電装品の断線やヒューズ切れなど、電気系統異常の可能性があります。異
常の種類によっては、エンジンを一時的な処置でかけることができます。
(→ P. 526)
次の原因が考えられます。
●
バッテリーのターミナルがはずれている可能性があります。
●
バッテリーあがりの可能性があります。(→ P. 529)
●
ステアリングロックシステムに異常がある可能性があります。
対処の方法がわからないとき、あるいは対処をしてもエンジンがかからないとき
は、トヨタ販売店にご連絡ください。
正しいエンジンのかけ方(→ P. 195)に従っても、エンジンがかから
ないときは、次のことを確認してください。
スターターは正常にまわっているのにエンジンがかからない場合
スターターがゆっくりまわる/室内灯・ヘッドランプが暗い/ホーンの
音が小さい、または鳴らない場合
スターターがまわらない場合
スターターがまわらない/室内灯・ヘッドランプが点灯しない/ホーン
が鳴らない場合
526
7-2. 緊急時の対処法
通常のエンジン始動操作でエンジンが始動しないときは、次の手順でエ
ンジンが始動する場合があります。
緊急時以外は、この方法で始動させないでください。
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーが P の位置にあることを確認する
エンジンスイッチをアクセサリーモードにする
ブレーキペダルをしっかり踏んで、エンジンスイッチを約 15 秒以上押
し続ける
上記の方法でエンジンが始動しても、システムの故障が考えられます。た
だちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
緊急始動機能
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