Toyota Pixis Mega (2016 year). Manual japanese — part 16
車を運転するにあたって
X
スマートアシストⅡ
XX
ソナー
233
車を運転するにあたって
ソナー
ソナーは、後方誤発進抑制制御機能で使用します。
ソナー
●
汚れ検知機能を備えていますが、万全ではありません。
●
汚れを検知した場合は、後方誤発進抑制制御機能が自動的に停止します。
●
次のことをお守りください。
お守りいただかないと、ソナーが正常に作動せず、思わぬ事故につながり、重大な傷害に
およぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
ソナーを清掃する際は、やわらかい布などを使用して傷付けないようにしてください。
●
ソナーにウォッシャー液やオイルが付着した場合は、すみやかに拭き取ってください。
●
ソナーにワックスや撥水剤などを塗らないでください。
●
ソナー周辺には高圧洗車機で水をかけないでください。
●
スチームを使用した洗車機などで洗車するときは、スチームをソナー部に近付けすぎないよ
うにしてください。
●
ソナー、およびその周辺部分に強い衝撃や力を加えないでください。
●
ソナーを取り外したり、分解したりしないでください。
●
ソナーの取付位置を変更したり、周辺構造物を改造したりしないでください。また、ソナー
を塗装したりしないでください。
●
ソナーやその周辺部分にステッカーを貼ったり、アクセサリーなどを取り付けないでください。
●
リヤバンパー部分に腰掛けたり、寄りかかったりしないでください。
●
リヤバンパーを交換・修理する場合や、事故などでソナー周辺が変形した場合は、トヨタ
販売店にご相談ください。
車を運転するにあたって
スマートアシストⅡ
234
衝突警報機能(対車両・対歩行者)、衝突回避支援ブレーキ機能(対車両)
衝突警報機能はレーザーレーダーと単眼カメラ、衝突回避支援ブレーキ機能はレーザー
レーダーで前方障害物を認識して、衝突の可能性が高いとシステムが判断したときに作動
し、運転者への注意喚起とブレーキ制御を行い、衝突回避を支援、あるいは衝突被害の
軽減に寄与します。
衝突警報機能
以下の場合に、ブザー音とメーター表示で運転者に注意を促します。
●
車速約 4 ∼ 100km/h で走行中、自車との速度差が約 60km/h 以下の前方車に対し
て衝突のおそれがあるとき
●
車速約 4 ∼ 50km/h で走行中、前方の歩行者に対して衝突のおそれがあるとき
衝突回避支援ブレーキ機能
以下の場合に、ブザー音とメーター表示で運転者に注意を促し、衝突の直前で衝突回避支
援ブレーキが作動して、衝突回避を支援、あるいは衝突被害の軽減に寄与します。
●
車速約 4 ∼ 50㎞ /h で走行中、自車との速度差が約 30㎞ /h 以下の前方車に対して
衝突のおそれがあるとき
レーザー
レーダー
単眼カメラ
車を運転するにあたって
X
スマートアシストⅡ
XX
衝突警報機能(対車両・対歩行者)、衝突回避支援ブレーキ機能(対車両)
235
車を運転するにあたって
●
安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転に努めてく
ださい。衝突回避支援ブレーキ機能を日常のブレーキ操作のかわりには絶対に使用しない
でください。衝突回避支援ブレーキ機能はあらゆる状況で衝突を回避または衝突の被害を
軽減するものではありません。機能に頼ったり、安全を委ねる運転をしたりすると思わぬ事
故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
衝突回避支援ブレーキ機能は衝突回避を支援、あるいは衝突被害の軽減に寄与すること
を目的としていますが、その効果はさまざまな条件によりかわります。そのため、常に同じ性
能を発揮できるものではありません。システムを過信せず安全運転に努めてください。
(衝突の可能性がなくても機能が作動するおそれがあるとき→ 239 ページ)
(機能が正常に作動しないおそれがあるとき→ 236 ページ)
●
衝突回避支援ブレーキ機能は、レーザーレーダーが認識した前方車に作動します。二輪車
や歩行者、電柱、壁などに対しても作動することがありますが、これらへの衝突を回避する
ことを目的とはしていません。
●
衝突回避支援ブレーキ機能は、衝突が避けられないと判断した段階で作動し、衝突直前
で強いブレーキをかけるように設定していますので、その効果は様々な条件により変わります。
そのため、常に同じ性能が発揮できるものではありません。
●
衝突回避支援ブレーキが作動したとき、アクセル操作をしても、衝突回避支援ブレーキを
継続します。ただし、アクセルを全開に踏みこむと衝突回避支援ブレーキを解除します。
●
運転者がブレーキペダルを踏んでいたり、ハンドルを操作していたりすると、その操作状態
によっては運転者の回避操作として判断され、衝突警報や衝突回避支援ブレーキが作動し
ない場合があります。
●
衝突回避支援ブレーキ機能は、車速が約 50km/h 以内であっても、前方車との速度差が
約 20km/h を超える場合、スマートアシストⅡの性能限界から衝突を回避することはできませ
ん。また、前方車との速度差が約 30km/h を超える場合は、衝突回避支援ブレーキは作
動しません。
●
シートベルトを着用し、必ず同乗者にも着用させてください。シートベルトを正しく着用しないと、
衝突回避支援ブレーキが作動したときに危険な場合があります。
(シートベルト→ 35 ページ)
●
次のような場合は、衝突警報機能、衝突回避支援ブレーキ機能が予期しない作動をする
可能性がありますので、必ずスマートアシストⅡを“OFF”にしてください。
(スマートアシスト OFF スイッチ→ 263 ページ)
●
けん引されるとき
●
キャリアカーに積載するとき
●
シャシーダイナモメーターやフリーローラーなどを使用するとき
●
リフトアップし、エンジンをかけタイヤを空転させたいとき
●
草むらや茂みなどに触れながら通過するとき
●
サーキットなどでスポーツ走行するとき
車を運転するにあたって
スマートアシストⅡ
236
衝突警報機能、衝突回避支援ブレーキ機能の作動条件について
この機能は、自車が以下の条件を全て満たしたときに作動可能となります。
衝突警報機能
●
エンジンスイッチが“ON”
●
スマートアシスト OFF 表示灯が消灯
●
“スマアシ停止”
、
“スマアシ故障”が消灯
●
シフトレバーが *、+ レンジ以外
●
車速約 4 ∼ 50km/h(対車両は約 4 ∼ 100km/h)
●
前方車との速度差が約 60km/h 以下
(ただし、車速が約 50km/h 以上のときは、速度差が約 10km/h 未満では作動しません)
●
フロントワイパーが“低速作動”
、
“高速作動”の位置以外
衝突回避支援ブレーキ機能
●
エンジンスイッチが“ON”
●
スマートアシスト OFF 表示灯が消灯
●
“スマアシ停止”
、
“スマアシ故障”が消灯
●
シフトレバーが *、+ レンジ以外
●
車速約 4 ∼ 50km/h
●
前方車との速度差が約 30km/h 以下
●
フロントワイパーが“低速作動”
、
“高速作動”の位置以外
次のような場合は、衝突警報機能が作動しなかったり、衝突回避支援ブレーキ機能
が作動せず、止まりきれないことがあります。
●
前方車との速度差、車間距離、接近の状態、横方向のずれ具合(オフセット量)
●
車両の状態(積載量、乗員など)
●
路面の状態(勾配、滑りやすさ、形状、凹凸など)
●
前方の視界が悪いとき(雨、雪、霧、煙など)
車を運転するにあたって
X
スマートアシストⅡ
XX
衝突警報機能(対車両・対歩行者)、衝突回避支援ブレーキ機能(対車両)
237
車を運転するにあたって
●
運転者の操作状態(アクセル、ブレーキ、ハンドルなど)
●
車両の整備状態(ブレーキ関係、タイヤの摩耗、空気圧、スペアタイヤなど)
●
エンジン始動直後
●
外気温が低いときや走行開始直後などでブレーキが冷えているとき
●
下り坂などでブレーキが過熱してブレーキの効きが悪くなっているとき
●
水溜り走行後や洗車後などブレーキが濡れてブレーキの効きが悪くなっているとき
●
レーザーレーダーの認識状態(特に以下のような場合)
●
悪天候時(強い雨、吹雪、濃霧など)
●
西日などの前方からの強い光を受けたとき
●
レーザーレーダー部に雪や汚れ、霜などが付着して覆っているとき
●
レーザーレーダーの温度が極端に高いとき
●
荷物の積載などにより、極端に車両が傾いているとき
●
前方車などの水、雪などの巻上げや水蒸気、砂、煙など視界が十分でないとき
●
キャリアカーやゴミ収集車などの特殊車両や、形状が壁状でない車両や黒い車両
●
対象物が網目の大きいフェンス、ガラスなど、光をすり抜けるもの
●
汚れなどで、両方のリフレクタが十分見えていない前方車
●
大型車など地上高が高く、リフレクタの取り付け位置が高い前方車
●
凹凸道やオフロードなどの悪路を走行しているとき
●
対象物が道路標識やポールなどの細い棒状のもの
●
車両や二輪車などの急な割込み、歩行者の飛び出し
●
対向車が自車に向かって接近したとき
●
車両に非常に近い位置で車両中央からずれた位置に障害物が存在するとき
●
前方車が急ハンドル、急加速、急減速したとき
●
自車が車線変更して前方車のすぐ後ろに接近したとき
●
急なカーブ、急な上り坂、急な下り坂の場合
●
レーザーレーダーの認識エリア外に障害物が存在するとき
●
前方車両に非常に小さい速度差で接近するとき
●
前方車両や二輪車などが横や斜めを向いているとき
●
前方車が非常に大きいリフレクタのついた、停止している大型車両
●
非常に大きいリフレクタの隣に車両が停止しているとき
車を運転するにあたって
スマートアシストⅡ
238
特に次のような場合は、単眼カメラが前方車や歩行者を正しく認識できず、衝突警
報が適切に作動しないことがあります。
●
フロントガラスの曇りや汚れ、雨粒、シールなどで単眼カメラ前方が覆われているとき
●
単眼カメラの視界をさまたげるようなものが取りつけられたとき
●
ルーフ上に全長の長い荷物(サーフボードなど)を積んだりして、単眼カメラの視界がさえぎ
られたとき
●
悪天候時(強い雨、吹雪、濃霧など)
●
夜間やトンネル内などの暗いところ、夕方、朝方の薄暗いとき
●
トンネルの出入り口や木、建物の影などで明るさが変化したとき
●
単眼カメラ前方から強い光(太陽光や対向車のハイビームなど)を受けているとき
●
強い光が車両や歩行者、路面に反射しているとき
●
カーブ、うねった道路、坂道のとき
●
路面に水たまりや水膜があるとき
●
雪道や未舗装路など、凹凸やわだちのある道路のとき
●
前方の車両や歩行者との距離が極端に短いとき
●
自車の前方に車両や歩行者が急に割り込んだり、飛び出したりしたとき
●
急加速やハンドル操作をしながら、前方の車両や対向車、歩行者に接近したとき
●
前方車や対向車、歩行者が自車の正面にいないとき
●
前方の車両や歩行者との速度差が大きいとき
●
前方車や対向車による水しぶきや雪の巻上げがあるとき
●
自車が車線変更を行い、前方車のすぐ後ろに接近したとき
●
暗がりで前方の車両が無灯火のとき
●
前方の車両が急減速したとき
●
自転車や二輪車、車いす、特殊な形状の車両などのとき
●
車両が斜めに停まっているとき
●
車内に重い荷物を積む等で、車が傾いているとき
●
歩行者の一部(頭や手足など)が荷物、傘、帽子、車両、建物等に隠れているとき
●
歩行者が背景にまぎれて、単眼カメラが歩行者を認識できないとき
●
歩行者が前かがみやしゃがんだ姿勢をとっているとき、手を挙げたり走っているとき
●
歩行者の身長が約 1m 以下、または約 2m 以上のとき
●
歩行者が大きな荷物を背負ったり、抱えたり、自転車やカート等を押しているとき
●
歩行者が長いスカートや和服等を着用していて、足元が見えないとき
●
歩行者が集団になっているとき、歩行者の形として単眼カメラが正しく認識できないとき
車を運転するにあたって
X
スマートアシストⅡ
XX
衝突警報機能(対車両・対歩行者)、衝突回避支援ブレーキ機能(対車両)
239
車を運転するにあたって
次のような場合は、衝突の可能性がなくても衝突警報機能、衝突回避支援ブレーキ
機能が作動することがあります。
●
ETC ゲートなどを通過するとき
●
前方車に接近して走行するときや、前方車ぎりぎりに接近して停止するとき
●
路面の勾配が急に変化する場所を走行するとき
●
水蒸気や霧、煙のかたまりを通過するとき
●
ビニールカーテン、旗などをもぐって通過するとき
●
前方車などの水、雪などの巻上げ
●
停止車両などの横すれすれを通過するときや対向車が自車に向かって接近するとき
●
車両用エレベーターや機械式駐車場を利用するとき
●
路面上に大きな反射物や、反射しやすい路面ペイント等がある場合
●
カーブの入口に路側物があるとき
●
カーブですれ違う対向車両があるとき
次のような場合は、システムが作動しません。
●
エンジン始動直後
●
スマートアシスト OFF スイッチでシステムを“OFF”にしているとき
●
スマートアシスト OFF 表示灯が点灯しているとき
●
“スマアシ故障”が点灯しているとき(システム異常)
●
“スマアシ停止”が点灯しているとき(機能低下)
衝突回避支援ブレーキついて
●
衝突回避支援ブレーキ中に音が聞こえることがありますが、制御によるものであり異常では
ありません。
●
衝突回避支援ブレーキ中にブレーキペダルを踏んだとき、ペダルが固く感じられることがあり
ますが、異常ではありません。
●
衝突回避支援ブレーキ作動時は、強いブレーキがかかります。衝突回避支援ブレーキは車
両が停止してから約 1.5 秒後に解除されるため、必要に応じて運転者自らブレーキをかけて
ください。
車を運転するにあたって
スマートアシストⅡ
240
衝突警報機能、衝突回避支援ブレーキ機能の作動について
衝突警報機能はレーザーレーダーと単眼カメラ、衝突回避支援ブレーキ機能はレーザー
レーダーで前方障害物を認識して、衝突の可能性が高いとシステムが判断したときに、
❶
∼
❸
の順にシステムが作動し、運転者への注意喚起とブレーキ制御を行います。
●
システム作動中は、ブザー音とメーター表示で運転者に注意喚起します。
●
ブレーキ制御中は制動灯、ハイマウントストップランプが点灯します。
❶
衝突警報
前方障害物に対し、衝突の危険性があると判断したときに、ブザー音とメーター表示で運
転者に注意喚起して衝突回避操作を促します。
●
前方障害物を車両と認識していない場合、またはブレーキペダルを踏んで減速し、適切
な車間距離をとった場合は、ブレーキ制御を行いません。
❷
1次ブレーキ
前方車両に対し、衝突の危険性が高いと判断したときに、ブザー音を変化させブレーキ制
御を行います。
●
運転者の衝突回避操作(ブレーキペダル、ハンドルなど)の操作量により、衝突する可
能性が低くなったと判断した場合、作動を解除します。
❸
2次ブレーキ
前方車両に対し、衝突の危険性が非常に高いと判断したときに、
1次ブレーキより強くブレー
キ制御を行います。
●
停止後にブザーが鳴り、ブレーキ制御を最長約 1.5 秒間継続した後、ブレーキ制御を解
除します。(停止保持)
●
停止保持後にブレーキ制御が解除されると、クリープ現象により車両がゆっくりと動き出
します。停車状態を継続するには、ブレーキペダルをしっかりと踏み続けてください。
車を運転するにあたって
X
スマートアシストⅡ
XX
衝突警報機能(対車両・対歩行者)、衝突回避支援ブレーキ機能(対車両)
241
車を運転するにあたって
ブザー音
ピピピッ
ピピピッ・・・
*
ピピピピピ・・・
スマートアシスト
作動灯
点滅
消灯
消灯
点滅
*
マスター
ウォーニング
点灯
危険性が
ある
衝突の危険性
危険性が
高い
危険性が
非常に高い
❶
衝突警報
❷
1次
ブレーキ
❸
2次
ブレーキ
(停止保持)
衝突回避支援
ブレーキの強さ
弱い
ブレーキ
制御なし
強い
停止後、最長
約1.5秒後に解除
前方車
自車
* 運転者操作で終了
●
状況によっては、1 次ブレーキや 2 次ブレーキから作動することがあります。
衝突警報機能、衝突回避支援ブレーキ機能を“OFF”にするとき
スマートアシスト OFF スイッチを約 2 秒以上押し続けることで、衝突警報機能、衝突回避
支援ブレーキ機能を
“OFF”
にすることができます。同時に以下の機能も
“OFF”
になります。
●
誤発進抑制制御機能
●
後方誤発進抑制制御機能
●
先行車発進お知らせ機能
(スマートアシスト OFF スイッチ→ 263 ページ)
●
スマートアシスト OFF スイッチでシステムを“OFF”にしても、エンジンスイッチを“ON”に
するたびに、システムは“ON”に戻ります。
車を運転するにあたって
スマートアシストⅡ
242
誤発進抑制制御機能、後方誤発進抑制制御機能
誤発進抑制制御機能、および後方誤発進抑制制御機能は、前方、または後方に障害物を
認識している場合、停車または徐行(車速約 10km/h 以下)状態で、ペダルの踏み間違
いなどにより必要以上にアクセルペダルが踏み込まれたとシステムが判断したときに、運転
者への警報とエンジン出力の抑制制御を行い、発進をゆるやかにすることで、衝突時の被
害を軽減します。
●
誤発進抑制制御機能は、レーザーレーダーが前方約 4m 以内に障害物を認識している
場合に作動します。
ピピピピピ・・・
●
後方誤発進抑制制御機能は、ソナーが後方約 2 ∼ 3m 先までの壁などの障害物を認識
している場合に作動します。
ピピピピピ・・・
車速が約 4km/h 以下で、アクセルペダルが必要以上に踏み込まれたと判断したときに、
ブザー音とメーター表示で警報し、運転者に衝突回避操作を促します。
車速が約 10km/h 以下で、アクセルペダルをすばやく、かつ必要以上に踏み込まれたと
判断したときに、ブザー音とメーター表示で運転者に警報するとともに、エンジン出力の
抑制制御を行います。
●
エンジン出力の抑制制御はアクセルペダルを踏み続けている間、最長約 8 秒間継続し
ます。
●
後方誤発進抑制制御機能が作動したとき、ブザーはリバース音よりも早い間隔で鳴ります。
(ブザー音→ 262 ページ)
車を運転するにあたって
X
スマートアシストⅡ
XX
誤発進抑制制御機能、後方誤発進抑制制御機能
243
車を運転するにあたって
●
誤発進抑制制御機能、および後方誤発進抑制制御機能を過信しないでください。誤発進
抑制制御機能、および後方誤発進抑制制御機能は衝突を回避するものではありません。
発進時はシフトレバーやペダルの位置および周囲の安全を充分に確認して操作してくださ
い。機能に頼っていると、思わぬ事故につながるおそれがあります。
●
誤発進抑制制御機能、および後方誤発進抑制制御機能は停止状態を保つものではあり
ません。
●
誤発進抑制制御機能、および後方誤発進抑制制御機能はあらゆる状況で発進を緩やか
にするものではありません。
●
誤発進抑制制御機能、および後方誤発進抑制制御機能は前方、または後方に障害物を
認識している場合に作動するものであり、崖など対象物が見えない状況で発進を緩やかに
するものではありません。
●
故意に対象物の近くでアクセルペダルを過剰に踏み込まないでください。アクセルの調節を
誤発進抑制制御機能、および後方誤発進抑制制御機能に頼っていると衝突事故を起こ
す場合があります。
●
誤発進抑制制御機能と後方誤発進抑制制御機能では、認識できる障害物が異なります。
●
万一、自車が踏切内で閉じ込められた場合、レーザーレーダー、またはソナーが遮断機を
対象物と認識し、誤発進抑制制御機能、または後方誤発進抑制制御機能が作動するこ
とがあります。遮断機を押しのけて進む場合は、慌てずにアクセルペダルを踏み続けるか、
スマートアシストⅡを“OFF”にしてください。
(スマートアシスト OFF スイッチ→ 263 ページ)
●
運転者がハンドル操作をしていると、その操作状態によっては運転者の回避操作として判
断され、誤発進抑制制御機能、および後方誤発進抑制制御機能が作動しない場合があ
ります。
●
TRC を“OFF”または VSC & TRC を“OFF”にした場合、誤発進抑制制御機能、お
よび後方誤発進抑制制御機能は作動しません。
●
エンジン出力の抑制制御をしたときに、アクセルペダルを約 8 秒以上踏み続けると、作動
を解除します。また、すばやく3 回以上、全開まで踏みなおすと、誤発進抑制制御機能、
および後方誤発進抑制制御機能は作動しません。
車を運転するにあたって
スマートアシストⅡ
244
●
次のような場合は、誤発進抑制制御機能、および後方誤発進抑制制御機能が予期しな
い作動をする可能性があるので、スマートアシストⅡを“OFF”にしてください。
(スマートアシスト OFF スイッチ→ 263 ページ)
●
けん引されるとき
●
キャリアカーに積載するとき
●
シャシーダイナモメーターやフリーローラーなどを使用するとき
●
リフトアップし、エンジンをかけタイヤを空転させたいとき
●
草むらや茂みなどに触れながら通過するとき
●
サーキットなどでスポーツ走行するとき
●
脱輪したときやぬかるみから脱出するとき
●
冠水した道を走行するとき
車を運転するにあたって
X
スマートアシストⅡ
XX
誤発進抑制制御機能、後方誤発進抑制制御機能
245
車を運転するにあたって
誤発進抑制制御機能、後方誤発進抑制制御機能の作動条件について
この機能は、自車が以下の条件を全て満たしたときに作動可能となります。
誤発進抑制制御機能
●
エンジン回転中
●
スマートアシスト OFF 表示灯が消灯
●
“スマアシ停止”
、
“スマアシ故障”が消灯
●
シフトレバーが &、a、 レンジ
●
ブレーキペダルを踏んでいない
●
車速が 0 ∼約 10km/h
●
フロントワイパーが“低速作動”
、
“高速作動”の位置以外
●
方向指示表示灯が消灯
●
TRC OFF 表示灯、VSC OFF 表示灯が消灯
後方誤発進抑制制御機能
●
エンジン回転中
●
スマートアシスト OFF 表示灯が消灯
●
“スマアシ停止”
、
“スマアシ故障”が消灯
●
シフトレバーが + レンジ
●
ブレーキペダルを踏んでいない
●
車速が 0 ∼約 10km/h
●
フロントワイパーが“高速作動”の位置以外
●
方向指示表示灯が消灯
●
TRC OFF 表示灯、VSC OFF 表示灯が消灯
後方誤発進抑制制御機能について
●
後方誤発進抑制制御機能は、必要以上にアクセルペダルが踏み込まれたときに作動しま
す。ソナーで車両後方やコーナーの障害物を認識しただけでは作動しません。
車を運転するにあたって
スマートアシストⅡ
246
以下の条件の違いにより、誤発進抑制制御機能が作動しないことがあります。
●
前方車との速度差、車間距離、接近の状態、横方向のずれ具合(オフセット量)
●
車両の状態(積載量、乗員など)
●
路面の状態(勾配、凹凸など)
●
運転者の操作状態(アクセル、ブレーキ、ハンドルなど)
●
車両の整備状態(ブレーキ関係、タイヤの摩耗、空気圧、スペアタイヤなど)
●
車両や二輪車などの急な割込み、歩行者の飛び出し
●
レーザーレーダーの認識状態(特に以下のような場合)
●
悪天候時(強い雨、吹雪、濃霧など)
●
西日などの前方からの強い光を受けたとき
●
レーザーレーダー部に雪や汚れ、霜などが付着して覆っているとき
●
レーザーレーダーの温度が極端に高いとき
●
エンジン始動直後
●
荷物の積載などにより、極端に車両が傾いているとき
●
前方車などの水、雪などの巻上げ
●
水蒸気、砂、煙など視界が十分でないとき
●
対象物が網目の大きいフェンス、ガラスなど、光をすり抜けるもの
●
凹凸道やオフロードなどの悪路を走行しているとき
●
対象物が道路標識やポールなどの細い棒状のもの
●
車両に非常に近い位置で車両中央からずれた位置に障害物が存在するとき
●
自車が進路変更して障害物のすぐ後ろに接近したとき
●
急なカーブ、急な上り坂、急な下り坂の場合
●
レーザーレーダーの認識エリア外に障害物が存在するとき
●
障害物の高さが低いとき(縁石など)
●
障害物が小さいとき(小動物、幼児など)
●
障害物に接近しすぎたとき
車を運転するにあたって
X
スマートアシストⅡ
XX
誤発進抑制制御機能、後方誤発進抑制制御機能
247
車を運転するにあたって
次のような障害物に対しては、後方誤発進抑制制御機能は作動しません。
●
背の低い障害物
●
小さい障害物(小動物、幼児など)
、幅の狭い障害物
●
針金、金網、ロープ、道路標識やポールなどの細い障害物
●
急に後方に現れたもの
●
車両後方を横切るもの
●
人や綿、雪など音波を反射しにくいもの
●
地面に対して垂直でない壁、車両後面に対して斜めの壁
●
凹凸な壁、波打っている壁など、平面でない壁
●
ソナーの認識エリア外に存在する障害物
次のような場合は、後方誤発進抑制制御機能が作動しないことがあります。
●
運転者の操作状態(アクセル、ブレーキ、ハンドルなど)
●
路面の状態(勾配、凹凸など)
●
車両の状態(積載、乗員など)
●
車両の整備状態(ブレーキ関係、タイヤの摩耗、空気圧、スペアタイヤなど)
●
悪天候時(強い雨、雪、霧など)
●
エンジン始動直後
●
荷物を積載している、段差をまたいでいるなどにより、車両が極端に傾いているときや車高
が著しく変化した場合
●
後方障害物との距離や向き、横位置(オフセット量)
●
勾配が急な坂道を走行しているとき
車を運転するにあたって
スマートアシストⅡ
248
●
ソナーが正しく障害物を認識できないとき(特に以下のような場合)
●
バンパーに非常に近い障害物や、地面から高い位置に存在する障害物
●
動いているもの
●
スポンジ状のものや雪などの表面がやわらかく音波を吸収しやすい障害物
●
障害物の面が車両の後面に対して斜めのときや、障害物に対して斜めに接近しているとき
●
障害物が車両の中央から横にずれた位置にあるとき
●
壁から柱や配管などが突き出しているとき
●
認識できる障害物と車両とのあいだに、認識できない障害物がある場合
●
炎天下や寒冷時でソナー周辺部が著しく高温または低温の場合
●
雨、雪、氷、汚れなどがソナーに付着しているとき
●
どしゃぶりの雨や水しぶきがかかったときや風が強いとき
●
周囲で大きな音が鳴っているときや、周囲に超音波を発するものがあるとき
(他車のホーン、
オートバイのエンジン音、大型車のエアブレーキ音、車両感知器、他車のソナーなど)
●
ソナー付近に市販の電装部品(字光式ナンバープレート・無線アンテナなど)を取り付けたとき
●
衝突などでソナーの方向のずれが発生したとき
次のような場合は、衝突の可能性がなくても誤発進抑制制御機能が作動することが
あります。
●
前方車に接近して走行するときや、前方車や壁ぎりぎりに接近して停止するとき
●
路面の勾配が急に変化する場所を走行するとき
●
水蒸気や霧、煙のかたまりを通過するとき
●
ビニールカーテン、旗などをもぐって通過するとき
●
前方車などの水、雪などの巻上げ
●
停止車両などの横すれすれを通過するときや対向車が自車に向かって接近するとき
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車両用エレベーターや機械式駐車場を利用するとき
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路面上に大きな反射物や、反射しやすい路面ペイント等がある場合
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カーブの入口に路側物があるとき
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カーブですれ違う対向車両があるとき
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カーブや交差点に障害物があるとき
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縦列駐車から本線に合流するとき
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