Toyota Land Cruiser Prado (2018 year). Instruction japanese — part 26
399
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
輪止め
※
をする
※
輪止めは、トヨタ販売店で購入する
ことができます。
センターオーナメントをはずす
ホイールナットレンチの後端を図のよ
うに挿し込んで、センターオーナメン
トをはずします。
傷が付くのを防ぐため、図のように布
などを巻いて保護してください。
ナットを少し(約 1 回転)ゆるめ
る
パンクしたタイヤの交換
1
パンクしたタイヤ
輪止めの位置
前輪
左側
右側後輪うしろ
右側
左側後輪うしろ
後輪
左側
右側前輪前
右側
左側前輪前
2
3
400
7-2. 緊急時の対処法
ジャッキハンドルを組み付ける
工具箱からジャッキハンドル・ジャッキハンドル延長バー・ジャッキハンドルバー
を取り出し(→ P. 394)、図のように組み付けます。
ボルト(2 本)・ネジ部(1ヶ
所)をジャッキハンドルおよび
ドライバーを使用してゆるめ
る
ジャッキハンドル延長バーと
ジャッキハンドルバーを組み
付け、ボルト(2 本)を締め付
ける
ボルトがしっかりと固定されている
ことを確認します。
ジャッキハンドル延長バーと
ジャッキハンドルを組み付け、
ネジ部(1ヶ所)を締め付ける
ネジ部がしっかりと固定されている
ことを確認します。
4
1
2
3
401
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
組み付けたジャッキハンドルを
ジャッキ穴部に挿し込みジャッ
キセット位置にジャッキをかけ
る
ジャッキセット位置:
タイヤが地面から少し離れるま
で、車体を上げる
ナットすべてを取りはずし、タイ
ヤを取りはずす
タ イ ヤ を 直 接 地 面 に 置 く と き は、ホ
イールの意匠面に傷が付かないよう意
匠面を上にします。
前側
フロント
シャシーフレーム
サイドレール下
リヤ
リヤアクスル
ハウジング下
5
6
7
402
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
タイヤ交換について
●
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
・ スペアタイヤは、ジャッキアップする前に格納具から取りはずしておく
・ スペアタイヤは完全に地面に降ろしてから取り出す
・ センターオーナメントは直接手をかけて取らない
取り扱いには十分に注意してください。けがをするおそれがあります。
・ 走行直後、ディスクホイールやブレーキまわりなどにはふれない
走行直後のディスクホイールやブレーキまわりは高温になっているためタ
イヤ交換などで手や足などがふれると、やけどをするおそれがあります。
●
次のことをお守りいただかないとナットがゆるみ、ホイールがはずれ落ち、重
大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
・ ホイールの交換後はすぐに 103N・m(1050kgf・cm)の力でナットを
締める
・ タイヤの取り付けには、使用しているホイール専用のナットを使用する
・ ボルトやナットのねじ部や、ホイールのボルト穴につぶれや亀裂などの異
常がある場合は、トヨタ販売店で点検を受ける
・ ナットを取り付けるときは、必ずテーパー部を内側にして取り付ける
(→ P. 335)
403
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
ホイール接触面の汚れをふき取
る
ホイール接触面が汚れていると、走行
中にナットがゆるみ、タイヤがはずれ
るおそれがあります。
タイヤを取り付け、タイヤががた
つかない程度まで手でナットを
仮締めする
ナットの座金がホイールに軽くあたる
までまわします。
車体を下げる
タイヤの取り付け
1
ナット
座金
ホイール
2
3
404
7-2. 緊急時の対処法
図の番号順でナットを 2、3 度
しっかり締め付ける
締め付けトルク:
103N・m(1050kgf・cm)
センターオーナメントを取り付
ける
パンクしたタイヤを格納し、工具・ジャッキをもとどおりに収納する
(→ P. 405)
4
5
警告
■
パンクしたタイヤを収納するときは
次の手順をお守りいただかないと、スペアタイヤキャリアの損傷やタイヤの落
下により、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがありま
す。
6
405
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
タイヤの外側が上になるように
地面に置き、ツメをホイールの穴
にかけてアンカープレートを取
り付け、ジャッキハンドルをまわ
して鎖のたるみをなくす
ツメがホイールの穴に確実にかかって
いること、アンカープレートがホイー
ルの中心にあることを確認してくださ
い。
アンカープレート
ツメ
ジャッキハンドルをまわしてタ
イヤを上げる
X
KDSS
※
非装着車
タイヤはまっすぐ上げてください。
走行中、急ブレーキや衝突の際にタ
イヤが前方に飛び出すのを防ぐた
め、周囲の部品を巻き込まないよう
にしてください。
X
KDSS
※
装着車
タイヤを車両後方に引きながら上げてください。走行中、急ブレーキや衝突の
際にタイヤが前方に飛び出すのを防ぐため、周囲の部品を巻き込まないように
してください。
タイヤを半分まで上げたら、鎖がタイヤの穴に正しく収まっていることを確認
してください。
締め付けトルク:
46.6N・m(475.2kgf・cm)
※
KDSS については、別冊「オフロード走行取扱書」を参照してください。
パンクしたタイヤ・ジャッキ・工具の収納
不正な状態
正しい状態
1
1
2
2
406
7-2. 緊急時の対処法
タイヤを巻き上げたら、タイヤが
確実に固定されていることを確
認する
タイヤを上下にゆする
回転させる
タイヤが周囲の部品に干渉していな
いことを直接目で確認してくださ
い。
ゆるんだり、正しく収納できなかったりした場合は、手順
と手順
を繰り返
してください。
タイヤが下がったときや不安定なときは、手順
を繰り返す
工具・ジャッキを収納する(→ P. 396)
■
スペアタイヤについて
空気圧を必ず点検してください。(→ P. 429)
■
ドライバーの使い方
3
1
2
知識
軸部分を引き抜いて挿し込み方向をかえる
ことにより、プラス・マイナス両方のドライ
バーとして使用できます。
2
3
4
3
5
407
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
工具・ジャッキを使用したあとは
走行前に必ず、指定の場所に確実に収納してください。車室内などに放置する
と、急ブレーキ時などに工具類が飛び出し、思わぬ事故につながるおそれがあ
り危険です。
注意
■
パンクしたタイヤを格納するときは
●
タイヤと車両とのあいだにものが挟まっていないことを確認してください。
●
スペアタイヤを格納したあとは、確実に固定されていることを確認してくださ
い。固定されていないとタイヤががたつき、走行中にはずれるおそれがありま
す。
■
タイヤを交換するときは(タイヤ空気圧警報システム装着車)
タイヤ・ホイール・タイヤ空気圧警告システムのバルブや送信機を取りはずし
たり、付けかえるときは、トヨタ販売店へご連絡ください。タイヤ空気圧警告
システムのバルブと送信機の扱いを誤ると、バルブと送信機が損傷するおそれ
があります。
408
7-2. 緊急時の対処法
エンジンがかからないときは
次の原因が考えられます。
●
燃料が入っていない可能性があります。
給油してください。
●
燃料を吸い込みすぎている可能性があります。
再度、正しい手順(→ P. 175)に従って、エンジンをかけてください。
●
エンジンイモビライザーシステムに異常がある可能性があります。
(→ P. 61)
次の原因が考えられます。
●
バッテリーあがりの可能性があります。(→ P. 412)
●
バッテリーのターミナルがゆるんでいる可能性があります。
電装品の断線やヒューズ切れなど、電気系統異常の可能性があります。異
常の種類によっては、エンジンを一時的な処置でかけることができます。
(→ P. 409)
次の原因が考えられます。
●
バッテリーのターミナルがはずれている可能性があります。
●
バッテリーあがりの可能性があります。(→ P. 412)
●
ステアリングロックシステムに異常がある可能性があります。
対処の方法がわからないとき、あるいは対処をしてもエンジンがかからないとき
は、トヨタ販売店にご連絡ください。
正しいエンジンのかけ方(→ P. 175)に従っても、エンジンがかから
ないときは、次のことを確認してください。
スターターは正常にまわっているのにエンジンがかからない場合
スターターがゆっくりまわる/室内灯・ヘッドランプが暗い/ホーンの
音が小さい、または鳴らない場合
スターターがまわらない場合
スターターがまわらない/室内灯・ヘッドランプが点灯しない/ホーン
が鳴らない場合
409
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
通常のエンジン始動操作でエンジンが始動しないときは、次の手順でエ
ンジンが始動する場合があります。
緊急時以外は、この方法で始動させないでください。
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーが P の位置にあることを確認する
エンジンスイッチをアクセサリーモードにする
ブレーキペダルをしっかり踏んで、エンジンスイッチを約 15 秒以上押
し続ける
上記の方法でエンジンが始動しても、システムの故障が考えられます。た
だちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
緊急始動機能
1
2
3
4
410
7-2. 緊急時の対処法
電子キーが正常に働かないときは
メカニカルキー(→ P. 92)を使っ
て次の操作ができます。
全ドア施錠
ドアガラスとムーンルーフ
★
が
閉まる(まわし続ける)
※
全ドア解錠
ドアガラスとムーンルーフ
★
が
開く(まわし続ける)
※
※
カスタマイズ機能での設定変更が必要です。(→ P. 431)
シフトレバーが P の状態でブレーキペダルを踏む
電子キーのトヨタエンブレム面
で、エンジンスイッチにふれる
電子キーを認識するとブザーが鳴り、
イグニシッョン ON モードへ切りかわ
ります。
カスタ マイズ機能で スマートエ ント
リー&スタートシステムを非作動にし
たときは、アクセサリーモードへ切り
かわります。
ブレーキペダルをしっかり踏み込んで、マルチインフォメーションディ
スプレイに
が表示されていることを確認する
エンジンスイッチを短く確実に押す
処置をしても作動しないときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
電子キーと車両間の通信がさまたげられたり(→ P. 118)、電子キーの
電池が切れたときは、スマートエントリー&スタートシステムとワイヤ
レスリモコンが使用できなくなります。このような場合、次の手順でド
アを開けたり、エンジンを始動したりすることができます。
ドアの施錠・解錠とキー連動操作
1
2
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
3
4
エンジン始動の方法
1
2
3
4
411
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
エンジンの停止のしかた
通常のエンジン停止のしかたと同様に、シフトレバーを P にしてエンジンスイッ
チを押します。
■
電池交換について
ここで説明しているエンジンの始動方法は一時的な処置です。電池が切れたとき
は、ただちに電池の交換をおすすめします。(→ P. 351)
■
オートアラームについて
メカニカルキーで施錠した場合、オートアラームが設定されません。
なお、オートアラーム設定中にメカニカルキーで解錠したときの作動は、車両の
設定により異なります。(カスタマイズ一覧:→ P. 431)
■
エンジンスイッチのモード切りかえ
ブザーが鳴ってから 10 秒以内に、ブレーキペダルから足を離してエンジンス
イッチを押すと、エンジンが始動せず、スイッチを押すごとにモードが切りかわ
ります。(→ P. 176)
■
電子キーが正常に働かない場合
●
電子キーが正常に働かないときは、スマートエントリー&スタートシステムが
キャンセルされていないことも確認してください。
(カスタマイズ一覧:→ P. 431)
●
電子キーが節電モードに設定されていないことを確認してください。
設定されている場合は解除してください。(→ P. 117)
知識
警告
■
メカニカルキーを使ってドアガラスやムーンルーフを操作するとき
ドアガラスやムーンルーフに人が挟まれるおそれがないことを確認してから操
作してください。またお子さまには、メカニカルキーによる操作をさせないで
ください。お子さまや他の人がドアガラスやムーンルーフに挟まれたり巻き込
まれたりするおそれがあります。
412
7-2. 緊急時の対処法
バッテリーがあがったときは
ブースターケーブルと 12V のバッテリー付き救援車があれば、次の手順
に従って、エンジンを始動させることができます。
電子キーを携帯していることを
確認する
ブ ー ス タ ー ケ ー ブ ル 接 続 時、場 合 に
よっては、オートアラームが作動し自
動的にドアが施錠されます。
(→P. 64)
ボンネットを開ける(→ P. 339)
エンジン上部のカバーをはずす
(ディーゼル車のみ)
先端を持ち上げてカバーを固定ピンか
らはずし、カバー本体を手前に引いて
取りはずします。
バッテリーの + 端子のカバーをはずし、ブースターケーブルを次の順
につなぐ
赤色のブースターケーブルを自車のバッテリーの+端子につなぐ
赤色のブースターケーブルのもう一方の端を救援車のバッテリーの
+端子につなぐ
黒色のブースターケーブルを救援車のバッテリーの−端子につなぐ
黒色のブースターケーブルのもう一方の端をバッテリーから離れ
た、未塗装の金属部(次ページの図に示すような固定された部分)に
つなぐ
バッテリーがあがった場合、次の手順でエンジンを始動することができ
ます。
1
2
3
4
1
2
3
4
413
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
X
ガソリン車
X
ディーゼル車
救援車のエンジンをかけ、回転を少し高めにして、約 5 分間自車の
バッテリーを充電する
エンジンスイッチが OFF の状態で、いずれかのドアを開閉する
5
6
414
7-2. 緊急時の対処法
救援車のエンジン回転を維持したまま、エンジンスイッチをいったんイ
グニッション ON モードにしてから、自車のエンジンをかける
自車のエンジンが始動したら、ブースターケーブルをつないだときと
逆の順ではずす
ブースターケーブルをはずしたあとは、バッテリー + 端子のカバーをもとにもど
してください。
エンジン上側のカバーをもとどおりに取り付ける(ディーゼル車)
取りはずしたときと逆の手順で、エンジン上部のカバーを取り付けます。取り付け
後は、固定ピンが確実にはめ込まれていることを確認してください。
エンジンがかかっても、早めにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
バッテリーあがり時の始動について
この車両は、押しがけによる始動はできません。
■
バッテリーあがりを防ぐために
●
エンジンがかかっていないときは、ランプやオーディオ(装着車のみ)の電源
を切ってください。
●
渋滞などで長時間止まっているときは、不必要な電装品の電源を切ってくださ
い。
■
バッテリーの充電について
バッテリーの電力は、車両を使用していないあいだも、一部の電装品による消費
や自然放電のために、少しずつ消費されています。そのため、車両を長期間放置
すると、バッテリーがあがってエンジンを始動できなくなるおそれがあります。
(バッテリーは走行中に自動で充電されます)
知識
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