Toyota Harrier (2018 year). Manual japanese — part 25
383
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
メッセージの内容によって警告灯や警告ブザーが次のように切りかわり
ます。ディーラーで点検をするように表示されたときは、ただちにトヨタ
販売店で点検を受けてください。
上記の点灯状況、ブザーの吹鳴状況と異なる場合があります。その際は
表示された内容に従ってすみやかに対応してください。
※
メッセージを最初に表示したときに作動します。
メッセージと警告作動
専用警告灯 警告ブザー
※
警告内容
点灯
ー
あり
走行にかかわるシステムの故障や、
そのまま放置すると思わぬ危険を招
くおそれがあるなどの重要なメッ
セージを意味します。
ー
点灯または
点滅
あり
表示されたシステムに故障のおそれ
があるなどのメッセージを意味しま
す。
点滅
ー
あり
車両の損傷や、思わぬ危険を招くお
それがあるなどのメッセージを意味
します。
点灯
ー
なし
電装品の故障や状態、メンテナンス
のお知らせなどのメッセージを意味
します。
点滅
ー
なし
車両を正しく操作していない場合
や、操作方法のアドバイスなどを意
味します。
384
7-2. 緊急時の対処法
■
警告メッセージについて
文中の警告メッセージの表示は、使用状況や車両の仕様により実際の表示と異な
る場合があります。
■
「ハイブリッドシステム高温 出力制限中です」が表示されたときは
負荷の高い走行状況(例えば、長い上り坂を走行)のときにメッセージが表示さ
れる場合があります。
対処方法 P. 420
■
「バッテリ保護のため自動で電源を OFF しました」が表示されたときは
自動電源OFF 機能が作動したときにメッセージが表示されます。次回ハイブリッ
ドシステム始動時に、約 5 分間ハイブリッドシステムが作動した状態を保持し、
補機バッテリーを充電してください。
■
「前方カメラ一時使用不可 しばらくお待ちください」 または「前方カメラ一時使用
不可 ガラスの汚れや曇りを取ってください」 が表示されたとき
次のシステムが一時的もしくは対処を行うまで使用できなくなります。
(→ P. 228, 382)
●
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
●
LDA(レーンディパーチャーアラート [ ステアリング制御機能付き ])
●
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)
●
アダプティブハイビームシステム
★
●
オートマチックハイビーム
★
■
取扱書を確認するメッセージが表示されたときは
●
「エンジン冷却水高温 安全な場所に停車して取扱書を確認してください」が表
示されたときは、対処方法(→ P. 420)に従ってください。
●
「AT オイル高温 取扱書を確認してください」が表示されたときは、次の対処方
法にしたがってください。
ただちに安全な場所に停車し、シフトレバーを P にいれて、エンジンをかけた
まま温度が下がるまでお待ちください。
しばらくしてもメッセージが消えない場合はトヨタ販売店にご連絡ください。
●
「故障のためブレーキ力が低下 安全な場所に停車して取扱書を確認」が表示
されたときは、故障している可能性があります。ただちに安全な場所に停車し、
トヨタ販売店へ連絡してください。走り続けると危険です。
知識
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
385
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
●
「補機バッテリー(始動用) 充電不足 取扱書を確認してください」が表示さ
れたときは、次の対処方法に従ってください。
・ 数秒後
※
に表示が消えたときは
約 15 分以上、ハイブリッドシステムが作動した状態を保持し、補機バッテ
リーを充電してください
・ 表示が消えないときは
「補機バッテリーがあがったときは」(→ P. 415)の手順でハイブリッドシ
ステムを始動してください。
※
約 6 秒間表示されます。
■
「販売店で点検してください」が表示されたときは
警告メッセージで名称が表示されたシステム、または部位などに問題が発生して
います。
すみやかにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
警告ブザーについて
状況によっては、外部の騒音やオーディオの音などにより、ブザー音が聞こえな
い場合があります。
■
「駆動用電池の冷却部品のメンテナンスを販売店で受けてください」が表示された
ときは
フィルターが目づまりしている、冷却用の吸入口がふさがれている、またはダク
トにすき間があるなどが考えられます。トヨタ販売店で駆動用電池の冷却部品の
メンテナンスを受けてください。
注意
■
「電力消費が大きいため一部の空調・ヒータ作動を制限中」がひんぱんに表示さ
れるときは
充電系の異常や補機バッテリーが劣化している可能性があります。トヨタ販売
店で点検を受けてください。
■
「補機バッテリー(始動用) 充電不足 取扱書を確認してください」がひんぱ
んに表示されるときは
補機バッテリーが劣化している可能性があります。その状態で放置しておくと、
補機バッテリーあがりを起こすおそれがあるため、トヨタ販売店で補機バッテ
リーの点検を受けてください。
386
7-2. 緊急時の対処法
パンクしたときは
(タイヤパンク応急修理キット装着車)
タイヤパンク応急修理キット装着車には、スペアタイヤが搭載されてい
ません。
タイヤがパンクしたときは、タイヤパンク応急修理キットで応急修理す
ることができます。釘やネジなどが刺さった程度の軽度なパンクを応急
修理できます。(パンク補修液 1 本につき、応急修理できるタイヤは 1
本です)
タイヤパンク応急修理キットで応急修理したタイヤの修理・交換につい
ては、トヨタ販売店にご相談ください。
警告
■
パンクしたままの走行について
タイヤがパンクした状態で走行を続けないでください。
短い距離の運転でも、タイヤとホイールが修理できないほど損傷したり、思わ
ぬ事故につながるおそれがあり危険です。
387
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
●
地面が固く平らで安全な場所に移動する
●
パーキングブレーキをかける
●
シフトレバーを P にする
●
ハイブリッドシステムを停止する
●
非常点滅灯を点滅させる(→ P. 367)
●
タイヤの損傷程度を確認する
釘やネジなどが刺さっている場
合のみ、タイヤを応急修理してく
ださい。
・ タイヤに刺さっている釘やネ
ジなどは抜かないでください。
抜いてしまうと穴が大きくな
りすぎ、応急修理ができなくな
ることがあります。
・ パンク補修液がもれないよう
にするため、パンク箇所が分
かっている場合は、パンク箇所
が上になるように車両を移動
してください。
■
応急修理キットで修理できないパンク
次の場合は、応急修理キットでは応急修理できません。トヨタ販売店にご連絡く
ださい。
●
タイヤ空気圧が不十分な状態で走行してタイヤが損傷しているとき
●
タイヤ側面など、接地面以外に穴や損傷があるとき
●
タイヤがホイールから明らかにはずれているとき
●
タイヤに約 4mm 以上の切り傷や刺し傷があるとき
●
ホイールが破損しているとき
●
2 本以上のタイヤがパンクしているとき
●
1 本のタイヤに 2 箇所以上の切り傷や刺し傷があるとき
応急修理する前に
BTO72DP029
知識
388
7-2. 緊急時の対処法
※
ジャッキの使い方(→ P. 405)
タイヤパンク応急修理キット・工具の搭載位置
工具袋
ジャッキハンドル
ホイールナットレンチ
ジャッキ
※
けん引フック
タイヤパンク応急修理キット
BTO72DQ104
2
3
1
4
5
6
1
2
3
4
5
6
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7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
タイヤパンク応急修理キットの内容/各部の名称
ホース
空気逃がしキャップ
ラベル
電源プラグ
空気圧計
電源スイッチ
1
2
3
4
5
6
390
7-2. 緊急時の対処法
デッキボードを取りはずす(→
P. 309
)
応急修理キットを取り出す
応急修理キットの取り出し方
1
BTO72DQ105
2
391
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
応急修理キットを取り出す
パンクしたタイヤのバルブから、
バルブキャップを取りはずす
ホ ー ス を の ば し、空 気 逃 が し
キャップを取りはずす
空気逃がしキャップは再度使用するた
め、なくさないように保管してくださ
い。
ホースをバルブに接続する
ホース先端を時計まわりにまわして、
できるだけ奥までねじ込みます。
コ ン プ レ ッ サ ー の ス イ ッ チ が
OFF であることを確認する
応急修理するとき
1
BTO72DP030
2
BTO72DP031
3
BTO72DP032
4
BTO72DP033
5
392
7-2. 緊急時の対処法
コンプレッサーのゴム栓をはず
す
コンプレッサーの電源プラグを
取りはずす
コンプレッサーの電源プラグを
アクセサリーソケットに挿し込
む(→ P. 313)
BTO72DP034
6
BTO72DP035
7
BTO72DP036
8
393
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
ボトルをコンプレッサーに接続
する
しっかり接続されているか確認してく
ださい。
付属のラベル 2 枚を図のように
それぞれ貼り付ける
ホイー ルの汚れや水 分を十分に ふき
取ってからラベルを貼り付けてくださ
い。ラベルを貼り付けることができな
い場合は、トヨタ販売店にてタイヤを
修理・交換するときにパンク補修液注
入済みであることを必ずお伝えくださ
い。
BTO72DP037
9
10
394
7-2. 緊急時の対処法
タイヤの指定空気圧を確認する
運転席側の空気圧ラベルで確認するこ
とができます。(→ P. 338)
ハイブリッドシステムを始動する
コンプレッサーのスイッチを ON
にし、パンク補修液と空気を充填
する
空気圧が指定空気圧になるまで
充填する
一時的に空気圧計が
300 ∼
400kPa(3.0∼4.0kg/cm
2
)
まで上昇し、徐々に減少します。
スイッチを ON にしてから 1
分程度(低温の場合は 15 分程
度)で実際の空気圧になりま
す。
コンプレッサーのスイッチを OFF
にして確認してください。空気の入
れすぎに注意して、指定空気圧にな
るまで充填・確認をくり返してくだ
さい。
10 分以上(低温の場合は 35 分以上)充填しても指定空気圧にならない場合
は、応急修理できません。コンプレッサーのスイッチを OFF にしてトヨタ販売
店にご連絡ください。
空気を入れすぎたときは、指定空気圧になるまで空気を抜いてください。
(→ P. 397, 433)
BTO72DP039
11
12
BTO72DP040
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1
2
BTO72DP041
14
1
2
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7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
コンプレッサーのスイッチが OFF であることを確認した上で、アクセ
サリーソケットから電源プラグを抜き、タイヤのバルブから応急修理
キットのホースを取りはずす
ホースを取りはずすときにパンク補修液がもれる可能性があります。
バルブキャップを応急修理したタイヤのバルブに取り付ける
ボトルのホース先端に空気逃が
しキャップを取り付ける
空気逃がしキャップを取り付けないと
パンク補修液がもれ、お車が汚れる可
能性があります。
いったん、ボトルとコンプレッサーを接続したままラゲージルーム内
に収納する
タイヤ内のパンク補修液を均等に広げるために、すみやかに約 5km 程
度、速度 80km/h 以下で安全に走行する
走行後、平坦な場所に停車し、再
度コンプレッサーを接続する
コンプレッサーのスイッチを ON
にして数秒間経過後、スイッチを
OFF にして空気圧を確認する
空気圧が 130kPa(1.3kg/
cm
2
)未満の場合:応急修理
できません。トヨタ販売店にご
連絡ください
空気圧が 130kPa(1.3kg/
cm
2
)以上、指定空気圧未満
の場合:手順
へ
空気圧が指定空気圧(→ P. 433)の場合:手順
へ
15
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BTO72DP042
17
BTO72DP043
2
1
3
BTO72DP044
1
2
3
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7-2. 緊急時の対処法
コンプレッサーのスイッチをONにして指定空気圧まで空気を充填し、
再度、約 5km 走行後にあらためて手順
から実施する
ボトルのホース先端に空気逃が
しキャップを取り付ける
空気逃がしキャップを取り付けないと
パンク補修液がもれ、お車が汚れる可
能性があります。
ボトルとコンプレッサーを接続したままラゲージルーム内に収納する
急ブレーキ、急加速、急ハンドルを避け、約 100km 以内、速度
80km/h 以下でトヨタ販売店まで慎重に運転する
■
応急修理後のタイヤのバルブについて
応急修理キットを使用したときは、タイヤのバルブを新品に交換してください。
■
応急修理キットの点検について
パンク補修液の有効期限の確認は定期的に行ってください。
有効期限はボトルに表示されています。
有効期限が切れたパンク修理液は使用しないでください。応急修理キットによる
修理が正常にできない場合があります。
BTO72DP045
知識
397
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
応急修理キットについて
●
応急修理キットは自動車タイヤの空気充填用です。
●
パンク補修液には有効期限があります。有効期限はボトルに表示されています。
有効期限が切れる前に交換してください。交換については、トヨタ販売店にご
相談ください。
●
パンク補修液ボトル1本でタイヤ1本を1回応急修理できます。使用したパンク
補修液の交換は、トヨタ販売店にご相談ください。コンプレッサーは、くり返
し使用できます。
●
外気温度が− 40 ℃∼ 60 ℃のときに使用できます。
●
応急修理キット搭載車両の装着タイヤ専用です。指定タイヤサイズ以外のタイ
ヤや、他の用途には使用しないでください。
●
パンク補修液が衣服に付着すると、シミになる場合があります。
●
パンク補修液がホイールやボデーに付着した場合、放置すると取れなくなるお
それがあります。ぬれた布などですみやかにふき取ってください。
●
コンプレッサー作動中は、大きな音がしますが故障ではありません。
●
タイヤ空気圧の点検や調整には使用しないでください。
■
空気を入れすぎてしまったとき
タイヤからホースを取りはずす
ホースから空気逃がしキャップを取りはずし、ホースを再接続する
コンプレッサーのスイッチを ON にして数秒間経過後、スイッチを OFF にして
空気圧計を確認する
指定空気圧より低いときは、再度、コンプレッサーのスイッチを ON にし、指定
空気圧になるまで空気を充填してください。
ホース先端に空気逃がしキャップをかぶ
せ、キャップの突起部をタイヤのバルブに
押しあてて空気を抜く
1
2
BTO72DP046
3
4
398
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
応急修理キットについて
●
応急修理キットは指定の位置に収納してください。
急ブレーキ時などに応急修理キットが飛び出したりして破損したり、思わぬ事
故につながるおそれがあり危険です。
●
応急修理キットはお客様の車専用です。他の車には使わないでください。他の
車に使うと思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
指定タイヤサイズ以外のタイヤや他の用途には使用しないでください。パンク
修理が完全に行われず、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
■
パンク補修液について
●
誤って飲み込むと健康に害があります。その場合はできるだけたくさんの水を
飲み、ただちに医師の診察を受けてください。
●
もし目に入ったり、皮膚に付着したりした場合には、水でよく洗い流してくだ
さい。それでも異常を感じたときは、医師の診察を受けてください。
■
パンクしたタイヤを応急修理するとき
●
車両を安全で平坦な場所に停止させてください。
●
走行直後、ホイールやブレーキまわりなどにはふれないでください
走行直後のホイールやブレーキまわりは高温になっている可能性があるため手
や足などがふれると、やけどをするおそれがあります。
●
タイヤを車両に取り付けた状態で、バルブとホースをしっかりと接続してくだ
さい。
●
接続が不十分な場合、空気がもれたり、パンク補修液が飛散したりするおそれ
があります。
●
充填中にホースがはずれると、圧力でホースが急に動くおそれがあり危険で
す。
●
充填後、ホースを取りはずすときや空気を抜くときにパンク補修液が飛散する
場合があります。
●
作業手順に従って応急修理を行ってください。
手順どおりに行わないとパンク補修液が噴出する場合があります。
●
破裂の危険があるので、応急修理キットの作動中は補修中のタイヤから離れて
ください。タイヤに亀裂や変形が発生している場合、ただちにキットのスイッ
チを OFF にし、修理を中止してください。
●
応急修理キットは、長時間作動させると過熱する可能性があります。35 分以
上連続で作動させないでください。
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