Toyota Sienta (2017 year). Manual japanese — part 23
351
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
※1
ブレーキ警告ブザー:
ブレーキの効き低下につながる異常があると、警告灯の点灯と同時にブザーが
鳴ります。
※2
マルチインフォメーションディスプレイ内に表示されます。
※3
油圧警告ブザー:
警告灯が点灯している状態で、車速が 5km/h 以上になると警告ブザーが鳴り
ます。
※4
運転席・助手席シートベルト非着用警告ブザー:
運転席・助手席シートベルト非着用のまま車速が約 20km/h 以上になると警
告ブザーが 1 回鳴ります。その後も運転席・助手席シートベルトを非着用の
まま 24 秒を経過すると、30 秒間断続的に鳴り、さらにブザーの音がかわり
90 秒間鳴ります。
※5
パーキングブレーキ未解除走行時警告ブザー:
パーキングブレーキをかけたまま
、
車速が 5km/h 以上になると警告ブザーが
鳴ります。また、マルチインフォメーションディスプレイに「パーキングブ
レーキを解除してください」と表示されます。
※6
半ドア走行時警告ブザー:
各ドアが確実に閉まっていない状態のまま、車速が 5km/h 以上になると警告
ブザーが鳴ります。
352
7-2. 緊急時の対処法
■
シートベルト非着用警告灯の乗員検知センサーの作動について
●
助手席に乗員がいなくても、シートに荷物などを置くと、センサーが重量を検
知して警告灯が点滅することがあります。
●
助手席に座布団などを敷くと、センサーが乗員を検知せず警告灯が作動しない
ことがあります。
■
パワーステアリング警告灯/警告ブザーについて
補機バッテリーの充電が不十分な場合、または一時的に電圧が下がった場合に警
告灯が点灯し、警告ブザーがなることがあります。
■
警告ブザーについて
状況によっては、外部の騒音やオーディオの音などにより、ブザー音が聞こえな
い場合があります。
知識
警告
■
ABS &ブレーキアシスト警告灯とブレーキ警告灯が同時に点灯したとき
この場合、ABS、ブレーキアシストに異常が発生しているだけでなく、強めに
ブレーキをかけた際に車両姿勢が不安定になるおそれがあります。
ABS &ブレーキアシスト警告灯とブレーキ警告灯が同時に点灯したときは、た
だちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店にご連絡ください。
■
パワーステアリング警告灯が点灯したとき
黄色に点灯したときは操作力補助が制限され、赤色に点灯したときは操作力補
助がなくなるため、ハンドル操作が非常に重くなることがあります。
ハンドル操作が通常より重いときは、ハンドルをしっかりと持ち、通常より強
く操作してください。
353
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
警告メッセージが表示されたときは
マスターウォーニング
マルチインフォメーションディスプレ
イに警告メッセージが表示されている
とき、点灯・点滅します。
マルチインフォメーションディ
スプレイ
対処方法
マルチインフォメーションディスプレ
イのメッセージに従ってください。
処置後に再度メッセージが表示されたときは、トヨタ販売店へご連絡く
ださい。
マルチインフォメーションディスプレイには、システムの故障や誤った
操作をしたときの警告、メンテナンスが必要であることをお知らせする
メッセージが表示されます。メッセージが表示されたときは、メッセー
ジの内容に従って対処してください。
1
2
3
354
7-2. 緊急時の対処法
メッセージの内容によって警告灯や警告ブザーの作動が次のように切り
かわります。ディーラーで点検をするように表示されたときは、ただち
にトヨタ販売店で点検を受けてください。
上記の点灯状況、警告ブザーの吹鳴状況と異なる場合があります。その
際は表示された内容に従ってすみやかに対処してください。
※
メッセージを最初に表示したときに作動します。
メッセージと警告作動
専用警告灯
警告ブザー
※
警告内容
点灯
ー
あり
走行にかかわるシステムの故障
や、そのまま放置すると思わぬ危
険を招くおそれがあるなどの重
要なメッセージを意味します。
ー
点灯または
点滅
あり
表示されたシステムに故障のお
それがあるなどのメッセージを
意味します。
点滅
ー
あり
車両への損傷や、思わぬ危険を招
くおそれがあるなどのメッセー
ジを意味します。
点灯
ー
なし
電装品の故障や状態、メンテナン
スのお知らせなどのメッセージ
を意味します。
点滅
ー
なし
車両を正しく操作していない場
合や、操作方法のアドバイスなど
を意味します。
355
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
警告メッセージについて
文中の警告メッセージの表示は、使用状況や車両の仕様により実際の表示と異な
る場合があります。
■
専用警告灯について
次の内容のメッセージが表示されたときは、マスターウォーニングが点灯・点滅
しません。その場合は個別の専用警告表示をおこないます。
●
「プリクラッシュセーフティ現在使用できません」
★
が表示されている:
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)警告灯が点滅します。
(
→
P. 213)
●
「VSC が OFF のためプリクラッシュブレーキも停止します」
★
が表示されてい
る:
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)警告灯と VSC OFF 表示灯が点灯
します。(
→
P. 213)
●
「ガソリン残量が少なくなりました」が表示されている:
燃料残量警告灯が点灯します。(
→
P. 349)
■
「ハイブリッドシステム高温 出力制限中です」が表示されたとき
負荷の高い走行状況(例えば、長い上り坂を走行)のときにメッセージが表示さ
れる場合があります。
対処方法:→ P. 385
■
「補機バッテリー(始動用)充電不足 取扱書を確認してください」が表示された
ときは
●
数秒後
※
に表示が消えたときは
約 15 分以上、ハイブリッドシステムが作動した状態を保持し、補機バッテリー
を充電してください。
●
表示が消えないときは
「補機バッテリーがあがったときは」(→ P. 378)の手順でハイブリッドシス
テムを始動してください。
※
約 6 秒間表示されます。
知識
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
356
7-2. 緊急時の対処法
■
「ハイブリッド充電量低下 Nレンジ以外にすると充電されます」が表示されたとき
駆動用電池の残量が低下したときにメッセージが表示されます。
シフトレバーが N では充電できないため、長時間停車するときはシフトレバーを
P にしてください。
■
「ハイブリッド充電量低下のためシステム停止 P レンジにして再始動」が表示され
たとき
長時間シフトレバーが N になっているため、駆動用電池の残量が低下したときに
メッセージが表示されます。
車両を動かす場合は、シフトレバーを P にしてハイブリッドシステムを再始動し
てください。
■
「始動時は P レンジに入れてください」が表示されたとき
シフトレバーがP以外の状態でハイブリッドシステムを始動しようとしたときに
メッセージが表示されます。
シフトレバーを P にしてからハイブリッドシステムを始動してください。
■
「駐車時は P レンジに入れてください」が表示されたとき
シフトレバーが P 以外でパワースイッチを OFF にせずに運転席ドアが開いたと
きにメッセージが表示されます。
駐車時は P にしてください。
■
「N レンジです アクセルを緩めて 希望レンジに切りかえてください」が表示され
たとき
シフトレバーがNで、アクセルペダルを踏んだときにメッセージが表示されます。
アクセルペダルから足を離し、シフトレバーを D・B または R にしてください。
■
「停車時はブレーキを踏んでください」が表示されたとき
上り坂などでの停車時にアクセルペダルを踏んで車両を保持するとメッセージ
が表示される場合があります。
そのままの状態を続けるとハイブリッドシステムが過熱するおそれがあります。
アクセルペダルから足を離し、ブレーキペダルを踏んでください。
357
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
「取扱書を確認」の警告メッセージが表示されたときは
●
次のメッセージが表示されたときは、対処方法に従ってください。
・「エンジン冷却水高温 安全な場所に停車して取扱書を確認してください」
(
→
P. 385)
・「補機バッテリー(始動用)充電不足 取扱書を確認してください」
(→ P. 378)
・「駆動用電池の冷却部品のメンテナンス必要取扱書を確認」
フィルターが目づまりしている、冷却用の吸入口がふさがれている、または
ダクトにすき間があるなどが考えられます。
→ 駆動用電池冷却用吸入口がふさがれていないことを確認してください。
→ 駆動用電池冷却用吸入口/フィルターが汚れている場合はP. 279の要領
で清掃してください。
→ 駆動用電池冷却用吸入口/フィルターが汚れていないのにメッセージが
表示されたときは、トヨタ販売店で点検を受けてください。
●
次のメッセージが表示されたときは、故障している可能性があります。ただち
にトヨタ販売店で点検を受けてください。
・「ハイブリッドシステム故障 安全な場所に停車して取扱書を確認」
・「スマートエントリー&スタートシステム故障 取扱書を確認」
★
●
次のメッセージが表示されたときは、ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販
売店へ連絡してください。走行を続けると危険です。
・「エンジン油圧不足 安全な場所に停車して取扱書を確認してください」
■
「バッテリー保護のため自動で電源を OFF しました」が表示されたときは
自動電源 OFF 機能が作動したときに表示されます。
この場合、次回ハイブリッドシステム始動時にエンジン回転数を少し高めにし、
約 5 分間その回転数を保持し補機バッテリーを充電してください。
■
LDA の車線逸脱警報について
★
次のような場合は、車線を逸脱しても、警告メッセージが表示されないおそれが
あります。
●
作動条件以外の車速で走行しているとき
●
走行中の白(黄)線が認識できなくなったとき
また、その他にも、システムが正常に作動しない場合があります。
(
→
P. 220)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
358
7-2. 緊急時の対処法
■
「前方カメラシステム一時利用不可 少々お待ちください」または「前方カメラシ
ステム利用不可 フロントガラス汚れを取ってください」が表示されたとき
★
次のシステムが一時的もしくは対処を行うまで使用できなくなります。表示され
た画面の指示に従ってください。
●
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
●
LDA(レーンディパーチャーアラート)
●
オートマチックハイビーム
●
先行車発進告知機能
■
シフトレバーの操作を指示するメッセージが表示されたときは
誤操作や車両の意図せぬ動き出しなどを防止するため、シフトレバーの操作が指
示されることがあります。その場合は、メッセージの指示に従ってシフトポジ
ションを変更してください。
■
「販売店で点検してください」の警告メッセージが表示されたときは
警告メッセージで名称が表示されたシステム、または部位などに問題が発生して
います。トヨタ販売店ですみやかに点検を受けてください。
また、次のメッセージが表示されたときは、ただちに安全な場所に停車し、トヨタ
販売店へ連絡してください。走行を続けると危険です。
・「故障のためブレーキ力が低下します 販売店で点検してください」
■
警告ブザーについて
→
P. 352
注意
■
「補機バッテリー(始動用)充電不足 取扱書を確認してください」がひんぱんに
表示されるときは
補機バッテリーが劣化している可能性があります。その状態で放置しておくと、
補機バッテリーあがりを起こすおそれがあるため、トヨタ販売店で補機バッテ
リーの点検を受けてください。
359
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
パンクしたときは
●
地面が固く平らな場所に移動する
●
パーキングブレーキをかける
●
シフトレバーを P に入れる
●
ハイブリッドシステムを停止する
●
非常点滅灯を点滅させる
この車両には、スペアタイヤが搭載されていません。
タイヤがパンクしたときは、タイヤパンク応急修理キットで応急修理す
ることができます。釘やネジなどが刺さった程度の軽度なパンクを応急
修理できます。(パンク補修液 1 本につき、応急修理できるタイヤは 1
本です)
タイヤパンク応急修理キットで応急修理したタイヤの修理・交換につい
ては、トヨタ販売店にご相談ください。
警告
■
タイヤがパンクしたときは
タイヤがパンクした状態で走行を続けないでください。
短い距離でも、タイヤとホイールが修理できないほど損傷したり、思わぬ事故
につながるおそれがあり危険です。
応急修理する前に
360
7-2. 緊急時の対処法
※ ジャッキの使い方(→ P. 295)
タイヤパンク応急修理キット・工具の搭載位置
工具袋
けん引フック
ホイールナットレンチ
ジャッキハンドル
ジャッキ
タイヤパンク応急修理キット
1
2
3
4
5
6
361
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
デッキボードを取りはずす(→ P. 257)
応急修理キットを取り出す
タイヤパンク応急修理キットの内容/各部の名称
ノズル
ホース
スイッチ
空気圧計
空気圧逃がしボタン
電源プラグ
速度制限ラベル
タイヤパンク応急修理キット
クイックユーザーガイド
応急修理キットの取り出し方
1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
362
7-2. 緊急時の対処法
→ P. 295
タイヤの損傷程度を確認してください。
釘やネジなどが刺さっている場合
のみ、タイヤを応急修理してくださ
い。
・ タイヤに刺さっている釘やネジ
などは抜かないでください。抜い
てしまうと穴が大きくなりすぎ、
応急修理ができなくなることが
あります。
・ パンク補修液がもれないようにするため、パンク箇所が分かっている
場合は、パンク箇所がなるべく上になるように車両を移動してくださ
い。
ジャッキの取り出し方
応急修理する前に
363
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
応急修理キットを取り出す
ボトルから速度制限ラベルをは
がす
速度制限ラベルを図のように貼
り付ける
パンクしたタイヤのバルブから、
バルブキャップを取りはずす
ノズルからキャップを取りはず
す
応急修理するとき
1
2
3
4
5
364
7-2. 緊急時の対処法
ボトルのノズルをパンクしたタ
イヤのバルブに接続する
ノズル先端を時計まわりにまわして、
しっかりと最後までねじ込みます。
ボトルが右図のように立った状態にな
るように取り付けてください。
ボトルが地面と干渉する場合は、タイ
ヤのバルブの位置が適切になるように
車両を動かしてください。
ボトルからキャップを取りはず
す
コンプレッサーからホースを引
き出す
ボトルとコンプレッサーを繋げ
る
ホース先端を時計まわりにまわして、
しっかりと最後までねじ込みます。
6
7
8
9
365
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
コ ン プ レ ッ サ ー の ス イ ッ チ が
“OFF” であることを確認する
コンプレッサーから電源プラグ
を取りはずす
コンプレッサーの電源プラグを
アクセサリーソケットに挿し込
む(→ P. 260)
タイヤの指定空気圧を確認する
運転席側の空気圧ラベルで確認するこ
とができます。(→ P. 290)
ハイブリッドシステムを始動する
10
11
12
13
14
366
7-2. 緊急時の対処法
コ ン プ レ ッ サ ー の ス イ ッ チ を
“ON” にし、パンク補修液と空
気を充填する
空気圧が指定空気圧になるまで
充填する
スイッチ “ON” 直後は、パ
ンク補修液を注入するため、一
時的に空気圧計が上昇する
1 分程度(低温の場合は 5 分
程度)で実際の空気圧表示にな
る
指定空気圧になるまで充填す
る
指定空気圧まで充填できない、もし
くは充填時間が 5 分以上、または作
業時間が 35 分以上かかっても指定
空気圧にならない場合は、応急修理
できません。トヨタ販売店にご連絡
ください。
空気を入れすぎたときは、指定空気圧になるまで空気を抜いてください。
(→ P.
370)
コ ン プ レ ッ サ ー の ス イ ッ チ を
“OFF” にする
アクセサリーソケットから電源プラグを抜き、タイヤのバルブからボ
トルのノズルを取りはずす
ノズルを取りはずすときにパンク補修液がもれる可能性があります。
15
16
1
2
3
17
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