Toyota Mirai (2017 year). Manual japanese — part 24
367
8-2. 緊急時の対処法
万一の場合には
8
警告メッセージが表示されたときは
マスターウォーニング
マルチインフォメーションディスプレ
イに警告メッセージが表示されている
とき、点灯・点滅します。
マルチインフォメーションディ
スプレイ
処置後に再度メッセージが表示されたときは、トヨタ販売店へご連絡く
ださい。
マルチインフォメーションディスプレイには、システムの故障や誤った
操作をしたときの警告、メンテナンスが必要であることをお知らせする
メッセージが表示されます。メッセージが表示されたときは、メッセー
ジの内容に従って対処してください。
368
8-2. 緊急時の対処法
メッセージの内容によって警告灯や警告ブザーの作動が次のように切り
かわります。ディーラーで点検をするように表示されたときは、ただち
にトヨタ販売店で点検を受けてください。
※
メッセージを最初に表示したときに作動します。
■
警告メッセージについて
文中の警告メッセージの表示は、使用状況や車両の仕様により実際の表示と異な
る場合があります。
■
専用警告灯について
次の内容のメッセージが表示されたときは、マスターウォーニングが点灯・点滅
しません。その場合は個別の専用警告表示を行います。
●
ABS の異常
ABS &ブレーキアシスト警告灯が点灯します。(→ P. 364)
●
充電系統の異常
充電警告灯が点灯します。(→ P. 363)
メッセージと警告作動
専用警告灯
警告
ブザー
※
警告内容
点灯
ー
あり
走行にかかわるシステムの故障
や、そのまま放置すると思わぬ危
険を招くおそれがあるなどの重
要なメッセージを意味します。
ー
点灯または
点滅
あり
表示されたシステムに故障のお
それがあるなどのメッセージを
意味します。
点滅
ー
あり
車両への損傷や、思わぬ危険を招
くおそれがあるなどのメッセー
ジを意味します。
点灯
ー
なし
電装品の故障や状態、メンテナン
スのお知らせなどのメッセージ
を意味します。
点滅
ー
なし
車両を正しく操作していない場
合や、操作方法のアドバイスなど
を意味します。
知識
369
8-2. 緊急時の対処法
8
万一の場合には
■
「FC 高温出力制限中です 注意しながら走行してください」が表示されたときは
安全を確認しながら、速度を低下させ数分間走行をする
表示が消えた場合は一時的な過熱のため、そのまま走行可能です
負荷の高い走行状況(例えば、長い上り坂を走行)のときにメッセージが表示さ
れる場合があります。
■
「駆動用電池の冷却部品のメンテナンスを販売店で受けてください」が表示された
ときは
フィルターの目づまり、冷却用の吸入口またはダクトがふさがれているなどが考
えられます。トヨタ販売店で点検を受けてください。
■
「駐車時は P レンジに入れてください」が表示されたときは
シフトポジションが P 以外でパワースイッチを OFF にせずに運転席ドアが開い
たときにメッセージが表示されます。
駐車時は P にしてください。
■
「N レンジです アクセルを緩めて 希望レンジに切替えてください」が表示された
ときは
シフトポジションが N で、アクセルペダルを踏んだときにメッセージが表示され
ます。
アクセルペダルから足を離し、シフトポジションを D または R にしてください。
■
「停車時はブレーキを踏んでください」が表示されたときは
上り坂などでの停車時にアクセルペダルを踏んで車両を保持するとメッセージ
が表示される場合があります。
そのままの状態を続けると FC システムが過熱するおそれがあります。
アクセルペダルから足を離し、ブレーキペダルを踏んでください。
■
「アクセルが踏まれています アクセルペダルを確認してください」が表示された
ときは
アクセルペダルが引っかかっている可能性があります。
アクセルペダルから足を離しても表示が消えないときは、アクセルペダルが引っ
かかっていないか確認してください。
■
「イオンフィルタの交換時期です 販売店で交換してください」が表示されたとき
は
イオンフィルタの交換が必要です。トヨタ販売店へご連絡ください。
370
8-2. 緊急時の対処法
■
「補機バッテリー(始動用)充電不足 取扱書確認ください」が表示されたときは
●
数秒後
※
に表示が消えたときは
約 15 分以上、FC システムが作動した状態を保持し、補機バッテリーを充電し
てください。
●
表示が消えないときは
「補機バッテリーがあがったときは」
(→ P. 393)の手順で FC システムを始動
してください。
※
約 6 秒間表示されます。
■
「シフト系故障 安全な場所に停車して 取扱書を確認」が表示されたときは
シフトポジションを切りかえられない可能性があります。安全な場所に停車して
ください。
ただちにトヨタ販売店へ連絡してください。
■
「シフト系故障 シフト切替えできません 取扱書を確認」が表示されたときは
シフトポジションを P から P 以外に切りかえられない可能性があります。
ただちにトヨタ販売店へ連絡してください。
■
「シフト系故障 駐車時はパーキングブレーキをかけ 取扱書を確認」が表示され
たときは
●
パーキングロック機構が作動しない可能性があります。
●
パワースイッチを OFF にできなくなることがあります。その場合はパーキング
ブレーキをかけると OFF にすることができます。
●
FC システムを始動できない可能性があります。
駐車時は平坦な場所を選び、パーキングブレーキを確実にかけてください。
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
「シフト系通信故障 駐車時はパーキングブレーキをかけ 取扱書を確認」が表示
されたときは
●
自動 P ポジション切りかえ機能(→ P. 173)が作動しない可能性があります。
●
パワースイッチを OFF にする前に確実に P ポジションスイッチを押し、シフト
ポジション表示灯またはPポジションスイッチの作動表示灯で、シフトポジショ
ンが P であることを必ず確認してください。
●
FC システムを始動できない可能性があります。
駐車時は平坦な場所を選び、パーキングブレーキを確実にかけてください。
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
「[P]スイッチ故障 駐車時はパーキングブレーキをかけ 取扱書を確認」が表
示されたときは
P ポジションスイッチを押してもシフトポジションが P に切りかわらない可能性
があります。
駐車時は平坦な場所を選び、パーキングブレーキを確実にかけてください。
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
371
8-2. 緊急時の対処法
8
万一の場合には
■
「シフト系故障 取扱書を確認」が表示されたときは
放置するとシステムが正しく作動せず思わぬ危険や故障を招くおそれがありま
す。
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
「補機バッテリ充電不足 駐車時パーキングブレーキをし 取扱書を確認」が表示
されたときは
●
パーキングロック機構が作動しない可能性があります。
●
パワースイッチを OFF にできなくなることがあります。その場合はパーキング
ブレーキをかけると OFF にすることができます。
●
補機バッテリー充電後もシフトポジションを P から P 以外に切りかえるまで警
告メッセージが表示され続ける場合があります。
●
FC システムを始動できない可能性があります。
駐車時は平坦な場所を選び、パーキングブレーキを確実にかけてください。
補機バッテリーを充電、または交換してください。
■
「補機バッテリ充電不足 シフト切替えできません 取扱書を確認」が表示された
ときは
補機バッテリーの電圧が低下した状態で、シフトポジションを切りかえようとし
たときにメッセージが表示されます。
補機バッテリーを充電、または交換してください。
■
「シフト切替一時不可 しばらくしてから 再度操作してください」が表示された
ときは
シフトレバーと P ポジションスイッチの操作を短時間にくり返したときにメッ
セージが表示されます。
しばらく時間をおいてから、シフトポジションを切りかえてください。
■
「[Bs]モードにできません 切替える場合は [D]にしてからシフト操作」が表
示されたときは
シフトポジションが P、または N のときに Bs モードに切りかえようとすると
メッセージが表示されます。
シフトポジションを D にしてから Bs モードに切りかえてください。
■
「[N]レンジに切替えました [Bs]にする場合は [D]にしてからシフト操作」
が表示されたときは
シフトポジションが R のときに Bs モードへ切りかえようとするとメッセージが
表示されます。
シフトポジションが N に切りかわります。
シフトポジションを D にしてから Bs モードにしてください。
■
「駆動レンジにできません FC システム始動後に操作」が表示されたときは
パワースイッチが ON モードのとき(READY インジケーター消灯中)に、シフ
トポジションを R、D または Bs モードに切りかえようとするとメッセージが表
示されます。
FC システムを始動後、シフトポジションを R、D、または Bs モードに切りかえ
てください。
372
8-2. 緊急時の対処法
■
「シフト切替不可 切替える場合は ブレーキを踏みシフト操作」が表示されたと
きは
ブレーキペダルを踏まずに、シフトポジションを切りかえようとしたときにメッ
セージが表示されます。
シフトポジションを P から切りかえるときは、ブレーキペダルを踏んで切りかえて
ください。
■
「[N]レンジに切替えました [D]にする場合は 停車しシフト操作」が表示さ
れたときは
車両が後退しているときに、シフトポジションを D へ切りかえようとするとメッ
セージが表示されます。
シフトポジションが N に切りかわります。
車両を停車させてから、シフトポジションを切りかえてください。
■
「[N]レンジに切替えました [R]にする場合は 停車しシフト操作」が表示さ
れたときは
車両が前進しているときに、シフトポジションを R へ切りかえようとするとメッ
セージが表示されます。
シフトポジションが N に切りかわります。
車両を停車させてから、シフトポジションを切りかえてください。
■
「[N]レンジに切替えました [P]にする場合は 停車し[P]スイッチ操作」が
表示されたときは
車両が動いているときに、P ポジションスイッチを操作し、シフトポジションを
P へ切りかえようとするとメッセージが表示されます。
シフトポジションが N に切りかわります。
車両を完全に停車させてから、P ポジションスイッチを操作してください。
■
「スマートエントリー&スタートシステム故障 取扱書を確認」が表示されたときは
→ P. 130
■
警告ブザーについて
→ P. 366
注意
■
「補機バッテリー(始動用)充電不足 取扱書確認ください」がひんぱんに表示
されるときは
補機バッテリーが劣化している可能性があります。その状態で放置しておくと、
補機バッテリーあがりを起こすおそれがあるため、トヨタ販売店で補機バッテ
リーの点検を受けてください。
373
8-2. 緊急時の対処法
万一の場合には
8
パンクしたときは
●
地面が固く平らな場所に移動する
●
パーキングブレーキをかける
●
P ポジションスイッチを押して、シフトポジションを P にする
●
FC システムを停止する
●
非常点滅灯を点滅させる
この車両にはスペアタイヤが搭載されていません。
タイヤがパンクしたときは、タイヤパンク応急修理キットで応急修理す
ることができます。釘やネジなどが刺さった程度の軽度なパンクを応急
修理できます。(パンク補修液 1 本につき、応急修理できるタイヤは 1
本です)
タイヤパンク応急修理キットで応急修理したタイヤの修理・交換につい
ては、トヨタ販売店にご相談ください。
警告
■
パンクしたままの走行について
タイヤがパンクした状態で走行を続けないでください。
短い距離の運転でも、タイヤとホイールやその他の部品が修理できないほど損
傷したり、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
応急修理する前に
374
8-2. 緊急時の対処法
タイヤパンク応急修理キット・工具の搭載位置
ホイールナットレンチ
けん引フック
タイヤパンク応急修理キット
ジャッキハンドル
ジャッキ
※
※
ジャッキの使い方(→ P. 332)
375
8-2. 緊急時の対処法
8
万一の場合には
タイヤパンク応急修理キットの内容/各部の名称
ホース
空気逃がしキャップ
空気圧計
電源スイッチ
電源プラグ
ラベル
376
8-2. 緊急時の対処法
ラゲージマットを取りはずす
ジャッキハンドルを取りはずす
応急修理キットを取り出す
タイヤの損傷程度を確認してください。
釘やネジなどが刺さっている場合
のみ、タイヤを応急修理してくださ
い。
・ タイヤに刺さっている釘やネジ
などは抜かないでください。抜い
てしまうと穴が大きくなりすぎ、
応急修理ができなくなることが
あります。
・ パンク補修液がもれないようにするため、パンク箇所が分かっている
場合は、パンク箇所が上になるように車両を移動してください。
応急修理キットの取り出し方
応急修理する前に
377
8-2. 緊急時の対処法
8
万一の場合には
応急修理キットを取り出す
パンクしたタイヤのバルブから
バルブキャップを取りはずす
ボトルのホースをのばし、ホース
から空気逃がしキャップを取り
はずす
空気逃がしキャップは再度使用するた
め、なくさないように保管してくださ
い。
ボトルのホースをパンクしたタ
イヤのバルブに接続する
ホ ース先端を時 計まわりに まわして
しっかりと最後までねじ込む。
コ ン プ レ ッ サ ー の ス イ ッ チ が
“OFF”であることを確認する
応急修理するとき
378
8-2. 緊急時の対処法
コンプレッサーのゴム栓をはず
す
コンプレッサーの電源プラグを
アクセサリーソケットに挿し込
む(→ P. 279)
ボトルをコンプレッサーに接続
する
右の図のように、ボトルをまっすぐコ
ンプレッサーに挿し込み、しっかりと
接続されているか確認してください。
379
8-2. 緊急時の対処法
8
万一の場合には
付属のラベル2枚を図のように
それぞれ貼り付ける
ホ イールの汚れ や水分を十分 に拭き
取ってからラベルを貼り付けてくださ
い。ラベルを貼り付けることができな
い場合は、トヨタ販売店にてタイヤを
修理・交換するときにパンク補修液注
入 済であること を必ずお伝 えくださ
い。
タイヤの指定空気圧を確認する
運転席側の空気圧ラベルで確認するこ
とができます。(→ P. 328)
FC システムを始動する(→ P. 168)
コ ン プ レ ッ サ ー の ス イ ッ チ を
“ON”にし、パンク補修液と空気
を充填する
380
8-2. 緊急時の対処法
空気圧が指定空気圧になるまで
空気を充填する
スイッチ“ON”直後は、パンク
補修液を注入するため、一時的
に空気圧計が 300 ∼ 400 kPa
(3.0 ∼ 4.0 kg/cm
2
)まで上昇
する
1分程度(低温の場合は 15 分
程度)で実際の空気圧表示にな
る
指定空気圧になるまで充填す
る
空気圧は、コンプレッサーのスイッ
チを“OFF”にして確認してくださ
い。空気の入れすぎに注意して、指
定空気圧になるまで充填・確認をく
り返してください。
40 分以上充填しても指定空気圧に
ならない場合は、応急修理できませ
ん。トヨタ販売店にご連絡ください。
空気を入れすぎたときは、指定空気圧になるまで空気を抜いてください。
(→ P. 328, 408)
コンプレッサーのスイッチが“OFF”であることを確認した上で、ア
クセサリーソケットから電源プラグを抜き、バルブからボトルのホー
スを取りはずす
ホースを取りはずすときにパンク補修液がもれる可能性があります。
バルブキャップを応急修理したタイヤのバルブに取り付ける
381
8-2. 緊急時の対処法
8
万一の場合には
ボトルのホース先端に空気逃が
しキャップを取り付ける
空気逃がしキャップを取り付けないと
パンク補修液がもれ、車や衣服などが
汚れる可能性があります。
いったん、ボトルとコンプレッサーを接続したままトランクに収納す
る
タイヤ内のパンク補修液を均等に広げるために、ただちに約5 km、速
度 80 km/h 以下で安全に走行する
走行後、ボトルのホースから空気
逃がしキャップを取りはずし、再
度応急修理キットを接続する
コンプレッサーのスイッチを数
秒間“ON”にし、
“OFF”にして
から空気圧を確認する
空気圧が130 kpa (1.3 kg/cm
2
)
未満の場合:応急修理できませ
ん。トヨタ販売店にご連絡くださ
い。
空気圧が130 kpa (1.3 kg/cm
2
)
以上、指定空気圧未満の場合:
へ
空気圧が指定空気圧(→ P. 328)の場合:
へ
コンプレッサーのスイッチを“ON”にして指定空気圧まで空気を充填
し、再度約5 km 走行後にあらためて
から実施する
382
8-2. 緊急時の対処法
ボトルのホース先端に空気逃が
しキャップを取り付ける
空気逃がしキャップを取り付けないと
パンク補修液がもれ、車や衣服などが
汚れる可能性があります。
ボトルとコンプレッサーを接続したままトランクに収納します
急ブレーキ、急加速、急ハンドルを避け、慎重に 80 km/h 以下で運
転してトヨタ販売店へ行きます
タイヤの修理・交換についてはトヨタ販売店にご相談ください。
■
応急修理キットで修理できないパンク
次の場合は、応急修理キットでは応急修理できません。トヨタ販売店にご連絡く
ださい。
●
タイヤ空気圧が不十分な状態で走行してタイヤが損傷しているとき
●
タイヤ側面など、接地面以外に穴や損傷があるとき
●
タイヤがホイールから明らかにはずれているとき
●
タイヤに 4mm 以上の切り傷や刺し傷があるとき
●
ホイールが破損しているとき
●
2 本以上のタイヤがパンクしているとき
●
1 本のタイヤに 2 箇所以上の切り傷や刺し傷があるとき
■
応急修理後のタイヤのバルブについて
応急修理キットを使用したときは、タイヤのバルブを新品に交換してください。
■
応急修理キットの点検について
パンク補修液の有効期限の確認は定期的に行ってください。
有効期限はボトルに表示されています。
有効期限が切れたパンク修理液は使用しないでください。応急修理キットによる
修理が正常にできない場合があります。
有効期限が切れる前に交換してください。交換については、トヨタ販売店にご相
談ください。
知識
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