Toyota Estima (2017 year). Instruction japanese — part 12
175
4-1. 運転にあたって
4
運転
■
上り坂発進について
ヒルスタートアシストコントロールが作動します。(
→
P. 244)
■
燃費を良くする走り方
ハイブリッド車も急加速を控えるなど、通常のガソリンエンジン車と同様の心が
けが必要です。(
→
P. 250)
■
雨の日の運転について
●
雨の日は視界が悪くなり、またガラスが曇ったり、路面がすべりやすくなった
りするので、慎重に走行してください。
●
雨の降りはじめは路面がよりすべりやすいため、慎重に走行してください。
●
雨の日の高速走行などでは、タイヤと路面のあいだに水膜が発生し、ハンドルや
ブレーキが効かなくなるおそれがあるので、スピードは控えめにしてください。
■
駆動力の抑制について
アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏まれたとき、ハイブリッドシステム
出力を抑制する場合があります。
■
運転標識の取り付け
磁石式の初心運転者標識や高齢運転者標識などを樹脂バンパーやアルミ部分に
取り付けることはできません。
知識
176
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
発進するとき
車が動き出すことによる事故を防ぐため、READY インジケーターが点灯して
いる状態で停車しているときは、常にブレーキペダルを踏んでください。クリー
プ現象で車が動き出すのを防ぎます。
■
運転するとき
●
踏み間違いを避けるため、ブレーキペダルとアクセルペダルの位置を十分把握
した上で運転してください。
・ アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏むと、車が急発進して思わ
ぬ事故につながるおそれがあります。
・ 後退するときは体をひねった姿勢となるため、ペダルの操作がしにくくな
ります。ペダル操作が確実にできるよう注意してください。
・ 車を少し移動させるときも正しい運転姿勢をとり、ブレーキペダルとアク
セルペダルが確実に踏めるようにしてください。
・ ブレーキペダルは右足で操作してください。左足でのブレーキ操作は緊急
時の反応が遅れるなど、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
ハイブリッド車は電気モーターでの走行時にエンジン音がしないため、周囲の
人が車両の接近に気が付かない場合があります。車両接近通報装置が ON で
も、周囲の騒音などが大きい場合は、車両の接近に気が付かないことがありま
すので、十分注意して運転してください。特に車両接近通報装置を OFF にし
ているときは、注意が必要です。
●
燃えやすいものの上を走行したり、可燃物付近に車を停めたりしないでくださ
い。
排気管や排気ガスは高温になり、可燃物が近くにあると火災になるおそれがあ
り危険です。
●
通常走行時は、走行中にハイブリッドシステムを停止しないでください。走行
中にハイブリッドシステムを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能で
すが、ハンドルの操作力補助がなくなり、ハンドルの操作が困難になります。
安全を確認した上で、すみやかに道路脇に停車してください。
なお、通常の方法で車両を停止することができないような緊急時は、P. 356
を参照してください。
●
急な下り坂では、エンジンブレーキを使用してスピードを下げてください。
フットブレーキを連続して使いすぎると、ブレーキが過熱して正常に機能しな
くなります。(→ P. 190)
●
走行中はハンドル・シート・ドアミラー・インナーミラーの調整をしないでく
ださい。
運転を誤るおそれがあります。
177
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
運転するとき
●
すべての乗員は頭や手、その他の体の一部を車から出さないようにしてくださ
い。
●
オフロード走行をしないでください。
本格的なオフロード走行を目的とした 4WD 車ではありません。やむをえず
オフロード走行をするときは、慎重に運転してください。
●
渡河などの水中走行はしないでください。
電装品のショートやハイブリッドシステムの破損など、重大な車両故障の原因
になるおそれがあります。
■
すべりやすい路面を運転するとき
●
急ブレーキ・急加速・急ハンドルはタイヤがスリップし、車両の制御ができな
くなるおそれがあります。
●
急激なアクセル操作、シフト操作によるエンジンブレーキやエンジン回転数の
変化は、車が横すべりするなどして、思わぬ事故につながるおそれがあり危険
です。
●
水たまり走行後はブレーキペダルを踏んでブレーキが正常に働くことを確認
してください。ブレーキパッドがぬれるとブレーキの効きが悪くなったり、ぬ
れていない片方だけが効いたりしてハンドルをとられるおそれがあります。
■
シフトレバーを操作するとき
●
シフトレバーを前進側のシフトポジションに入れたまま惰性で後退したり、R
に入れたまま惰性で前進することは絶対にやめてください。
思わぬ事故や故障の原因となるおそれがあります。
●
車両が動いているあいだは、シフトレバーを P に入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
●
車両が前進しているあいだは、シフトレバーを R に入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
178
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
シフトレバーを操作するとき
●
車両が後退しているあいだは、シフトレバーを前進側のシフトポジションに入
れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
●
走行中にシフトレバーをN に入れると、ハイブリッドシステムの動力伝達が解
除され、エンジンブレーキが効かなくなります。
●
アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
シフトレバーが P または N 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故につな
がるおそれがあり危険です。
■
継続的にブレーキ付近から警告音(キーキー音)が発生したとき
できるだけ早くトヨタ販売店で点検を受け、ブレーキパッドを交換してくださ
い。
必要なときにパッドの交換が行われないと、ディスクローターの損傷につなが
る場合があります。
パッドやローターなどの部品は、役割を果たすと共に摩耗していきます。摩耗
の限度をこえて走行すると故障を引き起こすばかりでなく、事故につながるお
それがあります。
■
停車するとき
●
不必要にアクセルペダルを踏み込まないでください。
シフトレバーが P または N 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故につな
がるおそれがあり危険です。
●
車が動き出すことによる事故を防ぐため、READY インジケーターが点灯して
いるときは常にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをか
けてください。
●
坂道で停車するときは、前後に動き出して事故につながることを防ぐため、常
にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてくださ
い。
●
停車中に空ぶかしをしないでください。
排気管が過熱し、可燃物が近くにあると火災につながるおそれがあり危険で
す。
179
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
駐車するとき
●
炎天下では、メガネ・ライター・スプレー缶や炭酸飲料の缶などを車内に放置
しないでください。
放置したままでいると、次のようなことが起こるおそれがあり危険です。
・ ライターやスプレー缶からガスがもれたり、出火する
・ プラスチックレンズ・プラスチック素材のメガネが、変形またはひび割れ
を起こす
・ 炭酸飲料の缶が破裂して車内を汚したり、電気部品がショートする原因に
なる
●
ライターを車内に放置したままにしないでください。ライターをグローブボッ
クスなどに入れておいたり、車内に落としたままにしておくと、荷物を押し込
んだりシートを動かしたときにライターの操作部が誤作動し、火災につながる
おそれがあり危険です。
●
フロントウインドウガラスなどには吸盤を取り付けないでください。また、イ
ンストルメントパネルやダッシュボードの上に芳香剤などの容器を置かないで
ください。
吸盤や容器がレンズの働きをして、車両火災につながるおそれがあり危険です。
●
シルバー色などの金属蒸着フィルムを曲面ガラスに貼った場合は、ドアやウイ
ンドウを開けたまま放置しないでください。
直射日光が曲面ガラスの内側に反射し、レンズの働きをして火災につながるお
それがあり危険です。
●
車から離れるときは、必ずパーキングブレーキをかけ、シフトレバーを P に入
れ、ハイブリッドシステムを停止し、施錠してください。
READY インジケーターが点灯しているあいだは、車から離れないでください。
●
パーキングブレーキをかけずにシフトレバーをPにした状態では、車が動き思
わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
READY インジケーターが点灯しているとき、またはハイブリッドシステム停
止直後は排気管にふれないでください。
やけどをするおそれがあります。
■
仮眠するとき
必ずハイブリッドシステムを停止してください。
READY インジケーターが点灯した状態のまま仮眠すると、無意識にシフトレ
バーを動かしたり、アクセルペダルを踏み込んだりして、事故やハイブリッド
システムの異常過熱による火災が発生するおそれがあります。さらに、風通し
の悪い場所に停めると、排気ガスが車内に侵入し、重大な健康障害におよぶか、
最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
180
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
ブレーキをかけるとき
●
ブレーキがぬれているときは、普段よりも注意して走行してください。
ブレーキがぬれていると、制動距離が長くなり、ブレーキのかかりに、左右の
違いが出るおそれがあります。また、パーキングブレーキがしっかりとかから
ないおそれもあります。
●
電子制御ブレーキシステムが機能しないときは、他の車に近付いたりしないで
ください。また、下り坂や急カーブを避けてください。
この場合ブレーキは作動しますが、通常よりも強く踏む必要があります。また
制動距離も長くなります。ただちにブレーキの修理を受けてください。
●
ブレーキシステムは 2 つ以上の独立したシステムで構成されており、1 つの油
圧システムが故障しても、残りは作動します。この場合、ブレーキペダルを通
常より強く踏む必要があり、制動距離が長くなります。ただちにブレーキの修
理を受けてください。
■
万一脱輪したとき
いずれかのタイヤが宙に浮いているときは、むやみに空転させないでください。
駆動系部品の損傷や、車両の飛び出しによる思わぬ事故につながるおそれがあ
り危険です。
注意
■
運転しているとき
●
運転中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏まないでください。
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏むと、ハイブリッドシステム出力
を抑制する場合があります。
●
坂道で停車するために、アクセルペダルを使ったり、アクセルペダルとブレー
キペダルを同時に踏んだりしないでください。
■
駐車するとき
必ずパーキングブレーキをかけシフトレバーを P にしてください。パーキング
ブレーキをかけシフトレバーを P にしておかないと、車が動き出したり、誤っ
てアクセルペダルを踏み込んだときに急発進するおそれがあります。
181
4-1. 運転にあたって
4
運転
注意
■
部品の損傷を防ぐために
●
パワーステアリングモーターの損傷を防ぐため、ハンドルをいっぱいにまわし
た状態を長く続けないでください。
●
ディスクホイールなどの損傷を防ぐため、段差などを通過するときは、できる
だけゆっくり走行してください。
■
走行中にタイヤがパンクしたら
次のようなときはタイヤのパンクや損傷が考えられます。ハンドルをしっかり
持って徐々にブレーキをかけ、スピードを落としてください。
●
ハンドルがとられる
●
異常な音や振動がある
●
車両が異常に傾く
タイヤがパンクした場合の対処法は P. 371 を参照してください。
■
冠水路走行に関する注意
大雨などで冠水した道路では、次のような重大な損傷を与えるおそれがあるた
め、走行しないでください。
●
エンストする
●
電装品がショートする
●
水を吸い込んでのエンジン破損
万一、冠水した道路を走行し、水中に浸かってしまったときは必ずトヨタ販売
店で次の点検をしてください。
●
ブレーキの効き具合
●
エンジンやハイブリッド用およびリヤモーター用トランスアクスルなどのオ
イルやフルードの量および質の変化
●
各ベアリング・各ジョイント部などの潤滑不良
182
4-1. 運転にあたって
荷物を積むときの注意
安全で快適なドライブをするために、荷物を積むときは次のことをお守
りください。
警告
■
積んではいけないもの
次のようなものを積むと引火するおそれがあり危険です。
●
燃料が入った容器
●
スプレー缶
■
荷物を積むとき
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、ブレーキペダル・アクセルペダルを正しく操作できな
かったり、荷物が視界をさえぎったり、荷物が乗員に衝突したりして、思わぬ
事故につながるおそれがあり危険です。
●
できるだけ荷物はラゲージルームに積んでください。
●
次の場所には荷物を積まないでください。
・ 運転席足元
・ 助手席やセカンドシートまたはサードシート(荷物を積み重ねる場合)
・ インストルメントパネル
・ ダッシュボード
●
室内に積んだ荷物はすべてしっかりと安定させてください。
●
シート背もたれより高いものをラゲージルームに積まないでください。
●
寸法が長い荷物を積むときは、できるだけ前席シート背もたれの真うしろには
積まないでください。
●
ラゲージルームに人を乗せないでください。乗員用には設計されていません。
乗員は適切にシートベルトを着用させ、座席に座らせてください。
■
荷物の重量・荷重のかけ方について
●
荷物を積み過ぎないでください。
●
荷重を不均等にかけないようにしてください。
これはタイヤに負担をかけるだけでなく、ハンドル操作性やブレーキ制御の低
下により思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につ
ながるおそれがあります。
183
4
運転
4-2. 運転のしかた
パワー(イグニッション)スイッチ
正しい運転姿勢(→ P. 24)がとれるようにシートの位置を調整し、
ペダルの各位置を確認する
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーが P の位置にあることを確認する
ブレーキペダルをしっかり踏む
パワースイッチの作動表示灯が緑色に
点灯します。
パワースイッチの作動表示灯が緑色に
点灯していないと、ハイブリッドシス
テムは始動しません。
パワースイッチを短く確実に押
す
短く確実に押せば、押し続ける必要は
ありません。
READYインジケーターが点灯すれば、
ハイブリッドシステムは正常に始動し
ています。
READY インジケーターが点灯するま
でブレーキペダルを踏み続けてくださ
い。
パワースイッチのどのモード(→ P.
184)からでもハイブリッドシステム
を始動できます。
READY インジケーターが点灯したことを確認する
READY インジケーターが消灯している状態では走行できません。
電子キーを携帯して次の操作を行うことで、ハイブリッドシステムの始
動またはパワースイッチのモードを切りかえることができます。
ハイブリッドシステムの始動のしかた
1
2
3
作動表示灯
4
5
6
184
4-2. 運転のしかた
車両を完全に停止させる
パーキングブレーキをかけて(→ P. 194)、シフトレバーを P の位置
にする
パワースイッチを押す
ブレーキペダルから足を離して、パワースイッチの作動表示灯が消灯
していることを確認する
ブレーキペダルを踏まずにパワースイッチを押すと、パワースイッチの
モードを切りかえることができます。(スイッチを押すごとにパワース
イッチのモードが切りかわります)
OFF
※
非常点滅灯が使用できます。
アクセサリーモード
アクセサリーソケットなどの電装品が
使用できます。
パワースイッチの作動表示灯が橙色に
点灯します。
ON モード
すべての電装品が使用できます。
パワースイッチの作動表示灯が橙色に
点灯します。
※
シフトレバーが P 以外のときはアク
セサリーモードになり、OFF になり
ません。
ハイブリッドシステムの停止のしかた
パワースイッチのモード切りかえ
1
2
3
4
1
2
3
185
4-2. 運転のしかた
4
運転
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させた場合、ハイ
ブリッドシステムは停止しますが、パワースイッチのモードは OFF にな
りません。次の手順で OFF にしてください。
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーを P の位置にする
パワースイッチを 2 回押す
パワースイッチの作動表示灯が消灯していることを確認する
■
自動電源 OFF 機能
シフトレバーが P にあるとき、20 分以上アクセサリーモードにしたままにして
おくと、パワースイッチが自動で OFF になります。
ただし、自動電源 OFF 機能は、補機バッテリーあがりを完全に防ぐものではあ
りません。ハイブリッドシステムが作動していないときは、パワースイッチをア
クセサリーモード、または ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
■
ハイブリッド車特有の音と振動について
→
P. 62
■
電子キーの電池の消耗について
→
P. 95
■
外気温が低いときは
ハイブリッドシステム始動時にREADYインジケーターの点滅時間が長くなるこ
とがあります。READY インジケーターが点灯すれば走行可能になりますので点
灯するまでそのままお待ちください。
■
スマートエントリー&スタートシステムが正常に働かないおそれのある状況
→
P. 126
■
ご留意いただきたいこと
→
P. 127
■
ハイブリッドシステムが始動しないとき
●
イモビライザーシステムが解除されていない可能性があります。(
→
P. 69)
トヨタ販売店へご連絡ください。
●
シフトレバーがPの位置にあるか確認してください。ハイブリッドシステムを始
動するときに、シフトレバーが傾いたり、P 以外の位置にするとハイブリッド
システムを始動することができない場合があります。
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止したとき
知識
1
2
3
4
186
4-2. 運転のしかた
■
ステアリングロックについて
パワースイッチを OFF にしたあとにドアを開閉すると、ステアリングロック機
能によりハンドルが固定されます。パワースイッチを操作すると、ステアリング
ロックは自動で解除されます。
■
ステアリングロックが解除できないとき
■
ステアリングロックモーターのオーバーヒート防止について
短時間にハイブリッドシステムの始動・停止をくり返すと、モーターのオーバー
ヒート防止のために作動制限することがあります。その場合は操作を控えてくだ
さい。10 秒程度でもとの状態にもどります。
■
パワースイッチの作動表示灯が橙色に点滅したときは
→
P. 125
■
万一、READY インジケーターが点灯しないときは
正しい手順で始動操作を行っても READY インジケーターが点灯しない場合は、
ただちにトヨタ販売店へご連絡ください。
■
ハイブリッドシステムに異常があるときは
→
P. 367
■
電子キーの電池が切れたときは
→
P. 329
■
パワースイッチの操作について
●
スイッチを短く確実に押せていない場合は、パワースイッチのモードの切りか
えやハイブリッドシステムの始動ができない場合があります。
●
パワースイッチ OFF 後、すぐに再始動した場合は、ハイブリッドシステムが始
動しない場合があります。パワースイッチ OFF 後の再始動は、数秒待ってから
操作してください。
■
カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたとき
は
→
P. 386
マルチインフォメーションディスプレイに
「ステアリングロック未解除」が表示されま
す。シフトレバーが P の位置にあることを
確認して、ハンドルを左右にまわしながらパ
ワースイッチを押してください。
187
4-2. 運転のしかた
4
運転
警告
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
必ず運転席に座って行ってください。このとき決してアクセルペダルは踏まな
いでください。
思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
■
走行中の警告
ハイブリッドシステムの停止などで車両滑走状態になったときは、車両が安全
な状態で停止するまでドアを開けたり、ロック操作をしたりしないでください。
ステアリングロック機能が作動し、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよ
ぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
緊急時のハイブリッドシステム停止方法
走行中にハイブリッドシステムを緊急停止したい場合には、パワースイッチを
2 秒以上押し続けるか、素早く 3 回以上連続で押してください。
(
→
P. 356)
ただし、緊急時以外は走行中にパワースイッチにふれないでください。走行中
にハイブリッドシステムを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能です
が、ハンドルの操作力補助がなくなり、ハンドルの操作が困難になります。安
全を確認した上で、すみやかに道路脇に停車してください。
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
●
ハイブリッドシステム停止中(READY インジケーターが点灯していないと
き)は、パワースイッチをアクセサリーモードまたは ON モードにしたまま
長時間放置しないでください。
●
ハイブリッドシステム停止中(READY インジケーターが点灯していないと
き)に、パワースイッチの作動表示灯が橙色に点灯しているときは、パワース
イッチが OFF になっていません。パワースイッチを OFF にしてから車両を
離れてください。
●
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させないでください。
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させた場合、パワース
イッチがアクセサリーモードとなるため、そのまま放置すると補機バッテリー
あがりの原因となります。
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
もしハイブリッドシステムが始動しにくい場合は、ただちにトヨタ販売店で点
検を受けてください。
■
パワースイッチの操作について
パワースイッチ操作時に引っかかりなどの違和感があるときは、故障のおそれ
があります。すみやかにトヨタ販売店にご連絡ください。
188
4-2. 運転のしかた
EV ドライブモード
スイッチを押す
EV ドライブモードになると、メーター
内の EV インジケーターが点灯します。
再度スイッチを押すと、EV ドライブ
モードは解除されます
■
EV ドライブモードの切りかえについて
次のときは EV ドライブモードに切りかわらない場合があります。EV ドライブ
モードに切りかわらないときはブザーが鳴ります。
●
ハイブリッドシステムが高温のとき
炎天下に駐車したあとや登降坂、高速走行後など
●
ハイブリッドシステムが低温のとき
約 0 ℃を下まわるような低温下に長時間駐車したあとなど
●
ガソリンエンジンが暖機運転中のとき
●
駆動用電池の充電量が低いとき
エネルギーモニターに表示される駆動用電池の残量が少ない状態(→ P. 84)
●
車速が高いとき
●
アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など
●
フロントウインドウガラスの曇り取りを使用しているとき
EV ドライブモードは、駆動用電池から電力を供給し、電気モーターの
みを使って走行するモードです。早朝、深夜の住宅街や屋内の駐車場な
どで、騒音や排気ガスを気にすることなく走行することができます。
通常は車両接近通報装置が ON になっているため、静かに走行したい場
合は OFF にしてください。(→ P. 61)
知識
189
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
ガソリンエンジンが冷えているときの EV ドライブモードの切りかえについて
ガソリンエンジンが冷えているときにハイブリッドシステムを始動した場合、し
ばらくすると暖機運転のためガソリンエンジンが自動的に始動し、EV ドライブ
モードに切りかえることができなくなります。
ハイブリッドシステム始動操作後、READY インジケーターが点灯したら、ガソ
リンエンジンが始動する前に EV ドライブモードスイッチを押してください。
■
EV ドライブモードの自動解除について
EV ドライブモードで走行中、次のときは自動的に通常走行(ガソリンエンジン
と電気モーターによる走行)になることがあります。EV ドライブモードが解除
されるときは、ブザーが鳴り、EV インジケーターが 3 回点滅したあと、消灯し
ます。
●
駆動用電池の充電量が低下したとき
エネルギーモニターに表示される駆動用電池の残量が少ない状態(→ P. 84)
●
車速が高いとき
●
アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など
■
EV ドライブモードの走行可能距離
EV ドライブモードの走行可能距離は数百 m から約 1km 程度です。ただし、車
両の状況によっては EV ドライブモードが使用できない場合があります。(走行
距離は、駆動用電池の充電量や走行状態によって異なります)
■
燃費について
ハイブリッドシステムは、通常走行(ガソリンエンジンと電気モーターによる走
行)において、最も燃費がよくなるように制御されています。EV ドライブモー
ドを多用すると、燃費が悪くなることがあります。
警告
■
走行中の警告
EV ドライブモードではエンジン音がしないため、周囲の人が車両の発進や接
近に気が付かない場合があります。車両接近通報装置が ON でも、周囲の騒音
などが大きい場合は、車両の接近に気が付かない場合がありますので、十分注
意してください。特に車両接近通報装置を OFF にしているときは、注意が必
要です。
190
4-2. 運転のしかた
トランスミッション
パワースイッチが ON モードの状態で、ブレーキペダルを踏んだま
ま操作します。
P と D のあいだの操作は、ブレーキペダルを踏み、車を完全に止めてから行っ
てください。
※
燃費向上や騒音の低減のために、通常は D ポジションを使用してください。
シフトレバーの動かし方
シフトポジションの使用目的
シフトポジション
目的および状態
P
駐車またはハイブリッドシステムの始動
R
後退
N
動力が伝わらない状態
D
通常走行
※
S
坂道走行
B
急な下り坂走行
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