Toyota Land Cruiser (2018 year). Manual japanese — part 19

287

4-5. 運転支援装置について

4

運転

警告

車高モードの切り替え時の警告

車高を下げる前に車の下やまわりに人がいないこと、障害物がないことを確認
してください。お守りいただかないと、車両に体が挟まれたりして、思わぬ事
故につながるおそれがあり危険です。

HI(ハイ)モードについて

このモードはオフロードなど悪路を走行するときのみ使用してください。重心
が高くなるため、ハンドル・ブレーキ・アクセルなどを慎重に操作してくださ
い。お守りいただかないと、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

ジャッキアップ時やタイヤチェーンを取り付けるときは

車高制御を停止させてエンジンを停止してください。お守りいただかないと、
オートレベリング機能により車高がかわり車両に体が挟まれたりして、思わぬ
事故につながるおそれがあり危険です。

渡河走行するときは

車高を HI(ハイ)モードに切り替えてから車高制御を停止させ、30km/h 以
下で走行してください。お守りいただかないと、オートレベリング機能により
車高がかわり、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

他車にけん引してもらうときは

4 輪接地でかつエンジンがかかっている状態で他車にけん引してもらうとき
は、車高を N(標準)モードにしてから車高制御を停止させてください。お守
りいただかないと、オートレベリング機能により車高がかわり、思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。

脱輪したときは

車高制御を停止させてください。お守りいただかないと、オートレベリング機
能により車高がかわり、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

ルーフラックに荷物を積んでいるときは

HI(ハイ)モードに切り替えないでください。重心が高くなるため、急施回時
など不安定となり、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
また、RSCA システム(→ P. 46)の誤作動につながるおそれがあります。
トヨタ純正アルミラックを装着している場合は、付属の取扱書をご覧ください。

288

4-5. 運転支援装置について

注意

高さ制限のある場所に駐車するときは

乗員が降りたときや積荷を降ろしたときは、通常より車高が高めになりますの
で、高さ制限のある場所では注意してください。

車高モードの切り替え時の注意

LO(ロー)モードにしても、車が発進すると自動的に N(標準)モードにな
るため、高さ制限のある場所では注意してください。

凹凸のある路面では、LO(ロー)モードにしないでください。車が路面に接
触し、損傷するおそれがあります。

車高の切り替えをひんぱんにおこなうと、ポンプが損傷するおそれがありま
す。車高を連続して切り替えるときは、数秒間待ってから次の切り替えをおこ
なってください。

289

4

運転

4-5. 運転支援装置について

フルタイム 4WD

H4(ハイレンジ)

一般走行に適しています。通常はこの
位置で使用します。

L4(ローレンジ)

悪路・氷雪路・砂地・泥地など、とく
に大きな駆動力を必要とする走行時に
適しています。

L4 作動表示灯が点灯します。

ぬかるみなどでスタック(立ち往
生)した場合の脱出時や急な降坂路
の走行など、大きな駆動力を必要と
する走行時に使用します。

センターデフロック状態になると、セ
ンターデフロック作動表示灯が点灯し
ます。

もう一度押すと、センターデフロック
状態が解除されます。

トランスファースイッチおよびセンターデフロックスイッチを操作して
駆動系の作動状態を切り替えます。

トランスファースイッチ

1

2

センターデフロックスイッチ

290

4-5. 運転支援装置について

H4 から L4 へ切り替え

車両を完全に停車させる

シフトレバーを N にする

トランスファースイッチを押しながら右(L4)へまわす

L4 に切り替わると L4 作動表示灯が点灯します。点灯するまで他の操作をしない
でください。

L4 から H4 へ切り替え

車両を完全に停車させる

シフトレバーを N にする

トランスファースイッチを左(H4)へまわす

H4 に切り替わると L4 作動表示灯が消灯します。消灯するまで他の操作をしない
でください。

トランスファースイッチの使用条件

エンジンスイッチがイグニッション ON モードのとき

シフトレバーが N にあるとき

車両が完全に停車しているとき

L4 作動表示灯について

H4 と L4 の切り替え作動中は、表示灯が点滅します。

すべりやすい路面を走行するときは

険しいオフロードを走行する場合、トランスファースイッチを L4、シフトレ
バーを S モードの 2 レンジにすることで、アクティブ TRC のブレーキ制御を
より効果的に活用できます。

スタック(立ち往生)した場合の脱出時や急な降坂路の走行など、最大の駆動
力やエンジンブレーキを必要とする場合にはシフトレバーを S モードの 1 レン
ジにします。

トランスファーレンジの切り替え

知識

1
2
3

1
2
3

291

4-5. 運転支援装置について

4

運転

センターデフロックスイッチの使用条件

エンジンスイッチがイグニッション ON モードのとき

車両の速度が 100km/h 以下のとき

センターデフロック作動表示灯について

センターデフの切り替え作動中は、表示灯が点滅します。

センターデフロックについて

L4 でセンターデフロック状態にした場合、VSC OFF 表示灯が点灯し、VSC は
作動しません。

センターデフロックスイッチを操作後、表示灯が点滅したままのときや、セン
ターデフロックを解除しても表示灯が消灯しないときは、周囲の安全を確認し
て、加減速または後退をしてください。

センターデフロック状態での急旋回は避けてください。急旋回した場合、前・
後輪の回転差によりブレーキをかけた状態と同じような現象を起こし、運転し
にくくなります。

フルタイム 4WD の取り扱い

4WD 車といっても万能車ではありません。アクセル・ハンドル・ブレーキの操
作は一般の車と同じく慎重におこない、常に安全運転を心がけてください。

スタック(立ち往生)したら、タイヤの下に石や木などをあてがい脱出するか、
前進・後退を繰り返し慣性を利用して脱出します。また、ぬかるみがひどいと
きはタイヤチェーンを利用するのも効果的です。

急坂路を登るときは、登る前にあらかじめ路面の状態を確かめ、凹凸の少ない
ところを選びます。登りはじめと終わりはなだらかな斜面を選びます。

急坂路を降りるときは、降りる前にあらかじめ路面の状態を確かめ、斜度にあっ
た変速ギヤを選びます。降りる途中での変速は避けてください。

292

4-5. 運転支援装置について

L4 作動表示灯もしくはセンターデフロック作動表示灯が点滅したときは

トランスファーレンジ切り替え時に L4 作動表示灯が点滅し続けたときは、車両
を完全に停車しシフトレバーが N に入っていることを確認してから、もう一度
トランスファースイッチを操作し直してください。

トランスファースイッチを操作した際、L4 作動表示灯が点灯または消灯する前
にシフトレバーを操作すると、トランスファーの切り替えが完了せず、シフト
ポジションに関係なく駆動軸が拘束されません。

(表示灯が点滅し、ブザーが鳴

ります)

この場合、シフトレバーを P に入れても車両が動くおそれがあり危険です。必
ず、トランスファーの切り替えを完了させてください。

切り替えを完了させるためには、車両を完全に停車しシフトレバーを N にして、
切り替えが完了したこと(表示灯が点灯または消灯したこと)を確認してくださ
い。

エンジンが極端に冷えているときは、トランスファーレンジが切り替わらない
ことがあります。エンジンが暖まってから、もう一度トランスファースイッチ
を操作してください。

以上を実施しても、L4 作動表示灯もしくはセンターデフロック作動表示灯が点
滅し続けたときは、エンジン・ブレーキ系統もしくはトランスファーの異常のお
それがあります。この場合、トランスファーレンジやセンターデフの切り替えは
できません。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。

293

4-5. 運転支援装置について

4

運転

渡河について

4WD 車といえども水中走行に対しては万全ではありません。やむを得ず渡河す
る場合は次の事項を厳守してください。

・ 水中走行する前にあらかじめ河川の深さ・地形などを確かめてください
・ 河川進入時は最徐行(5km/h 以下)してください
・ 河川に対し、直角または下流方向へ横断してください
・ 渡河途中での変速操作は避け、一気に渡りきってください

渡河など水中走行したときは、次の項目を必ず点検し、メンテナンスをおこなっ
てください。

・ ブレーキの効き具合
・ エンジン・トランスミッション・トランスファー・ディファレンシャルなど

のオイル量および質の変化(白濁している場合、水が混入していますのでオ
イルの交換が必要です)

・ プロペラシャフト・各ベアリング・各ジョイント部などの潤滑不良

警告

走行中の警告

必ず以下のことをお守りください。
お守りいただかないと、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

脱輪などにより、いずれかの車輪が宙に浮いているときは、むやみに空転させ
ないでください

車両旋回中や車輪空転中は、トランスファースイッチ操作およびセンターデフ
ロックスイッチ操作をおこなわないでください

タイヤが空転中に急激なブレーキ操作をしないでください

注意

センターディファレンシャルの損傷を防ぐために

乾燥した舗装路面では、必ずセンターデフロックスイッチを OFF にして走行し
てください。また、高速道路ではトランスファースイッチを H4 で走行してく
ださい。

294

4-5. 運転支援装置について

クロールコントロール(ターンアシスト機能付き)

ON / OFF スイッチ

速度切り替えスイッチ

表示灯

作動中はクロールコントロール作動表
示灯が点灯し、スリップ表示灯が点滅
します。

マルチインフォメーションディ
スプレイ

選択したモードがマルチインフォメー
ションディスプレイに表示されます。

次の5つのモードから路面状況に合
わせてモードを選択することがで
きます。

アクセルペダルやブレーキペダルを踏まなくても、凹凸の大きなオフ
ロードを一定の低速度で走行でき、すべりやすい路面でのスリップや車
輪の空転を最小限に抑え、安定して走行できます。

クロールコントロールスイッチ

1
2
3

4

選択可能なモード

295

4-5. 運転支援装置について

4

運転

切り返し操作なしでは通過困難なタイトコーナーを走行するときに、一
定の低速度を維持しながら、運転者のハンドル操作に応じて回頭性を向
上させる制御を実施し、切り返し操作回数を低減します。

ク ロ ー ル コ ン ト ロ ー ル 作 動 中 に
ターンアシストスイッチを押す

ターンアシスト表示灯が点灯します。
OFF にするには再度スイッチを押しま

モード

路面状況

ロー

岩石路や下り坂を走行するときなどに
適しています。

ロー - ミディアム

モーグル路の登り坂を走行するときな
どに適しています。

ミディアム

モーグル路・ガレキ路の登り坂、雪・
泥・ぬかるみ・砂利・草地などの上を走
行するときなどに適しています。

ミディアム - ハイ

ハイ

ターンアシスト機能

1

2

3

4

5

296

4-5. 運転支援装置について

X

クロールコントロール

クロールコントロール作動中に ON / OFF スイッチを押します。スイッ
チを OFF にすると、スリップ表示灯とターンアシスト表示灯(ターンア
シスト機能使用時のみ)が消灯し、機能が完全に解除されるまでクロー
ルコントロール作動表示灯が点滅し、マルチインフォメーションディス
プレイにクロールコントロールが解除されたことを示すメッセージが数
秒間表示されます。
走行中にクロールコントロールを解除するときは、クロールコントロー
ル作動表示灯が消灯する前に停車するか、とくに慎重に運転してくださ
い。

X

ターンアシスト機能

ターンアシスト機能作動中にターンアシストスイッチを押します。ス
イッチを押すとターンアシスト表示灯が消灯し、マルチインフォメー
ションディスプレイにターンアシスト機能が解除されたことを示すメッ
セージが数秒間表示されます。

クロールコントロール&ターンアシスト機能を解除するときは

297

4-5. 運転支援装置について

4

運転

作動条件

X

クロールコントロール

エンジンが回転しているとき

シフトレバーが P、N 以外にあるとき

トランスファースイッチが L4 にあるとき

運転席ドアが閉まっているとき

X

ターンアシスト機能

クロールコントロールが作動しているとき

センターデフをロックしていないとき

アクセルとブレーキ操作をしていないとき

シフトレバーが P、R、N 以外にあるとき

ハンドル操作角度が大きいとき

機能の自動解除

X

クロールコントロール

次のいずれかの場合、ブザーが断続的に鳴り、クロールコントロールが自動的に
解除されます。この場合、クロールコントロール表示灯が点滅後、消灯し、ター
ンアシスト表示灯が消灯し(ターンアシスト機能使用時のみ)、マルチインフォ
メーションディスプレイにクロールコントロールが解除されたことを示すメッ
セージが数秒間表示されます。

シフトレバーを P または N にしたとき

トランスファースイッチを H4 にしたとき

運転席ドアを開けたとき

X

ターンアシスト機能

センターデフをロックしたとき、ブザーが断続的になり、ターンアシスト機能が
自動的に解除されます。この場合、ターンアシスト表示灯が消灯し、マルチイン
フォメーションディスプレイにターンアシスト機能が解除されたことを示す
メッセージが数秒間表示されます。

知識

298

4-5. 運転支援装置について

機能制限

X

クロールコントロール

以下の場合は、下り坂を一定の速度で降りるようなブレーキ制御はできますが、
上り坂を一定の速度で登るエンジン制御はできません。

・ 走行モードにセカンドスタートモードを選択したとき
・ 車速が約 10km/h を超えたとき

以下の場合は、エンジン制御・ブレーキ制御とも一時的に機能を停止します。こ
の場合、クロールコントロール表示灯が点滅します。

・ 車速が約 25km/h を超えたとき

X

ターンアシスト機能

以下の場合は、ターンアシスト機能を一時的に停止します。

車速が約 10km/h を超えたとき

シフトレバーを R にしたとき

長時間の使用について

クロールコントロールを長時間連続的に使用すると、ブレーキシステムの異常
過熱を招くため、ブザーが鳴り、マルチインフォメーションディスプレイに異
常を知らせる表示が出され、クロールコントロール表示灯が点滅後消灯し、ク
ロールコントロールが一時的に作動できなくなります。この場合、速やかに安
全な場所に停車して、表示が消えるまでブレーキシステムを十分に冷却してく
ださい。(この間の通常走行は可能です)

クロールコントロールを長時間連続的に使用すると、オートマチックトランス
ミッションシステムの異常過熱を招くため、ブザーが鳴り機能が自動的に解除
され、マルチインフォメーションディスプレイに異常を知らせる表示が出るこ
とがあります。表示が消えるまで、安全な場所に停車してください。

クロールコントロール作動中に、アクセルペダルを踏むと

マルチテレインセレクトが AUTO モードで作動します。(→ P. 294)

作動音や振動について

エンジン始動時や発進直後に、エンジンルームから作動音が聞こえることがあ
りますが、異常ではありません。

クロールコントロールが作動すると、次のような現象が発生することがありま
すが、異常ではありません。

・ 車体やハンドルに振動を感じる
・ 車両停止後もモーター音が聞こえる

システムに異常があるときは

警告灯や警告表示が点灯します。(→ P. 499, 504)

299

4-5. 運転支援装置について

4

運転

警告

クロールコントロール & ターンアシスト機能をお使いになる前に

クロールコントロール & ターンアシスト機能を過信しないでください。車両の
限界性能を高めるものではないので、常に路面状況をよく確認した上で、安全
運転に心がけてください。

正しく作動しないおそれのある状況

以下の路面を走行する場合、車両の一定速度を維持できないことがあり、思わ
ぬ事故につながるおそれがあります。

極端な急勾配

凹凸の激しい路面

積雪路などのすべりやすい路面

注意

ターンアシスト機能をお使いになる前に

ターンアシスト機能は、オフロード路面での回頭性を向上させる機能です。舗
装された路面では制御の効果が十分発揮できない場合があります。

300

4-5. 運転支援装置について

マルチテレインセレクト

マルチテレインセレクトモード
セレクトスイッチ

マルチテレインセレクト表示灯

作動中はマルチテレインセレクト表示
灯が点灯します。

マルチインフォメーションディ
スプレイ

マルチ テレインセレ クトの作動 状態
や、路面選択状態などが表示されます。

マルチテレインセレクトは、オフロードでの走破性を向上させるシステ
ムです。

X

クロールコントロールが OFF のとき

あらかじめ用意された 5 つのモードの中から、走行する路面状況に
適したモードを選択することで、各状況に合わせてブレーキ制御が
最適化されます。

X

クロールコントロールが ON のとき

アクセルペダルを踏むことで路面状況に適したモードが自動で選択
されます。(AUTO モード)

マルチテレインセレクトスイッチ/表示灯

1

2

3

301

4-5. 運転支援装置について

4

運転

クロールコントロールが OFF のときは、次の 5 つのモードから路面状
況に合わせてモードを選択することができます。

MUD & SAND

LOOSE ROCK

MOGUL

ROCK & DIRT

ROCK

クロールコントロールが ON のときは、クロールコントロールで選択し
ているモードに応じて、最も適したマルチテレインセレクトのモードが
自動で選択されます。

以下の条件をすべて満たしたとき、マルチテレインセレクト表示灯が点
灯し、マルチインフォメーションディスプレイにモード選択画面が表示
され、マルチテレインセレクトの制御を開始します。

トランスファースイッチが L4 にあるとき

アクティブ TRC と VSC を OFF にしていないとき

選択可能なモード

1
2
3
4
5

モード

路面状況

MUD & SAND

泥濘路・砂地路・深雪路・ダート路などのすべり
やすい状況やダート路に適しています。

LOOSE ROCK

土と動きやすい石が混じった、すべりやすい状況
に適しています。

MOGUL

モーグル路など路面の凹凸の激しい状況に適し
ています。

ROCK & DIRT

モーグル路や岩石路など路面の凹凸の激しい状
況に適しています。

ROCK

岩石路の走行に適しています。

制御の開始条件

1

2

3

4

5

302

4-5. 運転支援装置について

マルチテレインセレクト制御中に
マルチテレインセレクトモードセ
レクトスイッチを操作してモード
を選択する

モードが確定すると、モード名が表示
され制御が切りかわります。

モードの切りかえ方(クロールコントロールが OFF のとき)

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