Toyota Aqua (2017 year). Manual japanese — part 10
143
3-5. ドアガラス・ ムーンルーフの開閉
3
各部の操作
■
作動条件
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
パワースイッチが “ON” のとき
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
パワースイッチが ON モードのとき
■
ハイブリッドシステム停止後の作動(運転席のみ)
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
パワースイッチを “ACC” または “LOCK” にしたあとでも、約 45 秒間はド
アガラスを開閉できます。ただし、そのあいだに運転席ドアを開閉すると作動し
なくなります。
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
パワースイッチをアクセサリーモードまたは OFF にしたあとでも、約 45 秒間
ドアガラスを開閉できます。ただし、そのあいだに運転席ドアを開閉すると作動
しなくなります。
■
挟み込み防止機能(運転席のみ)
ドアガラスを閉めているときに、窓枠とドアガラスのあいだに異物が挟まると、
作動が停止し、少し開きます。
■
巻き込み防止機能(運転席のみ)
ドアガラスを開けているときに、異物がドアガラスとドアのすき間に巻き込まれ
ると、作動が停止します。
知識
144
3-5. ドアガラス・ ムーンルーフの開閉
■
ドアガラスを開閉することができないときは(運転席のみ)
挟み込み防止機能や巻き込み防止機能が異常に作動してしまい、ドアガラスを開
閉することができないときは、運転席ドアのパワーウインドウスイッチで、次の
操作を行ってください。
●
車を停止し、パワースイッチを “ON”(スマートエントリー&スタートシステ
ム非装着車)、または ON モード(スマートエントリー&スタートシステム装着
車)の状態で、挟み込み防止機能や、巻き込み防止機能が作動したあと約 4 秒
以内に、パワーウインドウスイッチを「自動全閉」の位置で引き続ける。また
は、
「自動全開」の位置で押し続けることでドアガラスを開閉することができま
す。
●
上記の操作を行ってもドアガラスが開閉できない場合、機能の初期化を次の手
順で実施してください。
パワースイッチを “ON”(スマートエントリー&スタートシステム非装着
車)、または ON モード(スマートエントリー&スタートシステム装着車)に
する
パワーウインドウスイッチを「自動全閉」の位置で引き続け、ドアガラスを全
閉にする
いったんパワーウインドウスイッチから手を離して、再度パワーウインドウス
イッチを「自動全閉」の位置で約 6 秒以上引き続ける
パワーウインドウスイッチを「自動全開」の位置で押し続け、ドアガラスを全
開にしたあと、さらにスイッチを約 1 秒以上押し続ける
いったんパワーウインドウスイッチから手を離して、再度パワーウインドウス
イッチを「自動全開」の位置で約 4 秒以上押し続ける
再度、パワーウインドウスイッチを「自動全閉」の位置で引き続け、ドアガラ
スを閉めたあと、さらにスイッチを約 1 秒以上引き続ける
ドアガラス作動途中でスイッチから手を離すと、最初からやり直しとなります。
以上の操作を行っても反転して閉じ切らない、または全開にならない場合は、ト
ヨタ販売店で点検を受けてください。
1
2
3
4
5
6
145
3-5. ドアガラス・ ムーンルーフの開閉
3
各部の操作
警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
ドアガラスを開閉するときは
●
運転者は、乗員の操作を含むすべてのドアガラス開閉操作について責任があり
ます。特にお子さまの誤った操作による事故を防ぐため、お子さまにはドアガ
ラスの操作をさせないでください。お子さまや他の人がドアガラスに挟まれた
り巻き込まれたりするおそれがあります。
また、お子さまが同乗するときはウインドウロックスイッチを使用することを
おすすめします。(→ P. 142)
●
車から離れるときはパワースイッチを “LOCK”(スマートエントリー & ス
タートシステム非装着車)またはパワースイッチを OFF(スマートエントリー
& スタートシステム装着車)にし、キーを携帯してお子さまも一緒に車から
離れてください。いたずらなどによる誤った操作により、思わぬ事故につなが
るおそれがあります。
■
挟み込み防止機能(運転席のみ)
●
挟み込み防止機能を故意に作動させるため、乗員の手・腕・頭・首などを挟ん
だりしないでください。
●
挟み込み防止機能は、ドアガラスが完全に閉まる直前に異物を挟むと作動しな
い場合があります。また、挟み込み防止機能は、スイッチを引き続けた状態で
は作動しません。指などを挟まないように注意してください。
■
巻き込み防止機能(運転席のみ)
●
巻き込み防止機能を故意に作動させるため、乗員の手・腕・服などを巻き込ま
せたりしないでください。
●
巻き込み防止機能は、ドアガラスが完全に開く直前に異物を巻き込むと作動し
ない場合があります。手・腕・服などが巻き込まれないように注意してくださ
い。
●
ドアガラスを開閉するときは、乗員の手・
腕・頭・首などを挟んだり巻きこんだりし
ないようにしてください。特にお子さまへ
は手などを出さないよう声かけをしてく
ださい。
146
3-5. ドアガラス・ ムーンルーフの開閉
運転
4
147
4-1. 運転にあたって
運転にあたって . . . . . .. 148
荷物を積むときの注意. . ... 158
4-2. 運転のしかた
パワー(イグニッション)
スイッチ(スマート
エントリー&スタート
システム非装着車). . . .. 160
パワー(イグニッション)
スイッチ(スマート
エントリー&スタート
システム装着車). . . . .. 164
EV ドライブモード. . . . 170
トランスミッション. . . ... 173
方向指示レバー . . . . . .. 177
パーキングブレーキ. . . ... 178
4-3. ランプのつけ方・
ワイパーの使い方
ランプスイッチ . . . . . .. 179
フォグランプスイッチ. . ... 183
ワイパー & ウォッシャー
(フロント). . . . . . ... 186
ワイパー & ウォッシャー
(リヤ). . . . . . . . ... 190
4-4. 給油のしかた
給油口の開け方. . . . . ...192
4-5. Toyota Safety
Sense C
Toyota Safety
Sense C . . . . . . . ..197
PCS(プリクラッシュ
セーフティシステム). . ..202
LDA(レーン
ディパーチャーアラート/
車線逸脱警報). . . . . ..215
オートマチックハイビーム ...221
先行車発進告知機能 . . . ...225
4-6. 運転支援装置について
クルーズコントロール . . ...227
運転を補助する装置 . . . ...231
4-7. 運転のアドバイス
ハイブリッド車運転の
アドバイス. . . . . . . 238
寒冷時の運転. . . . . . ...241
148
4-1. 運転にあたって
→ P. 160, 164
ブレーキペダルを踏んだまま、シフトレバーを D にする
(→ P. 173)
パーキングブレーキを解除する(→ P. 178)
ブレーキペダルから徐々に足を離し、アクセルペダルをゆっくり踏み
発進する
シフトレバーは D のまま、ブレーキペダルを踏む
必要に応じて、パーキングブレーキをかける
長時間停車する場合は、シフトレバーを P にします。(→ P. 173)
シフトレバーは D のまま、ブレーキペダルを踏む
パーキングブレーキをかけて(→ P. 178)、シフトレバーを P にす
る(→ P. 173)
X
スマートエントリー & スタートシステム非装着車
パワースイッチを “LOCK” にしてハイブリッドシステムを停止する
X
スマートエントリー & スタートシステム装着車
パワースイッチを押してハイブリッドシステムを停止する
キーを携帯していることを確認し、ドアを施錠する
坂道の途中で駐車をする場合は、必要に応じて輪止め
※
を使用してください。
※
輪止めはトヨタ販売店で購入することができます。
運転にあたって
安全運転を心がけて、次の手順で走行してください。
ハイブリッドシステムを始動する
発進する
停車する
駐車する
1
2
3
1
2
1
2
3
3
4
149
4-1. 運転にあたって
4
運転
パーキングブレーキをしっかりかけ、シフトレバーを D にする
アクセルペダルをゆっくり踏む
車が動き出す感触を確認したら、パーキングブレーキを解除し発進す
る
■
上り坂発進について
ヒルスタートアシストコントロールが作動します。(→ P. 231)
■
燃費を良くする走り方
ハイブリッド車も急加速を控えるなど、通常のガソリン車と同様の心がけが必要
です。(→ P. 238)
■
雨の日の運転について
●
雨の日は視界が悪くなり、またガラスが曇ったり、路面がすべりやすくなった
りするので、慎重に走行してください。
●
雨の降りはじめは路面がよりすべりやすいため、慎重に走行してください。
●
雨の日の高速走行などでは、タイヤと路面のあいだに水膜が発生し、ハンドル
やブレーキが効かなくなるおそれがあるので、スピードは控えめにしてくださ
い。
■
ハイブリッドシステム出力の抑制について(ブレーキオーバーライドシステム)
●
アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏まれたとき、ハイブリッドシステ
ム出力を抑制する場合があります。
●
マルチインフォメーションディスプレイ非装着車:ブレーキオーバーライドシ
ステム作動中は、警告灯が点灯します。(→ P. 337)
●
マルチインフォメーションディスプレイ装着車:ブレーキオーバーライドシス
テム作動中は、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示さ
れます。(→ P. 349)
上り坂の発進のしかた
知識
1
2
3
150
4-1. 運転にあたって
■
急発進の抑制について(ドライブスタートコントロール)
●
次のような通常と異なる操作が行われた場合、ハイブリッドシステム出力を抑
制する場合があります。
・ マルチインフォメーションディスプレイ非装着車:アクセルペダルを踏み込
んだまま、シフトレバーを操作した(R から D、D から R、N から R、P か
ら D、P から R)とき。
(D は B ポジションを含む)この場合、警告灯が点
灯します。(→ P. 337)
・ マルチインフォメーションディスプレイ装着車:アクセルペダルを踏み込ん
だまま、シフトレバーを操作した(R から D、D から R、N から R、P か
ら D、P から R)とき。
(D は B ポジションを含む)この場合、マルチイン
フォメーションディスプレイにメッセージが表示されます。(→ P. 349)
・ 後退時にアクセルペダルを踏みすぎたとき。
●
ドライブスタートコントロールが作動していると、ぬかるみや新雪などからの
脱出が困難な場合があります。そのようなときは、TRC の作動を停止(→ P.
232)することにより、ドライブスタートコントロールが停止し、脱出しやす
くなります。
■
運転標識の取り付け
磁石式の初心運転者標識や高齢運転者標識などを樹脂バンパーやアルミボデー
部に取り付けることはできません。
151
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
発進するときは
車が動き出すことによる事故を防ぐため、READY インジケーターが点灯して
いる状態で停車しているときは、常にブレーキペダルを踏んでください。クリー
プ現象で車が動き出すのを防ぎます。
■
運転するときは
●
踏み間違いを避けるため、ブレーキペダルとアクセルペダルの位置を把握しな
い状態で運転しないでください。
・ アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏むと、車が急発進して思わ
ぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
・ 後退するときは体をひねった姿勢となるため、ペダルの操作がしにくくな
ります。ペダル操作が確実にできるよう注意してください。
・ 車を少し移動させるときも正しい運転姿勢をとり、ブレーキペダルとアク
セルペダルが確実に踏めるようにしてください。
・ ブレーキペダルは右足で操作してください。左足でのブレーキ操作は緊急
時の反応が遅れるなど、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
ハイブリッド車は電気モーターでの走行時にエンジン音がしないため、周囲の
人が車両の接近に気が付かない場合があります。車両接近通報装置が ON で
も、周囲の騒音などが大きい場合は、車両の接近に気が付かないことがありま
すので、十分注意して運転してください。特に車両接近通報装置を OFF にし
ているときは、注意が必要です。
152
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
運転するときは
●
燃えやすいものの上を走行したり、可燃物付近に車を停めたりしないでくださ
い。
排気管や排気ガスは高温になり、可燃物が近くにあると火災につながるおそれ
があり危険です。
●
通常走行時は、走行中にハイブリッドシステムを停止しないでください。走行
中にハイブリッドシステムを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能で
すが、ハンドルの操作力補助がなくなり、ハンドル操作が困難になります。安
全を確認した上で、すみやかに道路脇に停車してください。
なお、通常の方法で車両を停止することができないような緊急時は、P. 324
を参照してください。
●
急な下り坂では、エンジンブレーキを使用してスピードを下げてください。
フットブレーキを連続して使いすぎると、ブレーキがオーバーヒートして正常
に機能しなくなります。(→ P. 173)
●
走行中はハンドル・シート・ドアミラー・インナーミラーの調整をしないでく
ださい。
運転を誤るおそれがあります。
●
すべての乗員は頭や手、その他の体の一部を車から出さないようにしてくださ
い。
■
すべりやすい路面を運転するときは
●
急ブレーキ・急加速・急ハンドルはタイヤがスリップし、車両の制御ができな
くなり、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
急激なアクセル操作、シフト操作によるエンジンブレーキやエンジン回転数の
変化は、車が横すべりするなどして、思わぬ事故につながるおそれがあり危険
です。
●
水たまり走行後はブレーキペダルを軽く踏んでブレーキが正常に働くことを
確認してください。ブレーキパッドがぬれるとブレーキの効きが悪くなった
り、ぬれていない片方だけが効いたりしてハンドルをとられ、思わぬ事故につ
ながるおそれがあり危険です。
153
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
シフトレバーを操作するときは
●
シフトレバーを前進側のシフトポジションに入れたまま惰性で後退したり、R
に入れたまま惰性で前進することは絶対にやめてください。
思わぬ事故や故障の原因となるおそれがあります。
●
車両が動いているあいだは、シフトレバーを P に入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
●
車両が前進しているあいだは、シフトレバーを R に入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
●
車両が後退しているあいだは、シフトレバーを前進側のシフトポジションに入
れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
●
走行中にシフトレバーをNに入れると、ハイブリッドシステムの動力伝達が解
除され、エンジンブレーキが効かなくなります。
●
アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。シフ
トレバーが P または N 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故につながる
おそれがあり危険です。
154
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
継続的にブレーキ付近から警告音(キーキー音)が発生したときは
できるだけ早くトヨタ販売店で点検を受け、ブレーキパッドを交換してくださ
い。必要なときにパッドの交換が行われないと、ディスクローターの損傷につ
ながる場合があります。
ブレーキパッドやディスクローターなどの部品は、役割を果たすと共に摩耗し
ていきます。摩耗の限界をこえて走行すると故障を引き起こすばかりでなく、
思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
■
停車するときは
●
不必要にアクセルペダルを踏み込まないでください。
シフトレバーが P または N 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故につな
がるおそれがあり危険です。
●
車が動き出すことによる事故を防ぐため、READY インジケーターが点灯して
いるときは常にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをか
けてください。
●
坂道で停車するときは、前後に動き出して事故につながるのを防ぐため、常に
ブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてください。
●
停車中に空ぶかしをしないでください。
排気管が過熱し、可燃物が近くにあると火災につながるおそれがあり危険で
す。
155
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
駐車するときは
●
炎天下では、メガネ・ライター・スプレー缶・炭酸飲料の缶などを車内に放置
しないでください。
放置したままでいると、次のようなことが起こるおそれがあり危険です。
・ ライターやスプレー缶からガスがもれたり、出火する
・ プラスチックレンズ・プラスチック素材のメガネが、変形またはひび割れ
を起こす
・ 炭酸飲料の缶が破裂して車内を汚したり、電気部品がショートする原因に
なる
●
ライターを車内に放置したままにしないでください。ライターをグローブボッ
クスなどに入れておいたり、車内に落としたままにしておくと、荷物を押し込
んだりシートを動かしたときにライターの操作部が誤作動し、火災につながる
おそれがあり危険です。
●
ウインドウガラスなどには吸盤を取り付けないでください。また、インストル
メントパネルやダッシュボードの上に芳香剤などの容器を置かないでくださ
い。
吸盤や容器がレンズの働きをして、車両火災につながるおそれがあり危険で
す。
●
シルバー色などの金属蒸着フィルムを曲面ガラスに貼った場合は、ドアやウイ
ンドウを開けたまま放置しないでください。直射日光が曲面ガラスの内側に反
射し、レンズの働きをして火災につながるおそれがあり危険です。
●
車から離れるときは、必ずパーキングブレーキをかけ、シフトレバーを P に入
れてハイブリッドシステムを停止し、施錠してください。
READY インジケーターが点灯しているあいだは、車から離れないでくださ
い。
パーキングブレーキをかけずにシフトレバーを P にした状態では、車が動き
思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
READY インジケーターが点灯しているとき、またはハイブリッドシステム停
止直後は排気管にふれないでください。
やけどをするおそれがあります。
156
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
仮眠するときは
必ずハイブリッドシステムを停止してください。
READY インジケーターが点灯した状態のまま仮眠すると、無意識にシフトレ
バーを動かしたり、アクセルペダルを踏み込んだりして、事故やハイブリッド
システムの異常過熱による火災が発生するおそれがあります。さらに、風通し
の悪い場所に停めると、排気ガスが車内に侵入し、重大な健康障害におよぶか、
最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
ブレーキをかけるときは
●
ブレーキがぬれているときは、普段よりも注意して走行してください。
ブレーキがぬれていると、制動距離が長くなり、ブレーキのかかりに、左右の
違いが出るおそれがあります。また、パーキングブレーキがしっかりとかから
ないおそれもあります。
●
電子制御ブレーキシステムが機能しないときは、他の車に近付いたりしないで
ください。また、下り坂や急カーブを避けてください。
この場合ブレーキは作動しますが、通常よりもブレーキペダルを強く踏む必要
があります。また制動距離も長くなります。ただちにブレーキの修理を受けて
ください。
●
ブレーキシステムは2つ以上の独立したシステムで構成されており、1つの油
圧システムが故障しても、残りは作動します。この場合、ブレーキペダルを通
常より強く踏む必要があり、制動距離が長くなります。ただちにブレーキの修
理を受けてください。
注意
■
運転中は
●
運転中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏まないでください。アク
セルペダルとブレーキペダルを同時に踏むと、ハイブリッドシステム出力を抑
制する場合があります。
●
坂道で停車するために、アクセルペダルを使ったり、アクセルペダルとブレー
キペダルを同時に踏んだりしないでください。
■
駐車するときは
必ずパーキングブレーキをかけシフトレバーを P にしてください。パーキング
ブレーキをかけシフトレバーを P にしておかないと、車が動き出したり、誤っ
てアクセルペダルを踏み込んだときに急発進するおそれがあります。
157
4-1. 運転にあたって
4
運転
注意
■
部品の損傷を防ぐために
●
パワーステアリングモーターの損傷を防ぐため、ハンドルをいっぱいにまわし
た状態を長く続けないでください。
●
ディスクホイールなどの損傷を防ぐため、段差などを通過するときは、できる
だけゆっくり走行してください。
■
走行中にタイヤがパンクしたら
次のようなときはタイヤのパンクや損傷が考えられます。ハンドルをしっかり
持って徐々にブレーキをかけ、スピードを落としてください。
●
ハンドルがとられる
●
異常な音や振動がある
●
車両が異常に傾く
タイヤがパンクした場合の対処法は P. 373, 357 をご覧ください。
■
冠水路走行に関する注意
大雨などで冠水した道路では、次のような重大な損傷を受けるおそれがあるた
め、走行しないでください。
●
エンストする
●
電装品がショートする
●
水を吸い込んでのエンジン破損
万一、冠水した道路を走行し、水中に浸かってしまったときは必ずトヨタ販売
店で次の点検をしてください。
●
ブレーキの効き具合
●
エンジンオイル・ハイブリッド用トランスミッションフルードなどの量および
質の変化
●
各ベアリング・各ジョイント部などの潤滑不良
158
4-1. 運転にあたって
荷物を積むときの注意
安全で快適なドライブをするために、荷物を積むときは次のことをお守
りください。
警告
■
積んではいけないもの
次のようなものを積むと引火するおそれがあり危険です。
●
燃料が入った容器
●
スプレー缶
■
荷物を積むときは
次の警告をお守りください。お守りいただかないと、ブレーキペダル・アクセ
ルペダルを正しく操作できなかったり、荷物が視界をさえぎったり、荷物が乗
員に衝突したりして、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
できるだけ荷物はラゲージルームに積んでください。
●
次の場所には荷物を積まないでください。
・ 運転席足元
・ 助手席やリヤ席(荷物を積み重ねる場合)
・ インストルメントパネル
・ ダッシュボード
●
室内に積んだ荷物はすべてしっかりと安定させてください。
●
シート背もたれより高いものをラゲージルームに積まないでください。
●
後席のシート背もたれを折りたたんで、寸法が長い荷物を積むときは、できる
だけ前席シート背もたれの真うしろには積まないでください。
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