Toyota Estima (2017 year). Instruction japanese — part 13
191
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
クルーズコントロールを使って走行しているとき
エンジンブレーキを目的に D で走行中に S にしてもクルーズコントロールが解
除されないためエンジンブレーキは効きません。(
→
P. 236)
■
リバース警告ブザー
シフトレバーを R に入れるとブザーが鳴り、R にあることを運転者に知らせます。
■
シフトロックシステム
シフトロックシステムは、発進時のシフトレバーの誤操作を防ぐシステムです。
パワースイッチが ON モードでブレーキペダルを踏んだ状態でなければ、シフト
レバーを P からシフトできません。
■
シフトレバーを P からシフトできないとき
ブレーキペダルを踏んでいることを確認してください。
ブレーキペダルを踏んだ状態でシフトレバーがシフトできない場合、シフトロッ
クシステムなどの故障が考えられます。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてく
ださい。
ただし一時的な処置として、次の方法でシフトレバーをシフトすることができま
す。
シフトロックの解除のしかた:
パーキングブレーキをかける
パワースイッチを OFF にする
ブレーキペダルを踏む
知識
カバーをはずす
マイナスドライバーなどを使ってカバー
をはずします。
傷が付くのを防ぐために、ドライバーなど
の先端に、布などを巻いて保護してくださ
い。
シフトロック解除ボタンを押す
ボタンを押しているあいだは、レバーをシ
フトできます。
1
2
3
4
5
192
4-2. 運転のしかた
警告
■
すべりやすい路面を走行するとき
急なアクセル操作やシフト操作を行わないでください。エンジンブレーキ力の
急激な変化が横すべりやスピンの原因になりますので注意してください。
■
シフトロック解除時の事故を防ぐために
シフトロック解除ボタンを押すときは、必ずパーキングブレーキをかけブレー
キペダルを踏んでください。
誤ってアクセルペダルを踏んでいると、シフトロック解除ボタンを押してシフ
トレバーを操作したときに、車が急発進して思わぬ事故につながり、重大な傷
害におよぶか最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
注意
■
駆動用電池の充電について
シフトレバーが N では、ガソリンエンジンが回転していても駆動用電池は充電
されないため、N で長時間放置すると駆動用電池の残量が低下し、走行不能に
なるおそれがあります。
193
4
運転
4-2. 運転のしかた
方向指示レバー
左折
左側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで左側方向指示灯が点
滅します。
右側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで右側方向指示灯が点
滅します。
右折
■
作動条件
パワースイッチが ON モードのとき
■
表示灯の点滅が異常に速くなったとき
方向指示灯の電球が切れていないか確認してください。
操作のしかた
1
2
3
4
知識
194
4-2. 運転のしかた
パーキングブレーキ
パーキングブレーキをかけるには、
右足でブレーキペダルを踏みなが
ら、左足でパーキングペダルをいっ
ぱいまで踏み込む
(再度踏み込むと解除される)
■
冬季のパーキングブレーキの使用について
→
P. 252
■
駐車するとき
→
P. 174
■
パーキングブレーキ未解除走行時警告ブザー
パーキングブレーキが解除されず車速が約 5km/h 以上になると、警告ブザーが
鳴り、マルチインフォメーションディスプレイに「パーキングブレーキを解除し
てください」が表示されます。
操作のしかた
知識
注意
■
走行前の注意
パーキングブレーキを完全に解除してください。
パーキングブレーキをかけたまま走行すると、ブレーキ部品が過熱し、ブレー
キの効きが悪くなったり、早く摩耗したりするおそれがあります。
195
4
運転
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ランプスイッチ
消灯
車 幅灯・薄 暮灯・尾灯・番
号灯・インストルメントパ
ネルランプを点灯
上記ランプとヘッドランプ
を点灯
ヘッドランプ・LED デイラ
イト(→ P. 196)
・薄暮灯・
車幅灯などを自動点灯・消
灯
(パワースイッチが ON モー
ドのとき)
ヘッドランプ点灯時ハイビーム
に切りかえ
レバーをもとの位置へもどすとロー
ビームにもどります。
レバーを引いているあいだ、ハイ
ビームを点灯
ランプが消灯していても、ハイビーム
が点灯します。レバーを離すと、ロー
ビームにもどる、または消灯します。
自動または手動でヘッドランプなどを点灯できます。
操作のしかた
1
2
3
4
ハイビームにする
1
2
196
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
■
LED デイライト
日中での走行時、自車が他の運転者から見やすくなるように、ハイブリッドシス
テム始動後、パーキングブレーキを解除して、ランプスイッチを
にすると、
LED デイライトが自動で点灯します。(車幅灯より明るく点灯します)
■
ライトセンサー
■
ランプ消し忘れ防止機能
パワースイッチをアクセサリーモードまたは OFF にしてランプが点灯した状態
でフロントドアまたはスライドドアを開けるとヘッドランプと尾灯が自動的に
消灯します。
再びランプを点灯する場合は、パワースイッチを ON モードにするか、一度ラン
プスイッチを
または
の位置にもどし、再度
または
の位置にしま
す。
■
ランプ消し忘れ警告ブザー
ヘッドランプ・尾灯が点灯している状態で運転席ドアを開けると、ランプ類の消
し忘れを警告するブザーが鳴り、マルチインフォメーションディスプレイに「ラ
イトが点灯しています」が表示されます。
■
オートレベリングシステム
通行人や対向車がまぶしくないように、乗車人数・荷物の量などによる車の姿勢
の変化に合わせて、ヘッドランプの光軸を自動で調整します。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「ヘッドランプシステム故障 販売店で
点検してください」が表示されたときは
システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
■
カスタマイズ機能
ライトセンサーの感度の設定などを変更できます。
(カスタマイズ一覧:
→
P. 408)
知識
センサーの上にものを置いたり、センサーを
ふさぐようなものをフロントウインドウガ
ラスに貼らないでください。周囲からの光が
さえぎられると、自動点灯・消灯機能が正常
に働かなくなります。
BTO43DZ003
197
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
ハイブリッドシステムを停止した状態でランプ類を長時間点灯しないでくださ
い。
198
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ワイパー & ウォッシャー(フロント)
“INT”を選択しているとき、間欠作動の作動頻度を調整することができ
ます。
次のようにレバーを操作して、ワイパーの作動を選択します。ワイパー
の間欠時間も調整できます。
停止
間欠作動
低速作動
高速作動
一時作動
間欠時間(長)
間欠時間(短)
操作のしかた
1
2
3
4
5
7
6
6
7
199
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
ウォッシャー液を出す
ワイパーが連動して作動します。
■
作動条件
パワースイッチが ON モードのとき
■
ウォッシャー液が出ないとき
ウォッシャー液量が不足していないのにウォッシャー液が出ないときは、ノズル
のつまりを点検してください。
8
8
知識
警告
■
ウォッシャー使用時の警告
寒冷時はフロントウインドウガラスが暖まるまでウォッシャー液を使用しない
でください。ウォッシャー液がフロントウインドウガラスに凍り付き、視界不
良を起こして思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡
につながるおそれがあります。
注意
■
フロントウインドウガラスが乾いているとき
ワイパーを使わないでください。
ガラスを傷付けるおそれがあります。
■
ウォッシャー液が出ないとき
ウォッシャースイッチを操作し続けないでください。
ポンプが故障するおそれがあります。
■
ノズルがつまったとき
ノズルがつまったときはトヨタ販売店へご連絡ください。
ピンなどで取り除かないでください。
ノズルが損傷するおそれがあります。
200
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ワイパー&ウォッシャー(リヤ)
停止
間欠作動
連続作動
ウォッシャー液を出す
ワイパーが連動して作動します。
ウォッシャー液を出す
ワイパーが連動して作動します。
■
作動条件
パワースイッチがONモードのとき
■
ウォッシャー液が出ないときは
ウォッシャー液量が不足していないのにウォッシャー液が出ないときは、ノズル
のつまりを点検してください。
次のようにレバーをまわして、ワイパーの作動を選択します。
1
2
3
4
5
知識
201
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
注意
■
リヤウインドウガラスが乾いているとき
ワイパーを使わないでください。
ガラスを傷付けるおそれがあります。
■
ウォッシャー液が出ないとき
ウォッシャースイッチを操作し続けないでください。
ポンプが故障するおそれがあります。
■
ノズルがつまったとき
ノズルがつまったときはトヨタ販売店へご連絡ください。
ピンなどで取り除かないでください。
ノズルが損傷するおそれがあります。
202
4-4. 給油のしかた
給油口の開け方
●
ドアとドアガラスを閉め、パワースイッチを OFF にしてください。
●
燃料の種類を確認してください。
■
燃料の種類
無鉛レギュラーガソリン
■
エタノール混合燃料について
エタノール混合燃料(エタノールの混合率 3%以下、含酸素化合物の含酸素率
1.3%以下)も使用することができます。
■
助手席側スライドドアが全開にならない状況
給油扉が開いていると、助手席側スライドドアは途中までしか開きません。
(
→
P. 105)
給油する前に
知識
203
4-4. 給油のしかた
4
運転
警告
■
給油するときは
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと火災を引き起こすなど、重大な傷害におよぶか、最悪の
場合死亡につながるおそれがあります。
●
給油前にボデーなどの金属部分にふれて体の静電気を除去してください。除去
したあとは給油が完了するまで、車内にもどったり、他の人やものにふれない
でください。また、給油口に静電気を除去していない人を近付けないでくださ
い。
静電気を帯電した人が給油口に近付くと、放電による火花で燃料に引火するお
それがあります。
●
キャップはツマミ部分を持ち、ゆっくりと開けてください。また、キャップを
ゆるめたときに、
“シュー”という音がする場合は、その音が止まるまでキャッ
プを保持してください。
すぐに開けると、気温が高いときなどに、給油口から燃料が噴き出るおそれが
あります。
●
気化した燃料を吸わないようにしてください。
燃料の成分には、有害物質を含んでいるものもあります。
●
喫煙しないでください。
●
給油口にノズルを確実に挿入してください。
●
継ぎ足し給油をしないでください。
●
正常に給油できない場合は、スタンドの係員を呼んで指示に従ってください。
注意
■
給油するとき
指定のガソリンを使用してください。
指定以外のガソリンや他の燃料(粗悪ガソリン・軽油・灯油・高濃度アルコー
ル含有燃料)を使用したり、燃料をこぼしたりしないでください。
次のような状態になるおそれがあります。
●
ガソリンエンジンの始動性が悪くなる
●
ガソリンエンジンからの異音や振動など(ノッキング)が発生する
●
ガソリンエンジンの出力が低下する
●
排気制御システムが正常に機能しない
●
燃料系部品が損傷する
●
塗装が損傷する
204
4-4. 給油のしかた
給油扉オープナーを引いて、給油
扉を開ける
キャップをゆっくりまわして開
け、ホルダーにはめ込む
まわす
はめ込む
キャップを“カチッ”と音がするま
でまわして閉める
手を離すと、キャップが逆方向に少し
もどります。
給油口の開け方
1
BTO44DZ002
1
2
2
1
2
給油口の閉め方
BTO44DZ003
警告
■
キャップが正常に閉まらないとき
必ずトヨタ販売店へご連絡ください。
正常に閉まらないキャップをそのまま使用したり、純正品以外のキャップを使
用すると、火災などを引き起こし、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡に
つながるおそれがあります。
205
4
運転
4-5.Toyota Safety Sense C
Toyota Safety Sense C
◆
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
→ P. 210
◆
LDA(レーンディパーチャーアラート)
→ P. 223
◆
オートマチックハイビーム
→ P. 228
◆
その他の運転支援機能
先行車発進告知機能
→ P. 232
Toyota Safety Sense C は、次の運転支援装置によって運転者を補助
し、安全で快適なドライブを支援します。
警告
■
Toyota Safety Sense C について
Toyota Safety Sense C は運転者の安全運転を前提としたシステムであり、
事故被害や運転負荷の軽減に寄与することを目的としています。本システムは
認識性能・制御性能に限界があります。システムを過信せず、運転者は常に自
らの責任で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけてください。
206
4-5.Toyota Safety Sense C
プリクラッシュセーフティシステムには、車両の制御や操作に関する
データなどを記録するコンピューターが装備されており、主に次のよう
なデータを記録します。
・ アクセルペダルの操作状況
・ ブレーキペダルの操作状況
・ 車速
・ プリクラッシュセーフティシステムの各機能の作動状況
・ 先行車などの障害物との距離、相対速度などの情報
上記に加え、プリクラッシュブレーキが作動した場合、前方センサーの
画像情報も記録します。なお、会話などの音声や車内の映像は記録しま
せん。
●
データの取り扱いについて
トヨタはコンピューターに記録されたデータを車両の故障診断・研究
開発・品質の向上を目的に取得・利用することがあります。
なお、次の場合を除き、トヨタは取得したデータを第三者へ開示また
は提供することはありません。
・ お車の使用者の同意(リース車は借主の同意)がある場合
・ 警察・裁判所・政府機関などの法的強制力のある要請に基づく場合
・ トヨタが訴訟で使用する場合
・ 統計的な処理を行う目的で、使用者や車両が特定されないように加
工したデータを研究機関などに提供する場合
●
記録した画像情報は特別な装置を使用して消去することが可能です。
また、画像情報を記録する機能を停止することも可能です。ただし、
機能を停止するとプリクラッシュセーフティシステム作動時のデータ
は残りません。
フロントウインドウガラス上部に
ある 2 種類のセンサーにより、各運
転支援装置の作動に必要な情報を
認識します。
レーザーレーダー
単眼カメラ
車両データの記録について
前方センサー
1
2
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