Toyota Vellfire (2017 year). Manual japanese — part 16
239
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
ブレーキ保持中にパーキングブレーキが自動的にかかったとき
発進時は次のいずれかの操作でパーキングブレーキを解除してください。
●
運転席シートベルトを着用した状態でアクセルペダルを踏む
●
ブレーキペダルを踏みながら、パーキングブレーキスイッチを操作して手動で
解除する(
→
P. 235)
操作したあとパーキングブレーキ表示灯が消灯したことを確認してください。
(
→
P. 234)
■
トヨタ販売店で点検が必要なとき
ブレーキホールドシステムの作動条件を満たしているときに、ブレーキホールド
スイッチを押してもブレーキホールドスタンバイ表示灯(緑)が点灯しないとき
はシステムの異常が考えられます。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「BrakeHold 故障」が表示されたと
きは
システムに異常があるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けて
ください。
■
警告メッセージ・警告ブザーについて
操作に関して注意が必要な場合や、システムに異常が発生したときには、警告
メッセージ・警告ブザーで注意をうながします。マルチインフォメーションディ
スプレイに警告メッセージが表示されたときは、表示された画面の指示に従って
ください。
■
ブレーキホールド作動表示灯(黄)が点滅したときは
→ P. 498
警告
■
急坂路では
急坂路でブレーキホールドシステムを使用するときは注意してください。急坂
路ではブレーキホールドシステムにてブレーキを保持できないことがありま
す。
■
すべりやすい路面では
タイヤのグリップ限界をこえて停車させることはできません。すべりやすい路
面での使用は控えてください。
240
4-2. 運転のしかた
注意
■
駐車するとき
ブレーキホールドは長時間駐車するための機能ではありません。ブレーキ保持
中にパワースイッチを OFF にすると、保持が解除されて車が動き出す場合が
あります。パワースイッチを操作するときは、ブレーキペダルを踏み、シフト
レバーを P にして、パーキングブレーキをかけてください。
241
4
運転
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ランプスイッチ
車 幅灯・尾 灯・番 号灯・イ
ンストルメントパネルラン
プを点灯
上記ランプとヘッドランプ
を点灯
ヘッドランプ・LED デイラ
イト
★
(→ P. 242)・車幅
灯などを自動点灯・消灯
(パワースイッチが ON モー
ドのとき)
消灯
ヘッドランプ点灯時ハイビーム
に切りかえ
レバーをもとの位置へもどすとロー
ビームにもどります。
レバーを引いているあいだ、ハイ
ビームを点灯
ランプが消灯していても、ハイビーム
が点灯します。レバーを離すと、ロー
ビームにもどる、または消灯します。
自動または手動でヘッドランプなどを点灯できます。
操作のしかた
1
2
3
4
ハイビームにする
1
2
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
242
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ヘッドランプ(ロービーム)点灯時に次のいずれかの条件を満たしたと
き、夜間走行時の交差点や駐車時に優れた視認性を確保するため、コー
ナーリングランプが追加点灯し車両進行方向を照射します。
●
ハンドルを操作したとき
●
方向指示レバーを操作したとき
●
シフトレバーが R のとき(左右両側のコーナーリングランプが点灯)
ただし、車速が約 40km/h 以上の場合は、コーナーリングランプは点灯
しません。
■
LED デイライト
★
日中での走行時、自車が他の運転者から見やすくなるように、ハイブリッドシス
テム始動後、パーキングブレーキを解除して、ランプスイッチを
にすると、
LED デイライトが自動で点灯します(車幅灯より明るく点灯します)。
LED デイライトは夜間の使用を意図したものではありません。
■
ライトセンサー
■
ランプ消し忘れ防止機能
パワースイッチをアクセサリーモードまたは OFF にしてランプが点灯した状態
でフロントドアまたはスライドドアを開けるとヘッドランプと尾灯が自動的に
消灯します。
再びランプを点灯する場合は、パワースイッチを ON モードにするか、一度ラン
プスイッチを
または
の位置にもどし、再度
または
の位置にしま
す。
コーナーリングランプ
★
知識
センサーの上にものを置いたり、センサーを
ふさぐようなものをフロントウインドウガ
ラスに貼らないでください。周囲からの光が
さえぎられると、自動点灯・消灯機能が正常
に働かなくなります。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
243
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
■
節電機能
補機バッテリーあがりを防止するため、パワースイッチを OFF の状態でヘッド
ランプまたは尾灯が点灯している場合、節電機能が働き約 20 分後すべてのラン
プが自動消灯します。
パワースイッチを ON モードにすると節電機能は解除されます。次のいずれかを
行った場合、節電機能は一旦解除され、再度節電機能が働き約 20 分後すべての
ランプが自動消灯します。
●
ランプスイッチを操作したとき
●
いずれかのドアを開閉したとき
■
ランプ消し忘れ警告ブザー
ヘッドランプ・尾灯が点灯している状態で運転席ドアを開けると、ランプ類の消
し忘れを警告するブザーが鳴ります。
■
オートレベリングシステム
通行人や対向車がまぶしくないように、乗車人数・荷物の量などによる車の姿勢
の変化に合わせて、ヘッドランプの光軸を自動で調整します。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「ヘッドランプシステム故障 販売店で
点検してください」が表示されたときは
システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
■
カスタマイズ機能
ライトセンサーの感度の設定などを変更できます。
(カスタマイズ一覧:→ P. 559)
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
ハイブリッドシステムを停止した状態でランプ類を長時間点灯しないでくださ
い。
244
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
オートマチックハイビーム
★
ランプスイッチを AUTO または
にし、レバーを前方へ押す
オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す
ヘ ッ ド ラ ン プ が 点 灯 し て い る と き、
オートマチックハイビーム表示灯が点
灯します。
次の条件をすべて満たすと、ハイビームを点灯します。
●
車速が約 30km/h 以上
●
車両前方が暗い
●
対向車または先行車が存在しない、またはランプを点灯していない
●
前方の道路沿いの街路灯の光が少ない
次の条件のいずれかのときはロービームが点灯します。
●
車速が約 25km/h 以下
●
車両前方が明るい
●
対向車または先行車がランプを点灯している
●
前方の道路沿いの街路灯の光が多い
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
オートマチックハイビームは、インナーミラーに設置されたカメラセン
サーにより対向車または先行車のライトや街路灯などの明るさを判定
し、自動的にハイビームとロービームを切りかえます。
オートマチックハイビームの使い方
1
2
ハイビームとロービームの自動切りかえ条件
245
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
■
ロービームへの切りかえ
レバーをもとの位置にもどす
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯します。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度レバーを前方に押します。
■
ハイビームへの切りかえ
オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯し、ハイビーム表示灯が点灯し
ます。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度スイッチを押します。
手動切りかえのしかた
246
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
■
作動条件
パワースイッチが ON モードのとき
■
オートマチックハイビームについて
●
次の状況では、ハイビームが自動でロービームに切りかわらない場合がありま
す。
・ 見通しの悪いカーブで対向車と突然すれ違ったとき
・ 他車が前方を横切ったとき
・ 連続するカーブや中央分離帯、街路樹などで対向車や先行車が見え隠れする
とき
●
対向車のフォグランプにより、ハイビームがロービームに切りかわる場合があ
ります。
●
街路灯や信号、広告などの照明、または標識、看板などの反射物によりハイビー
ムがロービームに切りかわる場合や、ロービームが継続する場合があります。
●
次の原因により、ハイビームとロービームの切りかえのタイミングが変化する
場合があります。
・ 対向車または先行車のランプの明るさ
・ 対向車または先行車の動きや向き
・ 対向車または先行車のランプが片側のみ点灯しているとき
・ 対向車または先行車が二輪車のとき
・ 道路の状態(勾配やカーブ、路面状況など)
・ 乗車人数や荷物の量
●
オートマチックハイビームは車両前方にあるランプの明るさなどで周囲の状況
を認識します。従って、ハイビームとロービームが運転者の感覚に合わず切り
かわる場合があります。
●
自転車などの軽車両は検知しない場合があります。
知識
247
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
●
次の状況では、周囲の明るさが正確に検知されず、ハイビームが対向車や先行
車の迷惑になる場合や、ロービームが継続する場合があります。このような場
合は、手動でハイビームとロービームを切りかえてください。
・ 悪天候時(霧、雪、砂嵐、大雨など)
・ フロントウインドウガラスが汚れているときや、曇っているとき
・ フロントウインドウガラスにひび割れや破損があるとき
・ インナーミラーやカメラセンサーが変形しているときや、汚れているとき
・ 周囲にヘッドランプや尾灯などに似た光があるとき
・ 対向車または先行車のランプが無灯火のときや、ランプに汚れや変色があっ
たり光軸がずれているとき
・ 急激な明るさの変化が連続するとき
・ 起伏や段差が多い道路を走行しているとき
・ カーブが多い道路を走行しているとき
・ 車両前方に標識やミラーのように光を強く反射するものがあるとき
・ コンテナなど、先行車両の後部が光を強く反射するとき
・ 自車のヘッドランプが破損または汚れているとき
・ パンクやけん引などにより車両が傾いているとき
・ マルチインフォメーションディスプレイに「ヘッドランプシステム故障 販売
店で点検してください」の警告メッセージが表示されているとき
■
マルチインフォメーションディスプレイに「ヘッドランプシステム故障 販売店で
点検してください」の警告メッセージが表示されたとき
システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
警告
■
安全にお使いいただくために
オートマチックハイビームを過信しないでください。運転者は常に自らの責任
で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけ、必要に応じて手動でハイビームと
ロービームを切りかえてください。
248
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
注意
■
オートマチックハイビームを正しく作動させるために
●
カメラセンサーのレンズにふれない
●
インナーミラーやカメラセンサーに強い衝撃を与えない
●
カメラセンサーを分解しない
●
インナーミラーやカメラセンサーに液体をかけない
●
カメラセンサーの近くのフロントウインドウガラスにステッカーを貼らない
●
ダッシュボードの上にものを置かない
●
インナーミラーやカメラセンサー周囲にアクセサリーを取り付けない
●
荷物を積み過ぎない
●
車両を改造しない
●
トヨタ純正品以外のフロントウインドウガラスに交換しない
オートマチックハイビームを正しく作動さ
せるために次のことをお守りください。
249
4
運転
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
フォグランプスイッチ
X
フロントフォグランプスイッチ
消灯する
点灯する
X
フロント&リヤフォグランプスイッチ
★
消灯する
フロントフォグランプを点
灯する
フロント&リヤフォグラン
プを点灯する
手 を 離 す と
の 位 置 ま で も ど り ま
す。
再度、スイッチを
に操作すると、リ
ヤフォグランプのみ消灯します。
雨や霧などの悪天候下での視界を確保します。
1
2
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
1
2
3
250
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
■
点灯条件
フロントフォグランプ:
ヘッドランプまたは車幅灯が点灯しているときに使用できます。
リヤフォグランプ:
リヤフォグランプは、フロントフォグランプが点灯しているときのみ使用できま
す。
■
リヤフォグランプについて
●
リヤフォグランプが点灯しているときは、メーター内の表示灯が橙色に点灯し
ます。
●
雨や霧などで視界が悪いときに後続車に自分の車の存在を知らせるために使用
します。
視界が悪いとき以外に使用すると後続車の迷惑になる場合があります。
必要なとき以外は使用しないでください。
知識
251
4
運転
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ワイパー & ウォッシャー(フロント)
X
間欠時間調整式ワイパー
次のようにレバーを操作して、ワイパーの作動を選択します。
停止
間欠作動
車速が高くなると、作動頻度が増えま
す。
低速作動
高速作動
一時作動
「
」間欠作動を選択しているとき、間欠作動の作動頻度を調整するこ
とができます。
間欠作動の時間は、車速に応じてかわります。
間欠ワイパーの作動頻度(増)
間欠ワイパーの作動頻度(減)
ウ ォ ッ シ ャ ー 液 を 出 す / ワ イ
パー連動作動
ウォッシャー液が出たあとにワイパー
が数回作動します。
操作のしかた
1
2
3
4
5
6
7
6
7
8
8
252
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
X
雨滴感知式ワイパー
次のようにレバーを操作して、ワイパーの作動を選択します。
停止
AUTO モード
低速作動
高速作動
一時作動
「
」AUTO モードを選択していると
き、雨滴量と車速に応じてワイパーが
作動します
「
」AUTO モードが選択されているときは、次のようにツマミをまわ
して、雨滴センサーの感度を調整できます。
雨滴センサーの感度調整(高)
雨滴センサーの感度調整(低)
ウ ォ ッ シ ャ ー 液 を 出 す / ワ イ
パー連動作動
ウォッシャー液が出たあとにワイパー
が数回作動します。
1
2
3
4
5
6
7
6
7
8
8
253
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
■
作動条件
パワースイッチが ON モードのとき
■
液だれ防止作動
ウォッシャー液を噴射するとワイパーが数回作動し、その後、液だれ防止のため
にさらに 1 回作動します。
ただし、走行中は液だれ防止作動は働きません。
■
車速による作動への影響
車速によってワイパー作動の間欠時間への影響があります。
■
雨滴感知センサー(雨滴感知式ワイパー装着車)
●
パワースイッチがONモードのときにAUTOモードにすると、動作確認のためワ
イパーが 1 回作動します。
●
AUTO モードのとき雨滴センサーの感度調整を(高)側へ調整すると、動作確
認のためワイパーが 1 回作動します。
●
雨滴感知センサーの温度が 90 ℃以上または− 15 ℃以下のときは、AUTO 作動
しないことがあります。その場合は、AUTO モード以外でワイパーを使用して
ください。
■
ウォッシャー液が出ないとき
ウォッシャー液量が不足していないのにウォッシャー液が出ないときは、ノズル
のつまりを点検してください。
知識
●
雨滴感知センサーが雨滴量を判定します。
光学センサーを使用しているため、フロン
トウインドウガラスに朝日や夕日が断続
的にあたるときや、虫などで汚れたとき
に、正しく作動しないことがあります。
254
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
警告
■
AUTO モード時のワイパー作動について
AUTO モードでは、センサーにふれたり、フロントウインドウガラスに振動が
あるなどの要因で不意にワイパーが動くおそれがあります。ワイパーで指など
を挟まないように注意してください。
■
ウォッシャー使用時の警告
寒冷時はフロントウインドウガラスが暖まるまでウォッシャー液を使用しない
でください。ウォッシャー液がフロントウインドウガラスに凍りつき、視界不
良を起こして思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡
につながるおそれがあります。
注意
■
フロントウインドウガラスが乾いているとき
ワイパーを使わないでください。
フロントウインドウガラスを傷付けるおそれがあります。
■
ウォッシャー液が出ないとき
ウォッシャースイッチを操作し続けないでください。
ポンプが故障するおそれがあります。
■
ノズルがつまったとき
ノズルがつまったときはトヨタ販売店へご連絡ください。
ピンなどで取り除かないでください。
ノズルが損傷するおそれがあります。
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