Toyota Sienta (2017 year). Manual japanese — part 25
383
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
補機バッテリーの引火または爆発を防ぐために
補機バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険
ですので、火や火花が発生しないよう、次のことをお守りください。
●
ブースターケーブルは正しい端子または接続箇所以外に接続しない
●
+端子に接続したブースターケーブルの先を付近のブラケットや未塗装の金
属部に接触させない
●
ブースターケーブルは+側と−側の端子を絶対に接触させない
●
補機バッテリー付近では、喫煙したりマッチやライターなどで火を起こさない
■
補機バッテリーの取り扱いについて
補機バッテリー内には有毒で腐食性のある酸性の電解液が入っており、また関
連部品には鉛または鉛の混合物を含んでいるので、取り扱いに関し、次のこと
を必ずお守りください。
●
補機バッテリーを取り扱うときは保護メガネを着用し、補機バッテリー液(酸)
が皮膚・衣服・車体に付着しないようにする
●
必要以上、顔や頭などを補機バッテリーに近付けない
●
誤って補機バッテリー液が体に付着したり目に入ったりした場合、ただちに大
量の水で洗い、すぐに医師の診察を受ける
また、医師の診察を受けるまで、水を含ませたスポンジや布を患部にあててお
く
●
誤って補機バッテリー液を飲み込んだ場合、多量の水を飲んで、すぐに医師の
診察を受ける
●
補機バッテリーや周辺部品の取り扱い後は手を洗う
●
お子さまを補機バッテリーに近付けない
■
補機バッテリーあがりの処置をしたあとは
●
早めにトヨタ販売店で補機バッテリーの点検を受けてください。
●
補機バッテリーが劣化している場合、そのまま使い続けると補機バッテリーか
ら異臭ガスが発生し、乗員に健康障害をおよぼすおそれがあり危険です。
■
補機バッテリー端子をはずすときは
必ず−端子を先にはずしてください。+端子を先にはずすと、+端子が周辺の
金属部分にふれた場合、火花が発生し火災につながるおそれがある他、感電し
重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
384
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
補機バッテリーの交換について
●
液栓やインジケーターがステーに近いと、補機バッテリー液(硫酸)がもれだ
すおそれがあります。
●
補機バッテリーの交換については、トヨタ販売店にご相談ください。
■
補機バッテリーの−端子について
ボデーに接続された補機バッテリーのマイナス端子をはずさないでください。
誤ってはずすとプラス端子と接触し、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡
につながるおそれがあります。
注意
■
補機バッテリーを交換するときは
補機バッテリー固定用ステーと液栓やインジケーターが 11mm 以上離れてい
るものを使用してください。
液栓やインジケーターがステーと近いと、バッテリー液がもれだすおそれがあ
ります。
■
ブースターケーブルの取扱いについて
ブースターケーブルを接続したり、取りはずすときは、冷却ファンやベルトに
巻き込まれないように十分注意してください。
■
救援用端子について
●
救援用端子は、他の車から応急的に補機バッテリーを充電するためのもので
す。
●
救援用端子を使用して、他の車のバッテリーあがりを救援することはできませ
ん。
●
補機バッテリー交換後は、交換した補機
バッテリーの排気穴に排気ホースとつな
がったエルボと排気穴栓を確実に取り付
けてください。正しく取り付けられていな
いと、可燃性ガスが車内に侵入したり、引
火して爆発するおそれがあり危険です。
エルボ
385
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
オーバーヒートしたときは
●
マルチインフォメーションディスプレイに「エンジン冷却水高温 安全
な場所に停車して取扱書を確認してください」が表示されたり、ハイ
ブリッドシステムの出力が低下する(スピードが出ないなど)
●
マルチインフォメーションディスプレイに「ハイブリッドシステム高
温 出力制限中です」が表示される
●
エンジンルームから蒸気が出る
■
マルチインフォメーションディスプレイに「エンジン冷却水高温 安全
な場所に停車して取扱書を確認してください」が表示されたとき
安全な場所に停車し、エアコンを OFF にしてから、ハイブリッド
システムを停止する
蒸気が出ている場合:
蒸気が出なくなったことを確認してから、注意してボンネットを開
ける
蒸気が出ていない場合:
注意してボンネットを開ける
ハイブリッドシステムが十分
に冷えてから、ラジエーターコ
ア部(放熱部)やホースなどか
らの冷却水もれを点検する
ラジエーター
ファン
多量の冷却水もれがある場合は、た
だちにトヨタ販売店に連絡してくだ
さい。
次のような場合は、オーバーヒートの可能性があります。
対処方法
1
2
3
1
2
386
7-2. 緊急時の対処法
冷却水の量がリザーバータン
クの “F”(上限)と “L”(下
限)の間にあるかを点検する
リザーバータンク
“F”(上限)
“L”(下限)
ラジエーターキャップ
冷却水が不足している場合は、
冷却水を補給する(→P. 395)
冷却水がない場合は、応急処置とし
て水を補給してください。
ハイブリッドシステムを始動し、エアコンを作動させてラジエー
ター冷却用のファンが作動しているか、およびラジエーターコアや
ホースなどから冷却水もれがないことを再度確認する
ハイブリッドシステムが冷えた状態での始動直後は、エアコンを ON にするこ
とでファンが作動します。ファンの音や風で確認してください。わかりにくい
ときは、エアコンの ON・OFF をくり返してください。
(ただし、氷点下となる寒冷時はファンが作動しないことがあります)
ファンが作動していない場合:
すぐにハイブリッドシステムを停止し、トヨタ販売店に連絡する
ファンが作動している場合:
最寄りのトヨタ販売店で点検を受ける
4
1
2
3
4
4
5
6
387
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
マルチインフォメーションディスプレイに「ハイブリッドシステム高
温 出力制限中です」が表示されたとき
安全な場所に停車する
ハイブリッドシステムを停止し、注意してボンネットを開ける
ハイブリッドシステムが十分
に冷えてから、ラジエーターコ
ア部(放熱部)やホースなどか
らの冷却水もれを点検する
ラジエーター
ファン
多量の冷却水もれがある場合は、た
だちにトヨタ販売店に連絡してくだ
さい。
冷却水の量がリザーバータン
クの “F”(上限)と “L”(下
限)の間にあるかを点検する
リザーバータンク
“F”(上限)
“L”(下限)
冷却水が不足している場合は、
冷却水を補給する(→P. 395)
冷却水がない場合は、応急処置とし
て水を補給してください。
ハイブリッドシステムを始動し、マルチインフォメーションディス
プレイを確認する
表示が消えない場合:
ハイブリッドシステムを停止してトヨタ販売店に連絡する
表示が消えている場合:
最寄りのトヨタ販売店で点検を受ける
1
2
3
1
2
3
1
2
3
4
5
388
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
エンジンルーム点検中の事故やけがを防ぐために
●
エンジンルームから蒸気が出ている場合は、蒸気が出なくなるまでボンネット
を開けないでください。エンジンルーム内が高温になっているため、やけどな
どの重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
ハイブリッドシステムの停止後は、READY インジケーターが消灯しているこ
とを確認してください。ハイブリッドシステムが作動していると、ガソリンエ
ンジンが自動的に動き出したり、ガソリンエンジンが停止していても、冷却
ファンが急にまわり出すことがあります。ベルトやファンなどの回転部分にふ
れたり、近付いたりすると、手や着衣(特にネクタイ・スカーフ・マフラーな
ど)が巻き込まれたりして、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
ハイブリッドシステムおよびラジエーターが熱い場合は、ラジエーターキャッ
プおよび冷却水リザーバータンクのキャップを開けないでください。
高温の蒸気や冷却水が圧力によって噴き出し、やけどなどの重大な傷害を受け
るおそれがあり危険です。
注意
■
冷却水を入れるときの注意
ハイブリッドシステムが十分に冷えてから入れてください。
ハイブリッドシステムが熱いときに急に冷たい冷却水を入れると、ハイブリッ
ドシステムが損傷するおそれがあります。
■
冷却系統の故障を防ぐために
次のことをお守りください
●
異物(砂やほこりなど)を冷却水に混入させない
●
冷却水添加剤を使用しない
389
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
スタックしたときは
パーキングブレーキをかけ、シフトレバーを P にしてハイブリッドシス
テムを停止する
タイヤ前後の土や雪などを取り除く
タイヤの下に木や石などをあてがう
ハイブリッドシステムを再始動する
シフトレバーを D または R に入れ、パーキングブレーキを解除して注
意しながらアクセルペダルを踏む
■
脱出しにくいとき
ぬかるみや砂地・雪道などでタイヤが空転したり埋まり込んで動けなく
なったときは次の方法で脱出してください。
知識
を押して TRC を OFF にしてくださ
い
警告
■
脱出するとき
前進と後退をくり返してスタックから脱出する場合、他の車・ものまたは人と
の衝突を避けるため周囲に何もないことを確認してください。
スタックから脱出するとき、車が前方または後方に飛び出すおそれがあります
ので、特に注意してください。
■
シフトレバーを操作するとき
アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
車が急発進し、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
1
2
3
4
5
390
7-2. 緊急時の対処法
注意
■
トランスミッションやその他の部品への損傷を避けるために
●
タイヤが空転するのを避け、必要以上にアクセルペダルを踏まないでくださ
い。
●
上記の方法で脱出できなかった場合、けん引による救援が必要です。
車両情報
8
391
8-1. 仕様一覧
メンテナンスデータ
(指定燃料・オイル量
など). . . . . . . . . .392
8-2. カスタマイズ機能
ユーザーカスタマイズ
機能一覧. . . . . . . . 398
8-3. 初期設定
初期設定が必要な項目 . . ...402
392
8-1. 仕様一覧
メンテナンスデータ(指定燃料・オイル量など)
※
エタノールの混合率 10%以下または、ETBE の混合率 22%以下のガソリン
(酸素含有率 3.7%以下)を使用することができます。
使用するオイルや液類の品質により、自動車の寿命は著しく左右されます。
トヨタ車には、最も適したトヨタ純正オイル・液類(以下、「指定銘柄」
といいます)のご使用をおすすめします。
指定銘柄以外を使用される場合は、指定銘柄に相当する品質のものをご
使用ください。
燃料
指定燃料
容量[L](参考値)
・ 無鉛レギュラーガソリン
・ バイオ混合ガソリン(レギュラー)
※
42
393
8
8-1. 仕様一覧
車両情報
※1
エンジンオイルの容量は交換する際の目安です。オイル量の確認は、エンジ
ンの暖機後にハイブリッドシステムを停止し、5 分以上経過してからレベル
ゲージで行ってください。
※2
0W-16 は上記表の指定銘柄の中では、最も省燃費性に優れるオイルです。
エンジンオイル
指定銘柄
容量[L]
(参考値
※1
)
オイル
のみ交換
オイルと
オイル
フィルター
交換
トヨタ純正 キヤッスル モーターオイル 0W-16
※2
SAE 0W-16
トヨタ キヤッスル モーターオイル SN 0W-20
API SN/RC, ILSAC GF-5,
SAE 0W-20
トヨタ キヤッスル モーターオイル SN 5W-20
API SN/RC, ILSAC GF-5,
SAE 5W-20
トヨタ キヤッスル モーターオイル SN 5W-30
API SN/RC, ILSAC GF-5,
SAE 5W-30
トヨタ キヤッスル モーターオイル SN 10W-30
API SN/RC, ILSAC GF-5,
SAE 10W-30
3.4
3.7
394
8-1. 仕様一覧
■
指定エンジンオイル
トヨタキヤッスルモーターオイルまたは、API 規格 SN/RC、SM/EC
か、ILSAC 規格に合致したオイルをご使用ください。なお、ILSAC
規格合格油の缶には ILSAC CERTIFICATION(イルサックサーティ
フィケーション)マークが付いています。
API マーク
ILSAC CERTIFICATIONマー
ク
■
エンジンオイル推奨粘度
下記図に基づき、外気温に適した粘度のものをご使用ください。
※
0W-16 は新車時に充填されており、上記図に示す中では、最も省燃費性に
優れるオイルです。
オイル粘度について(例として 0W-16 で説明します):
・ 0W-16 の 0W は、低温時のエンジン始動特性を示しています。W
の前の数値が小さいほど冬場や寒冷時のエンジン始動が容易になり
ます。
・ 0W-16 の 16 は、高温時の粘度特性を示しています。
粘度の高い(数値が大きい)オイルは、高速または重負荷走行に適
しています。
1
2
395
8
8-1. 仕様一覧
車両情報
※
交換が必要な際はトヨタ販売店にご相談ください。
■
ブレーキフルード
■
ブレーキペダル
※
ハイブリッドシステムが作動している状態で、294N(30kgf)の踏力をか
けたときの床板とのすき間の最小値
■
パーキングブレーキ
※
ノッチとは、パーキングブレーキをかけるときの節度(“ カチッ ”)という
音のことです
ラジエーター
指定銘柄
容量[L](参考値)
トヨタ純正スーパーロングライフ
クーラント
凍結保証温度
濃度 30% − 12qC
濃度 50% − 35qC
ガソリンエンジン
5.0
インバーター
1.8
トランスミッション
指定銘柄
容量[L]
(参考値
※
)
トヨタ純正オートフルード WS
3.4
ブレーキ
指定銘柄
トヨタ純正ブレーキフルード 2500H-A
項目
基準値[mm]
遊び
1 ∼ 6
踏み込んだときの床板とのすき間
※
71 以上
項目
基準値(回数)
踏みしろ
操作力 300N(30.6kgf)のときのノッチ
※
数
6 ∼ 9
396
8-1. 仕様一覧
※
表に記載の無いランプは LED を採用しています。
ウォッシャータンク
容量 [L](参考値)
2.3
タイヤ・ホイール
タイヤサイズ
ホイール
サイズ
タイヤが冷えている
ときの空気圧
kPa(kg/cm
2
)
前輪
後輪
185/60R15 84H
15×5 1/2J
240(2.4)
195/50R16 84V
16×6J
電球(バルブ)
※
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
電球
W(ワット)数
車外
ヘッドランプ(ハロゲンヘッドランプ装着車)
ロービーム(バルブタイプ:H11)
ハイビーム(バルブタイプ:HB3)
55
60
車幅灯(ハロゲンヘッドランプ装着車)
5
フロントフォグランプ
★
(バルブタイプ:H16)
19
フロント方向指示灯/非常点滅灯
21
リヤ方向指示灯/非常点滅灯
21
後退灯
16
番号灯
5
車内
パーソナルランプ / フロントルームランプ
8
リヤルームランプ
8
ラゲージルームランプ
5
397
8
8-1. 仕様一覧
車両情報
車両仕様
名称
型式
エンジン
電動機型式
駆動方式
シエンタ
NHP170G
1NZ-FXE
(1.5L ガソリン)
2LM
FF
(前輪駆動)
398
8-2. カスタマイズ機能
ユーザーカスタマイズ機能一覧
■
スマートエントリー&スタートシステム
★
(→ P. 129)
お車に装備されている各種の機能は、ご希望に合わせてトヨタ販売店で
作動内容を変更することができます。
機能によっては、他の機能と連動して設定がかわるものもあります。詳
しくはトヨタ販売店へお問い合わせください。
カスタマイズ設定一覧
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
機能の内容
初期設定
変更後
スマートエントリー&スタート
システムの作動
あり
なし
ワイヤレス機能
あり
なし
作動の合図(ブザー)
あり
なし
作動の合図(ブザー音量調整)
5
レベル 0 ∼ 7
作動の合図(非常点滅灯)
あり
なし
解錠後、ドアを開けなかったときの
自動施錠までの時間
30 秒
60 秒
120 秒
半ドア警告ブザー
あり
なし
連続ロック操作の有効回数
2 回
無制限
キーの
ボタンまたは、
ボタン
★
操作でパワースライドドアを開ける
スライドドア施錠時:
なし
スライドドア解錠時:
長押し
なし
スライドドア施錠時:
なし
スライドドア解錠時:
単押し
スライドドア施錠時:
なし
スライドドア解錠時:
2 回押し
スライドドア施錠時・
解錠時共に 2 回押し
スライドドア施錠時・
解錠時共に長押し
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