Toyota Estima (2017 year). Manual japanese — part 24
367
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
警告メッセージが表示されたときは
マスターウォーニング
マルチインフォメーションディスプレ
イに警告メッセージが表示されている
とき、点灯・点滅します。
マルチインフォメーションディ
スプレイ
対処方法
マルチインフォメーションディスプレ
イのメッセージに従ってください。
処置後に再度メッセージが表示されたときは、トヨタ販売店へご連絡く
ださい。
マルチインフォメーションディスプレイには、システムの故障や誤った
操作をしたときの警告、メンテナンスが必要であることをお知らせする
メッセージが表示されます。メッセージが表示されたときは、メッセー
ジの内容に従って対処してください。
1
2
3
368
7-2. 緊急時の対処法
メッセージの内容によって警告灯や警告ブザーの作動が次のように切り
かわります。ディーラーで点検をするように表示されたときは、ただち
にトヨタ販売店で点検を受けてください。
上記の点灯状況、ブザーの吹鳴状況と異なる場合があります。その際は
表示された内容に従ってすみやかに対処してください。
※
メッセージを最初に表示したときに作動します。
メッセージと警告作動
専用警告灯
警告ブザー
※
警告内容
点灯
ー
あり
走行にかかわるシステムの故障
や、そのまま放置すると思わぬ危
険を招くおそれがあるなどの重
要なメッセージを意味します。
ー
点灯または
点滅
あり
表示されたシステムに故障のお
それがあるなどのメッセージを
意味します。
点滅
ー
あり
車両への損傷や、思わぬ危険を招
くおそれがあるなどのメッセー
ジを意味します。
点灯
ー
なし
電装品の故障や状態、メンテナン
スのお知らせなどのメッセージ
を意味します。
点滅
ー
なし
車両を正しく操作していない場
合や、操作方法のアドバイスなど
を意味します。
369
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
警告メッセージについて
文中の警告メッセージの表示は、使用状況や車両の仕様により実際の表示と異な
る場合があります。
■
専用警告灯について
次の内容のメッセージが表示されたときは、マスターウォーニングが点灯・点滅
しません。その場合は個別の専用警告表示をおこないます。
●
「プリクラッシュセーフティ現在使用できません」が表示されている:
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)警告灯が点滅します。
(
→
P. 222)
●
「VSC が Off のためプリクラッシュブレーキも停止します」が表示されている:
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)警告灯と VSC OFF 表示灯が点灯
します。(
→
P. 222)
■
「ハイブリッドシステム高温 出力制限中です」が表示されたとき
負荷の高い走行状況(例えば、長い上り坂を走行)のときにメッセージが表示さ
れる場合があります。
対処方法:→ P. 393
■
「駆動用電池の冷却部品のメンテナンスを販売店で受けてください」が表示された
ときは
フィルターが目づまりしている、冷却用の吸入口がふさがれている、またはダク
トにすき間があるなどが考えられます。トヨタ販売店で駆動用電池の冷却部品の
メンテナンスを受けてください。
■
「電池残量低下 停車し P レンジに入れてください」が表示されたとき
駆動用電池の残量が低下したときにメッセージが表示されます。
停車して、シフトレバーを P に入れ駆動用電池を充電してください。
■
「始動時は P レンジに入れてください」が表示されたとき
シフトレバーがP以外の状態でハイブリッドシステムを始動しようとしたときに
メッセージが表示されます。
シフトレバーを P にしてからハイブリッドシステムを始動してください。
■
「駐車時は P レンジに入れてください」が表示されたとき
シフトレバーが P 以外でパワースイッチを OFF にせずに運転席ドアが開いたと
きにメッセージが表示されます。
駐車時は P にしてください。
知識
370
7-2. 緊急時の対処法
■
「取扱書を確認」の警告メッセージが表示されたときは
●
次のメッセージが表示されたときは、対処方法に従ってください。
・「エンジン冷却水高温 安全な場所に停車して取扱書を確認してください」
(
→
P. 393)
・「ハイブリッドシステム故障 安全な場所に停車して取扱書を確認」
(
→
P. 357)
●
次のメッセージが表示されたときは、故障している可能性があります。ただち
にトヨタ販売店で点検を受けてください。
・「充電システム故障 取扱書を確認してください」
●
次のメッセージが表示されたときは、ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販
売店へ連絡してください。走行を続けると危険です。
・「エンジン油圧不足 安全な場所に停車して取扱書を確認してください」
・「故障のためブレーキ力が低下 安全な場所に停車して取扱書を確認」
■
LDA の車線逸脱警報について
次のような場合は、車線を逸脱しても、警告メッセージが表示されないおそれが
あります。
●
作動条件以外の車速で走行しているとき
●
走行中の白(黄)線が認識できなくなったとき
また、その他にも、システムが正常に作動しない場合があります。
(
→
P. 227)
■
「前方カメラシステム一時利用不可 少々お待ちください」または「前方カメラシ
ステム利用不可 フロントガラス汚れを取ってください」が表示されたとき
次のシステムが一時的もしくは対処を行うまで使用できなくなります。表示され
た画面の指示に従ってください。
●
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
●
LDA(レーンディパーチャーアラート)
●
オートマチックハイビーム
●
先行車発進告知機能
■
シフトレバーの操作を指示するメッセージが表示されたときは
誤操作や車両の意図せぬ動き出しなどを防止するため、シフトレバーの操作が指
示されることがあります。その場合は、メッセージの指示に従ってシフトポジ
ションを変更してください。
■
「販売店で点検してください」の警告メッセージが表示されたときは
警告メッセージで名称が表示されたシステム、または部位などに問題が発生して
います。トヨタ販売店ですみやかに点検を受けてください。
■
警告ブザーについて
→
P. 366
371
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
パンクしたときは
エスティマハイブリッドは、工場出荷時の状態ではスペアタイヤが搭載
されていません。
タイヤがパンクしたときは、タイヤパンク応急修理キットで応急修理す
ることができます。釘やネジなどが刺さった程度の軽度なパンクを応急
修理できます。(パンク補修液 1 本につき、応急修理できるタイヤは 1
本です)
タイヤパンク応急修理キットで応急修理したタイヤの修理・交換につい
ては、トヨタ販売店にご相談ください。
警告
■
パンクしたままの走行について
タイヤがパンクした状態で走行を続けないでください。
短い距離の運転でも、タイヤとホイールが修理できないほど損傷したり、思わ
ぬ事故につながるおそれがあり危険です。
372
7-2. 緊急時の対処法
●
地面が固く平らで安全な場所に移動する
●
パーキングブレーキをかける
●
シフトレバーを P にする
●
ハイブリッドシステムを停止する
●
非常点滅灯を点滅させる
●
タイヤの損傷程度を確認する
釘やネジなどが刺さっている場
合のみ、タイヤを応急修理してく
ださい。
・ タイヤに刺さっている釘やネ
ジなどは抜かないでください。
抜いてしまうと穴が大きくな
りすぎ、応急修理ができなくな
ることがあります。
・ パンク補修液がもれないよう
にするため、パンク箇所が分
かっている場合は、パンク箇所
が上になるように車両を移動
してください。
■
応急修理キットで修理できないパンク
次の場合は、応急修理キットでは応急修理できません。トヨタ販売店にご連絡く
ださい。
●
タイヤ空気圧が不十分な状態で走行してタイヤが損傷しているとき
●
タイヤ側面など、接地面以外に穴や損傷があるとき
●
タイヤがホイールから明らかにはずれているとき
●
タイヤに約 4mm 以上の切り傷や刺し傷があるとき
●
ホイールが破損しているとき
●
2 本以上のタイヤがパンクしているとき
●
1 本のタイヤに 2 箇所以上の切り傷や刺し傷があるとき
応急修理する前に
知識
373
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
タイヤパンク応急修理キットの搭載位置
タイヤパンク応急修理キット
タイヤパンク応急修理キットの内容/各部の名称
1
1
空気圧計
電源スイッチ
空気逃がしキャップ
ホース
パンク補修液注入済みラベル
速度制限ラベル
電源プラグ
挿し込みパーツ
パンク修理液ボトル
1
2
3
4
6
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8
9
5
1
2
3
4
5
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374
7-2. 緊急時の対処法
ラゲージルーム左側のカバーをはずす(→
P. 317
)
応急修理キットを取り出す(→
P. 317
)
応急修理キットをビニール袋から取り出す。
応 急 修 理 キ ッ ト か ら 挿 し 込 み
パーツを引き抜く
応急修理キット底面を上に向け
て置き、挿し込みパーツを押し込
む
シールをはがし、挿し込みパーツを
“
パチッ”と音がするまでしっかりと奥
まで押し込んでください。
応急修理キットの向きをもとに
もどし、スイッチが OFF である
ことを確認する
応急修理キットは、スイッチがある面
を上にしてご使用ください。
応急修理キットの取り出し方
応急修理するとき
1
2
1
BTO72DZ023
2
BTO72DZ024
3
BTO72DZ025
4
375
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
応急修理キットの電源プラグを
アクセサリーソケットに挿し込
む
パンクしたタイヤのバルブから、
バルブキャップを取りはずす
ホースから空気逃がしキャップ
を取りはずす
ホースをパンクしたタイヤのバ
ルブに接続する
ホース先端を時計まわりにまわして、
しっかりと奥までねじ込みます。
5
6
BTO72DZ028
7
8
376
7-2. 緊急時の対処法
タイヤの指定空気圧を確認する
運転席側の空気圧ラベルで確認するこ
とができます。(
→
P. 313)
ハイブリッドシステムを始動する(→ P. 183)
応急修理キットのスイッチを ON
にし、パンク補修液と空気を充填
する
9
10
11
377
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
空気圧が指定空気圧になるまで
充填する
一時的に空気圧計が 300 ∼
450kpa まで上昇し、徐々に
減少します。
1 分程度で実際の空気圧表示
になります。
応急修理キットのスイッチを OFF
にして空気圧を確認してください。
空気の入れすぎに注意して、指定空
気圧になるまで充填・確認をくり返
してください。
空気圧の針が赤いゾーン(450kPa 以上)に達した場合、タイヤまたは応急修
理キットに異常がある可能性があります。ただちに修理を中止して、トヨタ販
売店にご連絡ください。
10 分以上充填しても指定空気圧にならない場合は、応急修理できません。応急
修理キットのスイッチを OFF にして、トヨタ販売店にご連絡ください。
空気圧を入れすぎたときは、指定空気圧になるまで空気を抜いてください。
(
→
P. 404)
応急修理キットのスイッチが OFF であることを確認した上で、アクセ
サリーソケットから電源プラグを抜き、タイヤのバルブから応急修理
キットのホースを取りはずす
バルブキャップを応急修理したタイヤのバルブに取り付ける
いったん応急修理キットを収納する
タイヤ内のパンク補修液を均等に広げるために、すみやかに約 5km の
距離を低速で慎重に走行する
1
2
12
1
2
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378
7-2. 緊急時の対処法
走行後、平坦で安全な場所に停車
し、再度応急修理キットを接続す
る
応急修理キットのスイッチを ON
にして数秒間経過後、スイッチを
OFF にして空気圧を確認する
空気圧が 130kpa 未満の場合:
応急修理できません。トヨタ販
売店にご連絡ください。
空気圧が 130kpa 以上、指定
空気圧未満の場合:手順
へ
空気圧が指定空気圧(→ P. 404)の場合: 手順
へ
応急修理キットのスイッチをONにして指定空気圧まで空気を充填し、
再度、約 5km 走行後にあらためて手順
から実施する
応急修理キットをビニール袋に入れて、所定の位置に収納する
17
BTO72DZ034
1
2
3
1
2
3
17
379
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
付属のラベル 2 枚を図のように
それぞれ貼り付ける
ホイールの汚れや水分を十分にふき
取ってからラベルを貼り付けてくださ
い。ラベルを貼り付けることができな
い場合は、トヨタ販売店にてタイヤを
修理・交換するときにパンク補修液注
入済であることを必ずお伝えくださ
い。
急 ブ レ ー キ や 急 ハ ン ド ル を 避 け、
80km/h 以下で最寄りのトヨタ販売店
まで慎重に走行してください。
■
応急修理後のタイヤのバルブについて
応急修理キットを使用したときは、タイヤのバルブを新品に交換してください。
■
応急修理キットの点検について
パンク補修液の有効期限の確認は定期的に行ってください。
有効期限はボトルに表示されています。
有効期限が切れたパンク修理液は使用しないでください。応急修理キットによる
修理が正常にできない場合があります。
知識
380
7-2. 緊急時の対処法
■
応急修理キットについて
●
応急修理キットは自動車タイヤの空気充填用です。
●
パンク補修液には有効期限があります。有効期限は容器に表示されています。有
効期限が切れる前に交換してください。交換については、トヨタ販売店にご相
談ください。
●
パンク補修液ボトル1本でタイヤ1本を1回応急修理できます。使用したパンク
補修液の交換は、トヨタ販売店にご相談ください。コンプレッサーは、くり返
し使用できます。
●
外気温度が− 30 ℃∼ 60 ℃のときに使用できます。
●
応急修理キット搭載車両の装着タイヤ専用です。指定タイヤサイズ以外のタイ
ヤや、他の用途には使用しないでください。
●
パンク補修液が衣服に付着すると、シミになる場合があります。
●
パンク補修液がホイールやボデーに付着した場合、放置すると取れなくなるお
それがあります。ぬれた布などですみやかにふき取ってください。
●
コンプレッサー作動中は、大きな音がしますが故障ではありません。
●
タイヤ空気圧の点検や調整には使用しないでください。
■
空気を入れすぎてしまったとき
タイヤからホースを取りはずす
ホースから空気逃がしキャップを取りはずし、ホースを再接続する
コンプレッサーのスイッチを ON にして数秒間経過後、スイッチを OFF にして
空気圧計を確認する
指定空気圧より低いときは、再度、コンプレッサーのスイッチを ON にし、指定
空気圧になるまで空気を充填してください。
ホース先端に空気逃がしキャップをかぶ
せ、キャップの突起部をタイヤのバルブに
押しあてて空気を抜く
1
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3
4
381
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
応急修理キットについて
●
応急修理キットは指定の位置に収納してください。
急ブレーキ時などに応急修理キットが飛び出したりして破損したり、思わぬ事
故につながるおそれがあり危険です。
●
応急修理キットはお客様の車専用です。他の車には使わないでください。他の
車に使うと思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
指定タイヤサイズ以外のタイヤや他の用途には使用しないでください。パンク
修理が完全に行われず、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
■
パンク補修液について
●
誤って飲み込むと健康に害があります。その場合はできるだけたくさんの水を
飲み、ただちに医師の診察を受けてください。
●
もし目に入ったり、皮膚に付着したりした場合には、水でよく洗い流してくだ
さい。それでも異常を感じたときは、医師の診察を受けてください。
■
パンクしたタイヤを応急修理するとき
●
車両を安全で平坦な場所に停止させてください。
●
走行直後、ホイールやブレーキまわりなどにはふれないでください
走行直後のホイールやブレーキまわりは高温になっている可能性があるため手
や足などがふれると、やけどをするおそれがあります。
●
タイヤを車両に取り付けた状態で、バルブとホースをしっかりと接続してくだ
さい。
●
接続が不十分な場合、空気がもれたり、パンク補修液が飛散したりするおそれ
があります。
●
充填中にホースがはずれると、圧力でホースが急に動くおそれがあり危険で
す。
●
充填後、ホースを取りはずすときや空気を抜くときにパンク補修液が飛散する
場合があります。
●
作業手順に従って応急修理を行ってください。
手順どおりに行わないとパンク補修液が噴出する場合があります。
●
破裂の危険があるので、応急修理キットの作動中は補修中のタイヤから離れて
ください。タイヤに亀裂や変形が発生している場合、ただちにキットのスイッ
チを OFF にし、修理を中止してください。
●
応急修理キットは、長時間作動させると過熱する可能性があります。10 分以
上連続で作動させないでください。
382
7-2. 緊急時の対処法
警告
●
応急修理キットの作動中は、部分的に熱くなります。使用中、または使用後の
取り扱いには注意してください。ボトルとコンプレッサー接続箇所の金属部分
は特に熱くなるため、使用中、または使用直後はふれないでください。
●
速度制限ラベルは指定位置以外に貼らないでください。ハンドルのパッド部分
などの SRS エアバッグ展開部に貼ると、SRS エアバッグが正常に作動しな
くなるおそれがあります。
●
タイヤパンク修理をする際は、パワースライドドアメインスイッチ(
→
P. 104)
を OFF にしてください。OFF にしないと、誤ってパワースライドドアスイッ
チ・パワーバックドアスイッチ
★
を操作したときにスライドドア・バックドア
★
が動き、指や手などを挟んでけがをするおそれがあります。
■
補修液を均等に広げるための運転について
●
低速で慎重に運転してください。特にカーブや旋回時には注意してください。
●
車がまっすぐ走行しなかったり、ハンドルをとられたりする場合は、停車し、
次のことを確認してください。
・ タイヤを確認してください。タイヤがホイールからはずれている可能性が
あります。
・ 空気圧を確認してください。130kPa
未満の場合は、タイヤが大きなダ
メージを受けている可能性があります。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
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