Toyota Mark X (2016 year). Manual japanese — part 25
5
383
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
タイヤの取り付け
ホイール接触面の汚れをふき取る
ホイール接触面が汚れていると、走行
中にナットがゆるみ、タイヤがはずれ
るおそれがあります。
タイヤを取り付け、タイヤががたつかない程度まで手でナットを
仮締めする
スチールホイールからスチールホイールにかえるとき
(応急用タイヤを含む)
ナットのテーパー部がホイールの
シート部に軽くあたるまでまわす
アルミホイールから応急用タイヤにかえるとき
ナットのテーパー部がホイールの
シート部に軽くあたるまでまわす
手順
1
手順
2
シート部
テーパー部
シート部
テーパー部
384
5-2. 緊急時の対処法
アルミホイールからアルミホイールにかえるとき
ナットの座金がホイールにあたる
までまわす
車体を下げる
図の番号順でナットを 2、3 度しっ
かり締め付ける
締めつけトルク:
103 N・m (1050 kgf・cm)
ホイール
座金
手順
3
手順
4
5
385
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
ホイールキャップ
*
を取り付ける
※
タイヤのバルブ ( 空気口 ) に切り欠き
を合わせてホイールキャップを確実
に取り付けます。
※
スチールホイールのみ ( 応急用タイ
ヤに取り付けることはできません)
すべての工具・ジャッキ・パンクしたタイヤを収納する
手順
5
知識
■
応急用タイヤについて
●
タイヤの側面に TEMPORARY USE ONLY と書かれています。応急用にの
み使用してください。
●
空気圧を必ず点検してください。(oP. 429)
■
雪道・凍結路で後輪がパンクしたときは
前輪を応急タイヤと交換する
パンクした後輪をはずした前輪と交換する
タイヤチェーンを後輪に装着する
手順
6
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
手順
1
手順
2
手順
3
386
5-2. 緊急時の対処法
警告
■
ジャッキの使用について
ジャッキの取り扱いを誤ると、車が落下して重大な傷害におよぶか、最悪の場
合死亡につながるおそれがあります。
次のことをお守りください。
●
ジャッキはタイヤ交換・タイヤチェーン取り付け・取りはずし以外の目的で使
用しない
●
備え付けのジャッキは、お客様の車にしか使うことができないため、他の車に
使ったり、他の車のジャッキをお客様の車に使用したりしない
●
ジャッキセット位置に正しくジャッキがかかっていることを確かめる
●
ジャッキで支えられている車の下に体を入れない
●
ジャッキで支えられている状態で、エンジンをかけたり走らせない
●
車内に人を乗せたまま車を持ち上げない
●
車を持ち上げるときは、ジャッキの上または下に物をのせない
●
車を持ち上げるときは、タイヤ交換できる高さ以上に上げない
●
車の下にもぐりこんで作業する場合は、ジャッキスタンドを使用する
車両を下げる際は特に、ご自身や周囲の人がけがをしないよう注意してくださ
い。
5
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
警告
■
タイヤ交換について
●
走行直後、ディスクホイールやブレーキまわりなどにはふれない
走行直後のディスクホイールやブレーキまわりは高温になっているためタイ
ヤ交換などで手や足などがふれると、やけどをするおそれがあります。
●
次のことをお守りいただかないとナットがゆるみ、ホイールがはずれ落ち、重
大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
・ ねじ部にオイルやグリースをぬらない
ナットを締めるときに必要以上に締め付けられ、ボルトが破損したり、
ディスクホイールが損傷するおそれがあります。また、ナットがゆるみホ
イールが落下して、重大な事故につながるおそれがあります。オイルやグ
リースがねじ部に付いている場合はふき取ってください。
・ ホイールの交換後はすぐに 103 N・m(1050 kgf・cm)の力でナット
を締める
・ タイヤの取り付けには、使用しているホイール専用のナットを使用する
・ ボルトやナットのねじ部や、ホイールのボルト穴につぶれや亀裂などの異
常がある場合は、トヨタ販売店で点検を受ける
・ ナットを取り付けるときは、必ずテーパー部を内側にして取り付ける
(oP. 311)
■
応急用タイヤを使用するときは
●
お客様のお車専用になっているため、他の車には使用しないでください
●
同時に2つ以上の応急用タイヤを使用しないでください
●
できるだけ早く通常のタイヤと交換してください
●
急加速、急ハンドル、急ブレーキやシフト操作による急激なエンジンブレーキ
の使用は避けてください
■
応急用タイヤ使用時の速度制限
応急用タイヤを装着しているときは、100 km/h 以上の速度で走行しないでく
ださい。
応急用タイヤは、高速走行に適していないため、思わぬ事故につながるおそれ
があります。
388
5-2. 緊急時の対処法
警告
■
応急用タイヤ装着中は
●
正確な車両速度が検出できない場合があり、下記のシステムが正常に作動しな
くなるおそれがあります。
また、下記のシステムは、性能が十分に発揮できないばかりでなく、駆動系部
品に悪影響を与えるおそれがあります。
●
4WD システム
*
注意
■
パンクしたままの走行について
タイヤがパンクした状態で走行を続けないでください。
短い距離の運転でも、タイヤとホイールが修理できないほどの損傷になります。
■
応急用タイヤ装着中は段差に注意
応急用タイヤ装着中は、標準タイヤの装着時に比べ車高が低くなっています。段
差を乗りこえるときは注意してください。
■
応急用タイヤ使用時のタイヤチェーン装着
応急用タイヤには、タイヤチェーンを装着しないでください。
タイヤチェーンが車体側にあたり、走行に悪影響をおよぼすおそれがあります。
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
・ ABS &ブレーキアシスト
・ ナビゲーションシステム
*
・ VSC
・ レーダクルーズコントロール
*
・ EPS
・ クリアランスソナー
*
・ AVS
*
・ PCS
*
・ AFS
*
・ NAVI・AI-SHIFT *
・ VDIM
*
・ サイドモニター
*
・ TRC
・ バックガイドモニター
*
・ インテリジェントパーキングアシストシステム
*
・ クルーズコントロール
*
5
389
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
パンクしたときは(タイヤパンク応急修理キット装着車)
タイヤパンク応急修理キット装着車には、スペアタイヤが搭載されて
いません。
タイヤがパンクしたときにタイヤパンク応急修理キットで応急修理
することができます。釘やねじなどが刺さった程度の軽度なパンクを
応急修理できます。(パンク補修液 1 本につき、応急修理できるタイ
ヤは 1 本です。)パンクしたタイヤの損傷状況により、応急修理キッ
トでは応急修理できない場合があります。(oP. 392)
タイヤパンク応急修理キットで応急修理したタイヤの修理・交換につ
いては、トヨタ販売店にご相談ください。タイヤパンク応急修理キッ
トによる応急修理は、一時的な処置です。できるだけ早くタイヤを修
理・交換してください。
■ 応急修理する前に
● 地面が固く平らな場所に移動する
● パーキングブレーキをしっかりかける
● シフトレバーを P に入れる
● エンジンを停止する
● 非常点滅灯を点滅させる
390
5-2. 緊急時の対処法
■ タイヤパンク応急修理キット・工具・ジャッキの位置
※
ジャッキの使い方(oP. 381)
■ タイヤパンク応急修理キットの内容、各部名称
ボトル
タイヤパンク応急修理キット
ジャッキ
けん引フック
ホイールナットレンチ
ジャッキハンドル
ホース
パンク補修液注入済ラベル
空気逃がし
キャップ
速度制限
ラベル
5
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
タイヤパンク応急修理キットの取り出し方
ラ ゲ ー ジ マ ッ ト を 取 り 出 し、ラ
ゲージアンダートレイを取りはず
す
コンプレッサー
空気圧計
スイッチ
電源プラグ
手順
1
392
5-2. 緊急時の対処法
タイヤパンク応急修理キットを取
り出す
応急修理する前に
応急修理をする前に、タイヤ損傷の程度を確認する。
釘やネジなどが刺さった場合のみ
タイヤを応急修理してください。
・ タイヤに刺さっている釘やネジなど
は抜かないでください。抜いてしま
うと穴が大きくなりすぎ応急修理が
出来なくなることがあります。
・ パンク補修液がもれないようにする
ため、パンク箇所が分かっている場
合は、パンク箇所が上になるように
車両を移動してください。
手順
2
5
393
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
応急修理するときは
応急修理キットをビニール袋から取り出す
パンクしたタイヤのバルブからバ
ルブキャップを取りはずす
注意
■
応急修理キットによる応急処置が不可能な場合
次のときは、応急修理キットでは応急処置できません。トヨタ販売店にご連絡
ください。
●
タイヤ空気圧が不十分な状態で走行してタイヤが損傷しているとき
●
タイヤ側面など、接地面以外に穴や損傷があるとき
●
タイヤがホイールから明らかにはずれているとき
●
タイヤに 4mm 以上の切り傷や刺し傷があるとき
●
ホイールが破損しているとき
●
2 本以上のタイヤがパンクしているとき
●
1 本のタイヤに 2ヶ所以上の切り傷や刺し傷があるとき
●
補修液の有効期限が切れているとき
手順
1
手順
2
394
5-2. 緊急時の対処法
ボトルの保護フィルムをはがし、
ホースをのばす
ボ ト ル の ホ ー ス か ら 空 気 逃 が し
キャップを取りはずす
空気逃がしキャップは再度使用する
ため、なくさないように保管してくだ
さい。
ボトルのホースをパンクしたタイ
ヤのバルブに接続する
ホース先端を時計まわりにまわして
しっかりと最後までねじ込む。
コ ン プ レ ッ サ ー の ス イ ッ チ が
OFF であることを確認する
フタを開けてコンプレッサーの電
源プラグを取り出す
手順
3
手順
4
手順
5
手順
6
5
395
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
コンプレッサーの電源プラグをア
ク セ サ リ ー ソ ケ ッ ト に 挿 し 込 む
(oP. 288)
速度制限ラベルをはがす
付属のラベル 2 枚を図のようにそ
れぞれ貼り付ける
ホイールの汚れや水分を十分にふき
取ってからラベルを貼り付けてくだ
さい。ラベルを貼り付けることができ
ない場合は、トヨタ販売店にてタイヤ
を修理・交換するときにパンク補修液
注入済であることを必ずお伝えくだ
さい。
手順
7
手順
8
手順
9
396
5-2. 緊急時の対処法
ボトルをコンプレッサーに接続す
る
左図のように、ボトルをまっすぐにコ
ンプレッサーに挿入・接続し、ボトル
の 突 起 が ケ ー ス の 溝 に し っ か り と
合っているか確認してください。
タイヤの指定空気圧を確認する
運転席側の空気圧ラベルで確認する
ことができます。(
o
P. 309)
エンジンを始動する
手順
10
手順
11
手順
12
5
397
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
コンプレッサーのスイッチを ON
にし、パンク補修液と空気を充填
する
空気圧が指定空気圧になるまで空
気を充填する
スイッチ ON 直後は、パンク補
修液を注入するため、一時的に
空気圧が上昇する
1 分程度(低温の場合は 5 分程
度)で実際の空気圧表示になる
指定空気圧になるまで充填する
空気圧はコンプレッサーのスイッチ
を OFF にして確認してください。空
気の入れすぎに注意して、指定空気圧
になるまで充填・確認をくり返してく
ださい。
35 分以上充填しても指定空気圧にな
らない場合は、応急修理できません。
トヨタ販売店にご連絡ください。
空気を入れすぎたときは、指定空気圧
になるまで空気を抜いてください。
(oP. 309、429)
手順
13
手順
14
398
5-2. 緊急時の対処法
コンプレッサーのスイッチが OFF であることを確認した上で、
アクセサリーソケットから電源プラグを抜く。バルブからボトル
のホースを取りはずす
ホースを取りはずすときにパンク補修液がもれる可能性があります。
バルブキャップを応急修理したタイヤのバルブに取り付ける
ボトルのホース先端に空気逃がし
キャップを取り付ける
空気逃がしキャップを取り付けない
とパンク補修液がもれ、お車や衣服な
どが汚れる可能性があります。
いったんボトルとコンプレッサーを接続したままラゲージルー
ムに収納する
タイヤ内のパンク補修液を均等に広げるために、ただちに約
5km、速度 80km/h 以下で安全に走行する
走行後、ボトルのホースから空気
逃がしキャップを取りはずし、再
度応急修理キットを接続する
手順
1
5
手順
16
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