Toyota Alphard (2017 year). Manual japanese — part 31
479
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
■
次の電球を交換するには
次のランプが切れたときは、トヨタ販売店で交換してください。
●
ヘッドランプ(前照灯)
●
LED フロントフォグランプ
★
●
コーナリングランプ
★
●
サイド方向指示灯/非常点滅灯
●
車幅灯
●
LED デイライト
★
●
制動灯/尾灯
●
尾灯
●
リヤフォグランプ
★
●
ハイマウントストップランプ
●
番号灯
■
LED ランプについて
フロントフォグランプ(LED フロントフォグランプ非装着車)・フロント方向指
示灯・後退灯・リヤ方向指示灯以外のランプは、数個の LED で構成されていま
す。もし LED がひとつでも点灯しないときは、トヨタ販売店で交換してください。
■
レンズ内の水滴と曇り
レンズ内の一時的な曇りは、機能上問題ありません。ただし、次のようなときは、
トヨタ販売店にご相談ください。
●
レンズ内側に大粒の水滴が付いている
●
ランプ内に水がたまっている
知識
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
480
6-2. 簡単な点検・部品交換
警告
■
電球を交換するとき
●
ランプは消灯してください。消灯直後は高温になっているため、交換しないで
ください。やけどをすることがあります。
●
電球のガラス部を素手でふれないでください。
やむを得ずガラス部を持つ場合は、電球に油脂や水分を付着させないために、
乾いた清潔な布などを介して持ってください。
また、電球を傷付けたり、落下させたりすると球切れや破裂することがありま
す。
●
電球や電球を固定するための部品はしっかり取り付けてください。取り付けが
不十分な場合、発熱や発火、またはヘッドランプ内部への浸水による故障や、
レンズ内に曇りが発生することがあります。
■
お車の故障や火災を防ぐために
●
電球が正しい位置にしっかりと取り付けられていることを確認してください。
●
発熱による損傷を防ぐため、バルブを取り付ける前にバルブのワット数を確認
してください。
●
ヘッドランプ点灯中および消灯直後は
ヘッドランプ ECU の金属部が高温になり
ます。
やけどをするおそれがあるので、冷めるま
でふれないでください。
金属部
481
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
注意
■
リヤ方向指示灯の交換時にリヤランプ本体を取り付けるとき
ゴムシールが上側になるようにリヤランプ
本体を取り付けてください。正しく取り付
けないと、車両故障の原因となるおそれが
あります。
482
6-2. 簡単な点検・部品交換
万一の場合には
483
7
7-1. まず初めに
故障したときは. . . . . ...484
非常点滅灯
(ハザードランプ). . . . 485
発炎筒 . . . . . . . . . ..486
車両を緊急停止するには . ...488
7-2. 緊急時の対処法
けん引について. . . . . ...489
警告灯がついたときは . . ...495
警告メッセージが表示
されたときは . . . . . . 499
パンクしたときは
(応急用タイヤ装着車). . 504
パンクしたときは
(タイヤパンク応急
修理キット装着車). . . ..517
ハイブリッドシステムが
始動できないときは . . . 531
電子キーが正常に働かない
ときは. . . . . . . . . 533
補機バッテリーが
あがったときは . . . . . 536
オーバーヒートしたときは ...543
スタックしたときは . . . ...547
484
7-1. まず初めに
故障したときは
非常点滅灯は、故障などでやむを得
ず路上駐車する場合、他車に知らせ
るため使用します。
非常点滅灯は、故障などでやむを得ず
路上駐車する場合、他車に知らせるた
め使用します。
高速道路や自動車専用道路では、次
のことに従う
●
同乗者を避難させる
●
車 両 の 50m 以 上 後 方 に 発 炎
筒(→ P. 486)と 停 止 表 示 板
を 置 く か、停 止 表 示 灯 を 使 用
する
・ 見通しが悪い場合はさらに後方に
置いてください。
・ 発炎筒は、燃料もれの際やトンネル内では使用しないでください。
●
その後、ガードレールの外側などに避難する
■
停止表示板・停止表示灯について
故障のときはすみやかに次の指示に従ってください。
50m 以上
後方に置く
知識
●
高速道路や自動車専用道路でやむを得ず
駐停車する場合は、停止表示板または停止
表示灯の表示が、法律で義務付けられてい
ます。
●
停止表示板・停止表示灯のご購入について
は、トヨタ販売店にお問い合わせくださ
い。
停止表示板
停止表示灯
485
7
万一の場合には
7-1. まず初めに
非常点滅灯(ハザードランプ)
スイッチを押す
すべての方向指示灯が点滅します。
もう一度押すと消灯します。
■
非常点滅灯について
ハイブリッドシステム停止中に非常点滅灯を長時間使用すると、補機バッテリー
があがるおそれがあります。
事故などでやむを得ず路上駐車する場合、他車に知らせるために使用し
てください。
知識
486
7-1. まず初めに
発炎筒
助手席足元の発炎筒を取り出す
本体をまわしながら抜き、本体を
逆さにして挿し込む
先端のフタを取り、すり薬で発炎
筒の先端をこすり、着火させる
必ず車外で使用してください。
着火させる際は、筒先を顔や体に向け
ないでください。
高速道路や踏切などでの故障・事故時に非常信号用として使用します。
(トンネル内や可燃物の近くでは使用しないでください)
発炎時間は約 5 分です。非常点滅灯と併用してください。
1
2
すり薬
3
487
7-1. まず初めに
7
万一の場合には
■
発炎筒の有効期限
本体に表示してある有効期限が切れる前に、トヨタ販売店でお求めください。有
効期限が切れると、着火しなかったり、炎が小さくなる場合があります。
知識
警告
■
発炎筒を使用してはいけない場所
次の場所では、発炎筒を使用しないでください。
煙で視界が悪くなったり、引火するおそれがあるため危険です。
●
トンネル内
●
ガソリンなど可燃物の近く
■
発炎筒の取り扱いについて
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
使用中は、発炎筒を顔や体に向けたり、近付けたりしない
●
発炎筒は、お子さまにさわらせない
488
7-1. まず初めに
車両を緊急停止するには
ブレーキペダルを両足でしっかりと踏み続ける
ブレーキペダルをくり返し踏まないでください。通常より強い力が必要となり、制
動距離も長くなります。
シフトレバーを N に入れる
X
シフトレバーが N に入った場合
減速後、車を安全な道路脇に停める
ハイブリッドシステムを停止する
X
シフトレバーが N に入らない場合
ブレーキペダルを両足で踏み続け、可能な限り減速させる
パワースイッチを 2 秒以上押し
続けるか、素早く 3 回以上連続
で押してハイブリッドシステム
を停止する
車を安全な道路脇に停める
万一、車が止まらなくなったときの非常時のみ、次の手順で車両を停止
させてください。
1
2
3
4
3
2 秒以上押すまたは 3 回以上
連続で押す
4
警告
■
走行中にやむを得ずハイブリッドシステムを停止するとき
ハンドル操作が重くなるため、車のコントロールがしにくくなり危険です。ハ
イブリッドシステムを停止する前に、十分に減速するようにしてください。
5
489
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
けん引について
次の場合は、駆動系の故障が考えられるため、トヨタ販売店または専門
業者へご連絡ください。
●
マルチインフォメーションディスプレイに「ハイブリッドシステム故
障 この車をけん引しないでください」と表示され、車が動かない
●
異常な音がする
けん引は、できるだけトヨタ販売店または専門業者にご依頼ください。
その場合は、レッカー車または、車両運搬車を使用することをおすすめ
します。
やむを得ず他車にロープでけん引してもらう場合は、車両積載車までの
移動など、できるだけ短距離にとどめてください。
けん引の前に販売店への連絡が必要な状況
レッカー車でけん引するとき
X
前向きにけん引するときは
X
うしろ向きにけん引するときは
台車を使用して後輪を持ち上げ
る
台車を使用して前輪を持ち上げ
る
490
7-2. 緊急時の対処法
車両運搬車で輸送するときは、図の
場所で固縛する
鎖やケーブルなどを使用して車両
を固縛する場合は図に黒く示す角
度が 45°になるように固縛する
けん引フックを取り出す
(
oP. 505、519)
マイナスドライバーを使って、けん引フックを取り付ける側のフタを
はずす
傷が付くのを防ぐため、マイナスドライバーの先端に布などを巻いて保護してくだ
さい。
けん引フックを穴に挿し込んでまわし、軽く締める
車両運搬車を使用するとき
他車にけん引してもらうとき
1
2
X
フロント
X
リヤ
3
491
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
ホイールナットレンチや金属の固い棒などを使い確実に取り付ける
締め付ける際、ホイールナットレンチ、または固い金属の棒で車体を傷付けないよ
うに注意してください。
車体に傷が付かないようにロープをけん引フックにかける
車体に傷が付かないように注意してください。また、前進方向でけん引してくださ
い。
ロープの中央に白い布を付ける
布の大きさ:
0.3 m 平方(30 cm × 30 cm)以上
運転者はけん引される車両に乗り、ハイブリッドシステムを始動する
ハイブリッドシステムが始動しないときは、パワースイッチを ON モードにしてく
ださい。
X
フロント
X
リヤ
4
X
フロント
X
リヤ
5
25m 以内
5m 以内
けん引方向
白い布
6
7
492
7-2. 緊急時の対処法
けん引される車両のシフトレバーを N にしてから、パーキングブレー
キを解除する
けん引中は、ロープがたるまないよう、減速時なども前の車の速度に合わせてくだ
さい。
シフトレバーがシフトできないときは:→ P. 232
■
けん引フックの使用目的
けん引フックはけん引してもらうときに使うものであり、他車をけん引するため
のものではありません。
■
他車にけん引してもらうときに
ハイブリッドシステムが停止しているとブレーキの効きが悪くなったり、ハンド
ル操作が通常より重くなったりします。
■
ホイールナットレンチについて
ラゲージルーム内に搭載されています。(oP. 505、519)
■
輸送用フックについて
知識
8
雪の吹きだまりなどでスタックして走行で
きなくなったとき、やむを得ず他車に引っ張
り出してもらうために使用することができ
ます。他車をけん引することはできません。
警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
他車にけん引してもらうときの運転について
●
けん引フックやロープに過剰な負荷をかける急発進などを避けてください。
けん引フックやロープが破損し、その破片が周囲の人などにあたり、重大な傷
害を与えるおそれがあります。
●
パワースイッチを OFF にしないでください。
ハンドルがロックされ、ハンドル操作ができなくなるおそれがあります。
493
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
レッカー車でけん引するとき
■
けん引フックを車両に取り付けるときは
指定の位置にしっかりと取り付けてください。
指定の位置にしっかり取り付けていないとけん引時にフックがはずれるおそれ
があります。
4 輪とも持ち上げた状態で運搬してくださ
い。タイヤが地面に着いた状態でけん引す
ると、駆動系部品の破損や、車が台車から
飛び出したり、モーターが回転することに
より発電され、故障や破損の状態によって
は火災が発生するおそれがあります。
注意
■
レッカー車でけん引するとき
■
車両運搬車に車を固縛するとき
ケーブル等を過度に締め付けすぎないでください。車両の損傷につながるおそ
れがあります。
車両の損傷を防ぐために図のようなレッ
カー車ではけん引しないでください。
494
7-2. 緊急時の対処法
注意
■
車両のうしろ側を固縛するときは
■
駆動系部品の損傷を防ぐために
●
他車にけん引してもらうときは次のことを必ずお守りください。
・ ワイヤーロープは使用しない
・ 速度は 30 km/h 以下、距離は車両積載車までの移動などできるだけ短距
離にとどめる
・ 前進方向でけん引する
・ サスペンション部などにロープをかけない
●
この車両で他車やボート(トレーラー)などをけん引しないでください。
■
長い下り坂でけん引するときは
レッカー車で 4 輪とも持ち上げた状態でけん引してください。レッカー車でけ
ん引しないと、ブレーキが過熱し効きが悪くなるおそれがあります。
■
輸送用フックについて
次のことを必ずお守りください。お守りいただかないと、装置の変形や車両の
損傷などにつながるおそれがあります。
●
やむを得ない場合以外は使用しないでください。
●
輸送用フックで他車をけん引しないでください。
リヤサスペンションが損傷するおそれがあ
るため、図で示すサスペンションアームに
は絶対に固縛フックをかけないでくださ
い。
サスペンションアーム
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