Toyota Land Cruiser (2018 year). Manual japanese — part 34
527
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
電子キーが正常に働かないときは
メカニカルキー(→ P. 103)を使っ
て次の操作ができます。
全ドア施錠
ドアガラスとムーンルーフ
★
が
閉まる(まわし続ける)
※
全ドア解錠
ドアガラスとムーンルーフ
★
が
開く(まわし続ける)
※
※
カスタマイズ機能での設定変更が必要です。(→ P. 543)
シフトレバーが P の状態でブレーキペダルを踏む
図のように、電子キーのスイッチ
を表に向けた状態で、エンジンス
イッチにふれる
電子キーを認識するとブザーが鳴り、
イグニッション ON モードへ切りかわ
ります。
車両カスタマイズ機能でスマートエン
トリー&スタートシステムの設定が非
作 動 に な っ て い る と き は、ア ク セ サ
リーモードへ切りかわります。
電子キーと車両間の通信がさまたげられたり(→ P. 129)、電子キーの
電池が切れたときは、スマートエントリー&スタートシステムとワイヤ
レスリモコンが使用できなくなります。このような場合、次の手順でド
アを開けたり、エンジンを始動したりすることができます。
ドアの施錠・解錠とキー連動操作
ITI52C100
1
2
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
3
4
エンジン始動の方法
1
2
528
7-2. 緊急時の対処法
ブレーキペダルをしっかりと踏み込んで、マルチインフォメーション
ディスプレイに
が表示されていることを確認する。
エンジンスイッチを押す
処置をしても作動しないときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
■
エンジンの停止のしかた
通常のエンジン停止のしかたと同様に、シフトレバーを P にしてエンジンスイッ
チを押します。
■
電池交換について
ここで説明しているエンジンの始動方法は一時的な処置です。電池が切れたとき
は、ただちに電池の交換をおすすめします。(→ P. 466)
■
オートアラーム
メカニカルキーでドアを施錠しても、オートアラームは設定されません。
オートアラームが設定されている状態でメカニカルキーを使ってドアを解錠す
ると、オートアラームが作動します。(→ P. 70)
■
エンジンスイッチのモード切りかえ
エンジン始動方法の手順
で、ブレーキペダルから足を離してエンジンスイッ
チを押すと、エンジンが始動せず、スイッチを押すごとにモードが切りかわりま
す。(→ P. 196)
■
電子キーが正常に働かない場合
●
車両カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムの設定を確認
し、非作動になっている場合には、作動可能に設定変更してください。
(→ P. 543)
●
電子キーが節電モードに設定されていないことを確認してください。
設定されている場合は解除してください。(→ P. 128)
知識
警告
■
メカニカルキーを使ってドアガラスやムーンルーフ
★
を操作するとき
ドアガラスやムーンルーフに人が挟まれるおそれがないことを確認してから操
作してください。またお子さまには、メカニカルキーによる操作をさせないで
ください。お子さまや他の人がドアガラスやムーンルーフに挟まれたり巻き込
まれたりするおそれがあります。
3
4
3
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
529
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
バッテリーがあがったときは
ブースターケーブルと 12V のバッテリー付き救援車があれば、以下の手
順に従って、エンジンを始動させることができます。
電子キーを携帯していることを
確認する
ブースターケーブル接続時、場合
によっては、オートアラームが作
動し自動的にドアが施錠されま
す。(→ P. 73)
ボンネットを開け、バッテリーの+端子のカバーをはずし、ブースター
ケーブルを次の順につなぐ
赤色のブースターケーブルを自車のバッテリーの+端子につなぐ
赤色のブースターケーブルのもう一方の端を救援車のバッテリーの
+端子につなぐ
黒色のブースターケーブルを救援車のバッテリーの−端子につなぐ
黒色のブースターケーブルのもう一方の端をバッテリーから離れ
た、未塗装の金属部(図に示すような固定された部分)につなぐ
救援車のエンジンをかけ、回転を少し高めにして、約 5 分間自車の
バッテリーを充電する
エンジンスイッチが OFF の状態でいずれかのドアを開閉する
バッテリーがあがった場合、以下の手順でエンジンを始動することがで
きます。
1
2
1
2
3
4
3
4
530
7-2. 緊急時の対処法
救援車のエンジン回転を維持したまま、エンジンスイッチをいったんイ
グニッション ON モードにしてから自車のエンジンをかける
自車のエンジンが始動したら、ブースターケーブルをつないだときと
逆の順ではずす
エンジンがかかっても、早めにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
バッテリーあがり時の始動について
この車両は、押しがけによる始動はできません。
■
バッテリーあがりを防ぐために
●
エンジンがかかっていないときは、ライトやオーディオの電源を切ってくださ
い。
●
渋滞などで長時間止まっているときは、不必要な電装品の電源を切ってくださ
い。
■
バッテリーあがり時や取りはずし時は
コンピューターに記憶されている情報が消去されます。バッテリーがあがったと
きはトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
バッテリーの充電について
バッテリーの電力は、車両を使用していないあいだも、一部の電装品による消費
や自然放電のために、少しずつ消費されています。そのため、車両を長期間放置
すると、バッテリーがあがってエンジンを始動できなくなるおそれがあります。
(バッテリーは走行中に自動で充電されます)
知識
5
6
531
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
バッテリーの引火または爆発を防ぐために
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です
ので、火や火花が発生しないよう以下のことをお守りください。
●
ブースターケーブルは正しい端子または接続箇所以外に誤って接触させない
●
ブースターケーブルは “ + ” と “ − ” の端子を絶対に接触させない
●
バッテリー付近では、喫煙したりマッチやライターなどで火を起こさない
■
バッテリーの取り扱いについて
バッテリー内には有毒で腐食性のある酸性の電解液が入っており、また関連部
品には鉛または鉛の混合物を含んでいるので、取り扱いに関し、以下のことを
必ずお守りください。
●
バッテリーを取り扱うときは保護メガネを着用し、液(酸)が皮膚・衣服・車
体に付着しないようにする
●
必要以上、顔や頭などをバッテリーに近付けない
●
誤ってバッテリー液が体に付着したり目に入った場合、ただちに大量の水で洗
い、すぐに医師の診察を受ける
また、医師の診察を受けるまで、水を含ませたスポンジや布を患部にあてて
おく
●
誤ってバッテリー液を飲み込んだ場合、多量の水を飲んで、すぐに医師の診察
を受ける
●
バッテリーの支柱・ターミナル・その他の関連部品の取り扱い後は手を洗う
●
お子さまをバッテリーに近付けない
注意
■
ブースターケーブルの取り扱いについて
ブースターケーブルを接続したり、取りはずすときは、冷却ファンやベルトに
巻き込まれないように十分注意してください。
532
7-2. 緊急時の対処法
オーバーヒートしたときは
安全な場所に停車し、エアコンをOFFにしてから、エンジンを停止する
蒸気が出ている場合:
蒸気が出なくなったことを確認してから、注意してボンネットを開け
る
蒸気が出ていない場合:
注意してボンネットを開ける
エンジンが十分に冷えてから、ラジエーターコア部(放熱部)やホー
スなどからの冷却水もれを点検する
ラジエーター
ファン
多量の冷却水もれがある場合は、た
だちにトヨタ販売店に連絡してくだ
さい。
次のような場合は、オーバーヒートの可能性があります。
●
メーター内の水温計の針(→ P. 83)がレッドゾーンに入ったり、エ
ンジン出力が低下する(スピードが出ないなど)
●
エンジンルームから蒸気が出る
対処方法
1
2
3
1
2
533
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
冷却水の量がリザーバータンクの “F”(上限)と “L”(下限)の
あいだにあるかを点検する
リザーバータンク
“F”(上限)
“L”(下限)
ラジエーターキャップ
冷却水が不足している場合は、冷
却水を補給する(→ P. 451)
冷却水がない場合は、応急措置として
水を補給してください。
エンジンを始動し、エアコンを作動させてエアコンコンデンサー冷却
用のファンが作動しているか、およびラジエーターコアやホースなど
から冷却水もれがないことを再度確認する
エンジンが冷えた状態での始動直後は、エアコンを ON にすることでファンが作動
します。ファンの音や風で確認してください。わかりにくいときは、エアコンの
ON・OFF をくり返してください。
(ただし、氷点下となる寒冷時はファンが作動しないことがあります)
ファンが作動していない場合:
すぐにエンジンを停止し、トヨタ販売店に連絡する
ファンが作動している場合:
最寄りのトヨタ販売店で点検を受ける
4
1
2
3
4
5
6
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534
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
エンジンルームを点検しているとき
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、やけどなどの重大な傷害を受けるおそれがあります。
●
エンジンルームから蒸気が出ている場合は、蒸気が出なくなるまでボンネット
を開けないでください。エンジンルーム内が高温になっています。
●
手や着衣(特にネクタイ・スカーフ・マフラーなど)をファンやベルトから離
してください。手や着衣が巻き込まれ、重大な傷害を受けるおそれがあり危険
です。
●
ボンネット(→ P. 449)、エンジンルームカバー(→ P. 451)の注意事項も
併せてお読みください。
●
エンジンおよびラジエーターが熱い場合は、ラジエーターキャップおよび冷却
水リザーバータンクのキャップを開けないでください。高温の蒸気や冷却水が
圧力によって噴き出すおそれがあります。
注意
■
冷却水を入れるとき
エンジンが十分に冷えてからゆっくり入れてください。
エンジンが熱いときに急に冷たい冷却水を入れると、エンジンが損傷するおそ
れがあります。
■
冷却系統の故障を防ぐために
次のことをお守りください。
●
異物(砂やほこりなど)を冷却水に混入させない
●
市販の冷却水用添加剤を使用しない
535
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
スタックしたときは
パーキングブレーキをかけ、シフトレバーを P にして、エンジンを停
止する
後輪周辺の土や雪を取り除く
後輪の下に木や石などをあてがう
エンジンを再始動する
シフトレバーを D または R に入れ、パーキングブレーキを解除して注
意しながらアクセルペダルを踏む
■
脱出しにくいとき
■
エクストラハイモード(4-Wheel AHC 装着車)
→ P. 284
ぬかるみや砂地、雪道などでタイヤが空転したり埋まり込んで動けなく
なったときは次の方法で脱出してください。
知識
1
2
3
4
5
を押してアクティブ TRC を OFF にして
ください。
536
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
脱出するときは
前進と後退をくり返してスタックから脱出する場合、他の車・ものまたは人と
の衝突を避けるため周囲に何もないことを確認してください。
スタックから脱出するとき、車が前方または後方に飛び出すおそれがあります
ので、特に注意してください。
■
シフトレバーを操作するときは
アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
車が急発進し、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
注意
■
トランスミッションやその他の部品への損傷を避けるために
●
後輪が空転するのを避け、必要以上にアクセルペダルを踏まないでください。
●
この方法で脱出できなかった場合、けん引による救援が必要です。
●
スタックから脱出する際にオートマチックトランスミッションの油温に関す
る警告メッセージが表示されたときは、ただちにアクセルペダルから足を離し
て警告メッセージが表示されなくなるまで待ってください。トランスミッショ
ンが故障するおそれがあります。(→ P. 504)
車両情報
537
8
8-1. 仕様一覧
メンテナンスデータ
(指定燃料・オイル量
など). . . . . . . . . .538
8-2. カスタマイズ機能
ユーザーカスタマイズ
機能一覧. . . . . . . . 543
8-3. 初期設定
初期設定が必要な項目 . . ...554
538
8-1. 仕様一覧
メンテナンスデータ(指定燃料・オイル量など)
※1
エンジンオイルの容量は交換する際の目安です。オイル量の確認は、エンジ
ンを暖機後に停止し、5 分以上経過してからレベルゲージで行ってください。
※2
0W-20 は上記表の指定銘柄の中では、最も省燃費性に優れるオイルです。
使用するオイルや液類の品質により、お車の寿命は著しく左右されます。
トヨタ車には最も適したトヨタ純正オイル・液類(以下、
[指定銘柄]と
いいます)のご使用をおすすめします。
指定銘柄以外を使用される場合は、指定銘柄に相当する品質のものをご
使用ください。
燃料
指定燃料
容量 [L](参考値)
無鉛プレミアムガソリン(無鉛ハイオク)
93
エンジンオイル
指定銘柄
容量 [L](参考値
※1
)
オイルのみ
交換
オイルと
オイル
フィルター
交換
トヨタ純正キヤッスルモーターオイル SN 0W-20
※2
API SN/RC, ILSAC GF-5, SAE 0W-20
トヨタ純正キヤッスルモーターオイルSN 5W-30
API SN/RC, ILSAC GF-5, SAE 5W-30
7.1
7.5
539
8
8-1. 仕様一覧
車両情報
■
指定エンジンオイル
API 規格 SN/RC、SM/EC か、ILSAC 規格に合致したオイルをご使用
ください。なお、ILSAC 規格合格油の缶には ILSAC CERTIFICATION
(イルサックサーティフィケーション)マークが付いています。
API マーク
ILSAC CERTIFICATION マーク
■
エンジンオイル推奨粘度
下記図に基づき、外気温に適した粘度のものをご使用ください。
※
0W-20 は新車時に充填されており、上記図に示す中では、最も省燃費性に優
れるオイルです。
オイル粘度について(例として 0W-20 で説明します):
・ 0W-20 の 0W は、低温時のエンジン始動特性を示しています。W の
前の数値が小さいほど冬場や寒冷時のエンジン始動が容易になりま
す。
・ 0W-20 の 20 は、高温時の粘度特性を示しています。
粘度の高い(数値が大きい)オイルは高速または重負荷走行に適して
います。
1
2
540
8-1. 仕様一覧
※
容量は参考値です。交換が必要な際はトヨタ販売店にご相談ください。
ラジエーター
指定銘柄
容量 [L](参考値)
リヤエアコン
装着車
リヤエアコン
非装着車
トヨタ純正スーパーロングライフクーラント
凍結保証温度
濃度 30%−12 ℃
濃度 50%−35 ℃
17.5
14.7
オートマチックトランスミッション
指定銘柄
容量 [L](参考値
※
)
トヨタ純正オートフルード WS
11.1
ディファレンシャル
指定銘柄(推奨粘度)
容量 [L](参考値)
フロント
リヤ
トヨタ純正ディファレンシャルギヤオイル LT
(API GL-5 SAE 75W-85)
1.90
4.20
トランスファー
指定銘柄(推奨粘度)
容量 [L](参考値)
トヨタ純正トランスファーギヤオイル LF
(SAE 75W)
1.45
パワーステアリング
指定銘柄
容量 [L](参考値)
トヨタ純正パワーステアリングフルード
1.2
サスペンション(4-Wheel AHC 装着車)
指定銘柄
トヨタ純正サスペンションフルード AHC
541
8
8-1. 仕様一覧
車両情報
■
ブレーキフルード
■
ブレーキペダル
※1
エンジン回転時に 490N(50kgf)の踏力をかけたときの床板とのすき間の
最小値です。
■
パーキングブレーキ
※2
ノッチとは、パーキングブレーキをかけるときの節度(“ カチッ ” という
音)のことです。
ブレーキ
指定銘柄
トヨタ純正ブレーキフルード 2500H-A
項目
基準値 [mm]
遊び
1 ∼ 6
踏み込んだときの床板とのすき間
※1
116 以上
項目
基準値 [ 回数 ]
引きしろ
操作力 200N(20kgf)のときのノッチ数
※2
数
5 ∼ 7
ウォッシャータンク
容量 [L](参考値)
4.8
タイヤ・ホイール
タイヤサイズ
ホイールサイズ
タイヤが冷えているときの空気圧
kPa(kg/cm
2
)
前輪
後輪
275/65R17 115S
17×8J
230(2.3)
230(2.3)
285/60R18 116H
18×8J
230(2.3)
230(2.3)
285/50R20 112H
20×8 1/2J
230(2.3)
230(2.3)
542
8-1. 仕様一覧
※
表に記載のないランプは LED を採用しています。
電球(バルブ)
※
電球
W(ワット)数
車外
ヘッドランプ
ハイビーム(バルブタイプ:HB3)
★
60
フロント方向指示灯/非常点滅灯
21
リヤ方向指示灯/非常点滅灯
21
後退灯
16
リヤフォグランプ
★
21
番号灯
5
サイドステップ照明
★
3.8
車内
インテリアランプ
★
8
パーソナルランプ
★
8
バニティミラーランプ
2
ドアカーテシランプ
★
5
車両仕様
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
型式
エンジン
駆動方式
URJ202W
1UR-FE(4.6L ガソリン)
4WD(4 輪駆動)
重量(ヒッチメンバー付き車)
許容車両総重量
AX、GX
3300kg
ZX
3350kg
けん引能力
ブレーキ装着トレーラー
3500kg
ブレーキ非装着トレーラー
750kg
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