Toyota Land Cruiser Prado (2018 year). Instruction japanese — part 27
415
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
バッテリーあがり時や取りはずし時は
●
バッテリー脱着直後はスマートエントリー&スタートシステムによるドアの解
錠ができない場合があります。解錠できなかった場合はワイヤレスリモコン、ま
たはメカニカルキーで解錠・施錠を実施してください。
●
バッテリー脱着後、最初のエンジン始動は失敗することがあります。2 回目以
降のエンジン始動は正常に動作しますので、問題ではありません。
●
車両は常に電源の状態を記憶しています。バッテリー脱着時、車両はバッテリー
をはずす前の状態に復帰します。バッテリーを脱着する際は、エンジンスイッ
チを OFF にしてから行ってください。バッテリーがあがる前の状態が不明の場
合、バッテリー接続時は特に注意してください。
警告
■
バッテリーの引火または爆発を防ぐために
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です
ので、火や火花が発生しないよう、次のことをお守りください。
●
ブースターケーブルは正しい端子または接続箇所以外に接続しない
●
ブースターケーブルは+側と−側の端子を絶対に接触させない
●
バッテリー付近では、喫煙したりマッチやライターなどで火を起こさない
■
バッテリーの取り扱いについて
バッテリー内には有毒で腐食性のある酸性の電解液が入っており、また関連部
品には鉛または鉛の混合物を含んでいるので、取り扱いに関し、次のことを必
ずお守りください。
●
バッテリーを取り扱うときは保護メガネを着用し、液(酸)が皮膚・衣服・車
体に付着しないようにする
●
必要以上に、顔や頭などをバッテリーに近付けない
●
誤ってバッテリー液が体に付着したり目に入ったりした場合、ただちに大量の
水で洗い、すぐに医師の診察を受ける
また、医師の診察を受けるまで、水を含ませたスポンジや布を患部にあてて
おく
●
誤ってバッテリー液を飲み込んだ場合、多量の水を飲んで、すぐに医師の診察
を受ける
●
バッテリーの支柱・ターミナル・その他の関連部品の取り扱い後は手を洗う
●
お子さまをバッテリーに近付けない
416
7-2. 緊急時の対処法
注意
■
ブースターケーブルの取り扱いについて
ブースターケーブルを接続したり、取りはずすときは、冷却ファンやベルトに
巻き込まれないように十分注意してください。
■
エンジン上部のカバーの損傷を防ぐために(ディーゼル車)
次のことを必ずお守りください。
●
カバーを取りはずすときは、必ず先端を持ち上げてカバーを固定ピンからはず
し、カバー本体を手前に引いてください。
●
カバーを取り付けるときは、取り付け部上面を強い力で押さえたり、たたいた
りしないでください。
417
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
オーバーヒートしたときは
安全な場所に停車し、エアコンをOFFにしてから、エンジンを停止する
蒸気が出ている場合:
蒸気が出なくなったことを確認してから、注意してボンネットを開け
る
蒸気が出ていない場合:
注意してボンネットを開ける
エンジンが十分に冷えてから、ラジエーターコア部(放熱部)やホー
スなどからの冷却水もれを点検する
ラジエーター
冷却ファン
★
ラジエーター冷却ファン
多量の冷却水もれがある場合は、た
だちにトヨタ販売店に連絡してくだ
さい。
次のような場合は、オーバーヒートの可能性があります。
●
メーター内の水温計の針(→ P. 72)がレッドゾーンに入ったり、エ
ンジン出力が低下する(スピードが出ないなど)
●
エンジンルームから蒸気が出る
対処方法
1
2
3
1
2
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
3
418
7-2. 緊急時の対処法
冷却水の量がリザーバータンクの “F”/“FULL”(上限)と “L”/
“LOW”(下限)のあいだにあるかを点検する
リザーバータンク
“F”/“FULL”(上限)
“L”/“LOW”(下限)
ラジエーターキャップ
★
冷却水が不足している場合は、冷却水を補給する
冷却水がない場合は、応急措置として水を補給してください。
4
1
2
3
4
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
5
X
ガソリン車
X
ディーゼル車
419
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
エンジンを始動し、エアコンを作動させてラジエーター冷却用のファ
ンが作動しているか、およびラジエーターコアやホースなどから冷却
水もれがないことを再度確認する
エンジンが冷えた状態での始動直後は、エアコンを ON にすることでファンが作動
します。ファンの音や風で確認してください。わかりにくいときは、エアコンの
ON・OFF をくり返してください。
(ただし、氷点下となる寒冷時はファンが作動しないことがあります)
ファンが作動していない場合:
すぐにエンジンを停止し、トヨタ販売店に連絡する
ファンが作動している場合:
最寄りのトヨタ販売店で点検を受ける
警告
■
エンジンルームを点検しているとき
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、やけどなどの重大な傷害を受けるおそれがあります。
●
エンジンルームから蒸気が出ている場合は、蒸気が出なくなるまでボンネット
を開けないでください。エンジンルーム内が高温になっています。
●
手や着衣(特にネクタイ・スカーフ・マフラーなど)をファンやベルトから離
してください。手や着衣が巻き込まれ、重大な傷害を受けるおそれがあり危険
です。
●
ボンネット(→ P. 339)、エンジンルームカバー(→ P. 341)の注意事項も
併せてお読みください。
●
エンジンおよびラジエーターが熱い場合は、ラジエーターキャップ
★
および冷
却水リザーバータンクのキャップを開けないでください。高温の蒸気や冷却水
が圧力によって噴き出すおそれがあります。
6
7
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
420
7-2. 緊急時の対処法
注意
■
冷却水を入れるとき
エンジンが十分に冷えてからゆっくり入れてください。
エンジンが熱いときに急に冷たい冷却水を入れると、エンジンが損傷するおそ
れがあります。
■
冷却系統の故障を防ぐために
次のことをお守りください。
●
異物(砂やほこりなど)を冷却水に混入させない
●
市販の冷却水用添加剤を使用しない
421
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
スタックしたときは
パーキングブレーキをかけ、シフトレバーを P にして、エンジンを停
止する
タイヤ前後の土や雪を取り除く
タイヤの下に木や石などをあてがう
エンジンを再始動する
シフトレバーを D または R に確実に入れ、パーキングブレーキを解除
して注意しながらアクセルを踏む
別冊「オフロード走行取扱書」では、センターデフロックやリヤデフロッ
ク(装着車のみ)など、4WD 車の特殊機能を使用したスタック脱出の
方法を説明しています。状況によっては、それらの機能を使用すると脱
出が容易になる場合がありますので、併せて参照してください。
■
脱出しにくいとき
TRC /アクティブ TRC・VSC の作動で脱出しにくいときは、TRC /アクティ
ブ TRC または VSC を停止してください。(→ P. 266)
ぬかるみや砂地、雪道などでタイヤが空転したり埋まり込んで動けなく
なったときは次の方法で脱出してください。
スタックからの脱出方法について
知識
1
2
3
4
5
を押して TRC を OFF にしてください。
422
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
脱出するときは
前進と後退をくり返してスタックから脱出する場合、他の車・ものまたは人と
の衝突を避けるため周囲に何もないことを確認してください。
スタックから脱出するとき、車が前方または後方に飛び出すおそれがあります
ので、特に注意してください。
■
シフトレバーを操作するときは
アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
車が急発進し、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
注意
■
トランスミッションやその他の部品への損傷を避けるために
●
タイヤが空転するのを避け、必要以上にアクセルペダルを踏まないでくださ
い。
●
この方法で脱出できなかった場合、けん引による救援が必要です。
●
スタックから脱出する際にオートマチックトランスミッションの油温に関す
る警告メッセージが表示されたときは、ただちにアクセルペダルから足を離し
て警告メッセージが表示されなくなるまで待ってください。トランスミッショ
ンが故障するおそれがあります。(→ P. 387)
車両情報
423
8
8-1. 仕様一覧
メンテナンスデータ
(指定燃料・オイル量
など). . . . . . . . . .424
8-2. カスタマイズ機能
ユーザーカスタマイズ
機能一覧. . . . . . . . 431
8-3. 初期設定
初期設定が必要な項目 . . ...441
424
8-1. 仕様一覧
メンテナンスデータ(指定燃料・オイル量など)
X
ガソリン車
X
ディーゼル車
X
ガソリン車
※1
エンジンオイルの容量は交換する際の目安です。オイル量の確認は、エンジ
ンを暖機後に停止し、5 分以上経過してからレベルゲージで行ってください。
※2
0W-20 は上記表の指定銘柄の中では、最も省燃費性に優れるオイルです。
使用するオイルの品質により、お車の寿命は著しく左右されます。
トヨタ車には最も適したトヨタ純正オイル・液類(以下、
「指定銘柄」と
いいます)のご使用をおすすめします。
指定銘柄以外を使用される場合は、指定銘柄に相当する品質のものをご
使用ください。
燃料
指定燃料
容量 [L](参考値)
無鉛レギュラーガソリン
87
指定燃料
容量 [L](参考値)
超低硫黄軽油(S10ppm 以下)
87
エンジンオイル
指定銘柄
容量 [L](参考値
※1
)
オイルのみ交換
オイルと
オイルフィルター
交換
トヨタ純正キヤッスルモーターオイルSN 0W-20
※2
API SN/RC, ILSAC GF-5, SAE 0W-20
トヨタ純正キヤッスルモーターオイル SN 5W-30
API SN/RC, ILSAC GF-5, SAE 5W-30
5.5
5.9
425
8
8-1. 仕様一覧
車両情報
■
指定エンジンオイル
API 規格 SN/RC、SM/EC か、ILSAC 規格に合致したオイルをご使
用くだ さ い。な お、ILSAC
規 格合 格 油の 缶 には
ILSAC
CERTIFICATION(イルサックサーティフィケーション)マークが付い
ています。
API マーク
ILSAC CERTIFICATION マーク
■
エンジンオイル推奨粘度
下記図に基づき、外気温に適した粘度のものをご使用ください。
※
0W-20 は新車時に充填されており、上記図に示す中では、最も省燃費性に優
れるオイルです。
オイル粘度について(例として 0W-20 で説明します):
・ 0W-20 の 0W は、低温時のエンジン始動特性を示しています。W の
前の数値が小さいほど冬場や寒冷時のエンジン始動が容易になりま
す。
・ 0W-20 の 20 は、高温時の粘度特性を示しています。
粘度の高い(数値が大きい)オイルは、高速または重負荷走行に適し
ています。
1
2
426
8-1. 仕様一覧
X
ディーゼル車
※
エンジンオイルの容量は交換する際の目安です。オイル量の確認は、エンジン
を暖機後に停止し、5 分以上経過してからレベルゲージで行ってください。
■
指定エンジンオイル
JASO 規格 DL-1 に合致したオイルをご使用ください。
なお、JASO 規格合格油の缶には JASO DL-1 マークが付いています。
JASO DL-1 マーク
指定銘柄
容量 [L](参考値
※
)
オイルのみ
交換
オイルと
オイルフィルター
交換
トヨタ純正キヤッスルディーゼルオイル
DL-10W-30
JASO DL-1, SAE 0W-30
トヨタ純正キヤッスルディーゼルオイル
DL-1 5W-30
JASO DL-1, SAE 5W-30
7.2
7.7
注意
■
ディーゼル車のエンジンオイルの交換について
●
エンジンオイルは必ず指定の規格に相当する品質のものをご使用ください。
異なる品質のオイルを使用すると、排出ガス浄化装置の寿命短縮につながりま
す。
●
エンジンオイルは必ず約 20,000km ごと(ただし 12ヶ月をこえないこと)、
オイルフィルターは必ず約 20,000km ごとに交換してください。
定められた期間でエンジンオイル・オイルフィルターを交換しないと、排出ガ
ス浄化装置やターボ装置などの故障につながるおそれがあります。
427
8
8-1. 仕様一覧
車両情報
■
エンジンオイル推奨粘度
下記図に基づき、外気温に適した粘度のものをご使用ください。
※
0W-30 は新車時に充填されており、上記図に示す中では、最も省燃費性
に優れるオイルです。
オイル粘度について(例として 0W-30 で説明します):
・ 0W-30 の 0W は、低温時のエンジン始動特性を示しています。W
の前の数値が小さいほど冬場や寒冷時のエンジン始動が容易になり
ます。
・ 0W-30 の 30 は、高温時の粘度特性を示しています。
粘度の高い(数値が大きい)オイルは、高速または重負荷走行に適
しています。
ラジエーター
指定銘柄
エンジン
容量 [L](参考値)
ト ヨ タ純正 スー パーロ ングラ イフ
クーラント
凍結保証温度
濃度 30%−12 ℃
濃度 50%−35 ℃
2TR-FE
8.1
1GD-FTV
10.0
428
8-1. 仕様一覧
※
交換が必要な際はトヨタ販売店にご相談ください。
■
フロント
■
リヤ
※
※
交換が必要な際はトヨタ販売店にご相談ください。
オートマチックトランスミッション
指定銘柄
エンジン
容量 [L](参考値
※
)
トヨタ純正オートフルード WS
2TR-FE
8.5
1GD-FTV
9.6
ディファレンシャル
指定銘柄(推奨粘度)
容量 [L](参考値)
トヨタ純正ディファレンシャルギヤオイル LT
(API GL-5 SAE 75W-85)
1.4
指定銘柄(推奨粘度)
項目
容量 [L](参考値)
トヨタ純正ディファレンシャルギヤ
オイル LT
(API GL-5 SAE 75W-85)
ノーマル
2.7
デフロック
付き
2.65
トヨタ純正ディファレンシャルギヤ
オイル LX
(API GL-5 SAE 75W-85)
トルク
感応式
LSD 付き
2.55
トランスファー
指定銘柄(推奨粘度)
容量 [L](参考値)
トヨタ純正トランスファーギヤオイル LF
(SAE 75W)
1.4
パワーステアリング
指定銘柄
エンジン
容量 [L](参考値)
トヨタ純正パワーステアリング
フルード
2TR-FE
0.7
1GD-FTV
0.8
429
8
8-1. 仕様一覧
車両情報
■
ブレーキフルード
■
ブレーキペダル
※1
エンジン回転時に 490N(50kgf)の踏力をかけたときの床板とのすき間の
最小値
■
パーキングブレーキ
※2
ノッチとは、パーキングブレーキをかけるときの節度(“ カチッ ” という
音)のことです。
※
リヤハイトコントロールエアサスペンション装着車
ブレーキ
指定銘柄
トヨタ純正ブレーキフルード 2500H-A
項目
基準値 [mm]
遊び
1 ∼ 6
踏み込んだときの床板とのすき間
※1
2TR-FE エンジン
108
1GD-FTV エンジン
104
項目
基準値 [ 回数 ]
引きしろ
操作力 200N(20kgf)のときのノッチ数
※2
5 ∼ 7
ウォッシャータンク
容量 [L](参考値)
4.75
タイヤ・ホイール
タイヤサイズ
ホイールサイズ
タイヤが冷えているときの空気圧
kPa(kg/cm
2
)
前輪
後輪
265/65R17 112S
17×7 1/2J
220(2.2)
220(2.2)
265/55R19 109V
19×7 1/2J
220(2.2)
※
230(2.3)
220(2.2)
※
230(2.3)
430
8-1. 仕様一覧
※
表に記載のないランプは LED を採用しています。
電球(バルブ)
※
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
電球
W(ワット)数
車外
フロント方向指示/非常点滅灯
21
リヤ方向指示/非常点滅灯
21
後退灯
16
リヤフォグランプ
★
21
番号灯
5
サイドステップ照明
★
5
車内
フロントパーソナルランプ
5
ルームランプ
★
8
読書灯
★
5
バニティミラーランプ
8
車両仕様
型式
エンジン
駆動方式
TRJ150W
2TR-FE(2.7L ガソリン)
4WD(4 輪駆動)
GDJ150W
1GD-FTV
(2.8 L ディーゼル)
GDJ151W
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