Toyota SAI (2017 year). Manual japanese — part 11
159
4-2. 運転のしかた
4
運転
※
燃費向上や騒音の低減のために、通常は D ポジションを使用してください。
P ポジションスイッチを使用して、P ポジションへ切りかえることがで
きます。
車を完全に停止させ、ブレーキペダ
ルを踏みながら、P ポジションス
イッチを押す
シフトポジションをPにすると、スイッ
チの作動表示灯が点灯します。
シフトポジション表示灯の P が点灯し
ていることを確認してください。
■
P から他のシフトポジションに切りかえるときは
・ ブレーキペダルをしっかり踏みながら、シフトレバーを操作します。
ブレーキペダルを踏まずにシフトレバーを操作すると、ブザーが鳴
り、シフトポジションの切りかえができません。
・ P から直接、シフトポジションを B に切りかえることはできません。
シフトポジションの使用目的
シフトポジション
目的および状態
P
駐車またはハイブリッドシステムの始動
R
後退
N
動力が伝わらない状態
D
通常走行
※
B
坂道や急な下り坂など、
強いエンジンブレーキが必要なとき
P ポジションスイッチ
160
4-2. 運転のしかた
走行・使用条件に合わせて次のモードを選択できます。
エコドライブモード
通常にくらべてアクセルペダルの踏み込みに対するトルクの発生がゆ
るやかになり、またエアコン(暖房/冷房)の作動を抑え、燃費を向
上させる走行に適しています。
スイッチを押すと、メーター内の ECO MODE 表示灯が点灯します。
通常走行モードにもどすときは再度スイッチを押します。
エコドライブモードを選択時にハイブリッドシステムを停止しても、エコドライブ
モードは継続されます。
スポーツモード
山岳路などで、アクセルレスポンスのよい、きびきびとした走りを楽
しみたいときに適しています。
スイッチを押すと、メーター内の SPORT MODE 表示灯が点灯します。
通常走行モードにもどすときは再度スイッチを押します。
走行モードの選択
X
リモートタッチ装着車
X
リモートタッチ非装着車
161
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
シフトポジションについて
●
パワースイッチが OFF のときはシフトポジションの切りかえはできません。
●
パワースイッチが ON モードで、READY インジケーターが消灯しているとき
は、N にのみ切りかえが可能です。シフトレバーを操作して D または R の位置
で保持したときも N に切りかわります。
●
READY インジケーターが点灯中は、P ポジションから、D・N・R を選択でき
ます。
●
READY インジケーターが点滅中は、シフトレバーを操作しても、P ポジション
以外には切りかわりません。
●
D ポジション以外から直接、B ポジションに切りかえることはできません。
また、下記に示す操作をするとブザーが鳴り、シフトポジションの切りかえが無
効になるときや、自動的に N ポジションに切りかわる場合があります。その場
合は適切なシフトポジションに切りかえてください。
●
シフトポジションの切りかえを無効にするとき
・ シフトポジション P からブレーキペダルを踏まずにシフトレバーを操作した
とき
・ シフトポジション P または N から、B ポジションを選択したとき
●
自動的にシフトポジションが N に切りかわるとき
・ 走行中に、P ポジションスイッチを押したとき
※ 1
・ 車両が前進しているときに、シフトレバーを操作して R ポジションを選択し
ようとしたとき
※ 2
・ 車両が後退しているときに、シフトレバーを操作して D ポジションを選択し
ようとしたとき
※ 3
・ シフトレバーを操作して、シフトポジションを R から B へ切りかえようと
したとき
※ 1
極低速走行時は、P ポジションに切りかわることがあります。
(oP. 162)
※ 2
低速走行時は、R ポジションに切りかわることがあります。
※ 3
低速走行時は、D ポジションに切りかわることがあります。
■
リバース警告ブザー
シフトポジションを R に入れるとブザーが鳴り、R にあることを運転者に知らせ
ます。
知識
162
4-2. 運転のしかた
■
エンジンブレーキについて
シフトポジションが B のとき、アクセルペダルから足を離すと、エンジンブレー
キがかかります。
・ 高速走行時は、通常の車にくらべてエンジンブレーキによる減速感が小さくな
ります。
・ B ポジションでも加速することができます。
通常走行時に B ポジションにて走行し続けると、燃費の悪化につながります。通
常走行時は、D ポジションで走行してください。
■
エコドライブモードのエアコン作動について
エコドライブモードは暖房/冷房の作動や風量を抑制して、燃費向上を図ってい
ます。
空調の効きをより良くしたい時は、風量の調整、又はエコドライブモードの解除
をしてください。
■
スポーツモードの自動解除
スポーツモードを選択して走行後、ハイブリッドシステムを停止すると、自動的
に通常走行モードに切りかわります。
警告
■
すべりやすい路面を走行するとき
急なアクセル操作や、シフト操作を行わないでください。エンジンブレーキ力
の急激な変化が横すべりやスピンの原因になりますので注意してください。
■
シフトレバーについて
システムを正常に作動させるため、次のことをお守りください。
お守りいただかないと、シフトレバーが定位置にもどらなくなり、走行中に思
わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
シフトレバーにものをぶら下げないでください。
●
シフトレバーのノブを取りはずしたり、純正品以外のノブを取り付けたりしな
いでください。
■
P ポジションスイッチについて
車が動いているときは、P ポジションスイッチにふれないでください。
停車直前など、極低速走行中に P ポジションスイッチを押すと、シフトポジ
ションが P に切りかわることがあるため、車が急停止して思わぬ事故につなが
るおそれがあり危険です。
163
4-2. 運転のしかた
4
運転
注意
■
駆動用電池の充電について
シフトポジションが N では、ガソリンエンジンが回転していても駆動用電池は
充電されないため、N で長時間放置すると駆動用電池の残量が低下し、走行不
能になるおそれがあります。
■
P ポジション制御システムの異常が考えられるとき
次のような状態になったときは、P ポジション制御システムの異常が考えられ
ます。安全で平坦な場所に停車し、パーキングブレーキをかけて、トヨタ販売
店にご連絡ください。
●
マルチインフォメーションディスプレイに P ポジション制御システムの異常
警告メッセージが表示されたとき(→ P. 335)
●
シフトポジション表示灯が点灯しないとき
■
P ポジションから切りかわらない時
補機バッテリーあがりの可能性があります。補機バッテリーを確認してくださ
い。(→ P. 380)
■
シフトレバーと P ポジションスイッチ操作について
シフトレバーと P ポジションスイッチの連続操作をくり返し行わないでくださ
い。システム保護のため一時的に P ポジションから切りかえることができなく
なります。この場合は、約 20 秒待ってから操作してください。
164
4-2. 運転のしかた
方向指示レバー
レバー操作により、次のように運転者の意思を表示することができます。
左折
左側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで左側方向指示灯が点
滅します。
右側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで右側方向指示灯が点
滅します。
右折
■
作動条件
パワースイッチが ON モードのとき
■
表示灯の点滅が異常に速くなったとき
方向指示灯の電球が切れていないか確認してください。
操作のしかた
知識
165
4
運転
4-2. 運転のしかた
パーキングブレーキ
パーキングブレーキをかけるには、
右足でブレーキペダルを踏みなが
ら、左足でパーキングブレーキペダ
ルをいっぱいまで踏み込む
(再度踏み込むと解除される)
■
パーキングブレーキ未解除警告ブザー
→ P. 340
■
冬季のパーキングブレーキの使用について
→ P. 221
操作のしかた
知識
注意
■
駐車するとき
車から離れるときは、パーキングブレーキをかけ、シフトポジションを P にし、
車が動かないことを確認してください。
■
走行前の注意
パーキングブレーキを完全に解除してください。
パーキングブレーキをかけたまま走行すると、ブレーキ部品が過熱し、ブレー
キの効きが悪くなったり、早く摩耗したりするおそれがあります。
166
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ランプスイッチ
レバーの端をまわすと、次のようにランプが点灯します。
消灯
車幅灯・尾灯・番号灯・イ
ンストルメントパネルラ
ンプを点灯
上記ランプとヘッドラン
プを点灯
ヘッドランプ・車幅灯など
を自動点灯・消灯
(パ ワ ース イ ッチ が ON
モードのとき)
ヘッドランプ点灯時ハイビーム
に切りかえ
レ バーをもとの 位置へもど すとロー
ビームにもどります。
レバーを引いているあいだ、ハイ
ビームを点灯
ランプが消灯していても、ハイビーム
が点灯します。レバーを離すと、ロー
ビームにもどる、または消灯します。
自動または手動でヘッドランプなどを点灯できます。
操作のしかた
ハイビームにする
167
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
■
ライトセンサー
■
ランプ消し忘れ防止機能
パワースイッチをアクセサリーモードまたは OFF にして運転席ドアを開けると
すべてのランプが自動的に消灯します。
再びランプを点灯する場合は、パワースイッチを ON モードにするか、一度ラン
プスイッチを OFF にもどし、再度
または
の位置にします。
■
オートレベリングシステム
通行人や対向車がまぶしくないように、乗車人数・荷物の量などによる車の姿勢
の変化に合わせて、ヘッドランプの光軸を自動で調整します。
■
節電機能
車両のバッテリーあがりを防止するため、パワースイッチを OFF の状態でヘッ
ドランプまたは尾灯が点灯している場合、節電機能が働き約 20 分後すべてのラ
ンプが自動消灯します。
パワースイッチを ON モードにすると節電機能は解除されます。
次のいずれかを行った場合、節電機能は一旦解除され、再度節電機能が働き約
20 分後すべてのランプが自動消灯します。
●
ランプスイッチを操作したとき
●
ドアを開閉したとき
■
カスタマイズ機能
ライトセンサーの感度の設定などを変更できます。
(カスタマイズ一覧:→ P. 403)
知識
センサーの上にものを置いたり、センサーを
ふさぐようなものをフロントウインドウガ
ラスに貼らないでください。周囲からの光が
さえぎられると、自動点灯・消灯機能が正常
に働かなくなります。
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
ハイブリッドシステムを停止した状態でランプ類を長時間点灯しないでくださ
い。
168
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
フォグランプスイッチ
★
X
フロントフォグランプスイッチ
消灯する
点灯する
雨や霧などの悪天候下での視界を確保します。
★
:グレード、オプションなどにより、装着の有無があります。
169
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
X
リヤフォグランプスイッチ
消灯する
点灯する
X
フロント&リヤフォグランプスイッチ
消灯する
フロントフォグランプを
点灯する
フロント&リヤフォグラ
ンプを点灯する
手を離すと
の位置までもどりま
す。
再度操作すると、リヤフォグランプの
み消灯します。
170
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
■
点灯条件
フロントフォグランプ:
ヘッドランプまたは車幅灯が点灯しているときに使用できます。
リヤフォグランプ:
X
フロントフォグランプ装着車
フロントフォグランプが点灯しているときのみ使用できます。
X
フロントフォグランプ非装着車
ヘッドランプが点灯しているときのみ使用できます。
■
リヤフォグランプについて
●
リヤフォグランプが点灯しているときは、メーター内の表示灯が橙色に点灯し
ます。
●
雨・霧・雪などで視界が悪いときに後続車に自分の車の存在を知らせるために
使用します。
視界が悪いとき以外に使用すると後続車の迷惑になる場合があります。
必要なとき以外は使用しないでください。
知識
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
ハイブリッドシステムを停止した状態でランプを長時間点灯しないでくださ
い。
171
4
運転
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ワイパー & ウォッシャー
X
間欠時間調整式ワイパー
INT を選択しているとき、間欠作動の時間を調整することができます。次
のようにレバーを操作して、ワイパーの作動を選択します。ワイパーの
間欠時間も調整できます。
間欠作動(INT)
低速作動(LO)
高速作動(HI)
一時作動(MIST)
間欠ワイパーの作動頻度(減)
間欠ワイパーの作動頻度(増)
操作のしかた
172
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ウォッシャー液を出す
ワイパーが連動して作動します。
X
雨滴感知式ワイパー
AUTO を選択しているとき、雨滴量と車速に応じてワイパーが作動しま
す。
AUTO が選択されているときは、次のようにツマミをまわして、雨滴セ
ンサーの感度も調整できます。
オート作動(AUTO)
低速作動(LO)
高速作動(HI)
一時作動(MIST)
雨滴センサーの感度調整(低)
雨滴センサーの感度調整(高)
173
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
ウォッシャー液を出す
ワイパーが連動して作動します。
(数回作動したあと、液だれ防止として
さらに 1 回作動します)
■
作動条件
パワースイッチが ON モードのとき
■
車速による作動への影響(雨滴感知式ワイパー装着車)
AUTO モード以外でも、車速によってウォッシャー連動時のワイパー作動(液だ
れ防止作動が働くまでの時間)がかわります。
■
雨滴感知センサー(雨滴感知式ワイパー装着車)
●
パワースイッチがONモードのときにAUTOモードにすると、動作確認のためワ
イパーが 1 回作動します。
●
雨滴感知センサーの温度が 90 ℃以上または− 10 ℃以下のときは、AUTO 作動
しないことがあります。その場合は、AUTO モード以外でワイパーを使用して
ください。
■
ウォッシャー液が出ないとき
ウォッシャー液量が不足していないのにウォッシャー液が出ないときは、ノズル
のつまりを点検してください。
知識
●
雨滴感知センサーが雨滴量を判定します。
光学センサーを使用しているため、フロン
トウィンドウガラスに朝日や夕日が断続
的にあたるときや、虫などで汚れたとき
に、正しく作動しないことがあります。
174
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
警告
■
AUTO モード時のワイパー作動について(雨滴感知式ワイパー装着車)
AUTO モードでは、センサーにふれたり、フロントウィンドウガラスに振動が
あるなどの要因で不意にワイパーが動くおそれがあります。ワイパーで指など
を挟まないように注意してください。
■
ウォッシャー使用時の警告
寒冷時はフロントウインドウガラスが暖まるまでウォッシャー液を使用しない
でください。ウォッシャー液がフロントウインドウガラスに凍りつき、視界不
良を起こして思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡
につながるおそれがあります。
注意
■
フロントウィンドウガラスが乾いているとき
ワイパーを使わないでください。
ガラスを傷付けるおそれがあります。
■
ウォッシャー液が出ないとき
ウォッシャースイッチを操作し続けないでください。
ポンプが故障するおそれがあります。
■
ノズルがつまったとき
ノズルがつまったときはトヨタ販売店へご連絡ください。
ピンなどで取り除かないでください。
ノズルが損傷するおそれがあります。
■
補機バッテリーあがりを防止するために
ハイブリッドシステムを停止した状態でワイパーを長時間作動しないでくださ
い。
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