Toyota Sienta (2017 year). Manual japanese — part 15
223
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
次の条件をすべて満たすと、ハイビームを点灯します。
●
車速が約 30km/h 以上
●
車両前方が暗い
●
対向車または先行車が存在しない、またはランプを点灯していない
●
前方の道路沿いの街路灯の光が少ない
次の条件のいずれかのときはロービームが点灯します。
●
車速が約 25km/h 以下
●
車両前方が明るい
●
対向車または先行車がランプを点灯している
●
前方の道路沿いの街路灯の光が多い
■
ロービームへの切りかえ
レバーをもとの位置にもどす
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯します。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度レバーを前方に押します。
■
ハイビームへの切りかえ
オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯し、ハイビーム表示灯が点灯し
ます。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度スイッチを押します。
ハイビームとロービームの自動切りかえ条件
手動切りかえのしかた
224
4-5.Toyota Safety Sense C
■
作動条件
エンジンスイッチ
★
が “ON” またはパワースイッチ
★
が ON モードのとき
■
オートマチックハイビームについて
●
次の状況では、ハイビームが自動でロービームに切りかわらない場合がありま
す。
・ 見通しの悪いカーブで対向車と突然すれ違ったとき
・ 他車が前方を横切ったとき
・ 連続するカーブや中央分離帯、街路樹などで対向車や先行車が見え隠れする
とき
●
対向車のフォグランプにより、ハイビームがロービームに切りかわる場合があ
ります。
●
街路灯や信号・広告などの照明、または標識・看板などの反射物によりハイビー
ムがロービームに切りかわる場合や、ロービームが継続する場合があります。
●
次の原因により、ハイビームとロービームの切りかえのタイミングが変化する
場合があります
・ 対向車または先行車のランプの明るさ
・ 対向車または先行車の動きや向き
・ 対向車または先行車のランプが片側のみ点灯しているとき
・ 対向車または先行車が二輪車のとき
・ 道路の状態(勾配やカーブ、路面状況など)
・ 乗車人数や荷物の量
●
オートマチックハイビームは車両前方にあるランプの明るさなどで周囲の状況
を認識します。従って、ハイビームとロービームが運転者の感覚に合わず切り
かわる場合があります。
●
自転車などの軽車両は検知しない場合があります。
知識
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
225
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
●
次の状況では、周囲の明るさが正確に検知されず、ハイビームが対向車や先行
車の迷惑になる場合や、ロービームが継続する場合があります。このような場
合は、手動でハイビームとロービームを切りかえてください。
・ 悪天候時(霧・雪・砂嵐・大雨など)
・ フロントウインドウガラスが汚れているときや、曇っているとき
・ フロントウインドウガラスにひび割れや破損があるとき
・ 前方センサーが変形しているときや、汚れているとき
・ 前方センサーの温度が非常に高いとき
・ 周囲にヘッドランプや尾灯などに似た光があるとき
・ 対向車または先行車のランプが無灯火のときや、ランプに汚れや変色があっ
たり光軸がずれているとき
・ 急激な明るさの変化が連続するとき
・ 起伏や段差が多い道路を走行しているとき
・ カーブが多い道路を走行しているとき
・ 車両前方に標識やミラーのように光を強く反射するものがあるとき
・ コンテナなど、先行車両の後部が光を強く反射するとき
・ 自車のヘッドランプが破損または汚れているとき
・ パンクやけん引などにより車両が傾いているとき
・ マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが表示されている
とき
■
マルチインフォメーションディスプレイに「AHB 起動のためにはハイビーム操作
が必要です」が表示されたときは
ヘッドランプをハイビームに切りかえてから、オートマチックハイビームスイッ
チを押してください。
■
マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが表示されたとき
システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてください。
警告
■
安全にお使いいただくために
オートマチックハイビームを過信しないでください。運転者は常に自らの責任
で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけ、必要に応じて手動でハイビームと
ロービームを切りかえてください。
226
4-5.Toyota Safety Sense C
注意
■
オートマチックハイビームを正しく作動させるために
●
荷物を積み過ぎない
●
車両を改造しない
227
4
運転
4-5.Toyota Safety Sense C
先行車発進告知機能
★
前の車に続いて停車しているとき
に先行車を認識し続け、先行車が発
進してしばらく進んでも自車が停
車し続けた場合に告知します。
■
作動条件
シフトレバーが P、R 以外でブレーキペダルを踏んで停車している、またはシフ
トレバーが N で停車しているとき
■
先行車が発進したのに告知されない可能性があるとき
次の状況では先行車発進告知機能による告知がされない場合があります。
●
自車と先行車の停車位置がずれており、先行車を正しく認識できないとき
●
坂道やカーブなどにより、先行車を正しく認識できないとき
●
先行車の背面形状(けん引をしている車両や荷物を積んでいないトレーラー、雪
や泥などが大量に付着している車両など)により、先行車を正しく認識できな
いとき
●
先行車が二輪車のとき
●
先行車の右左折や車線変更などにより、先行車を認識できなくなったとき
●
先行車を認識できないような悪天候時(霧・雪・砂嵐・激しい雨など)
●
前方センサー周辺への強い衝撃などにより、前方センサーの向きがずれ、先行
車を正しく認識できないとき
●
プリクラッシュセーフティシステムが一時的に使用できないときや、故障など
により PCS 警告灯が点滅しているとき
●
ハンドルを大きくきっているとき
先行車の発進後、自車が停車し続けた場合、警告ブザーと表示でお知ら
せするシステムです。
先行車発進告知機能
先行車
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
知識
228
4-5.Toyota Safety Sense C
■
先行車発進告知機能を ON / OFF するには
マルチインフォメーションディスプレイの設定(→ P. 91)により、先行車発進
告知機能を ON / OFF できます。
■
先行車発進告知機能の告知タイミングを切りかえるには
マルチインフォメーションディスプレイの設定(→ P. 91)により、先行車発進
告知機能の告知タイミングを変更することができます。
警告
■
告知されない状況のときに告知される可能性があるとき
次の状況では告知されない状況でも告知がされるおそれがあります。
システムを過信せずに、先行車の動きを確認してから発進をしてください。
●
悪天候(霧・雪・砂嵐・激しい雨など)により、先行車の発進を誤認識したとき。
●
坂道やカーブなどにより、間違った対象を先行車と認識しているとき
●
前方センサー周辺への強い衝撃などにより、前方センサーの向きがずれ、間
違った対象を先行車と認識しているとき
●
交差点を先頭で停車時、交差点の先の車両や正面を横切る車両などを先行車と
認識したとき
●
自車と先行車のあいだに、他の車両や移動物が割り込んだり通過したとき
229
4
運転
4-6. 運転支援装置について
運転を補助する装置
◆
ECB(電子制御ブレーキシステム)
電子制御により、ブレーキ操作に応じたブレーキ力を発生させます。
◆
ABS(アンチロックブレーキシステム)
急ブレーキ時やすべりやすい路面でのブレーキ時にタイヤのロック防
止に貢献し、スリップを抑制します。
◆
ブレーキアシスト
急ブレーキ時などに、より大きなブレーキ力を発生させます。
◆
VSC(ビークルスタビリティコントロール)
急なハンドル操作やすべりやすい路面で旋回するときに横すべりを抑
え、車両の姿勢維持に寄与します。
◆
TRC(トラクションコントロール)
すべりやすい路面での発進時や加速時にタイヤの空転を抑え、駆動力
の確保に貢献します。
◆
ヒルスタートアシストコントロール
上り坂で発進するときに車が後退するのを緩和します。
◆
EPS(エレクトリックパワーステアリング)
電気式モーターを利用して、ハンドル操作を補助します。
◆
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
★
→ P. 208
走行の安全性や運転性能を高めるため、走行状況に応じて次の装置が自
動で作動します。ただし、これらのシステムは補助的なものなので、過
信せずに運転には十分に注意してください。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
230
4-6. 運転支援装置について
◆
S-VSC(ステアリングアシステッドビークルスタビリティコントロール)
ABS・TRC・VSC・EPS を協調して制御します。
すべりやすい路面などでの走行で急なハンドル操作をした際に、ハン
ドル操作力を制御することで、車両の方向安定性確保に貢献します。
◆
緊急ブレーキシグナル
急ブレーキ時に非常点滅灯を自動的に点滅させることにより、後続車
に注意をうながし、追突される可能性を低減させます。
TRC・VSC・ABS が作動している
ときは、スリップ表示灯が点滅しま
す。
ぬかるみや砂地、雪道などから脱出するときに、TRC が作動していると、
アクセルペダルを踏み込んでもハイブリッドシステムの出力が上がら
ず、脱出が困難な場合があります。このようなときに
を押す
こと
により、脱出しやすくなる場合があります。
TRC を停止するには
を押
す
マルチインフォメーションディスプ
レイに「TRC OFF」と表示されま
す。
もう一度
を押すと、システ
ム作動可能状態にもどります。
TRC・VSC・ABS が作動しているとき
TRC を停止するには
231
4-6. 運転支援装置について
4
運転
■
TRC と VSC を停止するには
TRC と VSC を停止するには、停車時に
を押し 3 秒以上保持してくださ
い。
VSC OFF 表示灯が点灯し、マルチインフォメーションディスプレイに「TRC
OFF」と表示されます。
※
もう一度
を押すと、システム作動可能状態にもどります。
※
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)装着車は、プリクラッシュブレー
キアシスト・プリクラッシュブレーキの作動も停止します。(→ P. 213)
■
を押さなくてもマルチインフォメーションディスプレイに「TRC OFF」
が表示されたとき
TRC およびヒルスタートアシストコントロールが作動できない状態になってい
ます。トヨタ販売店にご相談ください。
■
ABS・ブレーキアシスト・VSC・TRC・ヒルスタートアシストコントロールの
作動音と振動
上記のシステムが作動すると、次のような現象が発生することがありますが、異
常ではありません。
●
車体やハンドルに振動を感じる
●
車両停止後もモーター音が聞こえる
●
ABS の作動時に、ブレーキペダルが小刻みに動く
●
ABS の作動終了後、ブレーキペダルが少し奥に入る
■
ECB の作動音
次のような場合に ECB の作動音が聞こえることがありますが、異常ではありま
せん。
●
ブレーキペダルを操作したときに、エンジンルームから聞こえる作動音(“ カ
チ ”、“ シュー ”、“ ジー ” という音)
●
運転席ドアを開けたときに車両前方から聞こえるブレーキシステムのモーター
音(“ ジー ” という音)
●
ハイブリッドシステム停止後1∼2分経過時に、エンジンルームから聞こえる作
動音(“ カチ ”、“ シュー ”、“ ジー ” という音)
■
EPS モーターの作動音
ハンドル操作を行ったとき、モーターの音(“ ウィーン ” という音)が聞こえ
ることがありますが、異常ではありません。
知識
232
4-6. 運転支援装置について
■
TRC や VSC の自動復帰について
TRC や VSC を作動停止にしたあと、次のときは作動可能状態にもどります。
●
エンジンスイッチ
★
を “LOCK”、またはパワースイッチ
★
を OFF にしたとき
●
(TRC のみを作動停止にしている場合)車速が高くなったとき
ただし、TRC と VSC の作動を停止している場合は、車速による自動復帰はあ
りません。
■
EPS の効果が下がるとき
停車中か極低速走行中に長時間ハンドルをまわし続けると、EPS システムのオー
バーヒートを避けるため、EPS の効果が下がりハンドル操作が重く感じられる
ようになります。
その場合は、ハンドル操作を控えるか、停車し、ハイブリッドシステムを停止し
てください。10 分程度でもとの状態にもどります。
■
ヒルスタートアシストコントロールの作動条件
次のときシステムが作動します。
●
シフトレバーの位置が P または、N 以外(前進または後退での上り坂発進時)
●
車両停止状態
●
アクセルを踏んでいない
●
パーキングブレーキがかかっていない
■
ヒルスタートアシストコントロールの自動解除
次のいずれかのときシステムが解除されます。
●
シフトレバーを P または、N の位置にした
●
アクセルを踏んだ
●
パーキングブレーキをかけた
●
ブレーキペダルから足を離して約 2 秒経過した
■
緊急ブレーキシグナルの作動条件
次のときシステムが作動します。
●
非常点滅灯が点滅していないこと
●
車速 55km/h 以上
●
ブレーキペダルが踏み込まれ、車両の減速度から急ブレーキだと判断された
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
233
4-6. 運転支援装置について
4
運転
■
緊急ブレーキシグナルの自動解除
次のいずれかのときシステムが解除されます。
●
非常点滅灯を点滅させた
●
ブレーキペダルを離した
●
車両の減速度から急ブレーキではないと判断された
警告
■
ABS の効果を発揮できないとき
●
タイヤのグリップ性能の限界をこえたとき(雪に覆われた路面を過剰に摩耗し
たタイヤで走行するときなど)
●
雨でぬれた路面やすべりやすい路面での高速走行時に、ハイドロプレーニング
現象が発生したとき
■
ABS が作動することで、制動距離が通常よりも長くなる可能性があるとき
ABS は制動距離を短くする装置ではありません。特に次の状況では、常に速度
を控えめにして前車と安全な車間距離をとってください。
●
泥・砂利の道路や積雪路を走行しているとき
●
タイヤチェーンを装着しているとき
●
道路のつなぎ目など、段差をこえたとき
●
凹凸のある路面や石だたみなどの悪路を走行しているとき
■
TRC の効果を発揮できないとき
すべりやすい路面では、TRC が作動していても、車両の方向安定性や駆動力が
得られないことがあります。車両の方向安定性や駆動力を失うような状況では、
特に慎重に運転してください。
234
4-6. 運転支援装置について
警告
■
ヒルスタートアシストコントロールの効果を発揮できないとき
●
ヒルスタートアシストコントロールを過信しないでください。急勾配の坂や、
凍った路面ではヒルスタートアシストコントロールが効かないことがありま
す。
●
ヒルスタートアシストコントロールはパーキングブレーキのように車を長時
間駐停車するための機能ではありませんので、同機能を坂道での駐停車のため
に使用しないでください。思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
■
スリップ表示灯が点滅しているときは
VSC・TRC・ABS が作動中であることを知らせています。常に安全運転を心
がけてください。無謀な運転は思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
表示灯が点滅したら特に慎重に運転してください。
■
TRC や VSC を OFF にするとき
TRC や VSC は駆動力や車両の方向安定性を確保しようとするシステムです。
そのため、必要なとき以外は TRC・VSC を作動停止状態にしないでください。
TRC や VSC を作動停止状態にしたときは、路面状況に応じた速度で、特に慎
重な運転を心がけてください。
■
タイヤまたはホイールを交換するとき
4 輪とも指定されたサイズで、同じメーカー・ブランド・トレッドパターン(溝
模様)のタイヤを使用し、指定された空気圧にしてください。(→ P. 396)
異なったタイヤを装着すると、ABS・TRC・VSC が正常に作動しません。
タイヤ、またはホイールを交換するときは、トヨタ販売店に相談してください。
■
タイヤとサスペンションの取り扱い
問題があるタイヤを使用したり、サスペンションを改造したりすると、運転を
補助するシステムに悪影響をおよぼし、システムの故障につながるおそれがあ
ります。
235
4
運転
4-7. 運転のアドバイス
ハイブリッド車運転のアドバイス
◆
エコドライブモードの利用
エコドライブモードを使用すると、通常にくらべてアクセルペダルの
踏み込みに対するトルクの発生がゆるやかになります。また、エアコ
ン(暖房/冷房)の作動を抑え、燃費向上につながります。
(→ P. 187)
◆
ハイブリッドシステムインジケーターの利用
メーター内のハイブリッドシステムインジケーターの針をエコエリア
の範囲に保つことで環境に配慮した走行が可能です。(→ P. 84)
◆
シフトレバーの操作
信号待ちや渋滞のときなどは、シフトレバーを D にしましょう。また、
駐車するときはシフトレバーを P にしましょう。シフトレバーを N に
しても、燃費向上の効果はありません。N では、ガソリンエンジンが
回転していても駆動用電池は充電されないため、エアコンなどを使用
していると駆動用電池の残量が低下します。
◆
アクセルペダル・ブレーキペダルの操作
●
急加速・急減速を控え、スムーズな運転を心がけましょう。ゆるや
かに加速・減速することで、より効果的に電気モーターを使用でき、
余分なガソリン消費を抑えることができます。
●
加速のくり返しは、駆動用電池の残量を低下させ、結果、燃費が悪
化するため控えましょう。走行中、アクセルペダルを少しもどすこ
とで駆動用電池の残量を回復させることができます。
◆
減速時のブレーキ操作
減速時は、早めに、ゆるやかなブレーキ操作を行いましょう。
減速時に発生する電気エネルギーをより多く回収することができま
す。
環境に配慮した経済的な運転のためには、次のことを心がけてください。
236
4-7. 運転のアドバイス
◆
渋滞
加速・減速のくり返しや、長い信号待ちは燃費を悪化させます。お出
かけ前に交通情報を確認するなどして、なるべく渋滞を回避するよう
にしましょう。また渋滞の際は、ブレーキペダルをゆるめて微前進し、
アクセルペダルをあまり踏まないようにしましょう。余分なガソリン
消費を抑えることができます。
◆
高速道路での運転
速度を抑え、一定速度で走行しましょう。また、料金所手前では早め
にアクセルペダルをもどし、ゆるやかなブレーキ操作を行いましょう。
減速時に発生する電気エネルギーをより多く回収することができま
す。
◆
エアコンの ON / OFF
必要時以外は OFF にしましょう。余分なガソリン消費を抑えることが
できます。
夏季:外気温が高いときは、内気循環モードに設定しましょう。エア
コンへの負荷が減り燃費向上につながります。
冬季:ガソリンエンジン・車室内が暖まるまで、ガソリンエンジンが
自動停止しないので、燃料を消費します。また、過剰な暖房を
避けると、燃費向上につながります。
◆
タイヤ空気圧の点検
タイヤ空気圧はこまめに点検しましょう。タイヤ空気圧が適切でない
と、燃費の悪化につながります。
また、冬用タイヤは転がり抵抗が大きいため、乾燥した路面では燃費
の悪化につながります。季節、道路状況に応じて適切なタイミングで
タイヤを交換しましょう。
◆
荷物
重い荷物が積まれていると、燃費が悪化します。不要な荷物は、積ん
だままにせずに降ろしましょう。また、大型ルーフキャリアの装着も
重い荷物と同様に燃費の悪化につながります。
◆
走行前の暖機運転
ガソリンエンジンが冷えているときは、ガソリンエンジンの始動/停
止を自動的に行いますので、暖機運転は必要ありません。
なお、短距離走行のくり返しは、暖機運転のためのガソリンエンジン
始動がひんぱんに行われることになりますので、燃費の悪化につなが
ります。
237
4
運転
4-7. 運転のアドバイス
寒冷時の運転
●
次のものはそれぞれ外気温に適したものをお使いください。
・ エンジンオイル
・ 冷却水
・ ウォッシャー液
●
補機バッテリーの点検を受けてください。
●
冬用タイヤ(4 輪)やタイヤチェーン(前部タイヤ用)を使用してく
ださい。
タイヤは 4 輪とも指定サイズで同一銘柄のものを、タイヤチェーンは
タイヤサイズに合ったものを使用してください。
(タイヤについて:→ P. 289)
状況に応じて次のことを行ってください。
●
ドアやワイパーが凍結したときは無理に開けたり動かしたりせず、ぬ
るま湯をかけるなどして氷を解かし、すぐに水分を十分にふき取って
ください。
●
フロントウインドウガラス前の外気取り入れ口に雪が積もっていると
きは、エアコンのファンを正常に作動させるために、雪を取り除いて
ください。
●
外装ランプ、車両の屋根、タイヤの周辺やブレーキ装置に雪や氷が付
いているときは、取り除いてください。
●
乗車する前に靴底に付いた雪をよく落としてください。
ゆっくりスタートし、車間距離を十分にとって控えめな速度で走行して
ください。
寒冷時に備えて、準備や点検など正しく処置していただいた上で適切に
運転してください。
冬を迎える準備
運転する前に
運転するとき
238
4-7. 運転のアドバイス
パーキングブレーキをかけると、ブレーキ装置が凍結して解除できなく
なるおそれがあります。パーキングブレーキはかけずに、シフトレバー
を P に入れて駐車し、輪止め
※
をしてください。
※
輪止めは、トヨタ販売店で購入することができます。
■
タイヤチェーンについて
取り付け・取りはずし・取り扱い方法については次の指示に従ってください。
●
安全に作業できる場所で行う
●
前 2 輪に取り付ける
●
タイヤチェーンに付属の取扱説明書に従う
●
取り付け後約 0.5 ∼ 1.0km 走行したら締め直しを行う
■
寒冷地用ワイパーブレードについて
●
降雪期に使用する寒冷地用ワイパーブレードは、雪が付着するのを防ぐために
金属部分をゴムで覆ってあります。トヨタ販売店で各車指定のブレードをお求
めください。
●
高速走行時は、通常のワイパーブレードよりガラスがふき取りにくくなること
があります。その場合には速度を落としてください。
駐車するとき
知識
警告
■
冬用タイヤ装着時の警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、車両のコントロールが不能となり、重大な傷害におよ
ぶか、最悪の場合死亡事故につながるおそれがあります。
●
指定サイズのタイヤを使用する
●
空気圧を指定値に調整する
●
装着する冬用タイヤの最高許容速度や制限速度をこえる速度で走行しない
●
冬用タイヤを装着する際は、必ず 4 輪とも装着する
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