Toyota Sienta (2017 year). Manual japanese — part 9
127
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
3
各部の操作
警告
■
バックドアの使用にあたって
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、体を挟むなどして重大な傷害につながるおそれがあり
危険です。
●
バックドアを開ける前に、バックドアに張り付いた雪や氷などの重量物を取り
除いてください。開いたあとに重みでバックドアが突然閉じるおそれがありま
す。
●
バックドアを開閉するときは、十分に周囲の安全を確かめてください。
●
人がいるときは、安全を確認し動かすことを知らせる「声かけ」をしてくださ
い。
●
強風時の開閉には十分注意してください。
バックドアが風にあおられ、勢いよく開いたり閉じたりするおそれがありま
す。
●
バックドアダンパーステーを持ってバックドアを閉めたり、ぶらさがったりし
ないでください。
手を挟んだり、バックドアダンパーステーが破損したりして、思わぬ事故につ
ながるおそれがあります。
●
バックドアにキャリアなどの重いものを取り付けると、開けたあとにドアが突
然閉じて、手・頭・首などを挟むおそれがあります。バックドアにはトヨタ純
正品以外のアクセサリー用品を付けないでください。
●
半開状態で使用すると、バックドアが突然
閉じて重大な傷害を受けるおそれがあり
ます。特に傾斜地では、平坦な場所よりも
バックドアの開閉がしにくく、急にバック
ドアが閉じたりするおそれがあります。必
ずバックドアが全開で静止していること
を確認して使用してください。
●
バックドアを閉めるときは、指などを挟ま
ないよう十分注意してください。
●
バックドアは必ず外から軽く押して閉め
てください。バックドアハンドルを持った
ままバックドアを閉めると、手や腕を挟む
おそれがあります。
128
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
注意
■
ダンパーステーについて
バックドアにはバックドアを支えるためのダンパーステーが取り付けられてい
ます。ダンパーステーの損傷や作動不良を防ぐため次のことをお守りください。
●
ビニール片・ステッカー・粘着剤などの異
物をステーのロッド部(棒部)に付着させ
ない
●
ロッド部を軍手などでふれない
●
バックドアにトヨタ純正品以外のアクセ
サリーを付けない
●
ステーに手をかけたり、横方向に力をかけ
たりしない
129
3
各部の操作
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
スマートエントリー&スタートシステム
★
●
ドアを解錠・施錠する(→ P. 104)
●
スライドドアを開閉する
★
(→ P. 112)
●
バックドアを解錠・施錠する(→ P. 124)
●
ハイブリッドシステムを始動する(→ P. 177)
■
アンテナの位置
■
作動範囲(電子キーの検知エリア)
電子キーをポケットなどに携帯すると、次の操作が行えます。
(必ず運転
者が携帯してください)
知識
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
車外アンテナ
車内アンテナ
1
2
:ドアの施錠・解錠時
ドアハンドルから周囲約 70cm 以内
で電子キーを携帯している場合に作
動します。(電子キーを検知している
ドアハンドルのみ作動します)
:ハイブリッドシステム始動時またはモード切りかえ時
車内で電子キーを携帯している場合に作動します。
130
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
■
節電機能
長期駐車時に電子キーの電池と車両のバッテリーあがりを防止するため、節電機
能が働きます。
●
次の状況では、スマートエントリー&スタートシステムによる解錠に時間がか
かる場合があります。
・ 車の外約 2m 以内に電子キーを 10 分以上放置した
・ 5 日間以上スマートエントリー&スタートシステムを使用しなかった
●
14 日間以上スマートエントリー&スタートシステムを使用しなかった場合、運
転席以外での解錠ができなくなります。この場合は、運転席のドアハンドルを
握る、もしくは、ワイヤレス機能、メカニカルキーで解錠してください。
■
電子キーの節電モードについて
節電モードに設定すると、電子キーによる、電波の受信待機を停止し、電子キー
の電池の消耗を抑えることができます。
■
警告音と警告灯について
誤操作などによる予期せぬ事故や盗難を防ぐため、警告音が鳴ったり、マルチイ
ンフォメーションディスプレイに警告が表示されることがあります。
警告が表示されたときは、ディスプレイの表示をもとに適切に対処してくださ
い。(
→
P. 353)
警告音のみが鳴る場合の状況と対処方法は次のとおりです。
電子キーの
を押しながら、
を 2
回押し、電子キーのインジケータが 4 回光
ることを確認してください。
節電モード中は、スマートエントリー & ス
タートシステムを使用できません。節電モー
ドを解除するには、電子キーのいずれかのス
イッチを押してください。
警告音
状況
対処方法
車外から “ ピー ” と
5 秒間鳴る
いずれかのドアが開いて
いるときにスマートエン
トリー&スタートシステ
ムもしくは、ワイヤレス
機能で施錠しようとした
全ドアを閉めたあと、再
度施錠する
131
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
3
各部の操作
■
マルチインフォメーションディスプレイに「スマートエントリー&スタートシス
テム故障 取扱書を確認」が表示されたときは
システムに異常があるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けて
ください。
■
機能が正常に働かないおそれのある状況
スマートエントリー&スタートシステムは微弱な電波を使用しています。次のよ
うな場合は電子キーと車両間の通信をさまたげ、スマートエントリー&スタート
システムやワイヤレスリモコン、エンジンイモビライザーシステムが正常に作動
しない場合があります。(対処方法:→ P. 376)
●
電子キーの電池が消耗しているとき
●
近くにテレビ塔や発電所・ガソリンスタンド・放送局・大型ディスプレイ・空
港があるなど、強い電波やノイズの発生する場所にいるとき
●
電子キーが、次のような金属製のものに接していたり、覆われたりしているとき
・ アルミ箔などの金属の貼られたカード
・ アルミ箔を使用したタバコの箱
・ 金属製の財布やかばん
・ 小銭
・ カイロ
・ CD や DVD などのメディア
●
近くで他の電波式ワイヤレスリモコンを使用しているとき
●
電子キーを、次のような電波を発信する製品と同時に携帯しているとき
・ 無線機や携帯電話・コードレス式電話などの無線通信機器
・ 他の車の電子キー・自車の電子キーや電波式ワイヤレスリモコン
・ パソコンや携帯情報端末(PDA など)
・ デジタルオーディオプレーヤー
・ ポータブルゲーム機器
●
リヤガラスに金属を含むフィルムなどが貼ってあるとき
●
充電器など電子機器の近くにキーを置いた場合
車内から “ ピー、ピー”
と鳴り続ける
運転席ドアが開いている
状態でパワースイッチを
アクセサリーモードにし
た(アクセサリーモード
のとき運転席ドアを開い
た)
パワースイッチを OFF
にしたあと、運転席ドア
を閉める
警告音
状況
対処方法
132
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
■
ご留意いただきたいこと
●
電子キーが作動範囲内(検知エリア内)にあっても、次のようなときは正しく
作動しないことがあります。
・ 施錠・解錠時、電子キーがドアガラスやドアハンドルに近付きすぎている、
または地面の近くや高い場所にある
・ ハイブリッドシステム始動時やパワースイッチの切りかえ時、電子キーがイ
ンストルメントパネルやフロア上・ドアポケット、またはグローブボックス
内などに置かれている
●
インストルメントパネル上面に電子キーを置いたまま車外に出ると、電波の状
況によっては車外アンテナに検知され車外から施錠でき、電子キーが車内に閉
じ込められるおそれがあります。
●
電子キーが作動範囲内にあれば、電子キーを携帯している人以外でも施錠・解
錠できます。ただし、電子キーを検知しているドア以外は解錠しません。
●
車外でも電子キーがドアガラスに近付いていると、ハイブリッドシステムを始
動できることがあります。
●
電子キーが作動範囲内にあるとき、洗車や大雨などでドアハンドルに大量の水
がかかると、ドアが施錠・解錠することがあります。
(ドアの開閉操作がなけれ
ば、解錠されても約 30 秒後に自動で施錠します)
●
ワイヤレスリモコンなどでの施錠時にキーが車両の近くにあると、スマートエ
ントリー&スタートシステムでの解錠ができないことがあります。
(ワイヤレス
リモコンを使用すると解錠できます)
●
手袋を着けてロックセンサーに触れた場合、施錠が遅れたり、施錠できないこ
とがあります。
●
手袋を着けてドアハンドルを握った場合、解錠が遅れたり、解錠できないこと
があります。
●
ロック操作は、連続で 2 回まで有効です。3 回目以降はロック操作しません。
●
電子キーを携帯したまま洗車をすると、水がドアハンドルにかかったときに施
錠・解錠をくり返すことがあります。その場合は次のような処置をしてください。
・ キーを車両から 2m 以上離れた場所に置く(盗難に注意し保管してください)
・ キーを節電モードに設定してスマートエントリー&スタートシステムの作動
を停止する(
→
P. 130)
●
洗車機での洗車中にキーが車内にあると、水がドアハンドルにかかったときに、
マルチインフォメーションディスプレイに警報が表示され車外のブザーが吹鳴
することがあります。全てのドアを施錠すると警報は止まります。
●
ロックセンサーの表面に氷や雪、泥が付着すると、センサーが反応しないこと
があります。その場合は氷や雪、泥を取り除いて再度操作してください。
●
すばやいドアハンドル操作や、車外アンテナの作動範囲内へ入ってすぐのドア
ハンドル操作では、解錠しないことがあります。センサーにふれ解錠したこと
を確認してからドアハンドルを引いてください。
●
作動範囲内に他の電子キーがあると、解錠に時間がかかることがあります。
133
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
3
各部の操作
■
長期間運転しないとき
●
盗難防止のため、電子キーを車両から 2m 以上離しておいてください。
●
あらかじめスマートエントリー&スタートシステムを非作動にすることができ
ます。
詳しくはトヨタ販売店にお問い合わせください。
■
システムを正しく作動させるために
電子キーを必ず携帯した上で作動させてください。また、車外から操作する場合
は電子キーを車両に近付けすぎないようにしてください。
作動時の電子キーの位置や持ち方によっては、電子キーが正しく検知されず、シ
ステムが正しく作動しないことがあります。(誤って警報が鳴ったり、キー閉じ
込み防止機能が働かないこともあります:→ P. 130, 353)
■
スマートエントリー&スタートシステムが正常に作動しないとき
●
ドア・バックドアの解錠・施錠:→ P. 376
●
ハイブリッドシステムの始動:→ P. 376
■
カスタマイズ機能
スマートエントリー&スタートシステムを非作動にするなどの変更ができます。
(カスタマイズ一覧:→ P. 398)
■
カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたとき
●
ドアの解錠・施錠:ワイヤレス機能、またはメカニカルキーを使ってドアの解
錠・施錠ができます。(→P. 376)
●
ハイブリッドシステムの始動・パワースイッチのモード切りかえ:→ P. 376
●
ハイブリッドシステムの停止:→ P. 178
134
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
警告
■
電波がおよぼす影響について
●
植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータ
および植込み型除細動器を装着されている方は、室内アンテナ・車外アンテナ
(→ P. 129)から約 22cm 以内に近付かないようにしてください。電波に
より植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネ
レータおよび植込み型除細動器の作動に影響を与えるおそれがあります。
●
植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータ
および植込み型除細動器以外の医療用電気機器をお使いの方は、電波による影
響について医療用電気機器製造業者などに事前に確認してください。電波が医
療用電気機器の動作に影響を与えるおそれがあります。
スマートエントリー&スタートシステムを非作動にすることもできます。
詳しくはトヨタ販売店にお問い合わせください。
135
3
各部の操作
3-3. シートの調整
フロントシート
調整のしかた
前後位置調整
リクライニング調整
シート全体の上下調整
(運転席のみ)
警告
■
シートを調整するとき
●
同乗者がシートにあたってけがをしないように注意してください。
●
シートの下や動いている部分に手を近付けないでください。
指や手を挟み、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
■
リクライニング調整について
●
走行中は背もたれを必要以上に倒さないでください。
必要以上に倒しすぎると、事故のときに体がシートベルトの下にもぐり、腹部
などに強い圧迫を受けたり肩部ベルトが首にかかるなどして、重大な傷害にお
よぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
シート調整後はシートが確実に固定されていることを確認してください。
1
2
3
136
3-3. シートの調整
セカンドシート
X
7 人乗り車
X
6 人乗り車
調整のしかた
前後位置調整
リクライニング調整
1
2
前後位置調整
リクライニング調整
1
2
137
3-3. シートの調整
3
各部の操作
■
セカンドシートをタンブルする
中央席シートベルト
★
を分離し、格納する(→ P. 27)
ヘッドレストを下げる(→ P. 142)
セカンドシートを後方いっぱいまでスライドする(→ P. 136)
タンブルする
セカンドシートをタンブルしたときにフロントシートと当たる場合は、フロント
シートを前方にスライドしてください。(→ P. 135)
サードシートへの乗り降り
1
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
2
3
4
X
リクライニングレバー
X
タンブルストラップ
レバーを引く
背もたれが前方に倒れ、シートが起
きあがります。
ストラップを引く
背もたれが前方に倒れ、シートが
起きあがります。
レバー
ストラップ
138
3-3. シートの調整
■
セカンドシートをもとに戻すときは
セカンドシートをシート固定
位置まで押しさげる
シート脚部を床面ロック部にゆっく
り降ろし、セカンドシートうしろ側
を床に押しつけて確実にロック部を
固定させます。
背もたれを起こし、固定する
ロック部
1
警告
■
シート調整について
●
シートが乗員や荷物にあたらないように注意してください。
●
背もたれは必要以上に倒さないでください。
事故のときに体がシートベルトの下にもぐり、腹部などに強い圧迫を受けるな
ど生命にかかわる重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
シート調整後はシートが確実に固定されていることを確認してください。
■
セカンドシート中央席に座るときは(7 人乗り車)
かならずセカンドシート左右席の位置をそろえて乗車してください。
■
サードシートへの乗り降りについて
●
サードシートへ乗り降りしたあとは、必ずセカンドシートを固定させてくださ
い。
●
可動部や結合部に手や足などを挟まないように注意してください。
●
走行中はサードシートへ移動しないでください。
2
139
3-3. シートの調整
3
各部の操作
警告
■
タンブルについて
●
シートベルトが背もたれや、シートクッションに挟まれていないことを確認し
てください。また、シート前方に物がないことを確認してください。
●
シートクッションの上に荷物などをのせたままシートをタンブルしないでく
ださい。
●
左右のシートを同時にタンブルしないでください。指や手を挟み、けがをする
おそれがあります。シートをタンブルするときは、片側ずつ操作してください。
■
背もたれをもとの位置にもどしたあとは
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
●
シートを前後に軽くゆさぶり、確実に固定されていることを確認する
●
シートベルトを挟み込まないようにする
■
セカンドシートをタンブルして走行するときは
必ずシート固定ベルトでセカンドシートを固定してください。(→ P. 147)
●
シートをおろしたときは、シート脚部が床
面ロック部に確実に固定されたことを確
認してください。
●
シートをもとにもどすときは、シート脚部
と床面ロック部のあいだに手や足を近付
けないでください。手や足を挟み、けがを
するおそれがあります。
140
3-3. シートの調整
注意
■
タンブルするときは
●
タンブルする前に、必ずシートベルトとバックルを格納してください。
(→ P. 27)
●
7 人乗り車のセカンドシートをタンブルするときは、助手席側をタンブルして
から運転席側をタンブルしてください。
また、タンブルした状態からもとに戻すときは、運転席側をもとに戻してか
ら、助手席側をもとに戻してください。
順番を間違えるとセカンドシート中央席ヘッドレストと運転席側セカンド
シートが干渉し、シートが損傷するおそれがあります。
■
タンブルについて
●
シートをおろすときは、シート脚部および床面ロック部に物がないことを確認
してから行ってください。
●
リクライニングレバー・タンブルストラップを引くとシート全体が自動的には
ねあがりますので注意してください。
141
3
各部の操作
3-3. シートの調整
サードシート
調整のしかた
リクライニング調整
警告
■
シート調整について
●
背もたれは必要以上に倒さないでください。
事故のときに体がシートベルトの下にもぐり、腹部などに強い圧迫を受けるな
ど生命にかかわる重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
シート調整後はシートを軽くゆさぶり、シートが確実に固定されていることを
確認してください。
●
走行中はシート操作をしないでください。
1
142
3-3. シートの調整
ヘッドレスト
上下調整
上げる
下げる
※
※
下げるときは、解除ボタンを押しな
がら操作します。
フロントシート
解除ボタン
1
2
セカンドシート
X
7 人乗り車(左右席)/ 6 人乗り車
X
7 人乗り車(中央席)
上げる
下げる
※
※
下げるときは、解除ボタンを押しな
がら操作します。
上げる
下げる
※
※
下げるときは、解除ボタンを押し
ながら操作します。
解除ボタン
解除ボタン
1
2
1
2
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