Toyota Harrier (2018 year). Manual japanese — part 24
367
7
万一の場合には
7-1. まず初めに
非常点滅灯(ハザードランプ)
スイッチを押す
すべての方向指示灯が点滅します。
もう一度押すと消灯します。
■
非常点滅灯について
ハイブリッドシステム停止中(READY インジケーターが点灯していないとき)
に、非常点滅灯を長時間使用すると、補機バッテリーがあがるおそれがあります。
故障などでやむを得ず路上駐車する場合、他車に知らせるために使用し
てください。
知識
368
7-1. まず初めに
発炎筒
助手席足元の発炎筒を取り出す
本体をまわしながら抜き、本体を
逆さにして挿し込む
先端のフタを取り、すり薬で発炎
筒の先端をこすり、着火させる
必ず車外で使用してください。
着火させる際は、筒先を顔や体に向け
ないでください。
高速道路や踏切などでの故障・事故時に非常信号用として使用します。
(トンネル内や可燃物の近くでは使用しないでください)
発炎時間は約 5 分です。非常点滅灯と併用してください。
BTO71DP002
1
2
すり薬
3
369
7-1. まず初めに
7
万一の場合には
■
発炎筒の有効期限
本体に表示してある有効期限が切れる前に、トヨタ販売店でお求めください。有
効期限が切れると、着火しなかったり、炎が小さくなる場合があります。
知識
警告
■
発炎筒を使用してはいけない場所
次の場所では、発炎筒を使用しないでください。
煙で視界が悪くなったり、引火するおそれがあるため危険です。
●
トンネル内
●
ガソリンなど可燃物の近く
■
発炎筒の取り扱いについて
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
使用中は、発炎筒を顔や体に向けたり、近付けたりしない
●
発炎筒は、お子さまにさわらせない
370
7-1. まず初めに
車両を緊急停止するには
ブレーキペダルを両足でしっかりと踏み続ける
ブレーキペダルをくり返し踏まないでください。通常より強い力が必要となり、制
動距離も長くなります。
シフトレバーを N に入れる
X
シフトレバーが N に入った場合
減速後、車を安全な道路脇に停める
ハイブリッドシステムを停止する
X
シフトレバーが N に入らない場合
ブレーキペダルを両足で踏み続け、可能な限り減速させる
パワースイッチを 2 秒以上押し
続けるか、素早く 3 回以上連続
で押してハイブリッドシステム
を停止する
車を安全な道路脇に停める
万一、車が止まらなくなったときの非常時のみ、次の手順で車両を停止
させてください。
1
2
3
4
3
2 秒以上押すまたは
3 回以上連続で押す
4
警告
■
走行中にやむを得ずハイブリッドシステムを停止するとき
ハンドル操作が重くなるため、車のコントロールがしにくくなり危険です。ハ
イブリッドシステムを停止する前に、十分に減速するようにしてください。
5
371
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
けん引について
次の場合は、駆動系の故障が考えられるため、トヨタ販売店または専門
業者へご連絡ください。
●
マルチインフォメーションディスプレイに「ハイブリッドシステム故
障 この車をけん引しないでください」と表示され、車が動かない
●
異常な音がする
けん引は、できるだけトヨタ販売店または専門業者にご依頼ください。
その場合は、レッカー車または、車両運搬車を使用することをおすすめ
します。
やむを得ず他車にロープでけん引してもらう場合は、車両積載車までの
移動など、できるだけ短距離にとどめてください。
けん引の前に販売店への連絡が必要な状況
レッカー車でけん引するとき
X
前向きにけん引するときは
X
うしろ向きにけん引するときは
台車を使用して後輪を持ち上げる
台車を使用して前輪を持ち上げる
BTO72DP217
BTO72DP007
372
7-2. 緊急時の対処法
車両運搬車で輸送するときは、図の
場所で固縛する
鎖やケーブルなどを使用して車両
を固縛する場合は図に黒く示す角
度が 45° になるように固縛する
車両運搬車を使用するときは
BTO72DQ001
前側
373
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
けん引フックを取り出す(→ P. 401, 388)
マイナスドライバーを使ってフ
タをはずす
傷が付くのを防ぐため、マイナスドラ
イバーの先端に布などを巻いて保護し
てください。
けん引フックを穴に挿し込んで
まわし、軽く締める
ホイールナットレンチや金属の
固い棒などを使い確実に取り付
ける
車体に傷が付かないようにロープをけん引フックにかける
車体に傷が付かないように注意してください。また、前進方向でけん引してくださ
い。
他車にけん引してもらうとき
1
2
3
4
5
374
7-2. 緊急時の対処法
ロープの中央に白い布を付ける
布の大きさ:
0.3m 平方(30cm×30cm)以上
運転者はけん引される車両に乗り、ハイブリッドシステムを始動する
ハイブリッドシステムが始動しないときは、パワースイッチを ON モードにしてく
ださい。
インテリジェントクリアランスソナー
★
を OFF にしてください。(→ P. 264)
けん引される車両のシフトレバーを N にしてから、パーキングブレー
キを解除する
けん引中は、ロープがたるまないよう、減速時なども前の車の速度に合わせてくだ
さい。
シフトレバーがシフトできないときは:→ P. 177
■
けん引フックの使用目的
けん引フックはけん引してもらうときに使うものであり、他車をけん引するため
のものではありません。
■
他車にけん引してもらうときに
ハイブリッドシステムが停止しているとブレーキの効きが悪くなったり、ハンド
ル操作が通常より重くなったりします。
■
ホイールナットレンチについて
ラゲージルーム内に搭載されています。(→ P. 401, 388)
■
緊急用フックについて
25m 以内
5m 以内
けん引方向
白い布
6
知識
雪の吹きだまりなどでスタックして走行で
きなくなったとき、やむを得ず他車に引っ張
り出してもらうために使用することができ
ます。他車をけん引することはできません。
7
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
8
375
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
レッカー車でけん引するとき
■
他車にけん引してもらうときの運転について
●
けん引フックやロープに過剰な負荷をかける急発進などを避けてください。
けん引フックやロープが破損し、その破片が周囲の人などにあたり、重大な傷
害を与えるおそれがあります。
●
パワースイッチを OFF にしないでください。
ハンドルがロックされ、ハンドル操作ができなくなるおそれがあります。
■
けん引フックを車両に取り付けるとき
指定の位置にしっかりと取り付けてください。
指定の位置にしっかり取り付けていないと、けん引時にフックがはずれるおそ
れがあります。
4 輪とも持ち上げた状態で運搬してくださ
い。タイヤが地面に着いた状態でけん引す
ると、駆動系部品の破損や、車が台車から
飛び出したり、モーターが回転することに
より発電され、故障や破損の状態によって
は火災が発生するおそれがあります。
BTO62DP209
376
7-2. 緊急時の対処法
注意
■
レッカー車でけん引するとき
■
車両運搬車に車を固縛するとき
ケーブル等を過度に締め付けすぎないでください。車両の損傷につながるおそ
れがあります。
■
車両の損傷を防ぐために
●
他車にけん引してもらうときは次のことを必ずお守りください。
・ ワイヤーロープは使用しない
・ 速度は 30km/h 以下、距離は車両積載車までの移動など、できるだけ短距
離にとどめる
・ 前進方向でけん引する
・ サスペンション部などにロープをかけない
●
この車両で他車やボート(トレーラー)などをけん引しないでください。
■
長い下り坂でけん引するときは
レッカー車で 4 輪とも持ち上げた状態でけん引してください。レッカー車でけ
ん引しないと、ブレーキが過熱し効きが悪くなるおそれがあります。
■
緊急用フックについて
次のことを必ずお守りください。お守りいただかないと、装置の変形や車両の
損傷などにつながるおそれがあります。
●
やむを得ない場合以外は使用しないでください。
●
緊急用フックで他車をけん引しないでください。
車両の損傷を防ぐために図のようなレッ
カー車ではけん引しないでください。
BTO62DP010
377
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
警告灯がついたときは
警告灯が点灯または点滅したままの場合は、落ち着いて次のように対処
してください。点灯・点滅しても、その後消灯すれば異常ではありませ
ん。ただし、同じ現象が再度発生した場合は、トヨタ販売店で点検を受
けてください。
警告灯・警告ブザー一覧
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
(赤色)
ブレーキ警告灯(警告ブザー
※1
)
・ ブレーキ液の不足
・ ブレーキ系統の異常
パーキングブレーキが解除されていないときも点灯しま
す。
解除後、消灯すれば正常です。
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してくだ
さい。走行を続けると危険です。
(黄色)
ブレーキ警告灯
・ 回生ブレーキシステムの異常
・ 電子制御ブレーキシステムの異常
・ パーキングブレーキシステムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
充電警告灯
※2
充電系統の異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してくだ
さい。
油圧警告灯(警告ブザー)
※2
エンジンオイルの圧力異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してくだ
さい。
エンジン警告灯
・ ハイブリッドシステムの異常
・ エンジン電子制御システムの異常
・ 電子制御スロットルの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
SRS エアバッグ/プリテンショナー警告灯
・ SRS エアバッグシステムの異常
・ プリテンショナー付シートベルトシステムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
378
7-2. 緊急時の対処法
ABS &ブレーキアシスト警告灯
・ ABS の異常
・ ブレーキアシストの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
燃料残量警告灯
燃料の残量が約 8.4L 以下になった
→ 燃料を補給する
シートベルト非着用警告灯(警告ブザー
※3
)
運転席・助手席シートベルトの非着用
→ シートベルトを着用する
マスターウォーニング
システムの異常時にブザーと共に点灯・点滅し、マルチイン
フォメーションディスプレイ上に警告メッセージを表示しま
す。
→ P. 383
スリップ表示灯(点灯したままのとき)
次のいずれかの機能の異常
・ VSC 異常
・ TRC 異常
・ ヒルスタートアシストコントロールシステムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ABS・VSC・TRC システム作動時は点滅します。
(点滅)
パーキングブレーキ表示灯
パーキングブレーキが完全にかかっていない、または解除さ
れていない可能性があります。
→ パーキングブレーキスイッチを再度操作してください。
パーキングブレーキが解除されていないときは点灯します。
解除後、消灯すれば正常です。
(点滅)
ブレーキホールド作動表示灯
※2
ブレーキホールドシステムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(赤色/黄色)
パワーステアリング警告灯(警告ブザー)
EPS(エレクトリックパワーステアリング)の異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
379
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
(点滅または
点灯)
PCS 警告灯
※2
炎天下や極寒の環境、またはセンサーが汚れているなどの状
況のため一時的に作動しない、またはプリクラッシュセーフ
ティシステムの異常
→ マルチインフォメーションディスプレイに表示されている
メッセージを確認してください。(→ P. 228, 382)
プリクラッシュセーフティシステムが OFF、または VSC
(ビークルスタビリティコントロール)システムが停止してい
るときも点灯します。
→ P. 228
(黄色)
LDA 表示灯
※2
LDA(レーンディパーチャーアラート [ ステアリング制御機
能付き ])の異常
→ マルチインフォメーションディスプレイに「LDA 現在利用
できません」が表示された場合は、いったん LDA を OFF
にして、しばらくしてから再度 LDA を ON にしてくださ
い。(→ P. 232)
それ以外のメッセージが表示された場合は、メッセージの指
示に従ってください。
(点滅)
ICS OFF 表示灯
★
インテリジェントクリアランスソナーの異常
→ トヨタ販売店で点検を受けてください。
システムの異常時以外にも、警告灯が次のように作動します。
・ センサー部の汚れなどによりシステムが一時的に使用でき
ないときに点滅します。(→ P. 271)
380
7-2. 緊急時の対処法
※1
パーキングブレーキ未解除警告ブザー:
→ P. 182
※2
マルチインフォメーションディスプレイに表示されます。
※3
運転席・助手席シートベルト非着用警告ブザー:
運転席・助手席シートベルト非着用のまま車速が約 20km/h 以上になると
警告ブザーが 1 回鳴ります。その後も運転席・助手席シートベルトを非着用
のまま 24 秒を経過すると、30 秒間断続的に鳴り、さらにブザーの音がか
わり 90 秒間鳴ります。
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
ブレーキオーバーライドシステム警告灯/ドライブスタートコ
ントロール警告灯/ ICS 警告灯
★ ※2
ブレーキオーバーライドシステム
アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏まれたことによ
り、ブレーキオーバーライドシステムが作動した
→ アクセルペダルから足を離し、ブレーキペダルを踏んでくだ
さい。
ブレーキオーバーライドシステムの異常(警告ブザー)
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ドライブスタートコントロール
アクセルペダルを踏んだ状態でシフト操作が行われたことに
より、ドライブスタートコントロールが作動した(警告ブ
ザー)
→ ただちにアクセルペダルを離してください。
ドライブスタートコントロールの異常(警告ブザー)
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
インテリジェントクリアランスソナー
インテリジェントクリアランスソナー作動時(→ P. 267)
→ 表示された画面の指示に従ってください。
高水温警告灯(警告ブザー)
※2
エンジン冷却水高温異常
→ 車両を停車して点検してください。(→ P. 420)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
381
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
シートベルト非着用警告灯の乗員検知センサーの作動について
●
乗員がいなくても、シートに荷物などを置くと、センサーが重量を検知して警
告灯が点滅することがあります。
●
座布団などを敷くと、センサーが乗員を検知せず警告灯が作動しないことがあ
ります。
■
パワーステアリング警告灯/警告ブザーについて
補機バッテリーの充電が不十分な場合、または一時的に電圧が下がった場合に警
告灯が点灯し、警告ブザーが鳴ることがあります。
■
警告ブザーについて
状況によっては、外部の騒音やオーディオの音などにより、ブザー音が聞こえな
い場合があります。
知識
警告
■
パワーステアリング警告灯が点灯したとき
黄色に点灯したときは操舵力補助が制限され、赤色に点灯したときは操舵力補
助がなくなるため、ハンドル操作が非常に重くなることがあります。
ハンドル操作が通常より重いときは、ハンドルをしっかりと持ち、通常より強
く操作してください。
382
7-2. 緊急時の対処法
警告メッセージが表示されたときは
マスターウォーニング
マルチインフォメーションディスプレ
イに警告メッセージが表示されている
とき、点灯・点滅します。
マルチインフォメーションディ
スプレイ
対処方法
マルチインフォメーションディスプレ
イのメッセージに従ってください。
処置後に再度メッセージが表示されたときは、トヨタ販売店へご連絡く
ださい。
マルチインフォメーションディスプレイには、システムの故障や誤った
操作をしたときの警告、メンテナンスが必要であることをお知らせする
メッセージが表示されます。メッセージが表示されたときは、メッセー
ジの内容に従って対処してください。
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