Toyota Alphard (2017 year). Manual japanese — part 29
447
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
ボンネット
ボンネット解除レバーを引く
ボンネットが少し浮き上がります。
レバーを押して、ボンネットを開
ける
ボンネットステーをステー穴に
挿し込む
室内からロックを解除して、ボンネットを開けます。
開け方
1
2
ホルダー
ステー穴
3
448
6-2. 簡単な点検・部品交換
ボンネットを支えながら、ボンネットステーをはずしてホルダーに格
納する
車体から約 20cm の高さまで、ボンネットをゆっくりおろす
ボンネットを落として閉め、ロックされていることを確認する
■
ボンネットを開くとき
■
補機バッテリーについて
閉め方
知識
1
2
3
ボンネットステーは樹脂部分を持って取り
扱ってください。また、走行直後にボンネッ
トを開ける必要がある場合は、ボンネットス
テーが熱くなっていることがあるため、金属
部分にふれないよう、特に注意してくださ
い。
この車両の補機バッテリーはラゲージルー
ムのカバー内にあり、エンジンルームには搭
載されていません。
補機バッテリーがあがってしまったときは、
エンジンルーム内にある救援用端子を使用
して、処置を行います。(→ P. 536)
警告
■
修理・車検・整備点検をする場合は
整備モードに切りかえる必要がありますので、必ずトヨタ販売店にご相談くだ
さい。高電圧システムを使用しているため、取り扱いを誤ると、重大な傷害に
およぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
エンジンルーム点検後の確認
エンジンルーム内に工具や布を置き忘れていないことを確認してください。
点検や清掃に使用した工具や布などをエンジンルーム内に置き忘れていると、
故障の原因になったり、また、エンジンルーム内は高温になるため車両火災に
つながるおそれがあり危険です。
樹脂部分
449
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
警告
■
走行前の確認
ボンネットがしっかりロックされていることを確認してください。
ロックせずに走行すると、走行中にボンネットが突然開いて、重大な傷害にお
よぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
けがを防ぐために
走行後のエンジンルーム内は高温になっています。熱くなった部品にさわると
やけどなどの重大な傷害を受けるおそれがあります。
■
ボンネットを閉めるとき
■
補機バッテリーの取り扱いについて
→ P. 541
■
補機バッテリーを交換するときは
→ P. 542
注意
■
ボンネットへの損傷を防ぐために
ボンネットを閉めるときは、体重をかけるなどして強く押さないでください。
ボンネットがへこむおそれがあります。
閉め方:→ P. 448
■
ボンネットを閉めるときは
ボンネットステーをステー穴から取りはずし、クリップに正しくもどしてくだ
さい。
ステーを正しくもどさない状態でボンネットを閉めると、ボンネットやステー
が損傷するおそれがあります。
手などを挟まないように注意してくださ
い。
重大な傷害を受けるおそれがあり危険で
す。
450
6-2. 簡単な点検・部品交換
ガレージジャッキ
◆
フロント側
◆
リヤ側
ガレージジャッキを使用して車両を持ち上げるときは、正しい位置にガ
レージジャッキをセットしてください。
正しい位置にセットしないと、車両が損傷したり、けがをするおそれが
あります。
注意
■
車両の前側をジャッキアップするときは
ジャッキの受け皿が車両下部の樹脂カバー
にかかっていないことを確認してくださ
い。樹脂カバーにジャッキがかかった状態
でジャッキアップすると、フロントサスペ
ンションの部品が損傷するおそれがありま
す。
451
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
ウォッシャー液の補充
液面が LOW の位置に近付いたら
ウォッシャー液を補充してくださ
い。
■
ゲージの使い方
補充のしかた
知識
ウォッシャー液の膜が張っているゲージの
穴部の位置を確認して、ウォッシャー液の残
量を判断します。
残量がゲージの先端から 2 つめの穴部より
下回った(LOW の位置まで低下した)ら、
ウォッシャー液を補給してください。
警告
■
ウォッシャー液を補充するとき
ハイブリッドシステムが熱いときやハイブリッドシステム作動中は、ウォッ
シャー液を補充しないでください。
ウォッシャー液にはアルコール成分が含まれているため、ハイブリッドシステ
ムなどにかかると出火するおそれがあり危険です。
現在の
液量
452
6-2. 簡単な点検・部品交換
注意
■
ウォッシャー液について
ウォッシャー液のかわりに、せっけん水やエンジン不凍液などを入れないでく
ださい。塗装にしみが付くことや、ポンプが故障してウォッシャー液が出なく
なるおそれがあります。
■
ウォッシャー液のうすめ方
必要に応じて水でうすめてください。水とウォッシャー液の割合は、ウォッ
シャー液の容器に表示してある凍結温度を参考にしてください。
453
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
タイヤについて
タイヤは次の項目を点検してください。
点検方法は別冊「メンテナンスノート」を参照してください。
●
タイヤ空気圧
空気圧の点検は、タイヤが冷えているときに行ってください。
●
タイヤの亀裂・損傷の有無
●
タイヤの溝の深さ
●
タイヤの異常摩耗(極端にタイヤの片側のみが摩耗していたり、摩耗
程度が他のタイヤと著しく異なるなど)の有無
図で示すようにタイヤのローテー
ションを行う
タイヤの摩耗状態を均一にし、寿命を
のばすために、トヨタは定期点検ごと
のタイヤローテーションをおすすめし
ます。
タイヤの点検は、法律で義務付けられています。日常点検として必ずタ
イヤを点検してください。
タイヤの摩耗を均等にし寿命をのばすために、タイヤローテーション(タ
イヤ位置交換)を 5,000km ごとに行ってください。
タイヤの点検項目
タイヤローテーションのしかた
前側
454
6-2. 簡単な点検・部品交換
■
タイヤ空気圧の数値
応急用タイヤ
★
:420kPa(4.2kg/cm
2
)
※
■
タイヤ関連の部品を交換するとき
タイヤ・ディスクホイール・ホイール取り付けナットを交換するときは、トヨタ
販売店にご相談ください。
■
応急用タイヤについて(応急用タイヤ装着車)
応急用タイヤは指定の場所(→ P. 505)に搭載し、留め具をしっかり締め付け
て、確実に固定してください。応急用タイヤの留め具がゆるんでいると、走行中
に異音が発生することがあります。
知識
タイヤサイズ
空気圧
※
kPa(kg/cm
2
)
前輪
後輪
215/65R16 98H
240(2.4)
225/60R17 99H
240(2.4)
タイヤの指定空気圧は、運転席側のタイヤ空
気圧ラベルで確認することができます。
※
タイヤが冷えているときの空気圧
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
455
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
警告
■
点検・交換時の警告
必ず次のことをお守りください。
お守りいただかないと、駆動系部品の損傷や不安定な操縦特性により、重大な
傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
工場出荷時に設定されているサイズ以外のタイヤは使用しない
次のようなおそれがあります。
・ ハンドルをきった際に、タイヤと車体が干渉する
・ 最低地上高が確保できない
・ 操縦安定性の悪化による横転事故
・ ABS / VSC が正しく作動しない
●
タイヤはすべて同一メーカー・同一銘柄・同一トレッドパターンで、摩耗差の
ないタイヤを使用する
●
メーカー指定サイズ以外のタイヤやホイールを使用しない
●
ラジアルタイヤ・バイアスベルテッドタイヤ・バイアスプライタイヤを混在使
用しない
●
サマータイヤ・オールシーズンタイヤ・冬用タイヤを混在使用しない
■
異常があるタイヤの使用禁止
異常があるタイヤをそのまま装着していると、走行時にハンドルをとられたり、
異常な振動を感じることがあります。また、次のような事態になり、思わぬ事
故につながるおそれがあり危険です。
●
破裂などの修理できない損傷を与える
●
車両が横すべりする
●
車両の本来の性能(燃費・車両の安定性・制動距離など)が発揮されない
456
6-2. 簡単な点検・部品交換
警告
■
タイヤ交換時の注意
●
ねじ部にオイルやグリースをぬらないでください。
ナットを締めるときに必要以上に締め付けられ、ボルトが破損したり、ディス
クホイールが損傷するおそれがあります。また、ナットがゆるみホイールが落
下して、重大な事故につながるおそれがあります。オイルやグリースがねじ部
に付いている場合はふき取ってください。
注意
■
走行中に空気もれが起こったら
走行を続けないでください。
タイヤまたはホイールが損傷することがあります。
■
悪路走行に対する注意
段差や凹凸のある路上を走行するときは注意してください。
タイヤの空気が抜けて、タイヤのクッション作用が低下します。また、タイヤ・
ホイール・車体などの部品も損傷するおそれがあります。
●
必ずナットのテーパー部を内側にして取
り付けてください。テーパー部を外側にし
て取り付けると、ホイールが破損しはずれ
てしまい、重大な傷害におよぶか、最悪の
場合死亡につながるおそれがあります。
テーパー部
457
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
タイヤ空気圧について
■
タイヤ空気圧が適正でない場合
適切に調整されていないタイヤ空気圧で走行すると、次のようなことが起こる場
合があります。
●
燃費の悪化
●
乗り心地や操縦安定性の低下
●
摩耗によるタイヤ寿命の低下
●
安全性の低下
ひんぱんにタイヤ空気圧が低下する場合は、トヨタ販売店でタイヤの点検を受け
てください。
■
タイヤ空気圧の点検のしかた
タイヤ空気圧の点検の際は、次のことをお守りください。
●
タイヤが冷えているときに点検する
●
タイヤ空気圧ゲージを必ず使用する
タイヤの外観だけでは空気圧が適正かどうか判断できません。
●
走行後はタイヤの発熱により空気圧が高くなります。異常ではありませんので
減圧しないでください。
●
荷物を積んだり、多人数で乗車するときは荷重を不均等にかけないようにする
タイヤの空気圧を適正に維持するために、タイヤの空気圧点検を月に 1
回以上実施してください。(
→
P. 554)
知識
458
6-2. 簡単な点検・部品交換
警告
■
タイヤの性能を発揮するために
適正なタイヤ空気圧を維持してください。
タイヤ空気圧が適正に保たれていないと、次のようなことが起こるおそれがあ
り、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
過度の摩耗
●
偏摩耗
●
操縦安定性の低下
●
タイヤの過熱による破裂
●
タイヤとホイールのあいだからの空気漏れ
●
ホイールの変形、タイヤの損傷
●
走行時にタイヤが損傷する可能性の増大
(路上障害物、道路のつなぎ目や段差など)
注意
■
タイヤ空気圧の点検・調整をしたあとは
タイヤのバルブキャップを確実に取り付けてください。
バルブキャップをはずしていると、ほこりや水分がバルブに入り空気が漏れ、
タイヤの空気圧が低下するおそれがあります。
459
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
エアコンフィルターの交換
パワースイッチを OFF にする
グ ロ ー ブ ボ ッ ク ス を 開 き ダ ン
パーステーのピンをはずす
グローブボックス側面を内側に
押して上部のツメを片側ずつは
ずし、グローブボックスを支えな
がらゆっくりと全開させる
グローブボックスがいっぱいま
で開いた状態から、少しだけ持ち
上げた位置で手前に引き、グロー
ブボックス下部の結合部をはず
す
軽く引いても結合がはずれない場合
は、無理に引っ張らず、持ち上げる量
を微調整しながら手前に引いてくださ
い。
エアコンを快適にお使いいただくために、エアコンフィルターを定期的
に交換してください。
交換のしかた
1
2
3
4
460
6-2. 簡単な点検・部品交換
フィルターカバーを取りはずす
フィルターカバーの固定を解
除する
フィルターカバーを矢印の方
向にずらし、ツメからフィル
ターカバーを抜く
フィルターケースを取りはずす
フィルターを取りはずし、新しい
フィルターと交換する
「↑ UP」マークの矢印が上を向くよう
に取り付けます。
取り付けるときは、取りはずしたときと逆の手順で取り付ける
■
エアコンフィルターの交換について
エアコンフィルターは次の時期を目安に交換してください。
15,000km[7,500km
※ 1
] ごと、ただし 12ヶ月をこえないこと
※ 2
※ 1
大都市や寒冷地など、交通量や粉じんの多い地区
※ 2
芳香剤などの使用により脱臭寿命が著しく低下する場合があります。エアコ
ンの臭いが気になりだしたらフィルターを交換してください。
■
エアコンの風量が減少したときは
フィルターの目詰まりが考えられますので、フィルターを交換してください。
5
1
2
6
7
知識
8
461
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
注意
■
エアコンを使用するときの注意
●
フィルターを装着せずにエアコンを使用すると、故障の原因になることがあり
ます。必ずフィルターを装着してください。
●
フィルターは交換するタイプです。
水洗いやエアブローによる清掃はしないでください。
■
グローブボックスを取りはずすとき
必ず指定の手順(→ P. 459)に従って取りはずしてください。正しい方法で
取りはずさないと、グローブボックス下部の結合部が破損するおそれがありま
す。
■
フィルターカバーの破損を防ぐために
フィルターカバーの固定を解除するとき
に、フィルターカバーを矢印の方向に動か
す際は、ツメに無理な力が加わらないよう
注意してください。
ツメが破損するおそれがあります。
462
6-2. 簡単な点検・部品交換
ワイパーゴムの交換
■
フロントワイパー
ワイパーアームを起こすときは、
運転席側から助手席側の順番で
アームを持ち上げる
もとの位置にもどすときは、助手
席側から運転席側の順にアーム
を降ろす
■
リヤワイパー
リヤワイパースイッチ
(→ P. 257)でリヤワイパーを
作動させ、リヤワイパーが図の
に示す範囲内に入ったら、パ
ワースイッチを OFF にしてリヤ
ワイパーを停止させる
ワイパーアームを持ち上げる
ワイパーアームをもとにもどしたあと
は、忘れずにリヤワイパースイッチを
OFF にしてください。
ワイパーゴムを交換する際は、次の要領でワイパーの各部品を操作して
ください。
ワイパーアームの取り扱い方法
1
2
1
A
2
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