Toyota Sienta (2017 year). Manual japanese — part 12
175
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
万一、READY インジケーターが点灯しないときは
正しい手順で始動操作を行っても READY インジケーターが点灯しない場合は、
ただちにトヨタ販売店へご連絡ください。
■
ハイブリッドシステムに異常があるときは
→ P. 353
■
ステアリングロックを解除するには
■
キー抜き忘れ警告ブザー
キーが挿してあり、エンジンスイッチが “ACC” または “LOCK” のとき、運
転席ドアを開けると警告ブザーが鳴ります。
ハンドルを左右に動かしながら、エンジン
スイッチをまわしてください。
警告
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
必ず運転席に座って行ってください。このとき決してアクセルペダルは踏まな
いでください。
思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
■
走行中の警告
走行中はエンジンスイッチを “LOCK” にしないでください。
緊急時は走行中にハイブリッドシステムを停止し、“ACC” にしてください。
走行中にハイブリッドシステムが停止すると思わぬ事故につながるおそれがあ
ります。(→ P. 340)
176
4-2. 運転のしかた
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
ハイブリッドシステム停止中は、エンジンスイッチを “ACC” または “ON ”
にしたまま長時間放置しないでください。
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
もしハイブリッドシステムが始動しにくい場合は、ただちにトヨタ販売店で点
検を受けてください。
177
4
運転
4-2. 運転のしかた
パワー(イグニッション)スイッチ
(スマートエントリー&スタートシステム装着車)
正しい運転姿勢(→ P. 24)がとれるようにシートの位置を調整し、
ペダルの各位置を確認する
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーが P の位置にあることを確認する
ブレーキペダルをしっかり踏む
マルチインフォメーションディスプレ
イに
が表示されます。
表示されないと、ハイブリッドシステ
ムは始動しません。
パワースイッチを押す
READYインジケーターが点灯すれば、
ハイブリッドシステムは正常に始動し
ています。
READY インジケーターが点灯するま
でブレーキペダルを踏み続けてくださ
い。
パワースイッチのどのモード(→ P.
178)からでもハイブリッドシステム
を始動できます。
READY インジケーターが点灯したことを確認する
READY インジケーターが点滅または消灯している状態では走行できません。
電子キーを携帯して次の操作を行うことで、ハイブリッドシステムの始
動またはパワースイッチのモードを切りかえることができます。
ハイブリッドシステムの始動のしかた
1
2
3
4
5
6
178
4-2. 運転のしかた
車両を停止させる
シフトレバーを P の位置にする
パーキングブレーキをかける(→ P. 190)
パワースイッチを押す
ブレーキペダルから足を離して、トリップインフォメーション表示部
の「アクセサリー」の表示が消灯していることを確認する
ブレーキペダルを踏まずにパワースイッチを押すと、モードを切りかえ
ることができます。(スイッチを押すごとにモードが切りかわります)
OFF
※1
非常点滅灯が使用できます。
アクセサリーモード
※2
アクセサリーソケットなどの電装品が
使用できます。
トリップインフォメーション表示部に
「アクセサリー」が表示されます。
ON モード
※2
すべての電装品が使用できます。
トリップインフォメーション表示部に
「イグニッション ON」が表示されます。
※1
シフトレバーが P 以外のときはアク
セサリーモードになり、OFF になり
ません。
※2
マルチインフォメーションディスプ
レイに「電源 ON」が表示されます。
ハイブリッドシステム停止のしかた
パワースイッチの切りかえ
1
2
3
4
5
1
2
3
179
4-2. 運転のしかた
4
運転
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させた場合、ハイ
ブリッドシステムは停止しますが、パワースイッチのモードは OFF にな
りません。次の手順で OFF にしてください。
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーを P の位置にする
マルチインフォメーションディスプレイに「電源を OFF してくださ
い」が表示されていることを確認し、パワースイッチを 1 回押す
マルチインフォメーションディスプレイの「電源を OFF してくださ
い」の表示が消灯していることを確認する
■
自動電源 OFF 機能
シフトレバーが P にあるとき 20 分以上アクセサリーモードか 1 時間以上 ON
モード(ハイブリッドシステムが作動していない状態)にしたままにしておくと、
パワースイッチが自動で OFF になります。
ただし、自動電源 OFF 機能は、補機バッテリーあがりを完全に防ぐものではあ
りません。ハイブリッドシステムが始動していないときは、パワースイッチをア
クセサリーモードまたは ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
■
ハイブリッド車特有の音と振動について
→ P. 70
■
外気温が低いときは
ハイブリッドシステム始動時にREADYインジケーターの点滅時間が長くなるこ
とがあります。READY インジケーターが点灯すれば走行可能になりますので点
灯するまでそのままお待ちください。
■
電子キーの電池の消耗について
→ P. 101
■
スマートエントリー&スタートシステムが正常に働かないおそれのある状況
→ P. 131
■
ご留意いただきたいこと
→ P. 132
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止したとき
知識
1
2
3
4
180
4-2. 運転のしかた
■
ハイブリッドシステムが始動しないとき
●
イモビライザーシステムが解除されていない可能性があります。(→ P. 76)
トヨタ販売店へご連絡ください。
●
シフトレバーがPの位置にあるか確認してください。ハイブリッドシステムを始
動するときに、シフトレバーが傾いたり、P 以外の位置にするとハイブリッド
システムを始動することができない場合があります。
■
ステアリングロックについて
パワースイッチを OFF にしたあとにドアを開閉すると、ステアリングロック機
能によりハンドルが固定されます。パワースイッチを操作すると、ステアリング
ロックは自動で解除されます。
■
ステアリングロックが解除できないとき
■
ステアリングロックモーターのオーバーヒート防止について
短時間にハイブリッドシステムの始動・停止をくり返すと、モーターのオーバー
ヒート防止のために作動制限することがあります。その場合は操作を控えてくだ
さい。
2 秒∼ 10 秒程度でもとの状態にもどります。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「スマートエントリー&スタートシス
テム故障 取扱書を確認」が表示されたときは
システムに異常があるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けて
ください。
■
万一、READY インジケーターが点灯しないときは
正しい手順で始動操作を行っても READY インジケーターが点灯しない場合は、
ただちにトヨタ販売店へご連絡ください。
■
ハイブリッドシステムに異常があるときは
→ P. 353
■
電子キーの電池が切れたときは
→ P. 307
ステアリングロックが解除されていないと
きは、マルチインフォメーションディスプレ
イに「ハンドルを左右に回しながらパワース
イッチを押してください」が表示されます。
シフトレバーが P の位置にあることを確認
して、ハンドルを左右にまわしながら再操作
してください。
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4-2. 運転のしかた
4
運転
■
パワースイッチの操作について
●
パワースイッチを操作する際は、短く確実に押してください。確実に押せてな
い場合は、モードの切りかえやハイブリッドシステムの始動ができない場合が
あります。また、確実に操作すれば押し続ける必要はありません。
●
パワースイッチ OFF 後、すぐに再始動した場合は、ハイブリッドシステムが始
動しない場合があります。パワースイッチ OFF 後の再始動は、数秒待ってから
操作してください。
■
販売店でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたときは
→ P. 376
警告
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
必ず運転席に座って行ってください。このとき決してアクセルペダルは踏まな
いでください。
思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
■
走行中の警告
ハイブリッドシステムの停止などで車両滑走状態になったときは、車両が安全
な状態で停止するまでドアを開けたり、ロック操作をしたりしないでください。
ステアリングロック機能が作動し、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよ
ぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
緊急時のハイブリッドシステム停止方法
走行中にハイブリッドシステムを緊急停止したい場合には、パワースイッチを
2 秒以上押し続けるか、素早く 3 回以上連続で押してください。(→ P. 340)
ただし、緊急時以外は走行中にパワースイッチにふれないでください。走行中
にハイブリッドシステムを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能です
が、ハンドルの操作力補助がなくなり、ハンドル操作が困難になります。安全
を確認した上で、すみやかに道路脇に停車してください。
●
走行中にパワースイッチを操作すると、マルチインフォメーションディスプレ
イに警告メッセージが表示され、警告ブザーが鳴ります。
182
4-2. 運転のしかた
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
●
ハイブリッドシステム停止中は、パワースイッチをアクセサリーモードまたは
ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
●
ハイブリッドシステム停止中に、トリップインフォメーション表示部の「アク
セサリー」の表示が消灯していない場合、パワースイッチが OFF になってい
ません。パワースイッチを OFF にしてから車両を離れてください。
●
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させないでください。
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させた場合、パワース
イッチがアクセサリーモードとなるため、そのまま放置すると補機バッテリー
あがりの原因となります。
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
もしハイブリッドシステムが始動しにくい場合は、ただちにトヨタ販売店で点
検を受けてください。
■
パワースイッチの操作について
パワースイッチ操作時に引っかかりなどの違和感があるときは、故障のおそれ
があります。すみやかにトヨタ販売店にご連絡ください。
183
4
運転
4-2. 運転のしかた
EV ドライブモード
EV ドライブモードの ON / OFF を
切りかえる
EV ドライブモードになると、マルチイ
ンフォメーションディスプレイに EV
ドライブモード表示灯が点灯します。
もう一 度スイッチを 押すと通常 走行
(ガソリンエンジンと電気モーターに
よる走行)にもどります。
EV ドライブモードは、駆動用電池から電力を供給し、電気モーターの
みを使って走行するモードです。早朝、深夜の住宅街や屋内の駐車場な
どで、騒音や排気ガスを気にすることなく走行することができます。
通常は車両接近通報装置が ON になっているため、静かに走行したい場
合は OFF にしてください。(→ P. 68)
184
4-2. 運転のしかた
■
EV ドライブモードの切りかえについて
次のときは EV ドライブモードに切りかわらない場合があります。EV ドライブ
モードに切りかわらないときはブザーが鳴り、マルチインフォメーションディス
プレイにメッセージが表示されます。
●
ハイブリッドシステムが高温のとき
炎天下に駐車したあとや登降坂、高速走行後など
●
ハイブリッドシステムが低温のとき
約 0 ℃を下まわるような低温下に長時間駐車したあとなど
●
ガソリンエンジンが暖機運転中のとき
●
駆動用電池の充電量が低いとき
エネルギーモニターに表示される駆動用電池の残量が少ない状態(→ P. 88)
●
車速が高いとき
●
アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など
●
フロントウインドウガラスの曇り取りを使用しているとき
■
ガソリンエンジンが冷えているときの EV ドライブモードの切りかえについて
ガソリンエンジンが冷えているときにハイブリッドシステムを始動した場合、し
ばらくすると暖機運転のためガソリンエンジンが自動的に始動し、EV ドライブ
モードに切りかえることができなくなります。
ハイブリッドシステム始動操作後、READY インジケーターが点灯したら、ガソ
リンエンジンが始動する前に EV ドライブモードスイッチを押してください。
知識
185
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
EV ドライブモードの自動解除について
EV ドライブモードで走行中、次のときは自動的に通常走行(ガソリンエンジン
と電気モーターによる走行)になることがあります。EV ドライブモードが解除
されるときは、ブザーが鳴り、EV ドライブモード表示灯が点滅したあと、消灯
します。
●
駆動用電池の充電量が低下したとき
エネルギーモニターに表示される駆動用電池の残量が少ない状態(→ P. 88)
●
車速が高いとき
●
アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など
■
EV ドライブモードの走行可能距離
EV ドライブモードの走行可能距離は数百 m から約 1km 程度です。ただし、車
両の状況によっては EV ドライブモードが使用できない場合があります。(走行
距離は、駆動用電池の充電量や走行状態によって異なります)
■
燃費について
ハイブリッドシステムは、通常走行(ガソリンエンジンと電気モーターによる走
行)において、最も燃費がよくなるように制御されています。EV ドライブモー
ドを多用すると、燃費が悪くなることがあります。
警告
■
走行中の警告
EV ドライブモードではエンジン音がしないため、周囲の人が車両の発進や接
近に気が付かない場合があります。車両接近通報装置が ON でも、周囲の騒音
などが大きい場合は、車両の接近に気が付かない場合がありますので、十分注
意して運転してください。特に車両接近通報装置を OFF にしているときは、注
意が必要です。
186
4-2. 運転のしかた
トランスミッション
エンジンスイッチ
★
が “ON” またはパワースイッチ
★
が ON モー
ドの状態で、ブレーキペダルを踏んだまま操作します。
P から他ポジション、または D から R・P、および R から P・D・B へ切りか
えるときは、ブレーキペダルを踏み、車を完全に止めてから行ってください。
※
燃費向上や騒音の低減のために、通常は D ポジションを使用してください。
シフトレバーの動かし方
シフトポジションの使用目的
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
シフトポジション
目的
P
駐車またはハイブリッドシステムの始動
R
後退
N
動力が伝わらない状態
D
通常走行
※
B
坂道や急な下り坂など、
強いエンジンブレーキが必要なとき
187
4-2. 運転のしかた
4
運転
通常にくらべてアクセルペダルの踏みこみに対するトルクの発生がゆる
やかになり、またエアコン(暖房・冷房)の作動を抑え、燃費を向上さ
せる走行に適しています。
スイッチを押して、エコドライブ
モードの ON / OFF を切りかえる
ス イ ッ チ を 押 す と、マ ル チ イ ン フ ォ
メ ー シ ョ ン デ ィ ス プ レ イ内 の ECO
MODE 表示灯が点灯します。
通常走行モードにもどすときは再度ス
イッチを押します。
・ エコドライブモードが ON の状態
は、エ ン ジ ン ス イ ッ チ
★
を
“LOCK” またはパワースイッチ
★
を OFF にしても記憶されていま
す。
■
エコドライブモードのエアコン作動について
エコドライブモードは暖房・冷房の作動や風量を抑制して、燃費向上を図ってい
ます。空調の効きをより良くしたいときは、設定温度や風量を調整するか、また
はエコドライブモードを解除してください。
■
リバース警告ブザー
シフトレバーを R に入れるとブザーが鳴り、R にあることを運転者に知らせます。
■
シフトレバーを P からシフトできないとき
→ P. 375
■
急発進の抑制について(ドライブスタートコントロール)
→ P. 164
エコドライブモードの選択
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
知識
警告
■
すべりやすい路面を走行するとき
急なアクセル操作や、シフト操作を行わないでください。エンジンブレーキ力
の急激な変化が横すべりやスピンの原因になりますので注意してください。
188
4-2. 運転のしかた
注意
■
駆動用電池の充電について
シフトレバーが N では、ガソリンエンジンが回転していても駆動用電池は充電
されないため、N で長時間放置すると駆動用電池の残量が低下し、走行不能に
なるおそれがあります。
189
4
運転
4-2. 運転のしかた
方向指示レバー
左折
右折
左側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで左側方向指示灯が点
滅します。
右側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで右側方向指示灯が点
滅します。
■
作動条件
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジンスイッチが “ON” のとき
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
パワースイッチが ON モードのとき
■
表示灯の点滅が異常に速くなったとき
方向指示灯の電球が切れていないか確認してください。
操作のしかた
1
2
3
4
知識
190
4-2. 運転のしかた
パーキングブレーキ
パーキングブレーキをかけるには、
右足でブレーキペダルを踏みなが
ら、左足でパーキングブレーキペダ
ルをいっぱいまで踏み込む(再度踏
み込むと解除される)
■
冬季のパーキングブレーキの使用について
→ P. 238
■
パーキングブレーキ未解除走行時警告ブザー
→ P. 351
操作のしかた
知識
注意
■
走行前の注意
パーキングブレーキを完全に解除してください。
パーキングブレーキをかけたまま走行すると、ブレーキ部品が過熱し、ブレー
キの効きが悪くなったり、早く摩耗したりするおそれがあります。
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