Toyota SAI (2017 year). Manual japanese — part 10
143
4-1. 運転にあたって
4
運転
ブレーキペダルを踏んだまま、パーキングブレーキをしっかりかけ、
シフトポジションを D にする
シフトポジション表示灯が D であることをメーターで確認する。(→ P. 76)
アクセルペダルをゆっくり踏む
車が動き出す感触を確認したら、パーキングブレーキを解除し発進す
る
■
燃費を良くする走り方
ハイブリッド車も急加速を控えるなど、通常のガソリン車と同様の心がけが必要
です。P. 218 の「ハイブリッド車運転のアドバイス」を参照してください。
■
雨の日の運転について
●
雨の日は視界が悪くなり、またガラスが曇ったり、路面がすべりやすくなった
りするので、慎重に走行してください。
●
雨の降りはじめは路面がよりすべりやすいため、慎重に走行してください。
●
雨の日の高速走行などでは、タイヤと路面のあいだに水膜が発生し、ハンドル
やブレーキが効かなくなるおそれがあるので、スピードは控えめにしてくださ
い。
■
運転標識の取り付け
磁石式の初心運転者標識や高齢運転者標識などを樹脂バンパーやアルミ部分(ボ
ンネット)に取り付けることはできません。
上り坂の発進のしかた
知識
144
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
発進するとき
車が動き出すことによる事故を防ぐため、READY インジケーターが点灯して
いる状態で停車しているときは、常にブレーキペダルを踏んでください。クリー
プ現象で車が動き出すのを防ぎます。
■
運転するとき
●
踏み間違いを避けるため、ブレーキペダルとアクセルペダルの位置を十分把握
した上で運転してください。
・ アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏むと、車が急発進して思わ
ぬ事故につながるおそれがあります。
・ 後退するときは体をひねった姿勢となるため、ペダルの操作がしにくくな
ります。ペダル操作が確実にできるよう注意してください。
・ 車を少し移動させるときも正しい運転姿勢をとり、ブレーキペダルとアク
セルペダルが確実に踏めるようにしてください。
・ ブレーキペダルは右足で操作してください。左足でのブレーキ操作は緊急
時の反応が遅れるなど、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
ハイブリッド車は電気モーターでの走行時にエンジン音がしないため、周囲の
人が車両の接近に気が付かない場合があります。車両接近通報装置を ON に
しても、周囲の騒音などが大きい場合は、車両の接近に気が付かないことがあ
りますので、十分注意して運転してください。
特に車両接近通報装置を OFF にしている場合は、十分注意して運転してくだ
さい。
●
燃えやすいものの上を走行したり、可燃物付近に車を停めたりしないでくださ
い。
排気管や排気ガスは高温になり、可燃物が近くにあると火災になるおそれがあ
り危険です。
●
通常走行時は、走行中にハイブリッドシステムを停止しないでください。走行
中にハイブリッドシステムを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能で
すが、ハンドルの操作力補助がなくなり、ハンドル操作が困難になります。安
全を確認した上で、すみやかに道路脇に停車してください。
なお、通常の方法で車両を停止することができないような緊急時は、P. 324
を参照してください。
●
急な下り坂では、エンジンブレーキを使用してスピードを下げてください。
フットブレーキを連続して使いすぎると、ブレーキが過熱して正常に機能しな
くなります。(→ P. 159)
145
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
運転するとき
●
走行中はハンドル・シート・ドアミラー・インナーミラーの調整をしないでく
ださい。
運転を誤るおそれがあります。
●
すべての乗員は頭や手、その他の体の一部を車から出さないようにしてくださ
い。
■
すべりやすい路面を運転するとき
●
急ブレーキ・急加速・急ハンドルはタイヤがスリップし、車両の制御ができな
くなるおそれがあります。
●
急激なアクセル操作、シフト操作によるエンジンブレーキやエンジン回転数の
変化は、車が横すべりするなどのおそれがあります。
●
水たまり走行後はブレーキペダルを踏んでブレーキが正常に働くことを確認
してください。ブレーキパッドがぬれるとブレーキの効きが悪くなったり、ぬ
れていない片方だけが効いたりしてハンドルをとられるおそれがあります。
■
シフトポジションを変更するとき
●
前進側のシフトポジションに入れたまま惰性で後退したり、R に入れたまま惰
性で前進することは絶対にやめてください。
思わぬ事故や故障の原因となるおそれがあります。
●
車両が動いているあいだは、シフトポジションを P にしないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
●
車両が前進しているあいだは、シフトポジションを R にしないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
●
車両が後退しているあいだは、シフトポジションを前進側のシフトポジション
にしないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。
●
走行中にシフトポジションをN にすると、ハイブリッドシステムの動力伝達が
解除され、エンジンブレーキが効かなくなります。
●
アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
シフトポジションが P または N 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。
シフトポジションの変更後は、メーター内のシフトポジション表示灯で現在の
シフトポジションを必ず確認してください。
146
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
継続的にブレーキ付近から警告音(キーキー音)が発生したとき
できるだけ早くトヨタ販売店で点検を受け、ブレーキパッドを交換してくださ
い。
必要なときにパッドの交換が行われないと、ディスクローターの損傷につなが
る場合があります。
パッドやローターなどの部品は、役割を果たすと共に摩耗していきます。摩耗
の限度をこえて走行すると故障を引き起こすばかりでなく、事故につながるお
それがあります。
■
停車するとき
●
不必要にアクセルペダルを踏み込まないでください。
シフトポジションが P または N 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。
●
車が動き出すことによる事故を防ぐため、READY インジケーターが点灯して
いるときは常にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをか
けてください。
●
坂道で停車するときは、前後に動き出して事故につながることを防ぐため、常
にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてくださ
い。
●
停車中に空ぶかしをしないでください。
排気管が過熱し、可燃物が近くにあると火災につながるおそれがあり危険で
す。
147
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
駐車するとき
●
炎天下では、メガネ・ライター・スプレー缶や炭酸飲料の缶などを車内に放置
しないでください。
放置したままでいると、次のようなことが起こるおそれがあり危険です。
・ ライターやスプレー缶からガスがもれたり、出火する
・ プラスチックレンズ・プラスチック素材のメガネが、変形またはひび割れ
を起こす
・ 炭酸飲料の缶が破裂して車内を汚したり、電気部品がショートする原因に
なる
●
ライターを車内に放置したままにしないでください。ライターをグローブボッ
クスなどに入れておいたり、車内に落としたままにしておくと、荷物を押し込
んだりシートを動かしたときにライターの操作部が誤作動し、火災につながる
おそれがあり危険です。
●
ウインドウガラスなどには吸盤を取り付けないでください。また、インストル
メントパネルやダッシュボードの上に芳香剤などの容器を置かないでくださ
い。
吸盤や容器がレンズの働きをして、車両火災につながるおそれがあり危険で
す。
●
シルバー色などの金属蒸着フィルムを曲面ガラスに貼った場合は、ドアやウイ
ンドウを開けたまま放置しないでください。
直射日光が曲面ガラスの内側に反射し、レンズの働きをして火災につながるお
それがあり危険です。
●
車から離れるときは、必ずパーキングブレーキをかけ、シフトポジションを P
にしてハイブリッドシステムを停止し、施錠してください。
ハイブリッド車は走行できる状態(READY インジケーターが点灯している
状態)になっていても、音や振動がない場合があります。
●
READY インジケーターが点灯しているとき、またはハイブリッドシステム停
止直後は排気管にふれないでください。
やけどをするおそれがあります。
148
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
仮眠するとき
必ずパワースイッチを OFF にしてください。
READY インジケーターが点灯した状態のまま仮眠すると、無意識にシフトレ
バーを動かしたり、アクセルペダルを踏み込んだりして、事故やハイブリッド
システムの異常過熱による火災が発生するおそれがあります。さらに、風通し
の悪い場所に停めると、排気ガスが車内に侵入し、重大な健康障害におよぶか、
最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
ブレーキをかけるとき
●
ブレーキがぬれているときは、普段よりも注意して走行してください。
ブレーキがぬれていると、制動距離が長くなり、ブレーキのかかりに、左右の
違いが出るおそれがあります。また、パーキングブレーキがしっかりとかから
ないおそれもあります。
●
電子制御ブレーキシステムが機能しないときは、他の車に近付いたりしないで
ください。また、下り坂や急カーブを避けてください。
この場合ブレーキは作動しますが、通常よりも強く踏む必要があります。また
制動距離も長くなります。ただちにブレーキの修理を受けてください。
●
ブレーキシステムは 2 つ以上の独立したシステムで構成されており、1 つの油
圧システムが故障しても、残りは作動します。この場合、ブレーキペダルを通
常より強く踏む必要があり、制動距離が長くなります。ただちにブレーキの修
理を受けてください。
注意
■
運転しているとき
●
運転中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏まないでください。
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏むと、駆動力を抑制する場合があ
ります。
●
坂道で停車するために、アクセルペダルを使ったり、アクセルペダルとブレー
キペダルを同時に踏んだりしないでください。
■
駐車するとき
必ずパーキングブレーキをしっかりとかけて、シフトポジションを P にしてく
ださい。P にしておかないと、車が動き出したり、誤ってアクセルペダルを踏
み込んだときに急発進するおそれがあります。
149
4-1. 運転にあたって
4
運転
注意
■
部品の損傷を防ぐために
●
パワーステアリングモーターの損傷を防ぐため、ハンドルをいっぱいにまわし
た状態を長く続けないでください。
●
ディスクホイールなどの損傷を防ぐため、段差などを通過するときは、できる
だけゆっくり走行してください。
■
走行中にタイヤがパンクしたら
次のようなときはタイヤのパンクや損傷が考えられます。ハンドルをしっかり
持って徐々にブレーキをかけ、スピードを落としてください。
●
ハンドルがとられる
●
異常な音や振動がある
●
車両が異常に傾く
タイヤがパンクした場合の対処法は P. 353, 363 を参照してください。
■
冠水路走行に関する注意
大雨などで冠水した道路では、次のような重大な損傷を与えるおそれがあるた
め、走行しないでください。
●
エンストする
●
電装品がショートする
●
水を吸い込んでのエンジン破損
万一、冠水した道路を走行し、水中に浸かってしまったときは必ずトヨタ販売
店で次の点検をしてください。
●
ブレーキの効き具合
●
エンジン・ハイブリッド用トランスミッションなどのオイルやフルードの量お
よび質の変化
●
各ベアリング・各ジョイント部などの潤滑不良
冠水により P ポジション制御関連部品が損傷すると、シフトポジションが P に
切りかえられない、または P から他のシフトポジションに切りかえられなくな
る可能性があります。P から他のポジションに切りかえられない場合は、パー
キングロックにより、前輪が固定されているため、他車にロープなどでけん引
してもらうことはできません。その場合は、前輪を持ち上げるか、4輪とも持
ち上げて運搬してください。
■
P ポジションから切りかわらない時
補機バッテリーあがりの可能性があります。補機バッテリーを確認してくださ
い。(→ P. 380)
150
4-1. 運転にあたって
荷物を積むときの注意
安全で快適なドライブをするために、荷物を積むときは次のことをお守
りください。
警告
■
積んではいけないもの
次のようなものを積むと引火するおそれがあり危険です。
●
燃料が入った容器
●
スプレー缶
■
荷物を積むとき
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、ブレーキペダル・アクセルペダルを正しく操作できな
かったり、荷物が視界をさえぎったり、荷物が乗員に衝突したりして、思わぬ
事故につながるおそれがあり危険です。
●
できるだけ荷物はトランクに積んでください。
●
次の場所には荷物を積まないでください。
・ 運転席足元
・ 助手席やリヤ席(荷物を積み重ねる場合)
・ パッケージトレイ
・ インストルメントパネル
・ ダッシュボード
・ ディスプレイ(エレクトロマルチビジョン)の前
●
室内に積んだ荷物はすべてしっかりと安定させてください。
■
荷物の重量・荷重のかけ方について
●
荷物を積み過ぎないでください。
●
荷重を不均等にかけないようにしてください。
これはタイヤに負担をかけるだけでなく、ハンドル操作性やブレーキ制御の低
下により思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につ
ながるおそれがあります。
151
4
運転
4-2. 運転のしかた
パワー(イグニッション)スイッチ
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
ブレーキペダルをしっかり踏む
パワースイッチ上のインジケーターが緑色に点灯します。
緑色に点灯していないと、ハイブリッドシステムは始動しません。
シフトポジションが N と表示されている時は、ハイブリッドシステムを始動でき
ません。必ず P にしてから始動してください。
(→ P. 158)
パワースイッチを短く確実に押
す
短く確実に押せば、押し続ける必要は
ありません。
READYインジケーターが点灯すれば、
ハイブリッドシステムは正常に始動し
ています。
完全にハイブリッドシステムが始動す
るまでブレーキペダルを踏み続けてく
ださい。
パワースイッチのどのモードからでも
ハ イブリッドシ ステムを始動 できま
す。
READY インジケーターが点灯したことを確認する
READY インジケーターが消灯している状態では走行できません。
電子キーを携帯して次の操作を行うことで、ハイブリッドシステムの始
動またはパワースイッチのモードを切りかえることができます。
ハイブリッドシステム始動のしかた
152
4-2. 運転のしかた
車両を完全に停止させる
パーキングブレーキをかける(→ P. 165)
P ポジションスイッチを押して、
シフトポジションを P にする
(→ P. 159)
シフトポジション表示灯が P であるこ
とをメーターで確認する。
(→ P. 76)
パワースイッチを押す
ハイブリッドシステムが停止し、メーター表示が消えます。(シフトポジション表
示灯は、メーター表示が消えたあとも数秒間表示されています)
ブレーキペダルからゆっくり足を離した状態にしてパワースイッチの
インジケーターが消灯していることを確認する
ブレーキペダルを踏まずにパワースイッチを押すと、モードを切りかえ
ることができます。(スイッチを押すごとにモードが切りかわります)
OFF
非常点滅灯が使用できます。
アクセサリーモード
オーディオなどの電装品が使用できま
す。
スイッチ上のインジケーターが橙色に
点灯します。
ON モード
すべての電装品が使用できます。
スイッチ上のインジケーターが橙色に
点灯します。
ハイブリッドシステムの停止のしかた
パワースイッチ切りかえ
153
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
自動電源 OFF 機能
シフトポジションが P にあるとき、20 分以上アクセサリーモードか1時間以上
ON モード(ハイブリッドシステムが作動していない状態)にしたままにしてお
くと、パワースイッチが自動で OFF になります。
ただし、自動電源 OFF 機能は、補機バッテリーあがりを完全に防ぐものではあ
りません。ハイブリッドシステムが作動していないときは、パワースイッチをア
クセサリーモード、または ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
■
高電圧リレーの音について
ハイブリッドシステム始動時および停止時に、車両後方から“コトン”、
“カチッ”
などの音が聞こえることがあります。これは高電圧リレーの音で、異常ではあり
ません。
■
電子キーの電池の消耗について
→ P. 95
■
外気温が低いときは
ハイブリッドシステム始動時にREADYインジケーターの点滅時間が長くなるこ
とがあります。READY インジケーターが点灯すれば走行可能になりますので点
灯するまでそのままお待ちください。
■
スマートエントリー&スタートシステムが正常に働かないおそれのある状況
→ P. 108
■
ご留意いただきたいこと
→ P. 109
■
ハイブリッドシステムが始動しないとき
●
イモビライザーシステムが解除されていない可能性があります(→ P. 66)。
トヨタ販売店へご連絡ください。
●
シフトポジション表示灯の N が点灯しているときは、ハイブリッドシステムを
始動できません。必ず P にしてから始動してください。(→ P. 158)
マルチインフォメーションディスプレイに「始動時は P レンジに入れてくださ
い」が表示されます。
■
パワースイッチ上のインジケーターが橙色に点滅したときは
システムに異常があるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けて
ください。
知識
154
4-2. 運転のしかた
■
万一、READY インジケーターが点灯しないときは
正しい手順で始動操作を行っても READY インジケーターが点灯しない場合は、
ただちにトヨタ販売店へご連絡ください。
■
ハイブリッドシステムに異常があるときは
→ P. 335
■
電子キーの電池が切れたときは
→ P. 299
■
パワースイッチの操作について
●
スイッチを短く確実に押せていない場合は、モードの切りかえやハイブリッド
システムの始動ができない場合があります。
●
パワースイッチ OFF 後、すぐに再始動した場合は、ハイブリッドシステムが始
動しない場合があります。パワースイッチ OFF 後の再始動は、数秒待ってから
操作してください。
■
自動 P ポジション切りかえ機能について
●
シフトポジション P 以外の状態で、車両を完全に停止させパワースイッチを押
すと、自動的にシフトポジションが P に切りかわり、パワースイッチが OFF
になります。
●
P ポジション以外からパワースイッチを OFF するときは、ブレーキペダルを
しっかり踏み、シフトポジション
※
が P に切りかわったことを確認してから、
ゆっくりブレーキペダルを離してください。
※
シフトポジション表示灯は、メーター表示が消えた後も数秒間表示されます。
●
P ポジション制御システムが故障すると、パワースイッチを OFF にできなくな
ることがあります。その場合は、パーキングブレーキをかけると、スイッチを
OFF にすることができます。
システムが故障した場合は、すみやかにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたとき
は
→ P. 400
155
4-2. 運転のしかた
4
運転
警告
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
必ず運転席に座って行ってください。このとき決してアクセルペダルは踏まな
いでください。
思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
■
緊急時のハイブリッドシステム停止方法
走行中にハイブリッドシステムを緊急停止したい場合には、パワースイッチを
2 秒以上押し続けるか、素早く 3 回以上連続で押してください。
(→ P. 324)
ただし、緊急時以外は走行中にパワースイッチにふれないでください。走行中
にハイブリッドシステムを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能です
が、ハンドルの操作力補助がなくなり、ハンドル操作が困難になります。安全
を確認した上で、すみやかに道路脇に停車してください。
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
●
ハイブリッドシステム停止中は、パワースイッチをアクセサリーモードまたは
ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
●
ハイブリッドシステム停止中に、パワースイッチのインジケーターが消灯して
いない場合、パワースイッチが OFF になっていません。パワースイッチを
OFF にしてから車両を離れてください。
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
もしハイブリッドシステムが始動しにくかったりする場合は、ただちにトヨタ
販売店で点検を受けてください。
■
パワースイッチの操作について
パワースイッチ操作時に引っかかりなどの違和感があるときは、故障のおそれ
があります。すみやかにトヨタ販売店にご連絡ください。
156
4-2. 運転のしかた
EV ドライブモード
EV ドライブモードの ON / OFF を切りかえる
EV ドライブモードになると、EV ドライブモード表示灯が点灯します。
もう一度スイッチを押すと通常走行(ガソリンエンジンと電気モーターによる走
行)にもどります。
■
EV ドライブモードの切りかえについて
次のときは EV ドライブモードに切りかわらない場合があります。EV ドライブ
モードに切りかわらないときはブザーが鳴り、マルチインフォメーションディス
プレイにメッセージが表示されます。
●
ハイブリッドシステムが高温のとき
炎天下に駐車したあとや登降坂、高速走行後など
●
ハイブリッドシステムが低温のとき
約 0 ℃を下まわるような低温下に長時間駐車したあとなど
●
ガソリンエンジンが暖機運転中のとき
●
駆動用電池の充電量が低いとき
目安として、エネルギーモニターの残量表示で3レベル以下(→ P. 87)
●
車速が 40km/h 以上のとき
●
アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など
●
フロントデフロスターを使用しているとき
EV ドライブモードは、駆動用電池を使い電気モーターを駆動して走行
するモードです。早朝、深夜の住宅街や屋内の駐車場などで、騒音や排
気ガスを気にすることなく走行することができます。
通常は車両接近通報装置が ON になっているため、静かに走行したい場
合は OFF にしてください。(→ P. 58)
X
リモートタッチ装着車
X
リモートタッチ非装着車
知識
157
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
ガソリンエンジンが冷えているときの EV ドライブモードの切りかえについて
ガソリンエンジンが冷えているときにハイブリッドシステムを始動した場合、し
ばらくすると暖機運転のためガソリンエンジンが自動的に始動し、EV ドライブ
モードに切りかえることができなくなります。
ハイブリッドシステム始動操作後、READY インジケーターが点灯したら、ガソ
リンエンジンが始動する前に EV ドライブモードスイッチを押してください。
■
EV ドライブモードの自動解除について
EV ドライブモードで走行中、次のときは自動的に通常走行(ガソリンエンジン
と電気モーターによる走行)になることがあります。EV ドライブモードが解除
されるときは、ブザーが鳴り、EV ドライブモード表示灯が点滅したあと、消灯
します。
下記条件を満たしたとき、自動的に解除されることがあります。
●
駆動用電池の充電量が低下したとき
目安として、エネルギーモニターの残量表示で 2 レベル以下(→ P. 87)
●
車速が 40km/h をこえたとき
ガソリンエンジンの冷却水温が低いときは、30km/h をこえたとき。
●
アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など
■
EV ドライブモードの走行可能距離
EV ドライブモードの走行可能距離は、車速約 40km/h 以下で、数百 m 程度で
す。(走行距離は、駆動用電池の充電量や走行状態によって異なります)
■
燃費について
SAI は、通常走行(ガソリンエンジンと電気モーターによる走行)において、最
も燃費がよくなるように制御されています。EV ドライブモードを多用すると、
燃費が悪くなることがあります。
警告
■
走行中の警告
EV ドライブモードではエンジン音がしないため、周囲の人が車両の発進や接
近に気が付かない場合があります。車両接近通報装置を ON にしても、周囲の
騒音などが大きい場合は、車両の接近に気が付かない場合がありますので、十
分注意して運転してください。
特に車両接近通報装置を OFF にしている場合は、十分注意して運転してくだ
さい。
158
4-2. 運転のしかた
トランスミッション
シフトレバー
シフトレバーは、ゆっくり確実に操作
してください。
シフトレバーを操作したあとは、シフ
トレバーから手を離してください。シ
フトレバーが「
」の位置に自然
にもどります。
D または R ポジションへ切り
かえるときは、ゲートにそっ
てそのまま操作します。
Nポジションへ切りかえると
きは、右にスライドさせ、し
ばらく保持すると、N に切り
かわります。
B ポジションへ切りかえると
きは、ゲートにそって下側に
操作します。
B ポジションへの切りかえは
シフトポジションがDのとき
のみ、切りかえが可能です。
P から N・D・R へ、または D から R、および R から D へ切りかえるときは、ブレー
キペダルを踏み、車が完全に停止している状態で行ってください。
シフトポジション表示灯
シフトポジションの選択時には、メータ内のシフトポジション表示灯が切りかわっ
たことを必ず確認してください。
D,B ポジション以外のときは、シフトポジション表示灯の B 方向への矢印と B
ポジション表示が消灯します。
シフトレバーの動かし方
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